そろそろ箱根駅伝2023の余韻が冷めつつありますかね。
レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。
続いて、
毎年大きくレースが動く、山登り区間の5区!
駒大ルーキー山川選手を、懸命に追いかける中大阿部選手
往路優勝争いは、例年以上に激しいものになりました。
その中で、”山の妖精”城西大山本選手に、順大四釜選手ら
区間新記録で、どんどん順位を上げていくなど
今年も大きくレースが動いていました。
定点間別で、細かく分析していきます。
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まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。
1位駒大・山川拓馬①5千14分01秒21≪22全4区1位、21IH5千m16位≫
2位0:01青学・脇田幸太朗④29分03秒66
3位0:39中大・阿部陽樹②28分30秒18≪22全8区8位、出4区3位、関東IC1万m8位、箱5区6位、21全2区12位≫
4位1:34東国・川端拳史③5千14分13秒09≪22全6区13位、出4区8位≫
5位2:18國學・伊地知賢造③28分29秒95≪22全8区2位、出6区2位、関東IChalf1位、箱2区12位、21箱8区9位≫
6位3:19早大・伊藤大志②29分42秒24≪22全7区5位、予39位、箱5区11位、21:全1区7位、出5区12位≫
7位3:24創価・野沢悠真①29分23秒82≪22全予3組10位≫
8位3:39法大・細迫海気③29分24秒60≪22箱5区13位≫
9位3:43東海・杉本将太④29分16秒89≪22予196位、関東IC3障9位、21:関東IC1部3障6位≫
10位3:55明大・吉川 響①29分01秒27≪22全6区7位、21高4区3位≫
11位4:57順大・四釜峻佑④28分36秒01≪22全8区3位、出6区6位、関東IChalf7位、箱5区5位、21全8区2位≫
12位5:10山学・新本 駿③29分17秒59≪21:予97位、箱1区20位、20:全4区10位、予138位≫
13位6:39城西・山本唯翔③28分25秒21≪22予65位、21予81位、箱5区6位≫
14位6:56東洋・前田義弘④28分57秒80≪22全4区6位、出5区9位、関東IChalf8位、箱9区5位、21箱3区8位、20箱8区6位≫
15位7:22帝京・新井大貴④half63分30秒
16位7:36日体・吉冨純也③29分18秒77≪22箱5区15位≫
17位7:43国士・山本雷我③29分35秒97≪22予117位、箱5区13位≫
18位9:26立大・相澤拓摩①30分17秒95
19位10:15大東・菊地駿介③29分00秒45≪22全2区13位、予32位、20予120位(連合選出)≫
20位10:40専大・冨永裕憂④29分41秒22≪22予182位≫
(21)11:49芝工・橋本章央③29分27秒75≪22予36位≫
往路優勝を狙う駒大は、ルーキーの山川選手。とにかく夏合宿で豊富に練習ができて、タフなコースにも適性があると評判が高かったルーキー。全日本駅伝4区でデビュー、主力の穴を埋めるどころか、まさかの区間賞を獲得!目下、注目の選手だ。
1秒差で続く青学大は、4年脇田選手。最初で最後の大学駅伝だが、山登り候補として、2年時から名前が挙がっていた選手。今年は特に夏充実した練習ができていた。最も、12月には6区山下りに内定していて、前日に急遽5区山登りとなったことは、この時点では明かされていなかった。
その後方から追い上げるエース選手も注目。中央大は、昨年も走っていて今年実力を付けた2年阿部選手。往路優勝が狙えそうなら、リスクを負ってでも、追いかけると宣言しているが、39秒差は狙える差か。
少し間があいたが、國學院大は、エース区間もやれる実力のある伊地知選手投入、パワー型ランナーで注目が高かった。11位以降にも有力ランナーがいて、同じく平地エース区間を任され続けている順大四釜選手。策円んは調子が落ち気味の中で好走したが、どうだろうか。
また、2大会前に区間6位好走し、激坂王でもやはり上りが強いことを証明した城西山本選手が13位スタート、その直後に、東洋大は主力の前田選手。区間記録保持者が卒業して、気になっていたところびっくり!ですが、練習では区間記録保持者に勝るとも劣らない走りだったらしい。その走りに注目が集まった。
その他、上位では早大伊藤・法大細迫選手が前回と同じメンバー。メンバーを変えて若い力に任せた創価野沢・明大吉川選手、さらにメンバーを変えなくてはならなくなった東海大は、前回補欠だった4年杉本選手。
後方からも、山学は2年ぶり登場の主力新本選手、4年目でようやく走れる帝京新井選手。前年経験者に追い上げを託した日体吉冨・国士山本雷選手ら、やはり山で大きくレースが動きそうだ。
レース展開
1.5㎞:1位駒大山川選手、1秒差で2位青学脇田選手が続く 最初の1㎞は2分57秒
1.8㎞:6位早大伊藤選手、1㎞2分55秒 1秒差で創価野沢選手が追走
2㎞:駒大山川選手が単独トップ、脇田選手との差が3秒程に開いてきた
3.5km函嶺洞門
区間記録:96回宮下(東洋)10分31秒
5位山川(駒大)10分50秒①
17位脇田(青学)11分05秒②0:15
2位阿部(中大)10分38秒③0:27
12位川端(東国)10分58秒④1:42
3位伊地知(國學)10分42秒⑤2:10
9位伊藤(早大)10分55秒⑥3:24
5位野沢(創価)10分50秒⑥3:24
13位細迫(法大)10分59秒⑧3:48
9位杉本(東海)10分55秒⑧3:48
18位吉川(明大)11分07秒⑩4:12
9位四釜(順大)10分55秒⑪5:02
14位新本(山学)11分00秒⑫5:29
1位前田(東洋)10分32秒⑬6:38
4位山本(城西)10分49秒⑬6:38
15位新井(帝京)11分01秒⑮7:33
7位吉冨(日体)10分52秒⑯7:38
20位山本(国士)11分09秒⑰8:01
19位相澤(立大)11分08秒⑱9:44
16位菊地(大東)11分04秒⑲10:29
21位冨永(専大)11分26秒⑳11:16
9位橋本(芝工)10分54秒(21)11:52
駒大山川選手が単独先頭に!それを追い上げる中大阿部選手
単独先頭争いは、意外と早く決着がつく。1㎞2分57秒のペースで駒大山川選手がリードし、1秒差で青学脇田選手が続く展開だった。でしたが、2㎞手前から、すっと脇田選手が後退。山川選手が単独先頭に立ちました。
開き始めたら、一気に開き始めて、本格的な登りに入る3.5㎞函嶺洞門で既に15秒差。山川選手が5番目のまずまずのタイムだったが、脇田選手は16番目。ちょっと差が急激に広まった印象だ。
これに猛然と迫ってくるのが中大阿部選手。1万m28分30秒で走る上にロードも強い選手。ここまで10分38秒と全体2番目のタイム。駒大との差も39秒から27秒。ここまで詰まったのが、本格的な登りに入るのに、どう響いてくるか注目だった。
國學院大伊地知選手も早め、上位は全体的に早いか
4位走行の東国川端選手を挟んで、5位走行の國學伊地知選手も早い。10分42秒で全体の3番目のタイムだ。彼の場合、出雲6区2位・全日本8区1位と長丁場の区間で区間賞争いをする力のあるランナー。まずは平地の部分は力強く走っているというところだ。
そこから1分以上離れてから6位以上のチームが混戦。実力者早大伊藤選手に、5秒後ろだった創価野沢選手が追いついている。両者とも区間一桁ペースで早いペース。
また、昨年も走っていうる法大細迫選手に、4秒後方だった東海杉本選手が追いついている模様。どちらも、経験者に、初出走の選手が追いついてくらいついているところ。とはいえ、入りのペースも結構大事になってくるところ、どうなるのか気になるところだった。
東洋前田選手が一番突っ込んだ走り、城西山本選手と並走へ
さて、ここまで一番飛ばしているのはさらにその後方だった。14位でタスキを受けた東洋前田選手が、猛然と突っ込んでいき、10分32秒の好タイムで通過!これまた、17秒前だった城西山本選手に追いついて、13位争いを展開している様相だ。
一つ上の先輩、宮下選手の区間記録と1秒しか変わらないタイム。平地の走力は高く、さらに駅伝で前半・中盤・終盤区間とありとあらゆる区間で区間上位の走りを見せている前田選手でしたが、最後の箱根はまさかの山登り、そしてこの突っ込みがどうなるか、この時点では非常に興味深かった。
このほか、16位スタートの日体大吉冨選手が10分52秒で7番目のタイム。彼は昨年走っている。さらに、最下位スタートの、芝工大橋本選手も10分54秒8番目のタイム。密かに区間記録を狙うとのことだが、果たして…。今抑えている選手が、上りに入ってぐっと区間順位を上げてくることもありますが、さて次の定点へ…。
レース展開
4.3㎞:中大阿部選手が2位浮上、青学脇田選手単独3位に後退
6.8㎞:カーブが多い中、駒大山川選手の後方、ちらちら中大阿部選手が見える
7.1㎞:大平台のヘアピンで山川選手が後方を確認
7.0㎞大平台
(定点間3.5㎞)
区間記録:96回宮下(東洋)11分43秒<22分11秒>
4位山川(駒大)11分53秒<4>22分43秒①
2位阿部(中大)11分46秒<2>22分24秒②0:19
17位脇田(青学)12分27秒<15>23分32秒③0:50
15位川端(東国)12分26秒<14>23分24秒④2:15
8位伊地知(國學)12分09秒<6>22分51秒⑤2:25
6位伊藤(早大)11分57秒<8>22分52秒⑥3:27
7位野沢(創価)12分01秒<6>22分51秒⑦3:31
9位細迫(法大)12分10秒<9>23分09秒⑧4:04
14位杉本(東海)12分25秒<13>23分20秒⑨4:19
18位吉川(明大)12分30秒<17>23分37秒⑩4:48
5位四釜(順大)11分54秒<5>22分49秒⑪5:02
1位山本(城西)11分26秒<1>22分15秒⑫6:10
19位新本(山学)12分43秒<18>23分43秒⑬6:18
3位前田(東洋)11分52秒<2>22分24秒⑭6:37
11位新井(帝京)12分13秒<10>23分14秒⑮7:53
13位吉冨(日体)12分23秒<11>23分15秒⑯8:08
15位山本(国士)12分26秒<16>23分35秒⑰8:34
10位菊地(大東)12分11秒<11>23分15秒⑱10:47
21位相澤(立大)13分02秒<19>24分10秒⑲10:53
20位冨永(専大)12分51秒<20>24分17秒⑳12:14
12位橋本(芝工)12分17秒(10)23分11秒(21)12:17
中大阿部選手の猛追が続く 駒大山川選手と一騎打ちか!?
中大阿部選手の追撃が続く。4.3㎞で青学脇田選手を交わして、総合2位に浮上。そして、コーナーの多い箱根山中で、ちらっとトップ駒大山川選手の後ろ、中大阿部選手の姿が見えるようになってくる。
7.0㎞大平台では、19秒差。はっきり見えるタイミングも出るくらいとなった。駒大山川選手も定点間4位の11分53秒で走っているが、阿部選手は2番目となる11分46秒。これは、そのうち追いつくのでは…と思われた。
下がった青学大脇田選手は、あっという間に見えなくなった。この定点間実は17番と苦戦。本来は、山下りの予定、前日に急遽5区山登りになった選手。箱根山中寒さを感じたというところもあったそうですが、このあたりか。7㎞で50秒、総合優勝を考えるとちょっと心配な差だ。
早大伊藤VS創価野沢選手続く 順大四釜選手ペースアップ
後方は、4位東国川端選手に5位国学伊地知選手が10秒差に。さすが実力者ですが、トップとの差は少し開きつつあるか。後方早大伊藤、創価野沢選手の争いが激しい。伊藤選手が4秒開けたものの、両者定点間6位と7位。依然として、いいペースをキープしている。
8位争いは、法大細迫選手が前に出ていく。東海大は再び単独9位となった。後方、10位ルーキー起用で話題の明大吉川選手は、平地に続き区間下位。ちょっとあがってこれないか。
後方、2年連続5区山登りの順大四釜選手がじわりペースアップ。前回は、調子が悪い中平地で突っ込んで入った。今回は、平地目立たなかったが、登りに入って定点間5位。総合11位のままも、かなり前が迫ってきた。
城西山本選手が、断トツ区間新記録ペースに!
その後方の追い上げが激しい。先ほど東洋前田選手と並走していた城西山本選手が、猛追。この定点間断トツの11分26秒!2番目の阿部選手よりも20秒早いのだ。区間記録との比較てでも、ここだけで17秒も早いタイムとなり、区間タイムは4秒しか変わらない差に。
ペースが上がらない山学新本選手を交わして総合12位に浮上。前が離れていますが、区間記録ペースならまだ面白い。これには離された東洋前田選手も、定点間3番目11分52秒で走っているので、まだ区間記録ペースで走れています。
後方さが離れましたが、最初で最後の箱根帝京新井選手がまずまずのペースで、追いつかれそうになった日体吉冨選手を話してますかね。また、大東大は主力の菊地選手がまずまずのペースで、立大相澤選手を交わして18位浮上。芝工大橋本選手も専大冨永選手が目の前に迫ってきたところ。順位変動が目まぐるしくなってきた。
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レース展開
8.5㎞:1位駒大山川選手と2位中大阿部選手との差が15秒、少しずつ縮まる
なお、ここにきて雨が降り始めていて、体感温度がぐっと下がっている
8.5㎞過ぎ:國學伊地知選手が4位に浮上、東国川端選手5位へ
9.3㎞宮ノ下:1位駒大、2位中大19秒、3位青学1分05秒
10.5㎞踏切:1位駒大、2位中大20秒程変わらない
10.7㎞:大平台では、12位城西大山本選手が一番早いペース、すぐ前明大見える
11.1㎞:11位に城西山本選手浮上する
櫛部監督「山の妖精になれ!」???
11.5㎞:東国川端選手が、國學伊地知選手に再び追いつく
11.7㎞小涌園
(定点間4.7㎞)
区間記録:96回宮下(東洋)17分33秒<39分47秒>
4位山川(駒大)17分27秒<5>40分10秒①
3位阿部(中大)17分22秒<2>39分46秒②0:15
10位脇田(青学)17分56秒<13>41分28秒③1:19
10位伊地知(國學)17分56秒<8>40分47秒④2:55
14位川端(東国)18分07秒<15>41分31秒④2:55
6位伊藤(早大)17分44秒<6>40分36秒⑥3:45
10位野沢(創価)17分56秒<8>40分47秒⑦4:01
5位細迫(法大)17分34秒<7>40分43秒⑧4:12
2位四釜(順大)17分17秒<3>40分06秒⑨4:53
17位杉本(東海)18分17秒<16>41分37秒⑩5:10
1位山本(城西)17分04秒<1>39分19秒⑪5:48
18位吉川(明大)18分41秒<17>42分18秒⑫6:03
7位前田(東洋)17分45秒<4>40分09秒⑬6:55
19位新本(山学)18分47秒<18>42分30秒⑭7:39
13位新井(帝京)18分02秒<10>41分16秒⑮8:28
15位吉冨(日体)18分08秒<11>41分23秒⑯8:49
8位山本(国士)17分49秒<12>41分24秒⑰8:56
16位菊地(大東)18分13秒<13>41分28秒⑱11:33
21位相澤(立大)19分08秒<20>43分18秒⑲12:34
9位橋本(芝工)17分55秒(9)41分06秒(20)12:45
20位冨永(専大)18分50秒<19>43分07秒⑳13:37
定点間上位で駒大山川、中大阿部選手の戦い!
トップ争いは、1年生駒大山川選手が粘る。一番傾斜が急となる宮ノ下で19秒差変わらず。タフな区間に強いと大八木監督が太鼓判を押すだけに、ここにきて粘りを見せている。小涌園で、15秒差となっているが、定点間4位と3位。ともに区間上位でレベルの高い往路優勝争いとなっている。
3位単独青学脇田選手を挟み、4位争いが激しくなった。國學伊地知選手が、8.5㎞で東国川端選手を捉えて4位浮上。ですが、11.5㎞で再び川端選手が追いつく展開に。川端選手も、全日本を終えてから、登りに特化した練習を積んでいたそうで、粘る。
とはいえ、定点間は10番と14番。伊地知選手の方が、思うようにペースが上がらないといったほうがいいか。トップとの差も3分ほどと開いてきた。実は、伊地知選手は全日本駅伝後に、怪我があり、その後強い練習は積めないままだったそう。このあたり、どこまで粘れるかと言うところだ。
6位争いは決着がついたか、早大伊藤選手が単独6位に。じりじりと野澤選手を引き離す。ここは、安定して定点間一桁をキープし続けている伊藤選手の、走力が上回っただろうか。16秒差と広がってきた。
法大細迫選手、順大四釜選手が定点間上位に浮上
その野沢選手の、11秒差まで迫ってきたのが、法大細迫選手。元々15秒後ろ、前の両社の鍔迫り合いについていかなかったのが、ここにきて活きてきた。定点間5番目の好タイムで、大平台から22秒詰めてきた。全体でも区間7位の好タイムだ。
その後方、上がってきたのが、順大四釜選手。この定点間2番目となる17分17秒の好タイム!この定点間だけなら、区間記録の17分33秒より16秒も早いタイム。全体のタイムに近づいてきた。ここで総合10位に浮上。上りに入ってペースが落ちた東海大杉本選手を交わしている。
“山の妖精へ”城西山本選手区間記録大幅更新ペース
さて、大平台以降になって、バイクカメラがついて、一気に注目を集めていた城西山本選手。その際に、櫛部監督の「山の神にならなくていいから、”山の妖精”になれ」が、注目を集めました。そのまま、”山の妖精”の言葉が独り歩きしましたが、元々ハッシュタグ用に考えていたそうですね。
勢いは衰えず、11.1㎞ではペースが上がらない明大吉川選手を交わして12位に浮上。3分近く離れていましたが、やはり山登りで区間記録ペースで進むと、分単位であっという間にひっくりかえることを実感します。
小涌園定点では、総合11位通過。あと1つでシード権内に迫ってきました。前の東海大杉本選手とは38秒差。ただ、杉本選手もぺーすをあげられていないので、おそらく早い逆転となりそうだ。
国士大山本選手と芝工大橋本選手が定点間一桁
明大を挟んで、13位は区間4位のペースをキープしている東洋前田選手が通過。14位に山学大新本選手が通過。新本選手は、実力者ですが故障で苦しんでいた選手。大きな試合は久々でしたが、中々前に脚が進まない状況となった。
これより下位で好走している選手もいる。2年連続山登りの国士大山本選手が、大日田頼以降は8番目の好タイムで走破。総合17位だが、一度離された帝京新井・日体吉冨選手を再び追い上げていっている様相だ。
また、芝工大橋本選手がやはりまずまずのタイムで上ってきていて、大平台以降9番目のタイム。全体でも区間9位相当。専大冨永選手はすでに交わしていて、上り対策は間に合わなかった模様の、立大相澤選手のすぐ後方にまで迫った。色んな選手から目が離せない状況が続く。
レース展開
13.4㎞:城西山本選手、区間記録より30秒近く早いペース、10位東海杉本選手が視界に入る ただ、脚をポンポン叩く仕草も?
13.8㎞:城西山本選手が10位に浮上!東海杉本選手を交わしていく
14.3㎞:1位駒大山川選手と2位中大阿部選手が10秒ほどの差
藤原監督「上りは我慢だ、お前は下りが得意だ 勝負は一回だ!」
15.8㎞芦之湯
(定点間4.1㎞)
区間記録:96回宮下(東洋)15分05秒<54分52秒>
2位山川(駒大)15分13秒<4>55分23秒①
4位阿部(中大)15分18秒<2>55分04秒②0:20
9位脇田(青学)15分41秒<12>57分09秒③1:47
12位川端(東国)15分49秒<13>57分20秒④3:31
13位伊地知(國學)15分53秒<8>56分40秒⑤3:35
11位伊藤(早大)15分47秒<7>56分23秒⑥4:19
5位細迫(法大)15分26秒<6>56分09秒⑦4:25
1位四釜(順大)15分03秒<3>55分09秒⑧4:43
16位野沢(創価)16分12秒<10>56分59秒⑨5:00
3位山本(城西)15分14秒<1>54分33秒⑩5:49
19位杉本(東海)16分49秒<16>58分26秒⑪6:46
6位前田(東洋)15分35秒<5>55分44秒⑫7:17
18位吉川(明大)16分32秒<17>58分50秒⑬7:22
7位新井(帝京)15分36秒<9>56分52秒⑭8:51
21位新本(山学)16分55秒<19>59分25秒⑮9:21
10位山本(国士)15分42秒<11>57分06秒⑯9:25
17位吉冨(日体)16分26秒<15>57分49秒⑰10:02
14位菊地(大東)16分03秒<14>57分31秒⑱12:23
8位橋本(芝工)15分39秒(9)56分45秒(19)13:11
19位相澤(立大)16分49秒<20>60分07秒⑲14:10
15位冨永(専大)16分11秒<18>59分18秒⑳14:35
順大四釜選手が定点間トップ猛追!トップは駒大山川選手が粘る
駒大山川選手が粘り強い走りを続けている。15秒前後の差から詰まらなくなった。それもそのはずで、中大阿部選手より5秒早い15分13秒で、小涌園以降駆け抜けている。これは全体を通しても、2番目に早いタイム。阿部選手は、下りも得意と解説が話しているが、飛ばしてきた分、ここからどうなるか。
追い上げるチームは、先ほど紹介した選手そのまま。法大細迫選手が、失速気味の創価野沢選手を交わして総合7位へ。眼前に6位早大伊藤選手が迫ってきた。さらに8位に一気に順大四釜選手が浮上。ついに定点間トップとなる走り、15分03秒の好タイムで駆け上がる。区間記録にも17秒まで迫ってきた。下りの走り次第では超えてくる可能性が出てきた。
シード権内に城西大山本選手が浮上!
そして、シード権内10位に城西山本選手がついに浮上。東海杉本選手を交わしていった。この定点間は3番目も区間記録よりは19秒早いタイムをキープしている。下りへの余力はどうか。
後方も、前半突っ込んだ東洋前田選手も以前区間上位をキープ。明大吉本選手を交わして12位に浮上。また帝京新井選手が再び定点間一桁となる7位。山学新本選手を交わして14位に浮上。新本選手は一度立ち止まる程苦しんで定点間最下位。国士山本選手も間もなく交わしそうだ。芝工大橋本選手もしっかり順位を上げている。とはいえ、上りはここまで。下りで、また様相が変わることがある。今回は…
解説「(駒大山川選手)下りが得意と言うより、走力で押していっている」
3位青学大脇田選手に「あと3㎞だ!脚を回転させていけ!」
18.7㎞元箱根
(定点間2.9㎞)
区間記録:96回宮下(東洋)8分51秒<63分43秒>
2位山川(駒大)8分41秒<4>64分04秒①
6位阿部(中大)8分49秒<3>63分53秒②0:28
4位脇田(青学)8分48秒<10>65分57秒③1:54
7位伊地知(國學)8分50秒<8>65分30秒④3:44
18位川端(東国)9分22秒<14>66分42秒⑤4:12
2位伊藤(早大)8分41秒<6>65分04秒⑥4:19
1位四釜(順大)8分33秒<2>63分42秒⑦4:35
15位細迫(法大)9分19秒<7>65分28秒⑧5:03
13位野沢(創価)9分18秒<12>66分17秒⑨5:37
7位山本(城西)8分50秒<1>63分23秒⑩5:58
4位前田(東洋)8分48秒<5>64分32秒⑪7:24
19位杉本(東海)9分31秒<16>67分57秒⑫7:36
13位吉川(明大)9分18秒<17>68分08秒⑬7:59
9位新井(帝京)8分54秒<9>65分46秒⑭9:04
12位山本(国士)9分06秒<11>66分12秒⑮9:50
16位新本(山学)9分20秒<19>68分45秒⑯10:00
21位吉冨(日体)10分01秒<15>67分50秒⑰11:22
11位菊地(大東)9分01秒<13>66分32秒⑱12:43
10位橋本(芝工)8分56秒(9)65分41秒(19)13:26
20位相澤(立大)9分36秒<20>69分43秒⑲15:05
17位冨永(専大)9分21秒<18>68分39秒⑳15:15
駒大山川選手が下りも押していく&青学脇田選手懸命の巻き返し
駒大山川選手が下りも押していきますね。少しバタついたフォームではありますが、解説「走力で押している」とのこと。大八木監督が再三「頭から、転ぶくらいの勢いで突っ込んでいけ!!」のアドバイスもありました。そして、下りが苦手と自任していて、色んな人からアドバイスを受けて学んでいた山川選手が、素晴らしかったですね。
これには、下りでしっかり追いかけようとしていた中央大阿部選手も、じりじり差を広げられていく形。定点間で見ると、山川選手が8分41秒で2番、阿部選手が8分49秒で6番。ともに切り替えているのですが、駒大が強い。往路優勝濃厚になってきたか。
また、下りといえば、本来は6区山下りの予定だった青学脇田選手。ここは切り替えて8分48秒の定点間4番目のタイム。意地を見せています。4位争いに決着がつき、國學伊地知選手が、万全でない中で見事な切り替え。切り替えられなかった東国大川端選手と一気に差がつきます。
順大四釜選手と早大伊藤選手がワンツー浮上
その後方の勢いが凄まじい。6位走行の早大伊藤選手が、トップ駒大と同じく定点間2番の8分41秒で走行。昨年も下りで切り替えていましたが、伊藤選手なりに攻略方法を身につけているか。秒差で東国大川端選手が見えていて、交わしそうだ。
そして7位走行の順大四釜選手が、定点間断トツトップ!8分33秒は、本当に15㎞山登りしてきたのかと思ってしまうタイム。また一気に区間記録を上回るペースになってきた。あっという間に、法大細迫選手らを置き去りにして、前を詰めにかかる。
区間賞自体は、城西山本選手がキープ。定点間7番とはいえ、ほぼ区間記録と同じペース。総合11位に上がってきた東洋前田選手がまだまだ元気、定点間4番。この苦しいところでもう一度伸ばしてくるのが、前田選手の安定感に繋がっているのでしょう。
その他では、日体吉冨選手がかなり苦しい走りに。昨年も上りまでは区間10位が狙えるところから少し失速していましたが、今年はもっと苦しい。定点間最下位だけでなく、19番20番の選手とも、3㎞30秒以上遅れてしまった。4区に続き、5区も経験者が苦しい走り。日体大のシード権が遠くなってきた。
レース展開
大八木監督「36秒以上にしないと、区間順位で負けるぞ!」
城西櫛部監督「山の妖精になれるぞ!!」 山本選手創価交わす
19.5㎞:19位争い立大相澤・専大吉岡選手、吉岡選手が交わして19位へ
20.8㎞芦ノ湖FINISH
(定点間2.1㎞)
区間記録:96回宮下(東洋)6分42秒<70分25秒>
2位山川(駒大)6分41秒<4>70分45秒①
4位阿部(中大)6分43秒<3>70分36秒②0:30
9位脇田(青学)6分50秒<9>72分47秒③2:03
11位伊地知(國學)6分57秒<7>72分27秒④4:00
5位伊藤(早大)6分45秒<6>71分49秒⑤4:23
1位四釜(順大)6分37秒<2>70分19秒⑥4:31
15位川端(東国)7分08秒<14>73分50秒⑦4:39
19位細迫(法大)7分21秒<10>72分49秒⑧5:43
2位山本(城西)6分41秒<1>70分04秒⑨5:58
16位野沢(創価)7分09秒<13>73分26秒⑩6:05
7位前田(東洋)6分49秒<5>71分21秒⑪7:32
14位吉川(明大)7分01秒<15>75分09秒⑫8:19
20位杉本(東海)7分35秒<17>75分32秒⑬8:30
6位新井(帝京)6分47秒<8>72分33秒⑭9:10
12位山本(国士)6分57秒<11>73分09秒⑮10:06
17位新本(山学)7分10秒<18>75分55秒⑯10:29
7位菊地(大東)6分49秒<12>73分21秒⑰12:51
21位吉冨(日体)8分42秒<19>76分32秒⑱13:23
12位橋本(芝工)6分57秒(9)72分38秒(19)13:42
10位冨永(専大)6分51秒<16>75分30秒⑲15:25
18位相澤(立大)7分17秒<20>77分00秒⑳15:41
駒大山川選手、最後まで高いレベルをキープ!中大阿部選手を寄せ付けず
最後まで、駒大山川選手が粘り強い走りを披露。元箱根からの平地部分も6分41秒の定点間2番目の好タイムで走破。全体倒しても70分45秒と、非常に高レベルのタイムをマーク。いつから5区山登りの準備をしていたかは定かではないとはいえ、素晴らしい走りを披露。した。
中大阿部選手も70分36秒で走破しましたが、詰めた差は9秒。これでは、つけ入る隙がなかた形か。それでも、30秒の差で往路2位。ちょっと前までシード権獲得に苦労していたチームとは、思えなくらい主役だった。復路強い中央大が、見える範囲で付けているのは気になるところだった。
往路3位には、青学大。代役脇田選手が懸命に踏ん張って、72分47秒の区間9位。途中から巻き返すなど意地は見せたものの、トップとの差は2分03秒。簡単にひっくりかえせる差ではなくなったか。とはいえ、過去総合優勝難しい中で、復路は普通に走ってくることがある青学大。なんとも言えない差だ。
終盤は順大四釜選手が、ずっと定点間1位の走りをキープ、この時点で区間新!
4位は國學院大伊地知選手がフィニッシュ。トップと4分差となり、総合優勝を狙うのは厳しくなったものの、万全ではなかった中で、72分27秒の区間7位で走り切ったのは、さすがの安定感でした。表彰台を狙えるかどうか。
5位争いは動きがあり、最後は早大伊藤選手が順大四釜選手から懸命に逃げる展開。トラックのスピードがある早大伊藤選手が往路5位。予選会校からは、最上位となる位置。やはり全日本駅伝でもシード権を獲得したのは伊達じゃなかったか。
そして、追い上げた順大四釜選手。タスキをもらった時は、前と1分以上離れた総合11位だったところ、4位が見える総合6位に引き上げたのですから、素晴らしい走り。最後の平地も定点間トップの6分37秒。70分19秒で、区間記録を6秒更新する走りだった。
7位に東国大川端選手。終始区間15位付近のペースで、74分切り。最後に交わされたものの、10位シード権との差はまだある感じだった。
城西山本選手、区間記録を21秒更新!70分04秒で”山の妖精に”
タイム差としては、7位と8位に1分以上の差。一時早大に迫っていた法大細迫選手が、今年も終盤苦しい走りになり、一気に差が付いてしまった。とはいえ、前回より1分早い72分台の区間10位で走り切ったところ、往路8位で踏みとどまりました。
さあ、その後ろ、ゴール直前で、創価野沢選手を捉えた城西山本選手が、往路9位まで進出してきた。ラストの平地はまた盛り返して、全体の2番目の6分41秒の好走。70分04秒で、城西大史上初の区間記録をマーク。爆発したら怖いと言われていた城西大ですが、ナイスランでした。
この時点で、シード権ギリギリ10位には創価大。野沢選手が、終盤苦しみましたが、区間13位の73分26秒と最低限に踏みとどまっています。有力選手が怪我明けだったりしたなか、うまく走り切りました。ここから後方は、ちょっと差がついています。
東洋大が11位まで浮上、帝京新井・大東菊地選手も最後に意地
その11位には、東洋大前田選手が引き上げてきました。2区で最下位争いと苦しみながらも、往路終了時に11位まで浮上。前田選手も71分21秒の区間5位と、初挑戦で高い安定感を、まざまざと見せつけました。シード権とは、まだ1分半ありますが、総合力は長けている東洋大。逆転できるか、際どい位置です。
続いて、12位明大、13位東海大。明大と東海大は、4区終了時に10位以内にいたのですが、吉川・杉本選手がともに75分オーバー。ここでシード権とは2分~2分半となりました。このあたりは、意外と差がついてしまいました。山登りは、やっぱり怖いと思わされますね。
その次に来た帝京大新井選手が往路14位。度々定点間上位に入ってきていましたが、72分33秒の区間8位の好走。最後の平地も6番目と伸びました。4年間エントリーに入り続けて、最後うまくあがりましたね。ここまでが、時差スタート。
10分と少しで、15位国士大16位山学大。国士大は、3区4区で遅れたところ山本選手区間11位で踏ん張って、往路15位にあげてのフィニッシュ。山学大は新本選手が思うような走りができず、大きく後退してしまったところ。ともに2区で浮上したことを考えると、少し勿体ない区間があった印象です。
続いて、往路17位に何とか浮上した大東大。平地でも強い菊地選手が、区間12位と踏ん張ってゴール。流れの中では走ったか。その後となってしまった日体大吉冨選手。最後の2㎞でも、さらに失速してしまい、区間タイム76分オーバー。前回より2分遅れてしまう、厳しいレースとなってしまった。
その直後まで追い上げた連合の芝工大橋本選手。19番目ゴールで大きく取り上げられてはないものの、72分38秒は区間9位相当。流れとは関係なく、黙々と記録にチャレンジ。定点間もずっと安定して走っていた。次年度も見たいが、果たしてチームで出場できるか。
最後に最下位争いとなったのが、専大冨永選手と立大相澤選手。最後の定点間10位と頑張った冨永選手が往路19位に浮上、立大は相澤選手が77分かかってしまい、やはり山登り対策ができなかった形となった。ここはノウハウ的に厳しかったですかね。
往路優勝争いは見ごたえありましたね。中大阿部選手が懸命に追い上げ、駒大山川選手が懸命に逃げる展開。序盤阿部選手が詰めますが、山川選手が好ペースを維持。追いつく隙を与えなかった山川選手が見事に往路優勝のゴールテープを切りました。
復路強い中大が30秒差の2位、連覇を狙う青学大も2分差の3位も、総合力が高く、まだ展開次第では諦められる差ではありませんでした。
また、記録面も伸びましたね。シード権外だった順大四釜選手と城西山本選手が、これまでの区間記録を更新する走りで大きく浮上。順大が11位から6位、城西大が13位から9位とアップ。この城西大と早大の2校が、予選会校からシード権内に、この時点で加わる形に。
また、東洋大が前田選手が、区間5位と踏ん張り往路11位に浮上。ここも14位から11位としっかり順位を上げてきています。山登りに強い選手がいると、ここで流れを変えることができますね。
さらに下位からでは、帝京大新井・芝工大橋本選手の奮闘も光りましたね。どこからニューヒーローが出てくるか、ワクワクしながら探すのも山登りの醍醐味だったりします。
復路は、優勝争いは、駒大の3冠か、古豪中大か、青学大連覇か。シード権争いは、東洋大が食い込めるか、早大城西大がキープできるか、といったところに注目が集まるようそうでした。
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