【箱根駅伝2023(第99回)】4区を定点別に振り返る~青学太田選手の怒涛の追い上げ

そろそろ箱根駅伝2023の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

続いて、
山の手前、勢いを付けたい主要区間4区!

中大吉居選手と駒大鈴木選手の争いに、
中盤から青学太田選手が猛然と追いこみ、

後方では、3区間目の区間記録を狙った
東国大ヴィンセント選手がゴボウ抜きで順位アップ

他にも、5年目の創価嶋津選手など、
有力ランナーのせめぎ合いが多くみられました。

定点間別で、細かく分析していきます。

なお、
Youtubeにて、大磯・国府津・小田原本町の映像も見つけましたので、
もっと細かく、選手の走りが分かりやすくなっています。

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【箱根駅伝2023】4区定点間分析

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

4区走者・実績順

1位中大・吉居駿恭①28分06秒27≪22全3区8位、出6区4位、21高1区3位≫
2位0:10駒大・鈴木芽吹③27分41秒68≪22出6区1位、箱8区18位、21日本1万3位、箱5区4位≫
3位0:36青学・太田蒼生②28分32秒17≪22箱3区2位≫
4位1:40國學・藤本 竜④28分53秒77≪22全5区4位、出5区4位≫
5位2:11早大・佐藤航希③29分42秒98≪22全8区5位、予16位、箱9区14位、21:全6区17位≫
6位2:14創価・嶋津雄大④28分14秒23≪22全8区11位≫
7位2:17明大・尾崎健斗②28分54秒19≪22全8区15位、21全5区10位、予114位≫
8位2:21順大・石井一希③28分48秒45≪22全4区5位≫
9位2:22東海・越 陽汰②28分48秒72≪22全予2組20位、箱7区3位≫
10位2:30法大・扇  育④29分07秒34≪22出4区4位、全予1組9位、21:全予1組8位≫

11位2:40日体・分須尊紀②28分59秒82≪22予138位、関東IC3障2位、箱4区15位、21:全7区12位、予157位≫
12位2:44東国・Y.ヴィンセント④27分24秒42≪22箱2区5位、21:全3区1位、出6区1位、箱2区1位、20:箱3区1位≫
13位3:25城西・鈴木健真①29分57秒99≪21高1区6位≫
14位3:43山学・北村惇生③28分41秒90≪22予18位≫
15位4:36国士・清水悠雅④29分33秒10≪22予93位、関東IChalf17位、21:予261位、箱8区16位、20:予121位、箱8区13位≫
16位5:02東洋・柏 優吾④28分49秒72≪22全8区7位、21出6区7位、日本IC1万m11位≫
17位5:40帝京・柴戸遼太①29分00秒47≪22関東IC5千、21高1区15位≫
18位6:04専大・新井友裕①29分22秒73≪22関東IC5千≫
19位6:28立大・馬場賢人①29分01秒69
(20)8:08拓大・山田拓人④29分23秒41≪22予44位、21全4区16位、予118位≫
20位8:09大東・大野陽人④28分35秒92≪22全5区9位、予20位、箱8区13位相、21予46位≫

 先頭の、中大は1年生吉居選手。1年生とはいえ、11月末に1万m28分06秒と高い走力を示した主力選手だ。2区を走った3年大和選手の弟でもあります。

 追いかける駒大は、復活を期す3年鈴木選手。出雲駅伝後に軽い故障があったが、8割まで戻ってきたということでの起用。調子が良ければ逆転は充分。さらに、前回3区で先頭に立った駅伝男青学大が太田選手を、今回は4区に起用、追い上げをはかる。

 少し離れた4位から、國學院大は、予定の選手を起用できず初箱根の藤本選手。5位以下の混戦では、実績では前回区間賞の創価嶋津選手が6位スタート、区間2位の順大石井選手が8位スタートで追い上げにかかる。

 さらにその後方見える範囲で12位スタートは東国大ヴィンセント選手。言わずと知れた2区3区の区間記録保持者。こちらも故障明け8割の状態ということですが、差のつく区間でどのくらい走れるか。

 他では、北海道マラソンでMGC出場権獲得で話題になった東洋大柏選手も、この区間で起用。どのあたりまで追い上げてくるか、各大学の動きから目が離せなかった。

定点間分析①:平塚中継所~二宮

レース展開

1.2km大磯
①中大吉居
②0:12駒大鈴木
③0:35青学太田
④1:40國學藤本
⑤2:12創価嶋津
⑥2:18早大佐藤
⑦2:24東海越・明大尾崎
⑨2:28順大石井
⑩2:41法大扇
⑪2:44東国ヴィンセント
⑫2:47日体分須
⑬3:28城西鈴木
⑭4:00山学北村
⑮4:47国士清水
⑯5:10東洋柏
⑰5:52帝京柴戸
⑱6:23専大新井
⑲6:39立大馬場
⑳8:21拓大山田・大東大野

参照動画

1㎞:ヴィンセント選手2分42秒で入る
1.6㎞法大を交わして、10位へ浮上

2.8㎞滄浪閣前
①中大吉居
②0:09駒大鈴木
③0:33青学太田
④1:40國學藤本
⑤2:11創価嶋津
⑥2:24東海越・早大佐藤・明大尾崎
⑨2:30東国ヴィンセント
⑩2:33順大石井
⑪2:45法大扇
⑫2:52日体分須
⑬3:32城西鈴木
⑭4:10山学北村
⑮4:56国士清水
⑯5:13東洋柏
⑰5:57帝京柴戸
⑱6:32専大新井
⑲6:48立大馬場
⑳大東大野・拓大山田

参照動画

3㎞中大吉居8分32秒、駒大鈴木選手も同タイムくらいか

3.4㎞東国大ヴィンセント選手一気に6位へ浮上、早大東海明大をあっという間に抜いていった

5㎞:14分16秒で吉居選手が通過。区間記録より1秒早い。駒大鈴木選手が7秒差なので、さらに早い。遠くに青学太田選手も見えている

5㎞:東国ヴィンセント13分45秒で通過。創価嶋津選手を交わして5位に浮上

7㎞駒大鈴木選手がペースを上げながら逆転!先頭へ。中大吉居選手もついていく 後方青学大も攻めているか 区間記録より早いペース

7.1㎞二宮駅前
①駒大鈴木・中大吉居
③0:32青学太田
④1:44国学藤本
⑤2:02東国ヴィンセント
⑥2:12創価嶋津
⑦2:32東海越・早大佐藤・明大尾崎
⑩2:42法大扇
⑪2:46順大石井
⑫3:22日体分須
⑬3:52城西鈴木
⑭4:26山学北村
⑮5:26東洋柏
⑯5:30国士清水
⑰6:10帝京柴戸
⑱7:10専大新井
⑲7:14立大馬場
⑳8:44大東大野
21)8:56拓大山田

参照サイト

8㎞:4位国学藤本選手のすぐ後ろに東国大、後方6位創価、7位早大東海明大、10位法大と続いているか

8.9㎞二宮
区間記録:96回吉田(青学)25分22秒

2位鈴木(駒大)25分24秒①
4位吉居(中大)25分33秒①
3位太田(青学)25分25秒③0:27
6位藤本(國學)25分46秒④1:52
1位ヴィンセント(東国)24分50秒⑤2:01
5位嶋津(創価)25分41秒⑥2:22
10位佐藤(早大)26分08秒⑦2:46
8位越(東海)25分57秒⑦2:46
9位尾崎(明大)26分02秒⑦2:46
7位扇(法大)25分53秒⑩2:50
12位石井(順大)26分16秒⑪3:04
19位分須(日体)26分53秒⑫4:00
14位鈴木(城西)26分17秒⑬4:09
16位北村(山学)26分30秒⑭4:40
11位柏(東洋)26分15秒⑮5:44
20位清水(国士)26分56秒⑯5:59
12位柴戸(帝京)26分16秒⑰6:23
17位馬場(立大)26分35秒⑱7:30
21位新井(専大)27分01秒⑲7:32
15位大野(大東)26分22秒⑳8:58
18位山田(拓大)26分47秒(21)9:22

駒大鈴木選手が仕掛け、区間記録付近で攻防!
 先頭争いがますます激しくなりました。1位で走り出した中大吉居選手が、アップダウンがありながら3㎞8分32秒で通過。その3㎞は駒大鈴木選手も中々詰め切れない形でしたが、それ以降は少しずつ詰まっています。

 10秒あった差が、5㎞で7秒差に。しかも中大吉居選手が5㎞14分16秒と、区間記録より1秒早いペースで走っているにも関わらず、詰まってきています。分かってはいるものの鈴木選手の実力が、凄まじいものというもの言えると思います。

 ここから急激に詰まり、7㎞で駒大鈴木選手が捉えると、ペースを上げながら抜き去ります。このあたり一気に突き放そうという意図が分かりますね。とはいえ、吉居選手もここは食らいつきます。

 二宮定点では、追いついた鈴木選手が25分24秒のタイム。区間記録より2秒遅れているだけの走り。27秒差で追走している青学太田選手も、ほぼ同じペース。激しい首位攻防となっています。

東国大ヴィンセント・創価嶋津選手と役者は上位に浮上
 そして、これより遥かに速いペースで走っている男が一人。勿論、東国大ヴィンセント選手です。1㎞2分42秒、そして5㎞は区間記録より20秒以上早い13分45秒で突っ走っていきます。

 1㎞で日体分須選手を捉えると、1.6㎞で法大扇選手を捉えて10位に浮上。さらに3㎞までに順大石井選手を捉えると、3.4㎞で並走となっていた早大佐藤・東海越・明大尾崎選手をあっという間に抜いていき、6位に浮上。

 そして5㎞を通過するあたりで、後方から抜け出していた創価嶋津選手を捉えて5位に浮上。5位まで33秒差で襷を受け取っていましたが、5㎞で早く返済。二宮定点は24分50秒、区間記録を32秒上回るペース。怪我明けでも、やっぱり実力者だ。

 6位となった創価嶋津選手も、この時点では25分41秒と全体の5番のタイムで通過。実は12月に入って、故障していたため、万全ではなかったものの、3年連続で4区、ここまでは3区の混戦から抜け出す流れになっている。

上位の鍔迫り合いに、順大石井選手がつけず
 逆に、実力者でつけなかったのが、順大石井選手。混戦の中タスキを受けていたので、早大らの7位集団、すぐ後ろ追い上げかけていた法大扇選手らと、少なくとも絡んでいく…と思いきや、その後方総合11位に下がっての定点通過。この時点で前年より34秒遅いタイムで区間12位。ちょっと想定外の展開か。

 最も、これ以下の選手で、大きく浮上しているチームは見当たらないか。これも経験者の日体分須選手が苦戦、山学大新エースの北村選手は、最初の1㎞かなり抑えて入ってここまでは区間16位。

 追い上げにかかっているのは、東洋柏選手。マラソンで活躍し、4年目にして初の箱根路は往路4区。下位ですが、一定のペースで走り、国士清水選手を交わして15位に浮上しています。

 また、ここまでうまくいっていない中では、帝京大ルーキー柴戸選手が12番目の走り、総合17位から浮上にかかります。大東大の実力者大野選手も、7㎞手前で連合の拓大山田選手を振り切っています。このあたりの走りも気になった。

定点間分析②:二宮~酒匂橋

レース展開
10㎞:駒大鈴木28分43秒通過、中大吉居28分53秒、青学太田選手も同じくらいか

10.2㎞:4位東国大ヴィンセント選手浮上、國學藤本選手5位へ 区間記録より30秒以上早いペースで追い上げていく

12㎞:1位駒大鈴木・中大吉居選手の後方、3位青学太田選手が10秒差まで追い上げてくる

12.3㎞国府津
①駒大鈴木・中大吉居
③0:09青学太田
④1:39ヴィンセント(東国)
⑤1:52國學藤本
⑥2:25創価嶋津
⑦2:48早大佐藤・明大尾崎
法大扇・東海越
⑪3:16順大石井
⑫4:32城西鈴木
⑬4:44山学北村
⑭4:47日体分須
⑮5:58東洋柏
⑯6:21国士清水
⑰6:22帝京柴戸
⑱7:48立大馬場
⑲8:05専大新井
⑳9:10大東大野
21)9:46拓大山田

参照動画

13.5㎞:1位争いと3位の差が5秒程に
14.4㎞:青学太田選手が、一気に先頭へ!駒大中大の前に出る

15.2km酒匂橋
(定点間)6.3km

区間記録:96回吉田(青学)18分08秒<43分30秒>

1位太田(青学)18分02秒<2>43分27秒①
3位鈴木(駒大)18分29秒<3>43分53秒①
4位吉居(中大)18分33秒<4>44分06秒③0:03
2位ヴィンセント(東国)18分09秒<1>42分59秒④1:40
6位藤本(國學)18分36秒<5>44分22秒⑤1:59
10位嶋津(創価)18分51秒<7>44分32秒⑥2:43
5位佐藤(早大)18分34秒<8>44分42秒⑦2:50
6位扇(法大)18分36秒<6>44分29秒⑧2:56
11位越(東海)18分52秒<9>44分49秒⑨3:08
11位尾崎(明大)18分52秒<10>44分54秒⑨3:08
15位石井(順大)19分07秒<14>45分23秒⑪3:41
9位北村(山学)18分47秒<12>45分17秒⑫4:57
18位鈴木(城西)19分26秒<16>45分43秒⑬5:05
21位分須(日体)20分17秒<20>47分10秒⑭5:47
13位柏(東洋)19分05秒<13>45分02秒⑮6:19
8位柴戸(帝京)18分43秒<11>44分59秒⑯6:36
16位清水(国士)19分18秒<18>46分14秒⑰6:47
16位馬場(立大)19分18秒<17>45分53秒⑱8:18
20位新井(専大)19分53秒<19>46分54秒⑲8:55
13位大野(大東)19分05秒<15>45分27秒⑳9:33
19位山田(拓大)19分37秒(19)46分24秒(21)10:29

青学太田選手の脅威の追い上げ!ヴィンセント選手を上回っていた!
 ここから首位争いは、急な展開になる。10㎞駒大鈴木選手が28分43秒で通過、ここまでハイレベルな争いでしたが、さすがに少しずつ区間記録ペースからは遅れていき、落ち着いてくる。

 逆に、ここからさらにエンジンがかかったのが、3位走行の青学大太田選手。10㎞を超えてから急激に差が縮まってきて、12㎞地点で一気に10秒差へ。そして、14.4㎞地点、ついに太田選手が追いつき、一気に前に出る。

 酒匂橋までの定点では18分02秒!この定点間だけなら、区間記録の18分08秒よりも早い。そして、なんと東国大ヴィンセント選手の18分09秒も上回っている物凄いタイムで駆け抜けているのですね!

 このペースに付けるのは、絶好調でなくても1万m27分台のスピードを持つ駒大鈴木選手のみ。吉居選手がちょうどつけなくなったところで、酒匂橋定点。青学と駒大と中大の、今大会の3強が再び交わった。

早大佐藤選手がスパート!4年國學藤本・法大扇選手の健闘
 4位には、10.2㎞地点で、國學藤本選手を捉えた東国大ヴィンセント選手が浮上。5位國學院となった。とはいえ、藤本選手が、実はかなり健闘していて、定点間6位のタイム。区間順位も5番と上々だ。

 元々は4年生エース中西大選手が、出走予定だったものの、12月中旬に脚を痛めて回避。同じ4年生の藤本選手が代役となった。今年の成長株とはいえ、最初で最後の箱根路は往路4区。堂々担っている。

 その後方、創価嶋津選手を挟んだ7位争いにも、最初で最後の箱根路の4年生が好走。法大扇選手が調子よく、12㎞地点ではこの3人に追いついている。そこから、早大佐藤選手が抜け出したものの、東海と明大は突き放して単独8位走行だ。この定点間も6位で、区間6位の走り。

 元々入学直後から期待が高かった選手ですが、故障が多かった。4年目になって、やっとレギュラーを掴んで、いきなり4区。そしてこれだけ走るのですから、本当に素質の高いランナーだ。そういえば、東洋柏選手も最初で最後の箱根路。今年の4区は、そういう選手が集まった。

 なお、この集7位団から抜け出した早大佐藤選手が、この定点間が5位。長い距離で、今年大きく飛躍し、全日本アンカーでも、後半捲って順位を上げていた選手。むしろ、前の創価嶋津選手を追い上げにかかっている。

山学北村・帝京柴戸選手が、この定点間一桁台
 10位台の総合順位も動き始めている。日体分須選手が全く身体が動かず失速し定点間最下位。交わした城西鈴木選手もやや動きは鈍いか。これを山学北村選手が交わしていく。12㎞過ぎに日体大、その後まもなく城西大も交わした模様。

 この定点間は9番目の好タイムで総合12位に浮上。山学大今年急成長の選手。単独走ができる区間が良いと希望していましたが、ここにきて良さがでてきているようです。

 また、帝京大はルーキー柴戸選手が定点間8位。国士清水選手を交わして総合16位に上げると、中盤は東洋柏選手を追い上げるくらいの走り。ようやく帝京大が流れに乗りそうな様相だ。

定点間分析③:酒匂橋~小田原中継所

レース展開

15.5㎞:中大吉居選手が付けず、その差20m。
15.8㎞:青学太田選手がサングラスを上げる。青学太田・駒大鈴木選手のマッチレースに

18㎞:青学駒大と、3位中大の差は100mほどに広がった

18.2㎞小田原本町付近
⑥創価嶋津・早大佐藤選手並走
⑧法大扇
⑨明大尾崎・東海越選手並走

⑬城西鈴木⑭東洋柏の差1分14秒(酒井監督の掛け声)
13秒差で、⑮日体分須選手を⑯帝京柴戸選手交わす

⑲専大新井と⑳大東大野の差10秒

他、監督の掛け声も

参照動画

18.5㎞:駒大鈴木選手が前へ、太田選手付く

18.6㎞:早大佐藤選手が、創価嶋津選手を交わして6位へ浮上

19.6㎞:青学太田選手スパート!駒大鈴木選手遅れ始める
19.9㎞:1位と2位3秒差、大八木監督「粘っていくぞ」 その差変わらないか
20.4㎞:駒大鈴木選手、1秒差に詰めてくる
20.6㎞:駒大鈴木選手再逆転、太田選手食らいつく
20.7㎞:青学太田選手再逆転、さらにまた横から鈴木選手並びかける

20.9km小田原中継所
(定点間)5.7㎞

区間記録:96回吉田(青学)17分00秒<60分30秒>

2位鈴木(駒大)17分07秒<3>61分00秒①
3位太田(青学)17分08秒<2>60分35秒②0:01
8位吉居(中大)17分43秒<5>61分49秒③0:39
1位ヴィンセント(東国)17分01秒<1>60分00秒④1:34
4位藤本(國學)17分26秒<4>61分48秒⑤2:18
6位佐藤(早大)17分36秒<6>62分18秒⑥3:19
10位嶋津(創価)17分48秒<8>62分20秒⑦3:24
12位扇(法大)17分50秒<7>62分19秒⑧3:39
7位越(東海)17分42秒<9>62分31秒⑨3:43
13位尾崎(明大)17分54秒<11>62分48秒⑩3:55
17位石井(順大)18分23秒<15>63分46秒⑪4:57
5位北村(山学)17分29秒<10>62分46秒⑫5:19
19位鈴木(城西)18分41秒<18>64分24秒⑬6:39
9位柏(東洋)17分44秒<13>63分04秒⑭6:56
15位柴戸(帝京)18分03秒<12>62分52秒⑮7:22
21位分須(日体)18分56秒<20>66分06秒⑯7:36
14位清水(国士)18分02秒<17>64分16秒⑰7:42
16位馬場(立大)18分15秒<16>64分08秒⑱9:26
11位大野(大東)17分49秒<14>63分16秒⑲10:15
20位新井(専大)18分52秒<19>65分46秒⑳10:40
18位山田(拓大)18分27秒(19)64分51秒(21)11:49

どちらも譲らない駒大鈴木&青学太田選手の競り合い!!
 15.8㎞青学太田選手がサングラスを上げる。基本的にこういうのはスパートの合図。前に出るが、相手も実力者駒大鈴木選手はしっかり食らいつく。逆に、18.5㎞駒大鈴木選手が前に出ていこうとする。とはいえ、駅伝男青学太田選手このくらいで動じない。

 19.6㎞で青学太田選手が再スパート!まるで、前回3区湘南大橋を再現するかのような走り。これに駒大鈴木選手後退。残り1㎞となる19.9㎞で3秒の差が開いた。

 このまま前回のような展開になるか…と思いきやそうはならない。中継所直前の20.6㎞で鈴木選手が再逆転!すると太田選手がまた抜き返し、さらに鈴木選手がまた並びかけて…、大学駅伝三冠をかける駒大と、箱根王者は死守したい青学大の死に物狂いの争いだった。

 最後に僅かに先んじたのは、駒大鈴木選手。1秒勝って中継所へ。ただ、追いついてきた青学太田選手が、区間順位は上。60分35秒と、区間記録にあと5秒と迫る好タイムで、この時点で歴代2位の記録を叩き出した。故障で急ピッチで仕上げたのですが、原監督曰く”天才”とのこと。結局この2強になっていくのかとこの時点では思われました。

東国大ヴィンセント選手、60分00秒ちょうど!3区間タイトルホルダー!
 3位中大吉居選手は、39秒差の3位リレー。とはいえ、まだまだ往路優勝できる差で繋いだ。出雲・全日本、そして八王子と高いレベルで連戦する中での、初の箱根路。61分49秒の区間5位は踏ん張った。

 そして、大記録達成の瞬間。東国大ヴィンセント選手が、最後の衝撃。区間記録濃厚で、59分台を出せるかどうかといったところ。速報で59分59秒で大いに盛り上がったものの、公式で60分00秒と訂正。それでも、3区間での区間記録達成は、歴代最高の選手だ。まさにMVPの走りだった。東国大自体も、12位から4位と、上位で戦える位置となった。

 続いた國學院大藤本選手も、区間4位の61分48秒は前任者とも勝るとも劣らない記録。トップと2分18秒差に抑えて、主力を投じた山登りに突入していきます。

早大佐藤選手、東海越選手が接戦制す!
 6位争いは、小田原本町付近、やはり早大佐藤選手が、創価嶋津選手を抜き返して6位に浮上。やはり長い距離粘り強い選手だ。創価嶋津選手は、10㎞地点で脚の痛みで、前回のような走りとはならず、

 も、佐藤選手が追いついてきてくれたことで、最後のひと踏ん張りが出来た模様。5年目の箱根路無事に果たし終えた。その後ろ、法大扇選手も最後の箱根粘って、3つ順位を上げた。上位校崩しをもくろむチーム、しっかりと圏内に付けています。

 それに続くチームも健闘。ずっと並走していた東海越・明大尾崎選手の2年生対決は、東海越選手が制して総合9位、明大が10位でリレー。越選手は、体調不良からギリギリ間に合った状況でしたが、やっぱりポテンシャルの高さを感じます。明大は4年生主力選手が走れない中、往路平地は健闘しているという形だ。

山学北村選手終盤の上がり、大東大が最下位脱出
 そこから1分以上遅れて、総合11位で順大石井選手がリレー。意外な不振で、優勝争いとかはちょっと厳しくなってきましたが、次の区間は自信があるはず。

 そこから22秒差にまで追い上げた山学北村選手が総合12位。最後の定点間は5番目のタイムで駆け抜けていたのだから、中々の追い上げ。序盤から突っ込んでも面白かったかもしれないと思うくらいでした。

 そのあとは1分半近く空きました。3区間連続1年生リレーとなった城西大。鈴木選手が苦しみながらも、何とか総合13位でリレー。直後に迫っていた東洋柏選手も、スタミナがあるところを見せて、最後は定点間9位。総合14位でリレー。続いて、帝京大は、ルーキー柴戸選手が62分台でまとめて総合15位。両校、追い上げムードで山区間へ突入。

 勿体なかったのが日体大。前回まずまず走っていた分須選手が、まさかの66分オーバー。箱根予選もあまりよくなかったですが、調子を上げきれなかったか。これに迫った国士大清水選手が、最後の定点間を上げる走りで総合17位。ここまでは山次第では、まだシード権内にいけるタイム差か。

 ここから、2分近く離れて、立教大馬場選手が総合18位。一つ順位はあげてリレー。また大東大大野選手が、定点間11番目のタイムで健闘し、総合19位。やっと最下位脱出した。

 最後となったのは、専大新井選手が総合20位へ。往路は苦しい編成だった。大東大に振り切られる形になった、連合チームの拓大山田選手が、21番目リレー。1区健闘はあったものの、総合力は厳しいものがあった形だ。

4区まとめ

・ヴィンセント選手60分ジャストで3つ目区間記録!8人抜き!
・青学太田選手、中盤は全選手トップの追い上げ!
‘・最後まで続いた鍔迫り合いは、駒大鈴木選手意地トップ中継
・創価嶋津、國學藤本、法大扇選手らそれぞれ最後の箱根路
・早大東海大明大の、予選会校が10位以内で山へ
・10位台では、山学大・東洋大・帝京大らが健闘

 まずはMVP獲得となった東国大ヴィンセント選手。12位で襷をもらい、5㎞で5位まで浮上、10㎞過ぎに4位に浮上。チームにも大きく貢献しましたが、注目は区間タイム。

 60分00秒の区間新記録で、これで2区3区4区の3区間の区間記録保持者。箱根駅伝史上、最強のランナーであることを、改めて示す形となりました。

 トップ争いも、従来の区間記録に近いタイムで争うハイレベルな戦いに。特に青学太田選手が、一時はヴィンセント選手をも凌ぐようなスピードで追い上げてきて、酒匂橋から駒大鈴木選手と激しい鍔迫り合い。

 首位自体は、意地で駒大鈴木選手が獲り切ったものの、戦前から2強と言われた駒大VS青学大を、強く印象付けるシーンとなりました。そこから僅差で凌いだ中大までが、往路優勝争いの中心。

 その他、4年生も結構印象深かった。5年目となった創価嶋津選手は、故障明けの中懸命な走りで、流れをキープ。最初で最後の箱根路が主要区間往路4区となった、國學藤本・法大扇・東洋柏選手もそれぞれのポジションで激走。藤本選手が区間4位好走、扇・柏選手は順位を上げています。

 シード権などを見ると、早大・東海大・明大が、凸凹がありながらも、ここまで10位以内。順大が意外な苦戦もありましたが、ここまでは上位に入る可能性十分の位置。

 山学大や帝京大らポジションアップしたチームもあり、17位くらいまでは、山に大砲が出れば、まだまだひっくり返せる位置で、5区へ突入しました。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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