そろそろ箱根駅伝2023の余韻が冷めつつありますかね。
レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。
続いて、
スピードエース区間化した3区!
中央大が中野選手が単独で逃げにかかり、
青学横田・駒大篠原選手が追走する形に。
また、まだまだ混戦だった3区は、
スピードエース選手による派手なゴボウ抜きも見られました
この区間も、
定点間別で、細かく分析していきます。
なお、
Youtubeにて遊行寺坂・浜須賀地点の映像も見つけましたので、非常に各大学ランナーの走りが分かりやすくなっています!
ページコンテンツ
まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。
トップ中継の中大は、3年中野選手。当日変更で3区、元々は2区を走ると言われていたのですが、全日本駅伝前に調子が落ち、出雲駅伝以来のレースだった。数秒差で追いかける駒大は、成長途上の2年篠原選手、青学大は強力4年生の一人横田選手で追走していく。
有力どころでは、1分24秒離れた総合6位で、國學院大山本選手がスタート。全日本駅伝2区同様追い上げムードを作るか。3年連続3区で大幅に順位を上げた順大伊豫田選手は、1分50秒差の9位、次区間に協力留学生を要する東国大は、その1秒差で、今期の成長株東京国際大白井選手。
後方では、1万m27分台経験者で、箱根予選も活躍した早大井川選手が14位2分04秒差、この区間唯一の留学生城西大キムタイ選手はその後ろ。追い上げたい東洋大は、2年小林選手が29日のエントリーのまま出走、果たしてどういう流れになるか…、とても気になるところだった。
レース展開
1㎞:中大中野選手が2分45秒で入る 2位青学駒大とは7秒差
1.1㎞
①中野(中大)※実況1㎞2分45秒
②0:08横田(青学)篠原(駒大)
④1:09山森(創価)村上(山学)
⑥1:20山本(國學)
⑦1:36川上(法大)※坪田監督「1㎞2分52秒」
⑧1:49伊豫田(順大)白井(東国)
⑩1:50山本(国士)
⑪1:54花岡(東海)
⑫2:00漆畑(日体)
⑬2:09井川(早大)
⑭2:12森下(明大)
⑮2:42キムタイ(城西)
⑯3:23小林(帝京)
(17)3:50内野(関学)
⑰4:15成島(専大)
⑱4:20関口(立大)
⑲4:24小林(東洋)
⑳入濱(大東)
3㎞:中大中野選手、2位争いとの差を12秒程に広げたか
4位創価山学の後ろに國學、7位法大川上選手の後ろ、順大ら3名の集団
3.2㎞:4位創価山森・山学村上選手の、すぐ後ろ6位國學山本選手。22秒差が2秒差に
3.5㎞:国学山本選手が追いつき、創価山学大と4位争いに
3.6㎞:側道に入る際に、コースを間違えた創価山森選手が、国学山本選手に接触する軽いアクシデント
5㎞:中野選手14分00秒で通過、後方は10秒差ほど
1㎞から5㎞のLAP
中野243-246-251-253
2位243-250-252-251
5.6km遊行寺坂
①中野(中大)
②0:06横田(青学)篠原(駒大)
④1:13山本(國學)
⑤1:17山森(創価)村上(山学)
⑦1:41伊豫田(順大)白井(東国)花岡(東海)
⑩1:53川上(法大)
⑪2:10漆畑(日体)山本(国士)
⑬2:23井川(早大)
⑭2:31森下(明大)
⑮3:05キムタイ(城西)
⑯3:42小林(帝京)
(17)4:27内野(関学)
⑰4:28関口(立大)小林(東洋)
⑲4:29成島(専大)
⑳5:53入濱(大東)
6㎞:中大中野選手16分43秒、2位争いは7秒差にまた接近する
6㎞:7位に順大伊豫田選手浮上、8位東国白井東海花岡選手続く、10位法大川上選手後退
6.4km藤沢小学校付近
①中野(中大)②0:08横田(青学)篠原(駒大)
————————
④山本(國學)
⑤0:08山森(創価)村上(山学)
⑦0:25伊豫田(順大)
⑧0:29花岡(東海)白井(東国)
⑩0:35川上(法大)
⑪1:01漆畑(日体)
⑫1:03山本(国士)
⑬1:12井川(早大)
⑭1:20森下(明大)
⑮キムタイ(城西)⑯小林(帝京)
———————–
⑰小林(東洋)関口(立大)
⑲0:02内野(関学)成島(専大)
⑳入濱(大東)
6.7㎞:単独4位國學山本選手、5位6位山学創価を10秒以上突き放している
7.6㎞藤沢
区間記録:96回ヴィンセント(東国)20分40秒
二恩人記録:98回丹所(東国)20分48秒
3位中野(中大)21分05秒①
6位横田(青学)21分14秒②0:13
7位篠原(駒大)21分15秒②0:13
2位山本(國學)21分00秒④1:19
13位山森(創価)21分36秒⑤1:37
14位村上(山学)21分40秒⑤1:37
1位伊豫田(順大)20分59秒⑦1:43
4位花岡(東海)21分06秒⑧1:53
5位白井(東国)21分08秒⑧1:53
12位川上(法大)21分34秒⑩1:57
11位漆畑(日体)21分32秒⑪2:21
18位山本(国士)21分47秒⑫2:29
10位井川(早大)21分30秒⑫2:29
16位森下(明大)21分42秒⑭2:40
20位キムタイ(城西)21分51秒⑮3:20
18位小林(帝京)21分47秒⑯4:00
8位小林(東洋)21分25秒⑰4:39
9位関口(立大)21分26秒⑰4:39
17位成島(専大)21分44秒⑲4:48
21位内野(関学)22分12秒(19)4:48
14位入濱(大東)21分40秒⑳6:09
中大中野選手が逃げる!青学・駒大の追撃を許さず
中継所で、トップ中大、3秒差で駒大、4秒差で青学…となったので、まずは3チームが並走するのか…と思いきや、そういう展開にはならなかった。中大中野選手が、1㎞2分45秒のペースで突っ込んで、2位並走となった青学横田・駒大篠原選手は、横田選手が引っ張る形で追走しますが、
じわりじわりと差が広がっていく。中野選手のトラックの1万m持ちタイムは1万m28分00秒86と、現役日本人学生でもトップレベル。全日本駅伝前の不調さえなければ、箱根2区を走っていたかもしれない選手。ここは持ち前のスピードの差が出ていますかね。
とはいえ、横田選手も、今年の全日本駅伝4区2位で追い上げるなど、駅伝での追走は得意。駒大篠原選手は、当時1年生で全日本実業団ハーフで60分台のロード巧者。遊行寺坂までは追いつこうとする動きも、それを過ぎてからはいったん自分のペースに落として、その差13秒差。10秒開くにとどめています。
國學山本選手&順大伊豫田選手が上回るペースで追撃
この中野選手を上回るペースで追走してきているのが、やはりという2選手。6位でタスキを受けた國學院大山本選手が、藤沢で中野選手を5秒詰める21分00秒で通過。中継所で20秒以上前だった、山学村上・創価山森選手を3.5㎞で追いつく速いペース。遊行寺坂で突き放すと、逆に25秒以上差つけての4位となった。
なお、3.6㎞で創価山森選手とぶつかるシーンがあったが、ここで側道に入っていくのを、山森選手が知らなかったために起きたそう。ここ分かりにくくて、古い話80回大会城西大が初出場の時にも、間違いが起きたり。なんか外野が色々言ってますが、比較的怒りうることです。
これを上回るペースで、定点間トップで突っ走っているのが、順大伊豫田選手。3年連続3区、前回区間3位ながら大幅にチームの順位を上げている選手。9位でタスキを受け、すぐに国士大山本選手を交わすと、すぐ後ろにいた東海花岡・東国白井選手を引き連れながら走行。
遊行寺坂までに、法大川上選手を交わして7位集団へ。そして、藤沢までに、花岡・白井選手を突き放して単独7位に浮上。20分59秒の全体トップのタイムだった。すぐ前に創価山森・山学村上選手もいて、あっという間に上位争いに浮上しそうな様相。やはり、國學院大と順大、3区にアドバンテージもあるか。
下位では、東洋小林・立大関口選手が追い上げの構え
この地点で10位以下のチームは、まだ大きく追い上げてはないか。実力者では14位スタートの早大井川選手が、明大森下・国士山本選手を捉えて12位に浮上したが、藤沢までは10番手と決して早くないペース。
その後方、城西キムタイ選手が、なんと定点間20番目のペース。少し距離に不安があるということで、少し抑え気味にいったそうですが、これは大丈夫なのかと、駅伝ファンでも不安になったシーンかも?
帝京小林選手を挟んで、17位争いの東洋小林・立大関口選手が定点間8位9位と、この位置にしてはまずまず。立大関口選手は、チームトップの1万m持ちタイム28分29秒。MARCH対抗戦では青学大の中に割って入っていた。東洋小林選手がほぼノーマーク。調子のいい若手だが、当日交代では…と思われたが、さてこれはどうなるか。
また、断トツ最下位ながら、大東大1年生の入濱選手も、何とか追い上げようとする形。少しずつレースが動き始めて、中盤に入っていく
レース展開
8.7㎞順大伊豫田選手が、創価山森・山学村上を交わして5位浮上!
10㎞:1位と2位争いの差が100m程。少しずつ広がっていく。28分23秒で横田・篠原選手。
浜須賀11.8㎞
①中野(中大)
②0:18横田(青学)篠原(駒大)
④1:27山本(國學)
⑤1:49伊豫田(順大)
⑥1:55山森(創価)
⑦1:57村上(山学)
⑧2:04花岡(東海)
⑨2:11白井(東国)川上(法大)
⑪2:22井川(早大)
⑫2:27漆畑(日体)
⑬2:35森下(明大)
⑭3:05山本(国士)
⑮3:32キムタイ(城西)
⑯4:22小林(帝京)
⑰4:42小林(東洋)
⑱5:08関口(立大)
⑲5:16成島(専大)
(20)5:42内野(関学)
⑳6:29入濱(大東)
13㎞中大中野選手36分59秒で通過。
8㎞~13㎞LAP252-254-258-256-300
14km4位國學山本選手の後ろ、5位順大伊豫田選手、6位創価東海らの集団が見える
14.3㎞茅ヶ崎
(定点間)6.7㎞
区間記録:96回ヴィンセント(東国)18分50秒<39分30秒>
日本人記録:98回丹所(東国)19分35秒<40分23秒>
3位中野(中大)19分47秒<1>40分52秒①
4位横田(青学)19分51秒<4>41分05秒②0:17
4位篠原(駒大)19分51秒<4>41分06秒②0:17
9位山本(國學)20分03秒<3>41分03秒④1:35
8位伊豫田(順大)20分01秒<2>41分00秒⑤1:57
14位山森(創価)20分20秒<13>41分56秒⑥2:10
11位花岡(東海)20分09秒<7>41分15秒⑦2:15
13位白井(東国)20分14秒<9>41分22秒⑧2:20
12位川上(法大)20分10秒<12>41分44秒⑧2:20
17位村上(山学)20分30秒<17>42分10秒⑧2:20
1位井川(早大)19分38秒<6>41分08秒⑧2:20
1位森下(明大)19分38秒<8>41分20秒⑫2:31
6位漆畑(日体)19分59秒<11>41分31秒⑫2:31
20位山本(国士)20分46秒<20>42分33秒⑭3:28
10位キムタイ(城西)20分06秒<14>41分57秒⑮3:39
16位小林(帝京)20分27秒<18>42分14秒⑯4:40
6位小林(東洋)19分59秒<10>41分24秒⑰4:51
19位関口(立大)20分35秒<15>42分01秒⑱5:27
18位成島(専大)20分34秒<19>42分18秒⑲5:35
21位内野(関学)21分24秒(21)43分36秒(20)6:25
15位入濱(大東)20分24秒<16>42分04秒⑳6:46
上位は膠着状態も…中野選手が区間賞ペースに
実力者勢ぞろいの上位。8.7㎞で順大伊豫田選手が、創価・山学大を交わしていき、5位に浮上。トップから、中大・青学・駒大・國學・順大となり、やはりこの5校かという展開となってきた。
どのチームも実力者起用で膠着状態ではありましたが、トップを気持ちよく逃げていく中大中野選手に、ここにきてトップの強みがでてきたか。この5名では19分47秒のトップの定点間3位。なお、通算タイム40分52秒は、全体のトップに!強い選手が、しっかりと逃げていて、追走を許さない形だ。
追いかけるチームとしては、見えている青学横田・駒大篠原選手は、100m程差がついているとはいえついている。後方1分以上離れている國學山本選手がちょっと辛いか。定点間9位、全く目標となる選手が見えない状態か。その後ろ5位に上がった順大伊豫田選手も、ここは少し抑えめだ。終盤にもう一度加速できるかが気になるところでした。
早大井川選手が一気に8位!追走する明大森下選手が定点間トップ!
その後方の争いが凄まじい。6位から12位まで、7人の選手が21秒の間にひしめく展開だ。藤沢から後方からの追撃が始まっていて、やはりという選手では早大井川選手があげてきた。浜須賀までに日体漆畑選手を捉えて11位に浮上、そして混戦になっていた8位争いにまで割って入っていた。6位まで友僅か10秒差になっていた。
この定点間は、19分38秒で全体トップのタイム。1年時にも出走していたが、最初の5㎞を突っ込み過ぎたという反省を生かした、ペース配分で、一気に流れを乗せにかかっています。このあたり、もう少しテレビついても良かったかも…。
そして集計して驚き、井川選手を追走していた明大森下選手も、全く同タイムで定点間トップタイ!大物ルーキーでしたが、箱根予選はアクシデントで失速するなど、ここまで目立ってはいませんでした。当日変更で3区、抜き去った時には井川選手には付かず、藤沢までは区間16位…ちょっと厳しいかなと思ってたら、この走りは…!?一気に追い上げムードになってきました。
日体漆畑選手粘り、東洋小林選手が追撃モード
この森下選手と同時通過した日体漆畑選手も、定点間かなり上位。前回7区を走るも、最後方で襷を受け、全く流れに乗れず。今年も秋の箱根予選はメンバーに入っていないなど、ここまで目立っていませんでした。当日変更で3区は、主力の不調を疑ったのですが、これは失敬。
後方の追い上げで順位こそ落としているものの、上述の通り6位まで21秒差。1区で耐えて、2区藤本選手を活かしていく。3区のピースに、スピードのある漆畑選手がピタリ当てはまる展開になってきたようだ。
その後ろでは、東洋3区に入った小林選手が、中盤に入っても追撃モード。帝京大期待のランナー小林選手に11秒差。約1分中継所で離れていたのですが、一気に差を詰めましたね。この定点間6位のタイム。中々前も見えない差ということを考えると、かなり評価高いのでは?
これに付けなかったのは、立大の実力者と言える関口選手。62分台を目指して、飛ばしていったそうですが、藤沢以降で息切れ。ここでいけないと立大としては上位の流れに乗るのは、ちょっと厳しかったです
が…。このあたりは、エース選手でも厳しかった。55年ぶり出場の次の課題になりそうなところだ。
16km7位集団法大川上・早大井川・東海花岡選手の争い 井川選手が6人抜き
17.9㎞:駒大篠原選手が仕掛けて単独2位に浮上!横田選手が後退、やや苦しそうな表情
18㎞地点で1位中大中野と2位駒大篠原との差は22秒
18.1㎞湘南大橋
(定点間)3.8㎞
区間記録96回ヴィンセント(東国)10分49秒<50分19秒>
日本人記録98回丹所(東国)11分13秒<51分35秒>
4位中野(中大)11分20秒<1>52分12秒①
8位篠原(駒大)11分25秒<5>52分31秒②0:22
8位横田(青学)11分25秒<4>52分30秒③0:22
10位山本(國學)11分26秒<3>52分29秒④1:41
13位伊豫田(順大)11分31秒<5>52分31秒⑤2:09
5位山森(創価)11分22秒<14>53分18秒⑥2:13
2位井川(早大)11分19秒<2>52分27秒⑦2:19
7位花岡(東海)11分24秒<8>52分39秒⑦2:19
1位森下(明大)11分12秒<7>52分32秒⑨2:23
5位川上(法大)11分22秒<12>53分06秒⑨2:23
14位白井(東国)11分37秒<11>52分59秒⑪2:38
12位漆畑(日体)11分27秒<10>52分58秒⑫2:41
20位村上(山学)11分58秒<19>54分08秒⑬2:59
2位キムタイ(城西)11分19秒<13>53分12秒⑭3:35
18位山本(国士)11分55秒<20>54分28秒⑮4:03
10位小林(東洋)11分26秒<9>52分50秒⑯4:58
15位小林(帝京)11分44秒<18>53分58秒⑰5:05
18位成島(専大)11分55秒<16>53分56秒⑱5:54
17位関口(立大)11分54秒<15>53分55秒⑲6:01
16位入濱(大東)11分53秒<17>53分57秒⑳7:20
21位内野(関学)12分20秒(20)55分56秒(21)7:26
創価山森・法大川上選手の粘り
トップで動きはありましたが、ここでは、テレビで映っていないところもしっかり。
6位争いは、あっという間に早大井川選手が上がると思われた。実際ここも定点間2番で走っていて、7位争いに順位を上げてきている。
その中で粘っているのが創価山森選手。一緒に走っていた山学村上選手を振り切って単独6位キープ。茅ヶ崎以降は5番目のタイムで好走していていて追い上げを大きく許していないのだ。むしろ、ここにきてペースが落ちてきた前、順大伊豫田選手が4秒差にまで迫ってきた。さすが全日本アンカー選ばれただけある実力者だ。
また、法大川上選手が踏ん張って総合10位以内キープ。過去の箱根は9区と10区で復路を走っている選手。往路3区は、多分小泉選手にアクシデントがあって回ったと思いますが、しっかりと順位をキープしているところ、間違いなくその後の躍進に繋がっています。
1年明大森下選手が単独で定点間トップ!城西キムタイ選手も2番手へ!
そして1年生が、この定点間特に凄かった!東海花岡選手が井川選手に食らいついて、総合7位争い。2区から順位を上げます。そして…先ほど定点間トップだった森下選手が、引き続き定点間トップ!法大川上選手と競り合いながら、早大井川選手をもう一度追い上げてくるという…。やっぱり、ポテンシャルは本物の選手だった。これで4人抜きだ。
後方に、東国白井選手がやや遅れて11位に。12位日体漆畑選手が粘っていますが、13位に山学大村上選手。この定点間は20番目と苦しい走りに。山森選手につけていれば…でしたが、主要大会初で3区はちょっと厳しかったか。2区までの流れを少しでも繋げれればでしたが…。
その後ろ、36秒差あるものの、城西キムタイ選手が急浮上。国士山本選手を交わして14位に上がっただけでなく、この定点間2位!やはり前半かなり抑えていただけに、ここでもまだまだ脚が残っている形でしょうか。5区にエースがいるだけに、最後の捲りで、どこまでいけるか大事な局面だ。
19.5㎞:11位日体大漆畑が交わし12位東国大白井選手へ、東国大は次区間ヴィンセント選手
残り1㎞:藤原監督「駒大が来てるぞ、ここ最後頑張らないとダメだぞ」
残り1㎞:1位中大中野、2位駒大篠原16秒差、3位青学横田32秒差
21.2㎞:4位國學山本選手が、窪みに脚を取られて転倒しかける
21.4㎞平塚中継所
(定点間)3.3㎞
区間記録:96回ヴィンセント(東国)9分06秒<59分25秒>
日本人記録:98回丹所(東国)9分34秒<60分55秒>
7位中野(中大)9分39秒<1>61分51秒①
1位篠原(駒大)9分27秒<2>61分58秒②0:10
15位横田(青学)9分53秒<8>62分23秒③0:36
5位山本(國學)9分38秒<5>62分07秒④1:40
3位井川(早大)9分31秒<2>61分58秒⑤2:11
8位山森(創価)9分40秒<14>62分58秒⑥2:14
4位森下(明大)9分33秒<4>62分05秒⑦2:17
14位伊豫田(順大)9分51秒<7>62分22秒⑧2:21
9位花岡(東海)9分42秒<6>62分21秒⑨2:22
12位川上(法大)9分46秒<13>62分52秒⑩2:30
5位漆畑(日体)9分38秒<10>62分36秒⑪2:40
11位白井(東国)9分45秒<12>62分44秒⑫2:44
2位キムタイ(城西)9分29秒<11>62分41秒⑬3:25
19位村上(山学)10分23秒<19>64分31秒⑭3:43
17位山本(国士)10分12秒<20>64分40秒⑮4:36
10位小林(東洋)9分43秒<9>62分33秒⑯5:02
18位小林(帝京)10分14秒<17>64分12秒⑰5:40
13位成島(専大)9分49秒<15>63分45秒⑱6:04
16位関口(立大)10分06秒<16>64分01秒⑲6:28
20位内野(関学)10分21秒(21)66分17秒(20)8:08
21位入濱(大東)10分28秒<18>64分25秒⑳8:09
ラスト定点間は駒大篠原選手が、中大を追い上げトップ!区間賞は中野選手
先頭争いが最後に動きがありました。ちょうど湘南大橋の定点付近で、2位争いに決着。ずっと後ろにつけていた駒大篠原選手が、スパート!青学横田選手を突き放すと、22秒離れていた中大中野選手をじわじわ追いかけていく。
残り1㎞で16秒差との表示でしたが、最後は10秒差に。うまく足を溜められる展開にはなったものの、9分27秒はかなりの高パフォーマンス。堂々の往路デビューでした。とはいえ、元々3秒差が10秒差に開いた形。区間賞は中大中野選手がキープ。僅差とはいえ、2区3区連続で区間賞。中央大がエースの爆発力で突進した形でした。
ずっと2位争いを引っ張っていた、青学横田選手は最後力尽きる形になりましたが、36秒差何とか前が見える形でリレー。國學院大は、山本選手が懸命に追い上げにかかりましたが、1分40秒差。悪くなかったはずですが、稼いだ中大駒大青学大3校のエース選手が強すぎましたね。ある程度、3強に固まってきました。
早大井川選手9人抜きで5位へ、明大森下選手は6人抜き!
5位以降は波乱が起きていました。順大伊豫田選手が続いてやって…きませんでした。5位から12位付近まで大混戦となっている中、最後に制したのが早大井川選手。ラストのスプリント勝負で、前後くらいついてきた選手を一蹴。田澤選手のジュニア時代の最強のライバルが、最後の箱根路でついに好走。61分58秒の区間2位、9人抜きで一気に名門早稲田を上位の流れに乗せて見せた。
さらに3秒差で、中盤から区間上位の走りとなっていた創価山森選手。区間14位ながら62分台は、この高速化の中でもまずまず。うまく繋いだ形だ。その3秒差の総合7位に、ルーキー森下選手。最後のスパートもかなりかかっていて、さらに順位を上げ7位中継。最終的に区間4位、総合も6人抜きだ。往路苦戦が多い明大、頼もしい選手が出てきた。
この後ろになってしまったのが順大伊豫田選手。序盤突っ込んで追い上げにかかったものの、最後は苦しんでしまいましたかね。とはいえまだ上位の流れの混戦内だ。秒差で東海花岡選手。全日本1区でも好走していたルーキーでしたが、ここまで強かったとは。彼も区間6位、今後が楽しみな選手だ。
5位まで33秒差、東国大白井選手が中継
その後も選手が続々。スタミナタイプながらも、往路の流れに何とか乗った法大川上選手が総合10位で中継。62分台でまとめた。中盤でも触れた日体漆畑選手が、最後のまとめも非常に素晴らしい走り、東国白井選手を交わして総合11位中継。62分36秒の区間10位で流れを繋いだ。
その後ろになった東国大白井選手。62分44秒の区間11位は、もう少しだったものの、上位が見える位置には踏みとどまった。これが大事、何にせよ、4区に2区3区の区間記録保持者を、今回は配置してきた。5位まで33秒差、これは一気に浮上できる。
その後方は少し差が空いたが、やはり城西キムタイ選手が、山学村上選手を逆転してやってきた。連続で定点間2位で、脚が残ってしまった模様。次からは自信を持って、攻める走りができそうだ。
14位と15位、山学村上・国士山本選手が区間19位と20位の走り、64分半ばのタイムでは、今の箱根駅伝ではブレーキになってしまう。両校ともいい留学生が2区にいるのですが、もう一人往路を担える選手を育てたいところだ。
東洋小林選手区間9位、専大成島選手が最後に粘り
続いて、見事に追い上げの流れを作った東洋小林選手。最下位に近い位置で襷を受けながら、62分33秒の区間9位の走りで、総合16位浮上。まだ10位までは2分半ありますが、力のある選手は多い東洋大、チーム全体に勇気がわいたのではないかと思う。
これに帝京大小林選手付けず総合17位中継。ロードに強いタイプのはずなのでまた来年だ。続いてやってきたのが専大成島選手。主力選手が走れなくなり、代役3区だったのですが、63分台でカバー。最後の定点間は13番目の走り。一旦抜かれた立大関口選手も抜き返して、総合18位。専大、選手揃っていれば、戦えたのではと何度も思う瞬間です。
ここから1分半以上離れて、連合と大東大の最下位争い。関東学院大内野選手が66分かかり、一旦全体の最下位へ。最後にペース上がらなかった大東入濱選手を1秒上回ってリレー。前半早く入った入濱選手が、来年の糧になればというところだ。
先頭争いは、スピードエースともいわれる中大中野選手が。ほとんど危なげなくトップをキープ。僅差ながら、区間賞をもぎ取り、チームに非常いい流れを作っています。
2位駒大篠原選手が射程圏内の範囲に追い上げ10秒差。3位に青学大。4位抜けだした國學大山本選手がつけます。試合前から上がっていた有力校が、しっかり優勝争いしながら、中央大が上振れている印象です。
5位以降に大きく変動があり、一時順大伊豫田選手が抜け出しそうになりますが、終盤少し足踏み。14位スタートだった早大井川選手が9人抜きで総合5位までやってくる見事な走り。区間2位で一気に流れに乗せます。
さらに、主力選手以外が走った創価大や法政大に日体大、ルーキーが躍動した明大・東海大あたりも非常に上位で繋げていますね。シード権争いに名前が挙がってないチームもあり、上位の流れに残っていけるかどうか。
後方では、城西大の留学生キムタイ選手が何とか踏ん張り、さらに2区最下位争いもあった東洋大が、小林選手の区間9位の好走で、何とか上昇気配。4区に向けて、細かな動きが色々ありました。次に最強選手を控えている東国大が前が見える12位で繋いだのも忘れてはならないところです。
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