【中央学院大学】全日本大学駅伝区間2022オーダー予想~箱根予選のまとめと共に

箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。

関東15校を中心に、
全日本大学駅伝2022の区間オーダー予想をしていこうと思います。

続いて、
全日本予選で、もう一度結託力を!中央学院大学です。

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全日本大学駅伝2022【中央学院大学】戦力分析&区間エントリー予想

まずは無念の敗退ととなった箱根駅伝予選会から

箱根駅伝予選会振り返り

START-5km 5-10km 10-15km 15km-FINISH
7位吉田②14分51秒 10位吉田②29分27秒 18位吉田②44分42秒 68位吉田②64分17秒
70位小島④14分59秒 53位松島④29分55秒 58位松島④45分14秒 74位川田④64分26秒
78位川田④15分00秒 53位小島④29分55秒 59位小島④45分16秒 95位安藤②64分41秒
78位松島④15分00秒 59位川田④29分56秒 61位川田④45分17秒 98位松島④64分41秒
78位堀田②15分00秒 70位堀田②29分58秒 114位安藤②45分58秒 127位荻沼④65分00秒
197位飯塚③15分15秒 149位安藤②30分27秒 114位工藤②45分58秒 136位小島④65分09秒
197位前田④15分15秒 149位荻沼④30分27秒 141位堀田②46分02秒 168位飯塚③65分38秒
210位安藤②15分16秒 149位工藤②30分27秒 154位荻沼④46分05秒 179位近田①65分43秒
210位荻沼④15分16秒 149位前田④30分27秒 157位飯塚③46分06秒 188位工藤②65分49秒
210位近田①15分16秒 158位飯塚③30分28秒 157位近田①46分06秒 201位前田④66分01秒
210位工藤②15分16秒 158位近田①30分28秒 186位前田④46分13秒 245位堀田②66分43秒
210位鞍野④15分16秒 158位鞍野④30分28秒 251位鞍野④46分47秒 305位鞍野④67分30秒
上10名計:12位2:31:08 7位5:01:27 8位7:36:44 12位10:51:25
LAP 7位2:30:19 11位2:35:17 18位3:14:41

 最初の5㎞、エースの吉田選手選手はしっかりトップ集団、さらに10㎞地点でも29分27秒の10位は、日本人先頭付近の集団になります。吉田選手も途中までは快調に走っていました。

 15㎞手前で少しその集団から遅れてしまうもまだ上位でした。ただ、そこから大きく苦しんでしまい、68位64分17秒まで落としてしまいました。学生ハーフで好走していたのでアップダウンも大丈夫と思っていたのですが、湿度の条件での狂いもあったのかどうか…。そして、68位でも中学大勢の中でトップでした。

 他の13選手は、2つの集団に分かれていました。復帰した4年小島選手が川田・松島・堀田選手を率いて78位15分00秒の3㎞イーブンペース。次の集団は、飯塚選手を筆頭に、前田・安藤・荻沼・近田・工藤・鞍野選手が200位前後15分15秒の3分03秒のイーブンペースでした。

 この時点で総合12位はともかく、集団走は比較的うまくいっていたのかな?ただ、例年にないスローペースに前残りになると読まれた川崎監督は、ここで集団のペースを上げる指示をします。

 10㎞で実際ペースは上がっていて、前の集団は29分55秒で通過で、1㎞3分ペースを切って進み、順位も50位台と浮上。ただ、堀田選手は遅れ気味だったかな。続く集団も30分27秒は、前の5㎞より速いペースで、順位も150位前後となりました。ここで総合も7位に浮上して、順調なのかなぁと思ったのですが、予定よりは早く進んでいたようですね。

 その次15㎞、松島、小島・川田選手はある程度順位を維持、60位前後で45分10秒台でまずまず通過。ただ、堀田選手はぐっとペースが落ち込んでしまい、141位46分02秒。かなり苦しくなりました。後方の集団走に飲み込まれる形に。

 その後方の集団は、2年安藤・工藤選手が順調に上がっていき、114位45分58秒で通過。後方は155位前後で荻沼・飯塚・近田選手が46分05秒程。前田・鞍野選手は苦しくなっていましたが、10番手157位は、今回はかなり上の方。総合8位で、貯金は少なくとも粘ってくるのかなと思いましたが‥。

 ところが、17.4㎞の速報で一気に総合11位に急落。あれ?と思ったら、直後に顔が上がってしまっている小島選手が映り…。

 最終総合順位は12位、ボーダーから2分半も遅れてしまいました。先の吉田選手の68位の直後にようやく2番手の選手。川田選手と松島選手が何とか粘り、68位64分26秒と松島選手の98位64分41秒。これに後方から安藤選手が浮上し、95位64分41秒と松島選手とほぼ同着。とはいえ、100位以内はこの4選手にとどまりました。

 続いて、何とか粘った荻沼選手が127位65分00秒で5番手。この下に落ちてしまった小島選手が136位65分09秒で6番手。吉田・工藤選手と要の選手がかなり最後苦しんだ形でした。

 7番手は少し時間がかかり、飯塚・近田選手が170位前後の65分40秒前後でゴール。何とか粘った形でしょうか。その次に、先ほど100以内が見えていた工藤選手が落ちてしまい188位65分49秒。

 さらに堀田選手が失速したことにより、10番手がこちらも苦しかった前田選手が201位66分01秒に。ボーダー争いしていたところで、4選手が大きく落ちてしまったのは苦しいですね…。

 体調不良で医務室に運ばれた選手も何選手かいたそうです。結果論、5㎞で一気に上げたところ、湿度が高い条件でスタミナが持たなかったのかもしれません。主力何選手か欠いてギリギリの戦いの中、難しいかじ取りでした。

全日本大学駅伝メンバー&戦力分析

※11月3日に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能

エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝

小島慎也④28分42秒41/13分50秒03≪22予136位、21:全予3組1位、箱3区18位相当、20:全2区15位、予67位、19:出2区5位≫
松島 匠④29分05秒81/13分52秒69≪22予98位、全予3組17位≫
荻沼直人④29分29秒45/14分11秒09≪22予127位、関東IChalf17位≫
前田篤志④29分40秒94/14分25秒62≪22予201位、全予2組12位≫
川田啓仁④29分46秒71/13分51秒87≪22予74位、21:全3区17位、予63位、20:予184位≫
鞍野陸人④29分49秒89/14分16秒09≪22予305位、関東IChalf≫

伊藤秀虎③28分52秒15/14分06秒66≪22:全予4組17位、箱4区19位、21:全5区9位、箱予115位、20:全6区14位、予190位≫
飯塚達也③29分06秒55/14分07秒84≪22:予168位、全予3組15位、関東IC1万m≫
井澗翔太③30分07秒21/14分18秒88

吉田礼志②28分22秒42/13分46秒15≪22予68位、全予4組8位、関東IC1万m17位、箱2区18位、21:全4区10位、箱予130位≫
堀田晟礼②28分49秒05/14分01秒67≪22予245位、全予2組10位、21:箱予186位≫
工藤巧夢②29分21秒52/14分19秒57≪22予188位、箱6区4位、21:箱予262位≫
蒲田陽生②29分43秒65/14分11秒37
安藤武留②29分56秒73/14分32秒27≪22予95位≫

近田陽路①29分46秒50/14分23秒77≪22予179位、全予1組21位、21高3区33位≫
黒岩勇禅①29分55秒12/14分20秒61

 箱根予選メンバーは勿論入っています。エース吉田選手に、上位に食い込んだ川田選手、松島、荻沼選手ら4年生、スピードのある小島・堀田選手、1年生も近田・黒岩選手が引き続きエントリーしていますね。少し調子が分かりかねますが、十分力はあるランナーです。

 これに箱根予選で、エントリーしていなかった主力選手で3年生伊藤選手が入ってきていますね。今年の箱根4区を走っていて、全日本予選も4組で、他校のエースと戦い、出場に貢献している選手です。来季の中心核の一人でもありますので、状態が良ければ、区間オーダーに入ってくるはず。

 中3週間はあります。主力でもスピードランナーやスタミナランナー、それぞれ適材適所で配置留守事は可能です。少しでも上位に入っていけるオーダーを探っていきたい。

全日本大学駅伝区間オーダー予想

1区(9.5㎞)川田啓仁④29分46秒71
2区(11.1㎞)吉田礼志②28分22秒42
3区(11.9㎞)松島 匠④29分05秒81
4区(11.8㎞)小島慎也④28分42秒41
5区(12.4㎞)黒岩勇禅①29分55秒12
6区(12.8㎞)伊藤秀虎③28分52秒15
7区(17.6㎞)飯塚達也③29分06秒55
8区(19.7㎞)荻沼直人④29分29秒45

1区川田選手…昨年の秋以来復帰してきた川田選手。前回の箱根前に怪我して、箱根駅伝はエントリーならず。そのため、関東学生連合での箱根出走の可能性があるんですね。元々5千m13分台も出すほどスピードの切れ味は、チーム内でも高い方です。何とかいい位置で繋げれば。

2区吉田選手…中学大は、例年2区にエース選手を配置している印象があります。それに倣って吉田選手は2区になるのではと思います。トラックの持ちタイム28分22秒だけでなく全日本予選も他校のエースと戦っています。自信を持って堂々と戦えれば、いい成績になると思います。

3区松島選手…箱根予選上位に4年生が結構いますね。松島選手は、トラックでは早くから台頭していて、全日本予選も通過に貢献しています。ただ、ロードシーズンに中々状態が上がりませんでした。今年の箱根予選は15㎞までチーム2番手で走行。スピードエース区間3区で持っている力をすべて出すことができればと思います。

4区小島選手…何とか往時の勢いに戻ってほしい小島選手。エース格の選手ですが、怪我が非常に長くて、今回の箱根予選が、前回の全日本予選以来1年4か月ぶりのレースでした。15㎞手前までは、しっかりとペースを刻んでいまいたので、前半のスピード区間ですべて出し切ってくれれば。

5区黒岩選手…選手層は比較的厚いので、本当に迷いますね。1年生も一人起用してもいいのではと思い、箱根予選では当日走らなかった黒岩選手を予想します。連続でエントリーしてきているので、走れる状態と見ます。元々高校時代から1万m29分台を出している選手。繋ぐ走力はあるはずです。

6区伊藤選手…ここで戻ってこれていれば伊藤選手が入ってくればと思います。チーム内の中心核の選手の一人です。この区間は、昨年故障明けの武川選手が走って、区間一桁で流れを変えた区間です。次期エース選手がそれ以上の走りをして、流れを変えてくれればと思います。

7区飯塚選手…非常に迷った区間。箱根予選で浮上してきた安藤選手も非常に気になるのですが、もう一人起用しておきたい主力選手がいます。飯塚選手は春に大きく伸びてきた選手で、全日予選では3組を担う主力の一人です。箱根予選はうまく走れていませんが、走力はチームの中で高いはず。長距離区間7区でもやれるはず。

8区荻沼選手…アンカーには4年目で伸びてきた荻沼選手に、初の大学駅伝を、と予想します。関東インカレハーフも17位とまずまず健闘。箱根予選もチーム全体が苦しむ中、チーム5番手まで押し上げてきています。何とか最後に一輪の花咲かせられればと思います。

 川崎監督は下級生を起用するかなぁとも思いつつ、とはいえ箱根予選上位は上級生、全日本予選で好走している選手もいるので、このあたりの兼ね合いをどうされるのかなと気になりますね。2大会前、同じような状況の時は、主力を後半区間に回して、逆転シード権を狙いに行かれています。

まとめ

・箱根予選は、途中のぺーすアップが仇か、後半失速…
・エース吉田選手の他、川田・小島選手ら4年生主力多し
・全日本駅伝は、主力をつぎ込むか、最後に残すか

 箱根予選は、何人か故障者が出て、戦力的に通過はギリギリのところでした。そこから予想外のスロー展開で、5㎞からペースアップを図りました。ですが、湿度の高い条件でスタミナを消耗してしまったか、多くの選手が失速。エース吉田選手も落ちましたが、2番手もそこまで上がることができなかった。全体的に時計がかかってしまい、2年ぶりの予選落ちになってしまいました。

 中3週間で迎える全日本大学駅伝。こちらの予選は、見事なチーム力を発揮し、各組中位でまとめて、通過に繋げています。総合力は決して低くないですので、何とか一つでも箱根駅伝出場校を食う成績を残したい。

 区間オーダーは非常に読みにくいですね。エース吉田選手を2区で混戦の中で戦わすか、アンカーに残すかでだいぶ戦略が変わります。箱根予選で序盤から早めに入った川田・松島・小島選手らか、終盤以降上がってきた安藤・荻沼選手らをどう絡めていくか。伊藤・飯塚選手ら本来の主力選手の調子も気になりますね。どう並べてくるか注目の一校です。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。