新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2022年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
全日本駅伝復活!箱根駅伝本戦も復活なるか日本大学です。
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ここのところ、結果が出ずに苦しんでいた日本大。一昨年の箱根予選は18位。昨年は、攻めていったこともあるものの、21位と撃沈してしまいました。直前の記録会で、少し結果が出かかっていた中だったので、ショッキングな出来事でした。
それでも、上層部の変化や退部者などもありましたが、結果が少しずつ出る選手が多くなっていきました。そして、迎えた全日本予選。ボーダーライン上の戦いになりましたが、新戦力者と復帰途上だったエース選手が噛み合い、7位で最後の枠を勝ち取りました。
全日本本戦予選突破は4年ぶり(2大会前コロナ禍書類選考を除く)、ようやく一つ結果が出たことで、チームは確かな自信を得たことでしょう。箱根本戦復帰へ、邁進を続けている日本大をまとめてみます。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
チャールズドゥング④27分48秒11/13分40秒32
≪22:日本IC1万3位、全予4組10位、関東IChalf、21:予11位、20:全7区2位、予48位、箱2区12位、19:予4位≫
樋口翔太④28分09秒06/13分57秒23
≪21:全予4組19位、予227位、20:全6区6位、予118位、箱3区8位、19:予33位≫
松岡竜矢④28分21秒52/13分44秒35
≪22:全予3組4位、関東IC5千8位、20:全2区16位、予219位、箱7区19位≫
小野修平④29分00秒69/14分22秒76≪22:日本IC1万≫
濱田祐知④29分18秒93/14分11秒36
≪22:全予2組18位、関東IChalf、21:予158位≫
若山 岳④29分24秒90/14分15秒18
≪22:全予2組8位、21:予93位、20:全3区17位、予224位、箱8区19位≫
清水上諒④31分12秒97/14分29秒42
4年生に主力揃っていますね。実業団経由の留学生と話題になったドゥング選手も、もう最終学年なんですね。一時期の不調は脱して、全日本予選はうまく戦い4組10位、日本ICは他留学生と真っ向勝負をして3位表彰台。ここにきて、また充実してきています。箱根予選ではしっかり貯金をしてくれそうです。
全日本予選では日本人エースが活躍。ここの所不調に喘いでいた樋口選手が、全日本予選は最終組で他校の主力と戦えるところまで走力が戻っていました。1年時に箱根往路で区間一桁順位を出している選手。夏を超えて、どこまであがってきているか。
松岡選手は、春先に復帰して、関東ICでは5千m8位入賞!1部はレベルが高いので、価値ある1得点です。全日本予選は3組に回って4位。ここはさすがに実力者でした。トラックで高い走力を保っています。最終学年、箱根予選のロードでどこまで爆発できるでしょうか。
このほかレギュラー争いも激しくはなってきています。前回の箱根予選で、チームが崩れる中好走した若山選手(93位)、濱田選手(158位)は、全日本予選では同じ2組に。若山選手は組8位とバッチリ貯金。濱田選手も18位と粘っていました。ロードも安定感がありますので、箱根予選個人としてもどこまでいけるかですね。
この他、日本IC1万m出場の小野選手もいます。この学年の最後の伸び幅はちょっと楽しみですね。
下尾悠真③28分53秒15/13分48秒55
≪22:全予3組19位、関東IC5千11位、21:予364位≫
西村翔太③29分07秒45/14分10秒27
≪22:全予1組13位、21:予133位≫
原田愛星③29分58秒13/14分19秒58≪21:予320位≫
山中泰地③30分44秒79/14分45秒40
中西巧磨③30分52秒58/14分52秒04
髙貝 瞬③30分57秒87/14分12秒41
寺元颯一③31分23秒21/14分29秒43
土井拓実③14分38秒16≪21:予249位≫
ぐんぐん伸びて着てきた選手がいますね。昨年の箱根予選に出場した下尾・西村選手がその後主力格に成長しています。下尾選手は5千m13分台&1万m28分台を達成!それだけでなく、関東IC5千m決勝に進み11位と入賞に迫ると、全日本予選では他校の主力が揃う3組でも戦いきって通過に貢献しています。前回の箱根予選は失敗レースとなっていますが、今年はどれだけの成績を残すか楽しみ。
西村選手は、春先は試合に出ていなかったものの、全日本予選には間に合わせて1組13位。チームに勢いをつける走りをしています。前回の箱根予選は113位とまずまず粘っていて、そこから走力がついての成績が楽しみですね。
その他は少し離れますが、1万m29分台の経験がある原田選手や、前回の箱根予選を走っている土井選手が中心でしょうか。この学年が伸びてくると、選手層がぐっと厚くなってきます。
安藤風羽②29分26秒33/14分18秒73
≪22:全予1組26位、関東IC1万m≫
大川拓図②30分14秒67/14分29秒30
小倉竜路②30分17秒54/14分26秒19
早見英晃②31分09秒07/14分39秒06
大野雅也②≪22:関東IC1500m≫
ここからですね。現時点で、一番目立っているのが安藤選手。東海大対抗で5千m14分18秒をマークすると、関東IC1万m選出され29分台で走り切ります。全日予選は息切れ気味もなんとか組26位でまとめています。
あとは昨年の冬前に、1万m30分14秒の大川選手・小倉選手が持ちタイム上あがりますかね。また大野選手が関東IC1500mに出走しています。夏を超えて、まずどこまで走力が伸びているかですね。
※新入生は4月1日時点の記録
山内一宏①(倉敷)14分12秒57≪21高2区15位≫
滝澤愛弥①(佐野日大)14分24秒10/30分41秒98≪21関東IC5千≫
大仲竜平①(北山)14分26秒59≪21高4区31位≫
赤嶺達也①(北山)14分27秒89
富 健心①(鹿児島城西)14分32秒10
上位5名平均:㉓日大14分24秒6
本間君耶①(札幌山の手)14分32秒60
鈴木孔士①(中越)14分32秒88≪21高6区15位≫
中澤星音①(一関学院)14分35秒14≪21高4区10位≫
小笠原涼太①(湘南工大附)14分35秒96
菅原広希①(札幌日大)14分38秒72
阿部太陽①(札幌日大)14分39秒34
佐藤大介①(田村)14分41秒69
荒木日成①(学法石川)14分43秒17
矢後銀次①(藤沢翔陵)14分46秒45
松村謙吾①(佐野日大)14分47秒88
冨田悠晟①(草津東)14分53秒25
岩本 聖①(東農大三)14分55秒01
小路翔琉①(鹿児島城西)14分55秒07
井詰陽心①(洛南)14分55秒80
山口月暉①(鳥取城北)14分55秒99≪22:日本IC3障6位、関東IC3障≫
杉本和哉①(土浦日大)14分57秒68
安丸颯太①(宮崎日大)14分59秒20
古川楓馬①(豊科)15分04秒49
小林聖弘①(小川工業)15分07秒77
秋山好輝①(八戸学院光星)15分27秒51
5000m上位5名の平均は23位ですが、それでも箱根本戦から遠ざかっていることを考えると、スカウト来ていると思います。実力者は強豪倉敷高から山内選手、大学に入ってからも1万m30分21秒は出しています。今後主力になっていくでしょうか。
他では、滝澤選手が春先に5千m14分12秒の自己ベストを出して、関東IC5千mのメンバーに選ばれています。また、沖縄県の北山高からも2人主力選手がきていますし、高校駅伝区間10位台の鈴木・中澤選手もこれからという選手です。矢後・小笠原選手は14分29秒と自己ベストを出していますね。
また3000m障害滅法強い山口選手も今後楽しみ。関東ICは予選落ちとなるも、日本選手権U-20で8分51秒の2位好成績。さらに直近の日本ICでは8分54秒の6位と入賞しています。結果を出す選手も出てきています。この世代から、また新しい日大となっていければと思います。
日大は、ようやくチーム上昇あがってきているのかなという感じがしますね。4年生が何とか力をつけ、もしくは復帰してきています。
ドゥング選手が、安定して力を出せるようになってきています。松岡選手が関東IC5千入賞するなどスピードに磨きがかかっています。そして、大器と言われている樋口選手も、何とか全日予選で復調傾向を示しました。この3選手が好調なら、一気に箱根予選突破が視野に入るはずです。
全体的にも上級生が多いですね。前回の予選でチームが崩れる中堅実な走りをしている若山・濱田・西村選手や、トラックで主力級になっている下尾選手と個人個人よくなっていますね。
2年生1年生もまだまだ能力を開花できていない選手はいます。この夏合宿で伸びてきている選手が出てくると、8人10㎞から、10人21㎞となる箱根予選でも十分突破できるチームに仕上がっているはずです。
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