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ロンドン世界陸上【男子マラソン・川内優輝選手9位!中本選手10位】

速報です。ロンドン世界陸上男子マラソンが終わりました。ケニアのキルイ選手が2時間8分27秒で優勝!日本勢は川内優輝選手が9位!8位とは僅か3秒差、また中本選手が10位、初出場の井上選手は26位でした。

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男子マラソン結果

1位G.キルイ(ケニア)2時間8分27秒
2位T.トラ(エチオピア)2時間9分49秒
3位A.シンブ(タンザニア)2時間9分51秒
——————————————
8位D.ワンジル(ケニア)2時間12分16秒
9位川内優輝(埼玉県庁)2時間12分19秒
10位中本健太郎(安川電機)2時間12分41秒
26位井上大仁(MHPS)2時間16分54秒

レースは1㎞3分オーバーするスローペースで始まり、20㎞通過も62分前半ほどでしたが、20㎞~25㎞がキルイ・トラ選手中心に一気に5㎞14分28秒へ!一時トラ選手が単独トップに立ちましたが、キルイ選手が抜き返してそのままゴール。最後まで安定した走りでした!

日本人は5㎞付近で井上選手が先頭近くに上がった以外は、3人ひと塊。ただ、20㎞過ぎのペースアップで3選手とも後退。特に井上選手が苦しい表情で遅れ始めると、その直後に転倒した川内選手も非常に苦しそうな表情で失速。井上選手と並走する形となる。

中本選手は25㎞地点で12位という位置につけると、30㎞過ぎに10位、39㎞手前で9位に浮上。30秒弱の差の8位を懸命に追いかけるもなかなか差が縮まらない。

追い上げてきたのは転倒で一時下がった川内選手、35㎞地点で14位、40㎞で中本選手と17秒差の10位にまで浮上すると、41㎞手前で中本選手を抜き去り9位に浮上!

その後も驚異的な粘りで懸命に8位ワンジル選手を追うもののあと3秒届かず9位。ただ、3度目の世界選手権で最高の順位でゴールした。ギリギリまで追い込んだ川内選手は車椅子で医務室へ搬送された。

他、最後まで安定した走りをした中本選手が10位、終盤に苦しい走りとなった井上選手は26位でゴールした。

一人入賞できれば御の字かなというところで、僅かにかなえられませんでしたね。夏にしては比較的涼しい条件でしたが、狭いコースで急カーブや石畳もあり、難しいコースの中3選手とも奮闘しましたね!その中でベテランといえる川内・中本選手はさすがの追い上げだったと思います。

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川内優輝VS中本健太郎 マラソン対戦成績

●21818 21352○ 東京マラソン2009
●21611 21310○ テグ世界陸上2011
○20815 20835● 別府大分2013
●21535 21050○ モスクワ世界陸上2013
○21153 21206● びわ湖毎日2016
○21219 21241● ロンドン世界陸上2017
通算成績3-3

ところで川内・中本選手は戦友であり6回目の対戦だったそうです。別府大分でのデッドヒートは記憶に残っている方多いでしょうが、世界大会選出された大会が全く同じというもすごいですね

2人がブレイクする前に1度対戦し、この時は中本選手。そして2人が初めて選出された世界陸上で中本選手が日本人2位!注目は公務員ランナーの川内選手でしたが、しっかり安定してた中本選手もさすがでした。

ロンドン五輪で中本選手が6位で一気に実力が上がった後、別府大分であのデッドヒート。川内選手が勝利しますが、その年の世界大会はやはり中本選手が勝利。しかも5位入賞なので凄いですよね。これで世界大会は中本選手の連勝。暑さに強いのと、川内選手が前半に少し前に出て力を使ってしまっているのがあったのかなと思います。

そしてともに落選となったリオ五輪選考会で川内選手が僅かに勝利、その後は2人とも苦しいのかなと思いましたが、ロンドン陸上で2人とも3度目の選出。本当に因縁深いですね!

そして今回は川内選手が41㎞過ぎに交わして勝利!なお世界大会では川内選手が初勝利!経験がついに活きたのかなと思います。2人とも第一線で走るのはそう長くはないと思いますが、また見てみたい対決です!

コメント

  1. たけぽっぽ より:

    中本選手、川内選手共にトラックのスピードはある方ではないだけに、2人の生きざまを体現させた走りが素晴らしく感じられました。オリンピックの大惨敗からかんがえれば、予想以上だったのではないでしょうか。

    井上選手は結果だけ見たら残念ですが、これからスピードとスタミナをつけながら、次回の世界陸上につなげてくれたらいいのかなと思います。
    個人的には、旭化成の市田兄弟は井上選手に似たタイプで年齢も近いので、ぜひマラソンに取り組んでほしいです。

    • hakonankit より:

      >たけぽっぽさん
      夏マラソン安定している中本選手と、経験豊富な川内選手を選ぶことができたからこその好結果かなと思います。ひとまず、東京五輪での選考方法ではそのような選手を選びやすくなっているので、今後に向けてプラスかなと思います。
      井上選手は前半でスローペースながらの海外勢の選手の揺さぶりを経験したのは大きな財産だと思います。また鍛えてきそうですね。

  2. りっく より:

    中本選手と川内選手はもがけたとは思います。ただ中本選手も全盛期の力は出せないんだなと感じました。あとはコンディションにも恵まれなかったか。川内選手も中盤のアクシデントが…

    そして何よりも感じたことは圧倒的練習不足。今の長距離ランナーでマラソンのメダルを取ろうなんて寝言でも言っているのかと疑問符を投げ掛けたいです。
    正直駅伝が重要であるならばマラソンなんか一生走るなとも言いたいですし、そこに練習を割くぐらいならアフリカ勢とは勝負できないでしょう。
    ただここに関しては瀬古部長がマラソンを目指す選手と監督に対してしっかりとヒアリングをしてほしいです。

    最後に海外のレースに参加しないと駄目だと感じました。ボストンのみならずロンドンなんかもありますし日本国内で選考のためだけにしか走らないランナーがアフリカ勢と戦えるとは思えません。

    • hakonankit より:

      >りっくさん
      3選手ともそれぞれの走りで力を出してくれたのかなと思います。

      そのうち井上選手以外は東京五輪を目指していくレースになると思いますが、日本はやはり力不足ですね…。
      練習の距離が減ってきているのはおそらく瀬古部長の指摘通りなのでしょう。ただ、陸連合宿でいきなり増やすのではなく、あくまで毎月少しずつあげていく感じで増やしていければいずれしっかりマラソンを走れるランナーが出てくるはずです。
      また、日本の走りやすいコースではなく、海外の様々なマラソンを経験しそれらを走れるようになることを目的として、練習を組むのはいいのかなと思っています。