新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2022年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、10年ぶりに三大駅伝フル出場で大躍進か中央大学です。
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中央大が、ようやく予選会からの泥沼から浮上!前回の全日本大学駅伝9年ぶり出場を決めると、復帰いきなりシード権を獲得しました。箱根駅伝は、1区起用の吉居選手が14年ぶりに1区の区間記録を更新するロケットスタート、
流れに乗ると、往路6位でゴール。自信があった復路では一時単独3位に浮上する活躍、最終的に総合6位も10年ぶりシード権獲得でした。藤原監督体制になって6年目、ようやく一つ上のレベルに浮上しました。
くしくも、今回は卒業生に主力が少なかったので、飛躍に大きなチャンスの年。関東インカレやホクレンなど大きな大会で、中央大の選手の活躍が例年以上に目立ちました。10年ぶり三大駅伝フル出場に挑む中央大の戦力をまとめます。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
千守倫央④28分15秒40/13分58秒13
≪22:関東IC1500m8位、21:箱1区17位、20:箱1区16位、19:予224位≫
若林陽大④28分42秒02/13分59秒08
≪22:関東IC1万m14位、箱6区5位、21:全予2組4位、箱6区5位、20:箱6区10位≫
助川拓海④28分49秒58/14分06秒39
≪22:関東IChalf11位、21:全4区13位、箱予78位、全予1組6位≫
中澤雄大④29分00秒40/14分06秒78
≪22:箱8区3位、21:全7区8位、箱予40位、箱7区5位、20:予58位≫
田井野悠介④29分34秒90/14分18秒89≪21:予61位≫
梶山林太郎④29分38秒30/14分06秒99
小木曽竜盛④29分53秒32/14分19秒47
小林龍太④29分56秒90/14分05秒02
個人的にはいぶし銀的な世代になってきていると思いますね。それでも力をつけてきています。山下り3年連続の若林選手は、2年連続関東IC1万mに出場。終盤まで先頭集団で勝負するなど、平地の力も確実についてきている選手です。
長い距離では、中澤選手が力があります。前回の全日本大学駅伝7区好走でシード権獲得の立役者の一人に、さらに箱根駅伝は8区で区間3位好走!長距離の駅伝で本当に外さない選手です。今年は春以降調子を落としましたが、夏前に試合復帰。今年も必ず駅伝で、必要となる選手です。
あとは前回の箱根予選で61位好走している田井野選手や、前回全日本駅伝を走っている助川選手あたり。助川選手は関東IChalf11位健闘で、最後の箱根駅伝を狙っています。
嬉しいのが、長期離脱が多かった千守選手が1500mで存在感を示したこと。関東ICで8位入賞!その後3分45秒まで自己ベストを短縮していますね。さらに男鹿駅伝では、過去箱根で2度走っている1区で区間賞!夏前でかなり走れるようになってきています。ある意味、一番今後の推移に注目の選手かも?
中野翔太③28分00秒86/13分43秒53
≪22:関東IC5千3位、箱4区5位、21:全3区9位、箱予82位、全予3組11位≫
吉居大和③28分03秒90/13分25秒87
≪22:箱1区1位、21:全1区2位、箱予13位、箱3区15位、20:日本5千3位、予10位、日本IC5千1位≫
居田優太③28分46秒35/13分46秒36
≪22:箱7区18位、21:関東IC1部1500m3位≫
湯浅 仁③28分47秒81/14分07秒76
≪22:関東IC1万m9位、箱9区3位、21:予74位、20:予179位≫
園木大斗③28分52秒35/13分59秒86
≪22:関東IChalf、21:全予4組17位、20:予131位≫
伊東大翔③28分59秒59/14分01秒78
大澤健人③29分14秒67/14分15秒48≪22:関東IC3障7位≫
山田俊輝③29分26秒30/13分54秒34≪22:関東IC1500m≫
植村優人③29分34秒96/14分26秒05
丸山大輝③29分38秒59/
羽藤隆成③30分23秒44/14分11秒49
この世代が中心ですよね。とにかくスピードランナーが抜群の切れ味を出しています。今年一気に中心核になってきたのが中野選手。箱根4区好走で株を上げましたが、3年生になって各主要大会で活躍。
学生個人選手権で2位に入ると、関東ICでは3位表彰台。ホクレンでは5千m13分43秒、1万m28分00秒の自己ベストラッシュ!それも学生トップに近いタイムで、かなりのパフォーマンスでした。駅伝もエース格、箱根駅伝では2区最有力候補になってくるかもしれません。
そして今年の箱根駅伝1区区間記録を樹立した吉居選手。今年もアメリカ遠征など、より一層高いレベルでの環境で競技をしていました。春先に5千m13分35秒、GGNで5千m13分29秒!その後調子を崩した時期もありますが、ホクレンで13分31秒!高いレベルを保持。順調なら三大駅伝フル出場、1区かそれとも…??
さらに箱根駅伝9区3位好走で、ファンをびっくりさせた湯浅選手もこの学年。フルマラソンもまずまず走っていて長距離ロードは本当に強い。関東ICは1万mに出場も、入賞次点の9位。確かん走力があります。駅伝でさらに+αが出るはずです。
あとはレギュラー争いですかね。長期離脱があった園木選手が復帰、関東ICハーフに出場後、1万m28分台をマーク。再び主力としての階段を上っています。同じく1万m28分台経験のある伊東選手や、関東IC3障7位入賞の大澤選手は、男鹿駅伝でも奮闘しています。スピードのある居田選手も再び駅伝出走を狙うでしょう。この世代がどこまで総合力を上げるか。
阿部陽樹②28分37秒35/13分55秒57
≪22:関東IC1万m8位、箱5区6位、21:全2区12位、箱予32位、全予2組2位≫
山平怜生②29分21秒22/13分51秒20≪22:関東IChalf3位≫
東海林宏一②29分24秒19/14分01秒97≪21:予76位≫
山口大輔②29分33秒39/14分11秒64≪21:全6区11位≫
中野倫希②29分44秒81/14分06秒56≪22:関東IC1500m12位≫
佐野拓実②29分55秒43/14分13秒04
髙沼一颯②30分07秒66/
浦田優斗②30分31秒81/14分15秒48≪22:関東IC3障4位≫
桑原悠輔②30分31秒82/14分06秒27
矢萩一揮②14分12秒20
2年生も次々と楽しみな選手が出てきていますね。将来のエースと言われているのが阿部選手。前回の箱根予選チーム2番手、箱根本戦は急ながら5区山登りで区間6位活躍しました。今期は、自己ベストは出ないものの関東IC8位入賞と、大舞台でしっかりまとめています。
今期大きく飛躍したのは山平選手。学生ハーフで63分台を出すと、関東ICハーフでは驚きの3位表彰台!一気に長い距離に強くなっていましたね。さらにホクレンでも13分51秒自己ベスト!一気に、駅伝でも主力に駆けあがるか。
あとはレギュラー争いですかね。前回の箱根予選76位の東海林選手と、関東IC3障4位入賞の浦田選手も男鹿駅伝に選出されていました。元々長い距離走れているということで、東海林選手どうでしょうか。
ほかには、前回の全日本駅伝6区を出走している山口選手、関東IC1500m決勝進出している中野選手、7月に1万m29分55秒ベストをマークした佐野選手ら、秋に伸びてくる選手がどのくらいいるか楽しみですね。
※5000mベスト、4月1日時点になります。
スカウト好調の中央大ですが、今年はまた一段と高いレベルの新入生が入学してきますね。5000m上位5名平均は14分00秒で2番目。13分台ランナーが3名います。このまま優勝戦線に上がってくるチームになっていくはずです。
一番注目を集めたのは、現3年吉居選手の弟さんになりますね。1万mで28分11秒96の破格のタイムを樹立しています。高校駅伝も1区3位の好成績でしたね。入学後も個人選手権1万m、さらにGGN13分43秒ベストで日本選手権の標準タイムに迫りました。彼も持っている素質違うなと思います。さて駅伝デビューはどこになってくるのか??
その他にもずらり、全体的に高校駅伝1区であたって高校時代のエース選手が中央大に集まっています。1区5位だった溜池選手も即戦力候補、関東IC5千決勝に残ると、ホクレンで5千m13分47秒ベスト!これは強いですね。
さらに伊東選手も持ちタイムは迫っていますね。関東IC5千mに選出、男鹿駅伝はアンカーで好走、ホクレンでも14分02秒まずまず走り切っています。まずこの3人になってきますね。
このほかにも、入学後に白川・森選手が1万m29分台。佐藤選手も7月に29分台マーク。西選手もコンスタントに試合するなど、ここまでは概ね順調に見えます。この世代の本格化は早いのではないでしょうか。
10年ぶりに三大駅伝出場に戻ってきた中央大ですが、早くも上位候補になってきています。トラックシーズンで一番活躍したのは中野選手、関東IC・ホクレンで大幅に自己ベストを更新。今年の箱根往路も走っていますし、駅伝でもエースになってきそうでしょう。
さらに話題になった吉居兄弟。吉居兄は5000mを中心に学生で高いレベルでの記録を複数回マーク。駅伝での両立も気になります。吉居弟も、日本選手権まであと僅かの記録を出していますし、兄弟ともに高いレベルで競技ができています。
また、2年生山平選手の飛躍も、前半戦ポイントです。関東ICハーフ3位表彰台立つと、ホクレンでトラックで自己ベスト。トラックもロードも記録を出したのは凄いですね。この世代阿部選手が突き抜けたような形でしたが、待ったをかける形ですね。
このほか、駅伝になると強くなる中澤・湯浅選手、山下りの若林選手のような存在もいます。復活をかける千守・園木選手もいますし、1年生は他にも溜池選手ら例年よりレベル高いです。
かなり戦力が充実してきているように思います。強大な戦力を持って10年ぶり三大駅伝へ。今年はかなり活躍できるのではないかと思います。
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