新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2022年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
大人しかった春シーズン、以前の強化体制に戻ったのか拓殖大学です
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昨年はまさかのシーズンだった。全日本予選は危なげない戦いで通過、秋シーズンも記録会で自己ベストが続出、4年生の主力多かったこともあり、箱根予選以降の期待が高まりました。
でしたが、10月に入ってチームの調子が急降下、よもやの次点での予選落ちとなってしまった。その後、11月~12月にかけて、当時の4年生を中心に大幅自己ベストが続出していたことを考えても、調整ミスだった。
そして今シーズンは…非常に大人しかった。27分25秒65を記録したラジニ選手が、本連盟記録突破賞・世界50傑突破賞を獲得したニュースはあったものの、試合出場は無し。関東IC・全日本予選も見せ場は少なかった。とはいえ、前半戦見せ場少ないのは、以前も見られた拓殖大。もう一度戦力をまとめなおしたい。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
ラジニ レメティキ④27分25秒65/13分18秒74
≪21:全3区2位、予5位、箱2区5位、20:予1位、箱2区2位≫
江口清洋④28分49秒31/14分36秒97
≪22:全予4組28位、関東IC1万m19位、21:予137位、箱8区13位≫
佐々木虎太郎④29分04秒47/14分18秒54
≪22:全予3組38位、関東IC2部3障、21:箱6区18位、20:予208位、箱8区14位、19:全4区14位、出5区9位≫
吉村 陸④29分11秒64/14分09秒91
≪21:予217位、箱7区16位、20:予122位≫
工藤 翼④29分11秒73/14分29秒12
≪22:全予4組32位、21:全1区13位、箱10区13位≫
原田大希④29分15秒09/14分41秒70≪22:全予3組33位、関東IChalf15位≫
山田拓人④29分32秒13/14分51秒29
≪22:全予1組32位、関東IChalf、21:全4区16位、予118位≫
関根大地④29分47秒27/14分54秒14
≪22:全予2組37位、関東IChalf、20:予271位≫
後藤拓磨④30分21秒20/14分46秒74
城 拓磨④30分32秒94/14分37秒66
鈴木啓磨④30分49秒09/14分44秒91
波多野佑大④30分52秒40/
まずは前半戦不出場ですが、エースのレメティキ選手。1年時の箱根2区2位の成績、さらに、前年の5千m13分18秒74、27分25秒65のビッグパフォーマンスは大きく話題になりました。大学駅伝界屈指の留学生ランナーだと思います。秋に元気な姿を見れるか。
今の4年生は、全体的に駅伝経験は結構多いのですよね。今一番元気なのは江口選手でしょうか。持ちタイム28分49秒だけでなく、関東IC1万m・全日本予選最終組と健闘していたと思います。
あとは、同じく最終組出走の工藤選手、今年の関東ICハーフで15位と健闘していた原田選手、前回の箱根予選118位と健闘していた山田選手あたりが目立っているところかな。
他、1年時に箱根を走っている佐々木選手が関東IC3000m障害などに出場し、少しずつ走れるようになってますかね。吉村選手あたりの復帰も待たれます。整ってきたら、ある程度の総合力になるはずです。
根岸 賢③29分32秒66/14分21秒25≪21:予280位≫
山崎大地③29分34秒72/
森島寛人③30分06秒91/14分44秒99
菊地圭太③30分09秒66/
正田盛起③30分30秒68/14分35秒93
秋吉星弥③30分33秒99/14分43秒31
吉田圭佑③30分49秒91/
夏の間にこの世代の選手層が厚くなっているのかですね。前年根岸選手が1万m29分32秒を記録してあがりかけましたが、箱根予選は280位ともう少しというところでした。
あとは記録上は山崎選手の29分34秒、森島・菊地選手の30分06秒がタイム上では続きます。とはいえ、今期は試合出場が少ないので、現在の状態を反映は…してないかなぁ?箱根予選での新星登場を期待します。
小山晴空②29分01秒76/14分42秒76≪22:全予3組40位、21:全6区10位、予251位≫
富永悠生②29分20秒06/14分34秒21≪21:予176位≫
安村零音②29分30秒65/14分42秒56
強矢愛斗②30分17秒37/
小林大祐②30分33秒87/14分28秒57
富永匠海②half65分11秒
2年生が昨年度ぐっと伸びているのですよね。特に小山選手の昨年秋の29分01秒はびっくり!箱根予選はうまくいかずも、全日本駅伝6区10位の健闘がありました。全日本予選3組にも登場し、主力しての活躍が期待されています。
それから富永兄弟も夏を超えてモノになっているか。1万mの持ちタイムは富永悠選手で、箱根予選176位と健闘しています。富永匠選手は日本学生ハーフで65分11秒でまずまず走り切っています。
あとは1万mの持ちタイムはぐっと上がった選手として安村・強矢選手あたりの名前があがってきますかね。秋に元気な姿を見たい。
※持ちタイムは4月1日時点
新入生は走っている選手は走っているのですよね。荒木・鎗田選手は関東IC3000m障害で戦っています。荒木選手は日本選手権にも出場していましたね。それから玉利選手が全日本予選のエントリーに名前を刻んでいます。
高校駅伝経験者が意外と多く、木村・熊谷選手のように3年連続出走経験者も何人かいます。熊谷選手は1万m30分台をマークし、全日本予選の出走メンバーに入っています。ロードで大舞台を経験している選手が多いのはいいですね。箱根予選で力になれれば。
前半戦は目立った動きが少なかったのですよね。エースのラジニ選手が出場しなかったのもありますが、本当に最低限のレース出走だったと思います。江口選手が関東IC29分台で走るなど、まずまず他校のエースと戦っています。この4年生世代が整えば、ぐっと総合力が上がります。
あとは1年生は結構試合に出場していますね。荒木選手のように関東ICや日本選手権に出場した選手もいますし、熊谷選手のように全日本予選を戦った選手もいます。彼らの今後に期待ですね。
全体的には、今回の春は目立った動きは本当に少なく、全日本予選ではほとんどのメンバーが下位でした。とはいえ、夏前調子が落ちているのは、以前の監督でもそれに近い感じでした。長距離中心の強化で、秋に逞しくなっているかもしれません。やはり目が離せないチームです。
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