【卒業生特集②】大学駅伝2018-2022の4年間を振り返る【進路も】

もうすぐ新年度になりますね。

大学生駅伝は新しいチームになっていきますが、
その代わり、卒業して、大学駅伝チームを去っていくランナーもいます。

今年度を持って卒業していくランナーを大学別に振り返っていきます。題して、卒業生特集です。

なお、今回は、入学直前の箱根駅伝の成績順で振り返ります。

箱根駅伝2018・6位~10位の大学
法政大学・城西大学・拓殖大学・帝京大学・中央学院大学です。

なお、1位~5位の大学についてはこちら

https://hakonankit-fd.com/article/post-19054.html

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【卒業生特集②】大学駅伝2018-2022の4年間を振り返り

 多くの選手がスポーツ推薦で入学しています。だいたい高校3年の春~秋あたりに内定となります(一般受験性などは除く)。つまり、箱根駅伝の成績としては高校2年生時の大会が軸になります。そのため、今の4年生が、高校2年生時の成績から見比べていきます。

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法政大学

高2:箱根8位
高3:箱根6位
大1:出雲12位、全日本7位、箱根6位
大2:出雲10位、全日本11位、箱根15位
大3:予選8位、箱根17位
大4:予選6位、全日本9位、箱根10位

 法政大が、ちょうど連続シード権をしぶとく獲得していった最中に入学した世代になるのですね。彼らが1年生の時もしっかりシード権を獲得しています。当時のエース選手も強かったですね。

 大学2年の時にシード権落ちすると、しばらく高速化の波に翻弄させます。大学3年の時は出場がギリギリでした。でしたが、そこから立て直して、全日本駅伝で9位と手応えを掴むと、本戦は粘りの戦いでギリギリ10位シード権獲得しました。

鎌田航生④28分30秒61≪22:箱2区9位、21:全2区4位、予31位、箱1区1位、20:予15位、箱2区18位、19:全2区8位、出1区14位、箱8区7位、18:全2区15位≫ヤクルト
山本 燎④29分24秒42
守角 隼④29分25秒18≪21:予286位≫
清家 陸④29分28秒24≪22:箱9区6位、21:予56位、箱4区11位、20:予33位、箱9区7位、19:全5区12位、出5区10位≫
河野祥哉④29分46秒40≪20:予128位≫
久納 碧④29分53秒46≪20:箱1区19位、19:全1区13位≫
齊木淳人④30分07秒02
人見昂誠④30分19秒99≪19:出4区15位≫

 1年生の時からデビューしたのが、最終的にエースに成長した鎌田選手です。全日本駅伝で初駅伝、箱根駅伝は8区を走り区間7位。チームの順位を上げてシード権獲得に貢献します。

 2年時には早くも鎌田選手が中心的存在に。エース区間の2区を任されますがこの時は区間18位と通用しませんでした。なお、この年は多くの同級生が駅伝デビュー。出雲で人見・清家選手、全日本で久納選手がデビューしています。この中では清家選手が箱根9区7位好走、中心的存在になります。

 一番チームが苦しかった3年時は、鎌田・清家選手らが頑張って予選何とか8位通過。本戦では2人が往路の1区と4区に登場。鎌田選手が六郷橋下りで飛び出して区間賞を獲得したのは、駅伝ファンに多く印象づいている所です。

 そして勝負の4年目、鎌田選手がエース、清家選手は準エースであり陸上ラストシーズンでした。全日本・箱根予選を突破すると、本戦では、全日本で鎌田選手が2区登場すると、上位集団でうまく流れを作ります。最終的にチームは9位と、シード権次点でしたが、確かな手ごたえを感じます。

 箱根駅伝では、鎌田選手は2年ぶりにエース区間2区に登場。1区の流れを受け、6位付近の集団で推移。他校のエース・留学生とも戦い抜いて大学新記録のタイムで駆け抜けます。

 清家選手は、2年ぶり9区登場。シード権外の12位で襷を受けますが、区間6位踏ん張りで、シード権を追いかけ11位に浮上。最後の逆転に繋がる走りでした。ラストランが惜しいですが、だからこその走りでした。この2人が本当に頼もしかった今シーズンです。鎌田選手はヤクルトでの競技がまた楽しみです。

 また、この他では、3年時に箱根予選を走っている河野選手、4年時に箱根予選を走っている守角選手も一つ結果を残しています。また、1万m持ちタイム29分24秒の山本選手や、先の久納選手はレギュラー争いを盛り上げていますね。

城西大学

高2:予選12位
高3:箱根7位
大1:出雲8位、全日本8位、箱根20位
大2:予選15位、全日本13位
大3:予選3位、全日本16位、箱根16位
大4:予選15位

 城西大は、この6年間は波あり谷ありだったのですね。この世代が高校2年の時の箱根駅伝は予選落ち、予選落ちしている中で、城西大の入学を決めたと言えます。ですが、入学直前の箱根駅伝は、本戦へ出場し7位シード権獲得、大きく状況が好転した中入部しています。

 ですが、大学1年は全日本駅伝で8位シード権獲得も、箱根駅伝は20位低迷。翌年は予選落ちしてしまいます。3年時は本戦出場し16位。集大成の4年時は予選落ち…。この4年間は、城西大ちょっと苦しんだのですよね。ですが、エース選手も誕生しています。

砂岡拓磨④28分24秒48≪21:予33位、箱1区7位、20:全1区2位、予13位≫コニカミノルタ
松尾鴻雅④29分13秒27≪19:全4区5位、予34位、箱6区21位≫
宮下璃久④29分18秒46≪21:予152位、箱9区13位、20:全4区14位、予111位≫
當山凌司④29分39秒59
池主悠太④29分43秒76
石松 明④29分50秒25
山本 嵐④5千m14分23秒83
≪21:出5区9位≫

 この世代、一番最初に台頭してきたのは松尾・山本選手なんですよね。山本選手は3障で関東IC活躍し、出雲駅伝も出走しています。箱根駅伝は連続シード権がかかっている中、松尾選手が上尾ハーフで好走して、一気に出走メンバーへ。6区を走りましたが区間21位、チームもシード権を逃してしまいました。

 2年時は、松尾選手は飛躍の年でしたが、チームにとっては受難。酷暑となった箱根予選で、松尾選手は34位と好走しますが、チームは崩れ15位大敗。シード権があった全日本駅伝は出場し4区5位と好走。松尾選手の成長が、この年の大きな収穫でした。

 3年生はコロナ禍の中、別の選手が成長します。箱根予選は、松尾選手が欠場するも、伸びてきた砂岡・宮下選手が出走。砂岡選手が61分台の快走で一躍有名に。全日本駅伝でも1区2位とその力を見せました。宮下選手も堅実な走りで、予選・全日本本戦と出場しています。

 箱根本戦は、砂岡選手が1区を担当し区間7位、宮下選手が9区を担当し区間13位。それぞれ貴重な経験を積みます。なお、砂岡選手は箱根前に1万m28分24秒の自己ベストを出して、その実力を証明しています。

 4年目は、砂岡・宮下選手が、再び箱根予選に挑戦しますが無念の予選落ち…。中々報われなかったですね。その中で砂岡選手は、5千m13分29秒95の自己ベストをマーク!復活を期すコニカミノルタへ進みます。宮下選手も13分57秒出しています。城西大の確かな育成力は挑戦しています。

 他の選手も最終学年台頭しているのですよね。當山選手が4年目の秋に急成長し、5千14分24秒・1万m29分39秒のベスト、石松選手も秋にベストを出しています。

 また1年時に活躍した山本選手が、4年目は久々活躍。関東IC3障入賞次点の9位と奮闘しています。また、3年秋から長期離脱していた松尾選手が、年末に試合復帰。まだまだ走る姿を見たい選手です。

拓殖大学

高2:箱根14位
高3:箱根8位
大1:出雲4位、箱根9位
大2:出雲9位、全日本16位、箱根13位
大3:予選9位、箱根15位
大4:予選11位、全日本14位

 拓殖大学は、まだ岡田監督の世代の時になりますね。特に入学直前は久々にシード権獲得、入学直後の箱根駅伝は、当時の4年生の選手が非常に強く勝負年。出雲駅伝4位好調、箱根駅伝も粘って連続シード権獲得しました。

 ここで岡田監督が高齢ということもあり、退任へ。コーチだった山下さんが監督になりました。卒業生の穴や高速化駅伝の対応に苦慮し、2年連続箱根駅伝シード権を逃すと、今年度は調整に失敗し箱根予選落ち…。全日本駅伝の予選は通過し力はあったのですが…

合田 椋④28分25秒28≪21:全2区12位、予37位、箱1区11位≫安川電機
桐山 剛④29分00秒34≪21:全8区16位、予79位、20:予37位≫
佐藤広夢④29分03秒72≪21:予236位、箱4区16位≫セキノ興産
新井遼平④29分03秒90≪21:全5区15位、予145位、箱3区18位、20:予98位≫
竹蓋草太④29分07秒73≪21:予160位、箱9区15位、20:予231位、箱1区17位、19:全1区21位、出4区8位≫
山崎晃志郎④29分13秒74≪21:全7区17位、20:予243位≫
菅沼蒼紫④29分19秒05
兒玉陸斗④29分23秒20≪20:予104位、箱7区10位≫JFEスチール
高橋達彦④29分32秒07≪20:予160位、19:全6区18位、出2区20位≫
山下友陽④29分46秒34
澤田大輝④30分15秒87

 高校時代の有力選手は少なく、1年生の時はまだ主要大会とはいかなかったのですよね。2年生の時に出雲駅伝で、2区高橋選手、4区竹蓋選手がデビューしています。

 その後、長い距離で竹蓋選手が結果を残し、箱根駅伝は1区抜擢。区間17位ながら当時の実績では、力を出し切った印象でした。また、兒玉選手が7区に起用され区間10位好走。シード権へ向けて懸命の力走でした。

 3年生になってからは、多くの選手が台頭。箱根予選は主力選手が欠場がありましたが、怪我が多かった桐山選手が個人37位とチーム2位力走。他にも新戦力新井選手が98位、箱根経験者の兒玉・竹蓋選手が何とか粘って、何とか9位ながら箱根駅伝の出場を決めています。

 予選後に、新たな戦力が台頭。夏までBチームだった合田選手が1万m28分台!佐藤選手も29分03秒を出しました。桐山選手が故障欠場で、1区合田3区新井4区佐藤選手と、夏以降の新戦力を中心に往路が組まれる形でした。合田選手の1区11位の健闘が光りました。復路では竹蓋選手が9区で15位と踏ん張っています。

 そして今シーズン、多くの主力選手がこの学年で勝負の年でした。前評判決して高くなかった全日本予選を4位通過!兒玉・新井・竹蓋・合田・佐藤選手と5人の4年生が出走しての通過でした。箱根予選前も好記録が出て楽しみでした。

 ところが、10月に入りチームの調子が急降下。合田選手が37位、桐山選手が間に合い97位健闘したものの、新井選手らが150位以下に沈んでしまい、まさかの予選落ち。全日本駅伝では14位でした。

 でしたが、この世代の見せ場はここから。直後の記録会で自己ベストを続出、合田選手が28分25秒、桐山選手が29分00秒、さらに全日本駅伝7区出走の山崎選手が29分13秒、レギュラー争いには絡めなかった菅沼選手が29分19秒。多くの選手が自己ベストを出して競技を終えることが出来ました。

 なお、エース合田選手が安川電機、その他、佐藤・兒玉選手ら何人かの選手が競技を続けます。

帝京大学

高2:箱根11位
高3:箱根9位
大1:出雲4位、全日本5位、箱根5位
大2:出雲7位、全日本8位、箱根4位
大3:全日本7位、箱根8位
大4:出雲8位、全日本13位、箱根9位

 帝京大は、中野監督が自分自身の指導に合いそうな選手を、見極めて勧誘していると聞きます。なので、決して高校時代実績が高い選手は多いわけではありません。それでも箱根駅伝常連校になっていました。

 そして、この世代は過去最高の世代ともいえるかもしれません。帝京大は今年の箱根駅伝で、過去最高の5年連続シード権を獲得しています。総合力も持ち味ですが、ここ2年は往路の突進力も見せています。それにはこの世代が大きく貢献しています。

遠藤大地④28分34秒88≪22:箱3区4位、21:全3区6位、出2区5位、箱3区4位、20:全4区12位、箱3区2位、19:出2区9位、箱3区3位、18:全4区3位、出1区11位≫
寺嶌渓一④28分49秒24≪22:箱4区14位、21:箱7区10位≫JFEスチール
中村風馬④28分52秒37≪22:箱2区8位、21:全6区2位、出6区10位、箱4区9位、20:箱7区9位、19:全6区8位、出6区13位≫富士通
橋本尚斗④28分52秒73≪22:箱8区16位、21:全2区8位、出3区7位、箱9区3位、20:全5区8位、19:全5区8位≫大塚製薬
細谷翔馬④28分53秒90≪22:箱5区1位、21:全8区13位、関東IC2部half4位、箱5区1位、20:全8区9位≫天童市役所
森田瑛介④28分54秒05≪22:箱9区12位、21:全4区11位、出4区4位≫NTTビジネスアソシエ
安村晴樹④29分43秒76
平石佑馬④29分48秒16
三原魁人④5千14分17秒90≪21:箱6区20位≫

 何か最初から物が違うと思わせたのは遠藤選手ですね。入学直後の記録会で大幅ベストを出すと、全日本予選で組トップの好成績を出します。駅伝シーズンでも、主要区間で活躍、そして代名詞となっていく3区で区間3位激走で8人抜きの激走、一気に帝京大のエース格になります。

 2年生になってからは、他のランナーも台頭してきます。出雲駅伝で中村選手が、全日本駅伝では橋本選手がデビュー。全日本は5区6区で繋いでどちらも区間8位まずまずでした。遠藤選手はこの頃、不調に喘ぎ、全日本は欠場していました。

 それでも、箱根駅伝3区にはしっかりと調整して、61分23秒と(当時の)日本人区間記録を樹立する区間2位の好走で、チームを4位に引き上げました。復路では中村選手も7区で出走し、チームの過去最高タイとなる総合4位に貢献しています。

 3年時になると、ついに細谷選手が台頭してきます。それも一気に出てきました。全日本大学駅伝アンカーでデビュー、シード権争いを制して8位でゴール。さらに箱根駅伝では5区山登りを担当してまさかの区間賞獲得!2位が見える往路4位でゴールします。

 その往路4位のメンバーに、3年連続3区となった遠藤選手、そして4区抜擢となった中村選手も含まれています。3年生の力が凄かったですね。復路では、山下り抜擢された三原選手が、レース中に疲労骨折のアクシデント、一転してシード権争いになりますが、7区で初駅伝となった寺嶌選手が踏ん張って流れを取り戻すと、9区抜擢された橋本選手が区間3位好走。しっかりとシード権を確保します。

 4年生になってからは、森田選手が5千m13分台1万m28分台を出して一気に台頭、出雲・全日本駅伝で出走メンバーを勝ち取りました。また、安村選手も自己ベストを出して、メンバー争いに絡む頑張りがありました。

 迎えた最後の箱根路は、2区中村3区遠藤4区寺嶌5区細谷8区橋本9区森田選手と、6選手がエントリーに入ったのですよね。橋本選手だけ故障明けでしたが、残りメンバーは自信を持って臨みました。

 中村選手が他校のエース留学生と対等に渡り合い、4年連続3区疾走の遠藤選手が前を追い、寺嶌選手が懸命に繋ぐと、細谷選手が快走!2年連続区間賞の活躍で過去最高の往路2位。ファイアーレッド旋風が吹き荒れました。復路は順位を落としますが、橋本・森田選手が出来る限りの走り、総合9位で5年連続シード権獲得の置き土産を残して卒業します。

 主力選手では、中村選手が強豪富士通へ挑戦、橋本選手は先輩も活躍している大塚製薬に進みます。細谷選手は公務員ランナーに挑戦しますが、その前に東京マラソンで2時間9分台の活躍。MGCに手が届くか。一転、遠藤選手はこれで引退。より一層強い印象を残しました。

中央学院大学

高2:箱根6位
高3:箱根10位
大1:出雲6位、全日本14位、箱根10位
大2:出雲11位、全日本10位、箱根11位
大3:全日本11位、予選12位
大4:予選7位、全日本11位、箱根16位

 中央学院大の、今の4年生の世代は、ちょうど中央学院大が連続シード権を獲得し続けていた時に、勧誘を受け入部を希望しているのですね。

 でしたが、入部してからが波乱万丈でした。1年目は見事シード権争い勝ち切るも、2年目で11位次点惜敗。トップ通過を視野に入れた予選でまさかの惨敗。4年目、もう一度常連校へ、我武者羅に駆け抜けました。

栗原啓吾④28分03秒39≪22:箱1区20位、21:全2区11位、予8位、20:全3区11位、予16位、箱1区5位、19:出5区20位、箱3区13位、18:全3区9位、出2区9位≫SUBARU
小野一貴④29分01秒27
坂田隼人④29分10秒38
青柳達也④29分14秒65≪18:出5区10位≫
吉田光汰④29分15秒02≪22:箱9区15位、21:全7区7位、箱予111位、関東IC2部3障1位、20:予97位、箱7区14位、19:全3区18位、出4区7位、箱7区16位、18:全4区14位、出4区6位≫埼玉医科大G
糸井春輝④29分29秒24≪21:予270位≫
松井尚希④29分30秒01≪22:箱7区11位、21:全1区17位、箱予98位、関東IC2部1500m5位、20:予236位≫埼玉医科大G
馬場竜之介④29分31秒56≪22:箱8区11位、20:予266位≫

 育成の中央学院大ですが、この世代は1年生から活躍が多かったのですよね。高校時代から有力ランナーだった栗原選手に加え、3障で関東IC2部優勝する吉田選手、さらに青柳選手の、3人が最初の出雲駅伝を走っています。以降、特に栗原・吉田選手が、駅伝のレギュラーになっていきます。

 箱根駅伝では、栗原選手が3区、吉田選手が7区を出走します。栗原選手は劣勢の中区間13位と踏ん張り、吉田選手はやや実力不足ながらシード権争い懸命に奮闘。見事、4年連続シード権獲得に貢献しています。

 2度目の箱根路は、栗原選手の調子が直前に急激に上がり1区を担当。区間記録に迫るペースで進む集団に最後まで食らいつき、区間5位好走。肩を揺らす独特の走法も印象が強い一つですかね。吉田選手は昨年と同じ7区、成長した姿を見せていました。ただ、チームは最後に創価大にやられました…。

 3年目なって選手層も厚くなってきます。箱根予選では栗原・吉田選手だけでなく、松井・馬場選手も出走。しっかり上位通過…のつもりでしたが、予選の高速化に対応できず、また雨で体温も奪われ、低体温症に陥る選手が続出。終盤に大きくずれ、まさか18年ぶりの予選落ちとなってしまいました。

 這い上がるしかない4年目、まずは全日本予選。順調な立ち上がりも、2組で吉田選手がまさかの大失速、一点3組で持ち直して、4組出走のエース栗原選手がしっかりと他校のエースと戦い通過へ。昨年からすると強くなっていると言える成績でした。

 箱根予選は、主力選手を複数欠くピンチ。そんな中強さを見せたのが、栗原選手。貯金を稼ごうと日本人先頭集団からやや早めの仕掛け。ラスト直前の向かい風に苦しみますが、日本人トップは死守してゴール。後続、松井・吉田選手らも続き、7位通過。2年ぶり本戦に帰ってきます。

 2年ぶりの箱根路は、エース栗原選手選手を1区でスタートも、予選後の経過が良くなく、本調子から程遠い状態。区間記録ペースに太刀打ちできず無念最下位。今年は上位で戦うことはできませんでした。

 そんな中、復路は4年生3人のリレー。7区松井選手が区間11位、1500mの強みを生かしてもいます。8区は早くから準備をしていた馬場選手が終盤の競り合い奮闘し区間11位。9区に回った吉田選手はやや悔やむ走り区間15位でしたが、シード権が遠い中懸命の粘りでした。

 卒業後は、栗原選手が地元群馬県のSUBARUへ。持ち前の爆発力はチーム初優勝の起爆剤なるか。吉田・松井選手は、中学大と縁の深い埼玉医科大Gへ進みます。

 このほか、全日本予選出走経験のある小野選手、何度かエントリーに入った坂田選手、4年時の箱根予選に出走している糸井選手ら、レギュラー争いを盛り上げた選手もいたことも付記します。


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箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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