【箱根駅伝2022】10区定点間分析~東洋清野選手のラスト1㎞は!?

そろそろ箱根駅伝2022の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

続いては10区です。

当ブログで毎年行っている通り、

定点間ごとの分析をしていきます。

トップ争いだけでなく、それぞれの選手の走りに注目できます。

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【箱根駅伝2022】10区定点間分析

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

10区走者走順&実績

走者走順・実績

①青学・中倉啓敦③28分33秒71/箱10区4位

②7:56順大・近藤亮太④28分51秒83/全7区9位、関東IC1部half15位

③8:43中大・井上大輝④28分45秒30
④9:21駒大・青柿 響②28分20秒42/全2区10位

⑤10:10國學・相澤龍明④29分37秒07
⑥10:16東国・野澤巧理④29分26秒26/全7区6位、全予3組9位、関東IC2部half19位
⑦10:17東洋・清野太雅③29分03秒59/箱10区9位
⑧10:53東海・吉富裕太④28分49秒83
⑨11:11創価・松田爽汰③29分32秒49
⑩11:43帝京・西脇翔太②28分57秒21/全5区14位、出5区8位
⑪12:15法大・川上有生③29分06秒97/全5区7位、箱予122位、全予3区19位、箱9区17位

⑫13:29早大・山口賢助④28分20秒40/全8区9位、箱10区7位
⑬13:41神大・有村祐亮③29分28秒21

⑭14:54国士・望月 武③30分02秒64
⑮15:25[15]15:11明大・橋本大輝④28分43秒50/全7区4位、箱予25位
(15)15:21[16]15:21連合育英諸星楓大③29分09秒40/箱予39位、20予163位、19予314位

⑯21:15[17]17:17中学・中島稜貴③29分39秒69/20:全5区10位、予101位

⑳27:39[18]18:34駿河・阪本大貴④29分49秒22/箱予190位、20:予251位、19:予88位、18:予258位
⑲25:19[19]18:39専大・中山敦貴②30分09秒71

⑰24:39[20]20:00日体・佐藤慎巴④28分56秒92/全1区18位、箱予58位、関東IC1部1500m
⑱24:44[21]20:00山学・篠原 楓③29分26秒37/箱予178位、全予2組35位、箱8区20位

 トップを行く青学中倉選手は、2年連続アンカー。前回は区間4位だが、その後1万m28分33秒ベストと大きく成長。原監督は区間新記録を復路スタート前で予言していた。

 2位順大近藤選手は4年生。全日本駅伝を一度走っているが、箱根駅伝は4年生にして初めてだ。前日に急遽出走が決まったそうだが、最初で最後の晴れ舞台となる。

 アンカーは、そういう選手が多く、上位では國學相澤選手・東国野澤選手・東海吉富選手、さらに下位でも明大橋本選手・駿河阪本選手・日体佐藤選手も、4年生にして初の箱根路だ。それぞれ晴れ舞台だが、勝負決着が付く非情な区間でもある。

 3位争いは、中大井上選手に、駒大青柿選手や、間に合った東洋清野選手らが追っていく展開。シード権争いは、9位創価松田選手、10位帝京西脇選手、11位法大川上選手が1分04秒の間にひしめく展開。経験としては、川上選手が前回9区出走。最後まで目が離せない展開となりそうだ。

定点間分析①:鶴見中継所~蒲田

1㎞:青学中倉選手2分45秒 大会総合記録に17秒遅れるだけに

3.5㎞六郷橋北詰?
①青学②順大③中大④駒大
⑤國學-⑥東洋東国1秒差-⑧東海33秒差
-⑨創価34秒差-⑩帝京10秒差-⑪法大52秒差
-⑫早大58秒差-⑬神大26秒差-⑭国士1分14秒差
-⑮明大5秒差-⑯連合2秒差-⑰中学2分12秒差
-⑱駿河1分21秒差-⑲専大17秒差-⑳日体山学57秒差

第98回箱根駅伝復路・警視庁白バイ部隊、六郷橋待機の模様
(Youtube:babukong /馬武魂具)

5.8㎞:9位創価松田選手の後ろに10位帝京西脇選手が迫る

蒲田5.9㎞

区間記録:96回嶋津(創価)17分07秒

3位中倉(青学)17分21秒①
5位近藤(順大)17分26秒②8:01
17位井上(中大)17分43秒③9:05
6位青柿(駒大)17分29秒④9:30
10位野澤(東国)17分32秒⑤10:27
14位相澤(國學)17分38秒⑤10:27
9位清野(東洋)17分31秒⑤10:27
8位吉富(東海)17分30秒⑧11:02
20位松田(創価)17分45秒⑨11:35
1位西脇(帝京)17分16秒⑩11:38
15位川上(法大)17分42秒⑪12:36
6位山口(早大)17分29秒⑫13:37
19位有村(神大)17分44秒⑬14:04
4位橋本(明大)17分22秒⑮15:26[14]15:12
15位望月(国士)17分42秒⑭15:15
1位諸星(連合)17分16秒(15)15:16
13位中島(中学)17分36秒⑯21:30[17]17:32
17位阪本(駿河)17分43秒⑳28:02[18]18:57
21位中山(専大)18分13秒⑲26:11[19]19:31
11位篠原(山学)17分35秒⑱24:58[20]20:14
11位佐藤(日体)17分35秒⑰24:54[20]20:14

青学中倉選手は蒲田では定点3番
 青学中倉選手は1㎞2分45秒。断トツトップを走るチームにしては早いものの、1万m28分30秒台のベストを要し、区間記録も狙っていく中では、普通かもしれない。

 蒲田通過17分21秒は、この時点では14秒程遅れている模様。とはいえ、区間記録は、シード権を目指して一か八か突っ込んで入ったものなので、このあたりはまだ何とも言えない形だ。なお定点間では3番だ。

 2位順大近藤選手も17分26秒と、定点間5番とかなり早い入り。急遽走るとなって、メンタル面の配慮もかなりしたそうですが、ここまでは攻めの走りだ。3位中大井上選手を突き放している。

 後方、4位駒大青柿選手は、17分29秒定点6番のまずまず早い入り。3位中大との差を17秒詰めて、25秒差。少しずつその背中が近づく。

 5位争いは東国野澤・國學相澤・東洋清野選手が並走。六郷橋の時点で、國學院に2名が1秒差。元々近かったので、まずは様子見でしょうか。この時点ではまだ区間中位です。

10位帝京西脇選手が定点トップ!法大は最後を見据えて
 その後方からシード権争い。8位東海吉富選手は、5位集団が見える位置をキープ。9位創価松田選手が、定点間20番とゆったり。とはいえ17分45秒なのでほぼ1㎞3分ペースなので、そこまでゆっくりではないか。

 びっくりは、10位帝京西脇選手。なんと17分16秒定点トップとなるタイムで突っ込んで入っていきました。シード権争いがかかっている場面ですが、前を猛追する選択を取るのは、帝京大らしいと言えばいいでしょうか。

 六郷橋のYoutube動画を見ていると、その時点でもう創価大に10秒差!中継所で32秒差だったので、おそらく1㎞2分40秒台で突っ込んでいるはず。蒲田でその差は3秒差となっています。

 気になるのは法大川上選手。17分42秒定点15番目。1㎞3分ペースで飛ばしてはないのですよね。ここは坪田監督からの指示、長丁場23㎞を見据えて走っていくことだった。とはいえ、32秒差だったシード権は、六郷橋で52秒!蒲田で58秒差。川上選手の心理はいかに…だった。

 坪田監督は「いい動きしているからね。少しずつエンジンかけてしっかり攻めていこう。力あるんだ。自信を持っていこう。川上、頼むぞ!」というのが序盤の声賭けだった。

連合育英大諸星選手も定点トップタイ!前を追う
 後方は、2年連続アンカーとなる早大山口選手が定点間6番突っ込み気味、神大有村選手は1㎞3分ペースを選択している。

 もう一人突っ込んでいる選手がいて、連合育英大諸星選手が17分16秒っ定点間トップタイ!六郷橋の時点で、定点4番の橋本選手に2秒差に!中継所では10秒差でした。

 調子も良かったでしょうし、本人談”陸上人生を懸けた走り”。ゴール後に橋本・諸星選手ががっちり握手し合っていました。定点で見ると追いついたところはなかったので、このあたりで合ったのかな密かに注目する走りだ。

定点間分析②:蒲田~新八ッ山橋

レース展開
8㎞:1位青学中倉選手8㎞23分06秒通過
 3-8㎞LAP:2分49秒-2分52秒-2分58秒-2分54秒-2分55秒
2位順大近藤選手1-6km:2分59秒-3分05秒-2分54秒-2分53秒-3分02秒

9㎞:3位中大井上選手、後方4位駒大青柿選手が見え隠れしている
  9位創価松田、10位帝京西脇選手との差が広がる 6秒から10秒へ

10.6㎞品川区大井2丁目
①青学大(動画内45秒)②順大8分46秒③中大9分54秒
④駒大10分15秒⑤東洋東国11分06秒⑦國學11分22秒
⑧東海11分48秒⑨創価12分08秒⑩帝京12分26秒
⑪法大13分19秒⑫早大14分32秒⑬神大14分52秒
⑭明大15分51秒⑮連合16分02秒⑯国士16分26秒
⑰中学18分21秒⑱駿河19分58秒
⑲日体山学21分07秒㉑専大21分22秒

箱根駅伝 2022 復路(10区=品川手前)ノーカット
(Youtube:bsouko 様)

11.2㎞:5位東国野澤・東洋清野選手が並走 後方、国学相澤選手
12.8㎞:3位中大井上選手に、4位駒大青柿選手がじりじりと詰める

新八ッ山橋13.3㎞
蒲田5.9㎞
定点間7.4㎞

区間記録:96回嶋津(創価)22分06秒<39分13秒>

1位中倉(青学)21分36秒<1>38分57秒①
9位近藤(順大)22分32秒<6>39分58秒②8:57
12位井上(中大)22分40秒<13>40分23秒③10:09
7位青柿(駒大)22分31秒<8>40分00秒④10:24
3位清野(東洋)22分23秒<3>39分54秒⑤11:14
3位野澤(東国)22分23秒<5>39分55秒⑤11:14
16位相澤(國學)22分52秒<17>40分30秒⑦11:43
10位吉富(東海)22分37秒<9>40分07秒⑧12:03
2位松田(創価)22分10秒<5>39分55秒⑨12:09
11位西脇(帝京)22分38秒<3>39分54秒⑩12:40
7位川上(法大)22分31秒<10>40分13秒⑪13:31
15位山口(早大)22分49秒<12>40分18秒⑫14:50
14位有村(神大)22分41秒<14>40分25秒⑬15:09
5位橋本(明大)22分24秒<2>39分46秒⑭16:14[14]16:00
6位諸星(連合)22分29秒<op>39分45秒(14)16:09
20位望月(国士)23分14秒<19>40分56秒⑮16:53
12位中島(中学)22分40秒<11>40分16秒⑯22:34[17]18:36
19位阪本(駿河)22分53秒<18>40分36秒⑳29:18[18]20:13
16位篠原(山学)22分52秒<15>40分27秒⑱26:14[19]21:30
16位佐藤(日体)22分52秒<15>40分27秒⑰26:09[19]21:30
21位中山(専大)24分04秒<20>42分17秒⑲28:39[21]21:59

蒲田~新八ッ山橋で突き抜けた中倉選手、区間記録に大差
 青学大中倉選手が真骨頂を発揮。およそ1㎞2分55秒ほどのペースをキープして、この定点間を21分36秒で走破!なんとこの定点間は区間記録よりも30秒早い!区間タイムも38分57秒で16秒上回ってきた。

 他、定点間2位の選手とも34秒早いし、区間タイムでは、48秒もリードして、大差をつけていた。この区間も、青学大の選手が一人異次元の領域に入ってきた。

 ここにきて、後方もぐっと差が広がってきて、2位順大は約9分差、3位中大以降は10分以上の差となってきた。

東洋清野・東国野澤選手が定点間3位タイ!追いかける
 終盤の追い上げで驚いた東洋清野選手と東国野澤選手、蒲田以降ぐっと順位が上がっていたのですよね。落ち気味になってくる中盤でしっかり1㎞3分ペースをキープしていて、定点間3位の22分23秒で通過。

 これに國學院大相澤選手が付けずに、単独7位に後退。8位東海吉富選手の視界に入る位置となってきた。最初で最後の4年生の対決になってきた。

創価大アンカー対策、松田選手が定点間2番!
 これに後方の選手が割って入ってこようしていた。9位創価大松田選手だ。先ほどは10位帝京西脇選手が迫ってきていたが、蒲田以降ジリジリ引き離し、むしろ前を追いかけていた。

 それもそのはずで、この定点間は22分10秒の2番目にいいタイムだった。創価大は、前回アンカーの選手が失速し、あと一歩で総合優勝を逃していた。その時の小野寺選手は、エントリーに入らず。

 選ばれた松田選手は、秘密兵器だったらしい。1万m29分30秒は、エントリー選手内でも下位だったが、実は学内ハーフTTで日本人エース嶋津選手と競っていたらしい。創価大としては、自信を持っての起用。どうやら応えそうな気配だ。

 10位帝京西脇選手は31秒後方、11位法大川上選手が、この定点間僅かに上回り、51秒差に。12位早大山口選手は離れてしまい、ほぼこの2校による争いになってきた形だ。

定点間分析③:新八ッ山橋~田町

レース経過
13.6㎞:10位帝京西脇選手に
   中野監督「蒲田ではお前が一番早かったんだからな」

14.6㎞:5位争い東洋清野選手引っ張る、東国野澤選手がつく形

15㎞:11位法大川上選手に
   法大坪田監督「ここから攻めろ、お前の練習量で負けるはずがない、
   自信を持って行け、あと8㎞しかない、頼むぞ」
   その後、縮まり始める
16.5㎞:3位中大井上選手の後方、駒大青柿選手が秒差に

田町16.5㎞
新八ッ山橋13.3㎞
定点間3.2㎞

区間記録:96回嶋津(創価)9分20秒<48分33秒>

1位中倉(青学)9分11秒<1>48分08秒①
19位近藤(順大)9分47秒<8>49分45秒②9:33
17位井上(中大)9分43秒<14>50分06秒③10:41
8位青柿(駒大)9分32秒<6>49分32秒④10:45
2位清野(東洋)9分23秒<3>49分17秒⑤11:26
2位野澤(東国)9分23秒<4>49分18秒⑤11:26
11位相澤(國學)9分37秒<17>50分07秒⑦12:09
6位松田(創価)9分28秒<5>49分23秒⑧12:26
12位吉富(東海)9分38秒<8>49分45秒⑨12:30
18位西脇(帝京)9分46秒<6>49分40秒⑩13:15
9位川上(法大)9分34秒<10>49分47秒⑪13:54
16位山口(早大)9分41秒<12>49分59秒⑫15:20
10位有村(神大)9分36秒<13>50分01秒⑬15:34
5位橋本(明大)9分26秒<2>49分12秒⑭16:29[14]16:15
4位諸星(連合)9分25秒<op>49分10秒(15)16:23
20位望月(国士)9分52秒<19>50分48秒⑮17:34
15位中島(中学)9分40秒<11>49分5秒⑯23:03[17]19:05
7位阪本(駿河)9分31秒<17>50分07秒⑳29:38[18]20:33
13位篠原(山学)9分39秒<14>50分06秒⑱26:42[19]21:58
13位佐藤(日体)9分39秒<14>50分06秒⑰26:37[19]21:58
21位中山(専大)10分05秒<20>52分22秒⑲29:33[21]22:53

3位中大井上選手とと4位駒大青柿選手が秒差に
 ゴールまで8㎞となってから、3位争いが熾烈になってきた。中大井上選手の後方、駒大青柿選手が近づいてきた。中継所では38秒差だったが、蒲田で25秒差、新八ッ山橋で15秒差、田町では4秒差となった。

 中大井上選手は、4年生主将。大学駅伝はこれが最初で最後。このチームを引っ張りながら、10区一点に絞って調整を行ってきた。藤原監督は、戦略上”2区と10区は順位を落としてもいい区間”と話していた。

 とはいえ、10年ぶりのシード権上、しかも総合3位の位置。譲るわけにはいかない。この後の3位争いが注目だ。

創価大8位浮上、10位帝京大と11位法大の差が39秒差に
 さあシード権争いだ。15㎞地点、11位を走る法大川上選手に坪田監督に檄が飛んだ。「ここから攻めろ、お前の練習量で負けるはずがない、自信を持って行け、あと8㎞しかない、頼むぞ」ガッツポーズで応える元気はあった。

 この定点間は9番9分34秒ながら、序盤突っ込んだ帝京大西脇選手がこの定点間18番目9分46秒と息切れ。39秒差と再び詰まってきた。

 その前は250mほど前。勢いある創価松田選手が8位浮上。この定点間は6番だ。その前國學院相澤選手も見えている。9位となった東海吉富選手ですが、この定点間は12位9分38秒。このままなら、やはり帝京大と法政大の戦いになりそうだった。

好調明大橋本&連合諸星選手、駿河阪本選手が上位に
 シード権より後方では、明大橋本選手と連合育英大諸星選手が元気。14番争いを繰り広げながら、好タイムをキープ。この定点間も9分25秒・26秒と4番5番のタイム。通算でも明大橋本選手が区間2位、連合諸星選手が2秒早い2番目の区間タイムだ。

 橋本選手は、長距離ロードに特化して上がってきた明治大には珍しい選手。箱根予選・全日本7区で開花、早くからアンカー候補に挙がっていた。シード権は遠いものの、明大としてはやりたかった走りができている形だ。

 その後ろでは、18番目を走っている駿河阪本選手が、この定点間7番と好タイム。最後の笑顔のゴールと区間一桁も話題になっていましたが、この時点では区間17位。その後の推移んみ注目してほしい。

 他では、山学篠原・日体佐藤選手が並走しながらまずまずの走り。繰り上げスタートながら懸命の力走。ペースが上がらない専大中山選手を交わしていた。どこも最後の戦いだ。

定点間分析④:田町~御成門

レース経過
17㎞:3位駒大青柿選手が3位浮上、そのまま中大井上選手を突き放しにかかる
17.3㎞:中大井上選手が3位抜き返す、熾烈な争いになっていく
17.8㎞:駒大青柿選手がスパート突き放す 単独3位浮上

御成門18.1㎞
田町16.5㎞
定点間1.6㎞

区間記録:96回嶋津(創価)5分03秒<53分36秒>

1位中倉(青学)5分00秒<1>53分08秒①
15位近藤(順大)5分16秒<9>55分01秒②9:49
4位青柿(駒大)5分05秒<6>54分37秒③10:50
9位井上(中大)5分11秒<14>55分17秒④10:52
2位野澤(東国)5分03秒<4>54分21秒⑤11:29
2位清野(東洋)5分03秒<3>54分20秒⑤11:29
16位相澤(國學)5分17秒<18>55分24秒⑦12:26
6位松田(創価)5分08秒<5>54分31秒⑧12:34
20位吉富(東海)5分23秒<10>55分08秒⑨12:53
18位西脇(帝京)5分18秒<6>54分37秒⑩13:33
11位川上(法大)5分13秒<8>55分00秒⑪14:07
16位山口(早大)5分17秒<13>55分16秒⑫15:37
10位有村(神大)5分12秒<12>55分13秒⑬15:46
5位橋本(明大)5分06秒<2>54分18秒⑭16:35[14]16:21
6位諸星(連合)5分08秒<op>54分18秒(14)16:31[15]16:31
19位望月(国士)5分22秒<19>56分10秒⑮17:56
12位中島(中学)5分14秒<11>55分10秒⑯23:17[17]19:19
8位阪本(駿河)5分09秒<13>55分16秒⑲29:47[18]20:42
12位篠原(山学)5分14秒<16>55分20秒⑱26:56[19]22:12
12位佐藤(日体)5分14秒<16>55分20秒⑰26:51[19]22:12
21位中山(専大)5分29秒<20>57分51秒⑳30:02[21]23:22

3定点間連続で青学大中倉選手がトップ
 トップを行く青学大は順調そのもの。蒲田から御成門までの定点間はずっとトップをキープ。53分08秒と、区間記録を24秒上回っている。

 そういえば、青学大は、2大会前自身が記録した復路記録と総合記録更新もかかっていた。一旦は遅れていたものの、9区の区間記録で狙えるところまで迫っていた。中倉選手が、このまま区間記録ペースなら、十分に更新できる形だ。青学大が進化している。

激しい競り合いの末、3位駒大青柿選手へ
 この定点間は、順位変動で見物だったのは、中大と駒大による3位争い。17.0㎞地点で駒大青柿選手が中大井上選手を捉え3位に浮上。力からするとやはり…と思われた。

 そう思ったら、17.3㎞中大井上選手が抜き返して再度3位に浮上!突き放しにかかる場面は、中大陣営も大いに盛り上がったところ。決着は、もう少し後、17.8㎞で駒大青柿選手が再度3位に浮上。

 井上選手は、もう一度食らいつこうとしたそうですが、脚が痙攣したそう。悔しいですが、無事完走するペースに落とすことに。なお駒大青柿選手は定点間4位、井上選手も唯一一桁となる9位。それだけ激しかったのが分かりますね。

東海吉富選手の失速は、定点間では田町から
 シード権争いは、最終的に東海大吉冨選手がまさかの急失速にて決着が付くのですが、定点では田町-御成門で一気に20位に急落。とはいえ、この時点で気づいた人は、あまりいないのではないだろうか。

 好走続く創価松田選手から19秒差離されたものの、帝京西脇選手はまだ40秒後ろ。11位法大川上選手はそこから34秒差。5秒~10秒ほどの変動だった。

駿河台大が専修大を交わして総合19位へ浮上
 総合順位変動はほかでも起きていました。ここにきていいペースになった駿河台大阪本選手が、総合で選手大中山選手を逆転!2分半ほど差があったはずですが、これは見事ですね。

 勢いからすると再逆転ではなさそう。往路最下位となった初出場チームが、繰り上げスタートもなしに順位を上げていく。見た目ながら18番目を走っている。駿河台大がやはり裏主人公だ。

定点間分析⑤:御成門~馬場先門

レース経過

19.2㎞西新橋交差点
①青学②順大、③駒大-④中大7秒差
⑤東洋-⑥東国2秒差、⑦國學-⑧創価4秒差

両角監督「いいか、ここにきて10番11番に詰められてるぞ
さあ、しっかりいかないと 残り3㎞だ」
⑨東海、⑩帝京、⑪法大、⑫早大-⑬神大7秒差
⑭明大、⑮連合、⑯国士、⑰中学
⑱駿河、⑲山学日体、㉑専大
箱根駅伝 10区 西新橋交差点からの眺め ゴールまで約4キロ地点
(Youtube:乗り物でゴー 様)

馬場先門20.1㎞
御成門18.1㎞
定点間分析2.0㎞

区間記録:96回嶋津(創価)5分53秒<59分29秒>

3位中倉(青学)5分54秒<1>59分02秒①
15位近藤(順大)6分10秒<10>61分11秒②10:05
7位青柿(駒大)5分58秒<6>60分35秒③10:54
18位井上(中大)6分14秒<16>61分31秒④11:12
1位清野(東洋)5分48秒<2>60分08秒⑤11:23
2位野澤(東国)5分53秒<4>60分14秒⑥11:28
5位松田(創価)5分56秒<5>60分27秒⑦12:36
14位相澤(國學)6分09秒<17>61分33秒⑧12:41
21位吉富(東海)6分38秒<18>61分46秒⑨13:37
11位西脇(帝京)6分07秒<6>61分05秒⑩13:46
15位川上(法大)6分10秒<8>61分10秒⑪14:23
17位山口(早大)6分12秒<13>61分28秒⑫15:55
10位有村(神大)6分03秒<12>61分16秒⑫15:55
3位橋本(明大)5分54秒<3>60分12秒⑭16:35[14]16:21
7位諸星(連合)5分58秒<op>60分16秒(14)16:35
20位望月(国士)6分28秒<20>62分38秒⑮18:30
9位中島(中学)6分00秒<8>61分10秒⑯23:23[17]19:25
6位阪本(駿河)5分57秒<10>61分13秒⑲29:50[18]20:45
12位篠原(山学)6分08秒<13>61分28秒⑱27:10[19]22:26
12位佐藤(日体)6分08秒<13>61分28秒⑰27:05[19]22:26
19位中山(専大)6分27秒<20>64分18秒⑳30:35[21]23:55

順大長門監督「区間上位できてる 残り3㎞頑張ったらいい」
駒大大八木監督「逆転するチャンスはなかなかない 3㎞で逆転するよ」
中大藤原監督「みんなで繋いできた襷 あと3㎞だ」
東国大志田監督「東洋の前に中大いるからな」
帝京中野監督「まとめて3つ抜くぞ」

第98回 箱根駅伝 復路10区 大手町 ゴール3km手前の二重橋前
(Youtube:みゃあはんのサブch)

きた!東洋清野選手が定点間トップ!東国野澤選手とハイレベルな争い!
 3位争いに決着がついたが、5位争いが徐々に近づいてきていた。東洋清野・東国野澤選手がずっと定点間2番3番のペースをキープしていましたが、この2㎞でついに決着がついた。

 19㎞過ぎの西新橋交差点で、東洋清野選手が、東国野澤選手の2秒前へ。馬場先門定点では5秒差となっていた。定点間タイムは清野選手が5分48秒で1位、東国野澤選手が2位と分け合う形になった。ハイレベルなペース出来た中で決着。東洋清野選手は区間タイムも2位に浮上していた。

 そして、いつの間にか4位失速気味の中大井上選手が11秒差。6位東国でも16秒差。大志田監督は「東洋の前に中央大がいるからな」と野澤選手を鼓舞。野澤選手も、他の選手よりも距離を踏んだ努力家。東国大今回唯一の4年生として、懸命に前を追っていく。

創価松田選手が7位に浮上!國學相澤選手が8位へ
 後方の7位争いも激しくなってきた。創価松田選手が定点間5位のタイムをキープ。19㎞過ぎ西新橋交差点で、國學相澤選手に4秒差に迫ると、馬場先門ではもう逆転。60分27秒の区間5位素晴らしいタイム。これで2つ順位を上げた。

 國學相澤選手は、激坂王高順位で名を上げた選手。5区山登りの控えだったと思いますが、出番が回ってきた。区間上位とはいかなかったが懸命にこらえている形だ。後方、東海吉富選手が一時迫っていたはずだが…、既に1分チアック工法だ。

明大橋本・中学中島選手ら下位選手も健闘
 シード権より後ろ、見た目の争いもまだまだ変動がありそう。12位早大山口選手が息切れ気味、これに序盤抑えた神大有村選手が追いつく健闘。これを猛追しているのが、明大橋本選手。定点間3位5分54秒で、いつの間にか27秒差になっていた。

 連合諸星選手も粘っていて14秒差。明治大は一斉スタートで14秒繰り上げになっている。なので、実質14位タイ。オープン参加なので総合順位は変わらないものの、勝負事。やはり勝っておきたいところだ。

 後方、国士望月選手が区間20位の走りで2分後方に。高校時代800m専門から上がってきた選手ですが、ここはやや跳ね返された形か。約1分後方に迫った中学中島選手が健闘。区間8位61分10秒でこの定点を通過。向かい風と単独走に自信ありだったそう。ここは中学大らしい成績に見えますね。後方、阪本選手も区間10位まで浮上、やはり全チーム全選手最後まで見離せない。

定点間分析⑥:馬場先門~大手町FINISH

レース経過
20km:青学原監督「凄いぞお前、前人未到の記録が生まれるぞ」
20.5㎞:9位帝京西脇選手浮上、10位東海吉富選手転落
東海両角監督「抜かれたら切り替えるんだぞ」

21.2㎞:3位駒大の後方、4位東洋清野選手と変わっている、中大5位へ

中央区京橋21.4㎞
①青学②順大-③駒大42秒差-④東洋17秒差
-⑤東国7秒差-⑥中大2秒差-⑦創価1分10秒
-⑧國學16秒差-⑨帝京1分02秒差-⑩東海23秒差
東海両角監督「吉冨、しっかり立て直せ」
「聞こえるか 抜かれたら11番だぞ 弱気になるな 頼むから諦めるな」
-⑪法大17秒差-⑫神大49秒差-⑬早大3秒差
-⑭明大15秒差-⑮連合14秒差

箱根駅伝 1月3日 ✨日本橋
(Youtube:Japan Tokyo Walking&Cycling 日銀八 豊晴 FIRE)

22㎞:3位駒大の後ろ、4位東洋清野・5位東国野澤通過、中大は6位へ
  法大川上選手が10位!東海吉富選手失速で11位へ
  法大坪田監督「一気に行くぞ、お前の方が元気だ 大丈夫だ」
  東海両角監督「目を覚ませ!!」

22.5㎞常盤橋直後
①青学、②順大-③駒大32秒差-④東洋4秒差
-⑤東国15秒差-⑥中大15秒差-⑦創価56秒差
-⑧國學31秒差-⑨帝京58秒差-⑩法大40秒差
-⑪東海21秒差-⑫神大57秒差-⑬早大5秒差
-⑭明大5秒差-⑮連合15秒差
⑯国士-⑰中学33秒差-⑱駿河1分07秒差
-⑲山学1分56秒差-⑳日体1秒差-㉑専大1分50秒差

第98回箱根駅伝2022 復路10区アンカー
(Youtube:Nobuyuki Jonson)

22.6㎞:日体大佐藤選手が山学篠原選手を抜き返す
22.7㎞:3位争い、駒大青柿選手に東洋清野選手が並びかける
22.8㎞:10位法大川上選手が、コースを間違えかける

大手町FINISH23.0km
馬場先門20.1㎞
定点間分析2.9km

区間記録:96回嶋津(創価)9分11秒<68分40秒>

2位中倉(青学)8分48秒<1>67分50秒①
16位近藤(順大)9分34秒<14>70分45秒②10:51
8位青柿(駒大)9分09秒<6>69分44秒③11:15
1位清野(東洋)8分42秒<2>68分50秒④11:17
3位野澤(東国)8分52秒<3>69分06秒⑤11:32
18位井上(中大)9分38秒<17>71分09秒⑥12:02
7位松田(創価)9分00秒<5>69分27秒⑦12:48
17位相澤(國學)9分35秒<16>71分08秒⑧13:28
14位西脇(帝京)9分26秒<10>70分31秒⑨14:24
15位川上(法大)9分29秒<10>70分39秒⑩15:04
21位吉富(東海)11分07秒<19>72分53秒⑪15:56
9位有村(神大)9分11秒<9>70分27秒⑫16:18
11位山口(早大)9分14秒<13>70分42秒⑬16:21
6位橋本(明大)8分59秒<4>69分11秒⑭16:46[14]16:32
4位諸星(連合)8分56秒<op>69分12秒(14)16:43[15]16:43
20位望月(国士)9分42秒<18>72分20秒⑮19:24
12位中島(中学)9分16秒<8>70分26秒⑯23:51[17]19:53
5位阪本(駿河)8分58秒<6>70分11秒⑲30:00[18]20:55
10位佐藤(日体)9分12秒<12>70分40秒⑰27:29[19]22:50
13位篠原(山学)9分17秒<14>70分45秒⑱27:39[20]22:55
19位中山(専大)9分40秒<20>73分58秒⑳31:27[21]24:47

ラスト1㎞
順大近藤選手3分07秒
東洋清野選手2分46秒
東国野澤選手2分53秒
中大井上選手3分14秒
駿河阪本選手2分54秒
専大中山選手3分07秒

青学大中倉選手、区間記録・総合&復路記録、すべて更新!
 トップ青学大中倉選手が突き進み、2年ぶり6度目の総合優勝を達成した。原監督「凄いぞお前、前人未到の記録が生まれるぞ」という言葉通り、区間記録を最終的に50秒も更新する67分50秒!区間記録ラスト3㎞がやや息切れでしたが、中倉選手は8分48秒としっかりキープしていました。

 総合記録も10時間43分42秒!ついに総合記録が10時間45分切ってきた。本当に青学大がどんどん、大学駅伝をどんどん高いレベルに引き上げていっています。往路からかなり高いレベルの走りをしていましたが、復路は9区10区で、予告通り区間記録、それも67分台と一気に次元を上げてきました。

 今回の優勝メンバーから抜ける4年生は2人。箱根後のハイテクハーフは、箱根出走していない選手が62分台を続出。また何人かのメンバーが別府大分毎日マラソンでMGC出場権獲得をもくろんでいる。圧勝した青学大はもっと上を見ています。

まさか!3位争い駒大青柿選手と東洋清野選手が激しいバトル!
 2位に食い込んだ順大がやってきたのは、10分51秒後。最初突っ込んだ順大近藤選手は最後は苦しい走り。急遽走ることになったことを考えると精いっぱいの走りだった。往路5位から総合2位にあげたものの、復路順位は5位。長門監督は、”復路の順大はまだお預け”とのこと。

 その後ろ3位争いが新たな展開を迎えていた。かなり駒大青柿選手が詰めてるなと思っていたら、残り1kmを4位東洋清野選手、5位東国野澤選手、6位中大井上選手はその後方に後退していた。

 東洋清野選手は前回もアンカー、途中苦しみながらも3位をキープした選手。今回はその3位を猛追!馬場先門で27秒差あった差がみるみる詰まっていく。残り300mで一旦追い抜く激走だった。駒大を追い込んだ最後の1㎞は2分46秒(テレビ映像で。残り1㎞フラッグ通過が映っていたので計算できた)!

 最後はもう一つギアが残っていた駒大青柿選手が、抜き返して総合3位死守。前回優勝校の意地を見せた。東洋大も7区までシード権争いだったはずだから、鉄紺魂を見せたと言えそう。個人も68分50秒の区間2位だった。天国の祖父も、見守っていた事だろう。

 15秒差の5位で東国大野澤選手が5位。過去最高のエースを揃えて、自己ベストの4位以上を狙っていたことを考えると、過去最高タイは悔しいか。しかし、往路7位から総合5位に浮上したのは一つ自信だ。4年生は野澤選手一人だけ。とはいえ、アンカー区間3位でまとめる貴重な選手だ。

 6位は、中大井上選手がやってきた。復路終盤シード権どころから夢の表彰台も走っていましたが、現実は甘くなかったか。井上選手も、終盤思ったより抜かれて焦ったらしい。それでも10年ぶりシード権、箱根最多出場古豪が復活の狼煙を確かにあげた。

 7位は創価大松田選手がやってきた。往路は凸凹駅伝だったものの、復路は強かに戦った。10区で2つ順位を上げたのもポイント。これで3年連続シード権。また大阪ハーフでは、リザーブだった1年生が62分台をマーク。創価大も、上位定着が続きそうな気配が漂っている。

 8位國學院大は勿体ないレースだったか。往路4位に食い込んで、復路も勝負できると思いきや、主力の4年生が故障もあり、思うように戦えなかった。それでも4年連続シード権獲得は確かな力だ。

残り1㎞法大川上選手10位浮上!東海大連続シード権あと一歩…
 シード権は最後に急展開を迎えた。20.5㎞で帝京西脇選手が9位に浮上、東海吉富選手が10位に後退していた。最後までいろいろな展開が続いて、ここで初めて東海吉富選手の異変に気付いた方も多かっただろう。とにかく脚が前に出ない様子。おそらく低血糖状態だったと言われている。

 両角監督は「(帝京大に)抜かれたら切り替えるんだぞ」「しっかり立て直せ」「聞こえるか、抜かれたら11番だぞ」「弱気になるな」「頼むから諦めるな」ちょうど21.4㎞京橋地点でもかなり声をかけていたが、もう11位法大川上選手は17秒差に迫っていた。

 そして、残り1㎞のフラッグを通り過ぎた直後、法大川上選手が逆転!坪田監督が「一気に行くぞ、お前の方が元気だ 大丈夫だ」東海両角監督「目を覚ませ吉冨!!」鼓舞するコメントの差が、両者の状態の差を現していた。

 結果、シード権は、9位帝京大が5年連続シード権、往路2位を考えると悔しいが、有力校でも落ちてしまっていることを考えると凄い箱根に対する執念だ。10位は粘り続けた法政大。激しい順位変動の中、大きな失速がなかったことが、最後の最後に、3年ぶりシード権が転がり込んできた。最後、中継車につられてコースを間違えかけたのは、それだけ必死だったのだろう。

 東海大は無念、強かった世代が抜けて過渡期。前哨戦の結果から、シード権入りの予想は少なかった。それでも4区17位から、山で10位に浮上。一時上位も見える所で戦っていたが、最後の最後に落とし穴が待っていた。だが、若い選手に、収穫が多かった。次年度は、また一気に駆け上がる年のはずだ。

神大有村選手が12位浮上!連合諸星選手が粘って総合14位相当に
 その後方は4選手固まって来た。神大有村選手が早大山口選手を突き放して、総合12位。シード権には届かなかったがずっと狙える位置に留まっていた。最後、一つ順位を上げられたことは嬉しいところ。

 そのあと、相次いでゴールした13位早大山口・14位明大橋本はいずれも総合優勝を狙っていたチーム。早大は主力選手に突貫工事だった選手が多く、箱根で誤魔化しがきかなかったか。明大は昨年以上に駅伝の流れに乗れずショックが大きいか。それでも最後に橋本選手が区間4位69分11秒で走り切り、復路3位。来年に繋がるか。

 そして連合育英大諸星選手がゴール。諸星選手は69分12秒で区間5位相当。また復路で14秒一斉スタートだった明治大との差は、11秒差。3秒上回って総合14位相当。例年以上に戦える前評判通り、序盤から最後まで駅伝を戦いきったのは、寄せ集めとはいえ、嬉しいところだっただろう。

駿河阪本選手定点5位で笑顔のゴール!日体佐藤&山学篠原選手のバトルも!
 2分半程あいて、国士大望月選手が総合15位でゴール。例年総合18位以下となってしまっていたが、往路はシード権が見える位置で戦った。少しでも自信がついたか。中央学院大中島選手は完全単独走だった中、区間8位70分26秒でゴール。自信を持っての起用は的中だった。1区で出遅れた中、最後まで懸命の継走だった。

 そして、清々しい笑顔が有名になった駿河台大阪本選手のゴール。ラスト定点間5番8分58秒。田町まで区間17位だったが、最終的に70分11秒区間6位!ラスト1㎞も2分54秒で走り抜いていた。チームとしては、。師弟リレー、繰り上げなく襷を繋いで、総合最下位も回避。やりつくした初出場だった。

 約2分差ついて、繰り上げスタートの日体大佐藤選手と山学篠原選手。本当に最後の最後まで接戦。実は残り600mでは山学篠原選手が1秒前に出ていたのだが、その後に日体大佐藤選手が抜き返したもの。復路苦しんだ両校だが、最後は区間12位・14位と健闘した。

 最後は専大中山選手が、ゴール。昨年はほとんど戦えなかったが、今年はいくつかの区間で通用したところがあった。2年連続総合最下位ながら、襷は繋ぎ切った。ここも来年以降のチームだ。

10区まとめ

・青学中倉選手、区間記録へ、蒲田-新八ツ山橋で大幅に稼いでいた
・東洋清野選手、御成門以降連続定点トップ!最後は1㎞2分46秒!
・終盤まで競っていた東国野澤選手も安定して定点間上位
・創価松田選手も蒲田-新八ツ山橋でぐっと存在感を増す走り
・シード権争い勝負の突っ込み、帝京西脇選手 見据えた法大川上選手
・東海吉富選手は、定点間では田町までは順調だった
・連合育英大諸星選手も突っ込み、明大橋本選手は職人芸
・駿河台大阪本選手の田町以降の追い上げ!

 順位争いは最後まで激しかったですが、定点間で見ていてもやはり多くの動きがありましたね。青学中倉選手は、最終的に50秒区間記録を更新していますが、蒲田までは区間記録のペースではなかった。蒲田-新八ツ山橋と馬場先門-大手町FINISHで大きく稼いでいたことが分かりましたね。

 3位争いは二転三転、駒大青柿選手が中大を抜かした後、東洋大清野&東国大野澤選手がが急追していましたが、蒲田以降はずっと定点間上位をキープ。御成門で特に清野選手が抜け出して、一気に3位争いまで浮上していたのですよね。テレビで映ってませんでしたが、定点間やYoutubeの映像でだいぶ追えましたね。

 風雲急を告げたシード権争い、思い切って突っ込んだ帝京西脇選手と、ある程度全体を見据えていた法大川上選手の争いが気になっていましたが、前方から東海吉富選手が急失速。定点では田町まではある程度走れていましたので、本当に最後まで何があるか分からないことを知らされましたね。

 後方では、明大橋本選手と連合育英大諸星選手が思い切り突っ込んでそのまま最後まで走りき区間上位。また、中盤から創価大松田選手、さらに終盤に駿河台大阪本選手が定点間上位に。区間順位もぐっとあげていたましたね。10区も全体的にレベルが高かったです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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