そろそろ箱根駅伝2022の余韻が冷めつつありますかね。
レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。
続いては9区です。
当ブログで毎年行っている通り、
定点間ごとの分析をしていきます。
トップ争いだけでなく、それぞれの選手の走りに注目できます。
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まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。
①青学・中村唯翔③28分29秒43/全2区14位、箱2区14位、20全3区3位
②4:32順大・野村優作③28分19秒01/全5区2位、出3区16位、日本IC5千m9位、関東IC1部1万5位、箱2区10位
③7:27中大・湯浅 仁②28分47秒81/箱予74位、関東IC1部half21位
④7:34東国・宗像 聖③29分13秒94/全8区12位、出5区3位、全予1組28位、箱4区13位
⑤7:39創価・中武泰希④29分26秒21
⑥7:49駒大・山野 力③28分32秒71/関東IC2部half9位、箱9区6位
⑦8:29帝京・森田瑛介④28分54秒05/全4区11位、出4区4位
⑧8:32東海・竹村拓真③28分54秒56/全8区14位、関東IC1部half16位、箱10区8位
⑨8:33東洋・前田義弘③28分57秒80/全2区8位、出3区6位、日本IC1万m10位、関東IC1部half13位、箱3区8位、20箱8区6位
⑩9:18國學・平林清澄①28分38秒26/全7区3位、出6区5位、全予3組3位
⑪10:02早大・佐藤航希②29分42秒98/全6区17位、関東IC1部half6位
⑫10:08法大・清家 陸④29分28秒24/箱予56位、関東IC1部half9位、箱4区11位、20:箱9区7位
⑬10:59神大・小林篤貴②29分35秒58/箱予112位、全予1組15位
⑭12:14明大・加藤大誠③28分56秒81/全8区15位、箱予9位、箱2区17位、20箱2区10位
⑮13:00国士・綱島辰弥③29分09秒33/箱予155位箱10区16位、20:予148位、19:予113位
(16)13:33連合亜大竹井祐貴④28分40秒01/箱予35位、全予1組2位、関東IC2部5千18位
⑰17:37[17]13:39中学・吉田光汰④29分15秒02/全7区7位、箱予111位、関東IC2部3障1位、20:箱7区14位、19:箱7区16位
⑳23:43[18]14:38駿河・田尻 健④29分48秒23/箱予99位、20:予233位、19:予214位
⑲21:51[19]15:11専大・服部友太④29分30秒66/箱予171位、箱10区14位
⑯17:15[20]17:15山学・石部夏希③29分22秒27
⑱20:09[21]20:00日体・大内宏樹④28分36秒58/箱予67位、箱8区17位
トップの青学大中村選手、2位の順大野村選手は、ともに前回華の2区を走っている選手。レギュラー争いや選手の調子の関係もありますが、往路経験者が復路に回れる選手層が、単純にすごいと思います。まずは彼らの走りに注目が集まった。
僅差の3位争いはそれぞれ実力者、2年中大湯浅選手が、東国大宗像選手や、大八木監督が自信があるという駒大山野選手から逃げていけるかどうか。後方、9位東洋前田選手も実力者で追い上げに注目。
シード権争いは、10位國學院大は期待のルーキー平林選手に長丁場を託す。後方、実績ある選手を上げると、12位法大清家選手は、2大会前区間7位、14位明大は、過去2年華の2区を走っている加藤選手の出走。動きがあるかどうか注目だった。
レース展開
1㎞:青学中村選手2分40秒で通過
2㎞:3位争い創価中武・東国宗像・中大湯浅選手が並んでいる
5㎞:青学中村選手14分21秒通過
ラップ:2分40秒、3分00秒、2分55秒、2分53秒、2分53秒
6.5㎞:東国宗像選手がスパート、中大湯浅選手がつく、創価中武選手は離れる
7㎞:青学中村選手20分08秒、この1㎞3分00秒。区間記録ペースで通過
権太坂7.7㎞
区間記録:84回篠藤(中学)22分30秒
1位中村(青学)22分15秒①
16位野村(順大)23分04秒②5:21
10位湯浅(中大)22分43秒③7:55
6位宗像(東国)22分35秒③7:55
8位中武(創価)22分38秒⑤8:02
6位山野(駒大)22分35秒⑥8:10
2位前田(東洋)22分21秒⑦8:39
3位竹村(東海)22分22秒⑦8:39
5位森田(帝京)22分29秒⑨8:43
4位平林(國學)22分24秒⑩9:27
10位清家(法大)22分43秒⑪10:37
13位佐藤(早大)22分50秒⑪10:37
15位小林(神大)23分02秒⑬11:47
14位加藤(明大)22分57秒⑭12:57[14]12:43
9位綱島(国士)22分41秒⑮13:26
12位竹井(亜大)22分48秒(16)14:06
17位吉田(中学)23分07秒⑯18:29[17]14:31
20位田尻(駿河)23分44秒⑳25:13[18]16:08
18位服部(専大)23分20秒⑲22:56[19]16:16
21位石部(山学)23分54秒⑰18:54[20]18:54
19位大内(日体)23分27秒⑲21:21[21]21:12
青学中村選手がいきなり区間新記録ペースで突き進む
青学大中村選手が早い。1㎞2分40秒で入ると、5kmはアップダウンがありながら14分21秒、7㎞は20分08秒。権太坂7.7㎞は22分15秒で通過。14年前の篠藤選手の区間記録は22分30秒。この時点で既に15秒も区間記録を上回っている。
前回は2区を走るも区間14位、その後故障もあった。復帰の全日本大学駅伝は2区14位。箱根のレギュラーが遠のいたと思われましたが、その後1万m28分29秒ベスト、そして堂々の走りだった。そういえば、原監督は、復路スタート前、「9区10区は区間新記録が出るかも」と話していたそうですが、果たして。
2位順大野村選手は、ほぼ1㎞3分ペースとなる23分04秒で通過。今回はこのタイムだと16番目のタイム通過となった。秋に内蔵疲労もあって、調子が上がり切らなかった中、比較的スローのスタートだった。
全体的に上位が早い、東洋前田選手も2位のタイム
3位争いは、やはり中大湯浅・東国宗像・創価中武選手が並走する展開。2㎞の時点で並走となっていた。暫くそのままいくかと思われたが、6.5㎞で東国宗像選手がスパート。湯浅選手は反応するが、創価中武選手は遅れていった。とはいえ、権太坂定点では区間一桁のタイムだった。レベルの高い争いだ。
さらに後方からも有力ランナーが猛追。9位スタートの東洋前田選手が、定点間2番の22分21秒と猛追。これも区間記録ペースだ。すでに7位に浮上している。このペースに、つく形の東海竹村選手や、帝京森田選手までも区間記録ペース。上位陣が、全体的に早いペースで推移している。
國學院大平林選手が定点4位、シード権と1分10秒差
シード権争いも動きがあった。単独10位を走行している國學院大平林選手が、22分24秒の定点間4位のタイムで突っ込み、後続との差を広げていく。これも区間記録ペースだ。
並走となった法大清家選手と早大佐藤選手の11位争いは、一気に1分10秒差へ。前が見えなくなったが、並走なのが救いでしょうか。この先追っていけるかどうか。
後方、一番早いのは国士大綱島選手の定点間9位、ついで連合亜大竹井選手の12位。後方の流れでここは比較的スローの入りか。20番駿河田尻選手や21位山学石部選手は、繰り上げもかかってくる。次の定点であげていけているか気になった。
レース展開
7.8㎞:東洋前田選手が単独7位に浮上する、東海竹村選手8位
10.0㎞:青学中村選手28分51秒で通過。
10.5㎞:駒大山野選手が5位に浮上、創価中武選手がついていく
13㎞:8-13km青学中村選手のLAP
2分47秒、2分48秒、2分51秒、2分52秒、2分57秒
膝下が柔らかく、綺麗なフォーム
気温8.7度、向かい風1m~2mほど
13㎞過ぎ:3位東国中大の後方、5位駒大山野選手が7秒ほどの差に近づく
7位東洋大前田選手抜け出す、8位東海竹村、9区帝京森田選手へ
10位国学院はさみ、11位早大佐藤法大清家選手並走。
法大坪田監督「この9区に何も残さないように走りなさい」
14.1㎞:中大湯浅選手がスパート。単独3位に浮上。
東国宗像選手は口が開き、ちょっと苦しそう
横浜駅前:青学中村選手、前回3区湯原選手から給水を受ける
東洋前田選手は、ルーキー石田選手から給水
横浜駅前14.5㎞
権太坂7.7㎞
定点間分析6.8㎞
区間記録:84回篠藤(中学)19分52秒<42分22秒>
1位中村(青学)19分28秒<1>41分43秒①
14位野村(順大)20分28秒<14>43分32秒②6:21
6位湯浅(中大)20分04秒<7>42分47秒③8:31
10位宗像(東国)20分08秒<6>42分43秒④8:34
3位山野(駒大)19分58秒<4>42分33秒⑤8:39
5位前田(東洋)20分02秒<3>42分23秒⑥9:13
18位中武(創価)20分48秒<13>43分26秒⑦9:22
11位竹村(東海)20分13秒<5>42分35秒⑧9:24
13位森田(帝京)20分18秒<7>42分47秒⑨9:33
2位平林(國學)19分52秒<2>42分16秒⑩9:51
6位佐藤(早大)20分04秒<11>42分54秒⑪11:13
8位清家(法大)20分05秒<9>42分48秒⑪11:13
12位小林(神大)20分16秒<12>43分18秒⑬12:34
15位加藤(明大)20分35秒<14>43分32秒⑭14:03[14]13:49
9位綱島(国士)20分07秒<10>42分48秒⑮14:05
4位竹井(亜大)20分01秒<op>42分49秒(16)14:39
16位吉田(中学)20分38秒<16>43分45秒⑯19:39[17]15:41
17位服部(専大)20分47秒<17>44分07秒⑲24:15[18]17:35
19位田尻(駿河)20分56秒<19>44分40秒⑳26:40[18]17:35
21位石部(山学)21分44秒<20>45分38秒⑰21:10[20]21:10
20位大内(日体)21分01秒<18>44分28秒⑱22:54[21]22:45
参考動画
箱根駅伝復路 9区横浜駅前
青学中村選手、39秒区間記録を上回るペース!
快走が続く、青学中村選手は、10㎞28分51秒で通過。その後もペースは衰えずに、横浜駅前を通過。前回3区出走の4年生湯原選手から給水を受けると、直後15㎞通過。なんと10-15㎞は14分16秒で通過したらしい(原監督の掛け声)
20㎞超えを走るあたり、10㎞28分51秒で通過した後の次の5㎞を14分16秒は、相当なハイレベルにあたります。なんだかエース区間2区のラップを聞いているような感じがします。
実際、この定点間6.8㎞を19分28秒で走破。区間記録の篠藤選手でさえ19分52秒で、24秒も早い。ここまで通算では中村選手が41分43秒、篠藤選手が42分22秒…なんと39秒も上回る超ハイペース。一人次元が違う走りとなっています。
駒大山野選手定点間3位!3位争いも射程圏内に
3位以降の争いは混とん。権太坂5位通過の、創価中武選手がペースダウン、10.5㎞駒大山野選手が浮上。山野選手は、少しずつ3位争いに追いつき秒差へ。定点間3位19分58秒と中々のタイムだ。とはいえ、横浜駅前直前の14.1㎞で中大湯浅選手がスパートし単独3位へ。一筋縄ではいかない形だ。
さらに6位は、ここまで区間3位で走っている東洋前田選手が浮上。横浜駅前では、期待のルーキーと言われながらも箱根を走れなかった石田選手から給水を受けた。
7位に落ちた中武選手が苦しそう。11月の時点で復路終盤を任せられる存在だったそうですが、踏ん張れるか。8位東海竹村選手と9位帝京森田選手もまだ見える位置にいて、まだ順位変動がありそうだ。
國學院大平林選手が、シード権より前方を射程圏内に
びっくりは、10位國學平林選手も、9位の背中がすぐ見える位置まで浮上してきたとのこと。この定点間は2位となる19分52秒で走破。全体でも42分16秒の区間2位で、区間記録を6秒上回るペースだ。出雲6区・全日本8区でも中間疾走が凄まじいなという印象でしたが、本当に強いですね。
後方の、11位争い早大佐藤・法大清家選手も区間一桁レベルの走りをするも、1分22秒差。どうやら、その前をターゲットにした方がよさそうか。
13位神大小林選手は、そこから1分20秒後ろ。14位明大加藤選手は1分15秒後方とやや差が開いていく格好に。加藤選手がここまで区間15位はやや苦戦か。国士綱島選手がじわじわと詰め寄ってきている。
連合亜大竹井選手が健闘定点間4番!…山学大繰り上げ確実に
その後方の、16番目亜大竹井選手がぐっとペースアップ。この定点間は4番となる20分01秒の好走。亜大屈指のスピードランナーですが、事前の記録会は決して良くなかった。驚きの好走です。亜大は強いエースが毎年必ず出てきますよね。
単独走となった17番目の中学吉田選手は、総合で日体大や山学大を交わして16位浮上。往路終了時は結構差があったはずなので驚きです。18番目駿河田尻選手は、追い上げてきた専大服部選手と並走で通過。見た目17分35秒とまだ余裕がある。
その後方、20番目山学石部選手は急失速、一気に見た目21分10秒と差が開いてしまい、繰り上げ濃厚となってしまった。
レース展開
14.8㎞:7位東海竹村選手浮上、8創価中武選手へ
15㎞:10-15km14分16秒 原監督「この5㎞がんばったら区間新」
15.5㎞:駒大山野選手が4位浮上、東国宗像選手は5位へ後退
16.3㎞:國學院大平林選手が9位浮上、帝京が10位
16.6㎞:7位東海竹村、8位創価中武、9位國學平林、10位帝京森田選手が秒差
16.8㎞:8位國學平林選手浮上、9位創価中武選手後退
後方、11位法大清家選手が単独へ、早大佐藤選手12位後退
17.7㎞:7位國學平林選手が浮上、8位東海竹村選手後退
19.0㎞:6位国学平林選手浮上 これで4人抜き 東洋前田選手を捉えた
生麦20.2㎞
横浜駅前14.5㎞
定点間分析5.7㎞
区間記録:84回篠藤(中学)17分14秒<59分36秒>
2位中村(青学)16分58秒<1>58分41秒①
14位野村(順大)17分56秒<13>61分28秒②7:19
3位湯浅(中大)17分07秒<3>59分54秒③8:40
5位山野(駒大)17分28秒<4>60分01秒④9:09
17位宗像(東国)18分08秒<9>60分51秒⑤9:44
1位平林(國學)16分57秒<2>59分13秒⑥9:50
8位前田(東洋)17分45秒<5>60分08秒⑦10:00
12位竹村(東海)17分52秒<7>60分27秒⑧10:18
18位中武(創価)18分12秒<15>61分38秒⑨10:36
18位森田(帝京)18分12秒<10>60分59秒⑩10:47
7位清家(法大)17分39秒<7>60分27秒⑪11:54
20位佐藤(早大)18分35秒<14>61分29秒⑫12:50
8位小林(神大)17分45秒<11>61分03秒⑬13:21
5位綱島(国士)17分28秒<6>60分16秒⑭14:35
13位加藤(明大)17分55秒<12>61分27秒⑮15:00[15]14:46
4位竹井(亜大)17分24秒<op>60分13秒(16)15:05
16位吉田(中学)18分06秒<16>61分51秒⑯20:47[17]16:49
10位田尻(駿河)17分47秒<18>62分27秒⑳27:29[18]18:24
10位服部(専大)17分47秒<17>61分54秒⑲25:04[18]18:24
21位石部(山学)19分07秒<20>64分45秒⑰23:19[20]23:19
15位大内(日体)18分05秒<19>62分33秒⑱24:01[21]23:52
中大湯浅選手が激走!定点間3位で単独3位走行
3位争いが凄かった。駒大山野選手が、15.5㎞やや息切れの東国宗像選手を捉えて4位に浮上、3位に迫っていく…かと思いきや、中大湯浅選手が逃げていく。前回の優勝メンバーを引き離していく。
湯浅選手は、この定点間は17分07秒と3番目に早いタイムで走破。山野選手とて17分28秒の5番目のタイムで走っているものの、及ばない。ここにきて1㎞3分を切っていくペースはやはりかなり早いはずだ。
湯浅選手本人は、目立った実績は箱根予選74位くらいだった。それが9区終盤区間3位争いをして、総合3位疾走。これは予想付かなかった。チームとしても、10年間シード権から見放されていた中、終盤で表彰台争い。箱根最多出場の伝統校が、久々に上位を賑やかせている。
なんと國學平林選手定点間トップ!順位も一気に浮上!
さて、横浜駅前-生麦定点間の主役は、國學院大平林選手。16.3㎞でまず帝京森田選手を交わして9位に浮上、16.8㎞で創価中武選手を交わして8位に浮上、17.7㎞で東海竹村選手を交わして7位に浮上した。
驚きいたのが、19.0㎞地点で東洋前田選手を捉えたこと!前半飛ばした前田選手が息切れ気味だったのは確かですが、なんといっても東洋大の実力者だ。6位に浮上し、これで4人抜き、5位東国宗像選手も眼前に迫っている。
また、定点間のタイムは16分57秒!青学中村選手よりも1秒早いトップのタイム!区間記録の定点間よりも17秒上回っている物凄いペースだ。1年生が15-20km付近でこれだけの走りをするのですから、次元が違うパワーを持つ選手が登場。國學院大としては、本当にナイス采配だった。
法大清家・神大小林・国士綱島選手ら、シード権外の追い上げ
さてシード権争いだ。9位創価中武・10位帝京森田選手がいずれも息切れ気味。ここにきて後方もペースが上がってきた。法大清家選手が16.8㎞地点で、早大佐藤選手との11位争いに決着を付けると、定点間7番のタイムで走破。
10位との差はまだ1分07秒あるものの、残り3㎞両者に勢いの差ははっきりあり、どこまで詰まるか注目だった。12位に下がった佐藤選手は一気に1分後方。もう脚が限界だったそうで、シード権が苦しくなってきた。
その後方が頑張って、13位神大小林選手が定点間8位で走破。さらに、国士大綱島選手が大健闘で、この定点間5位17分28秒、区間順位も6位。明大の実力者加藤選手を一気に交わして14位浮上。後方、連合亜大竹井選手も好走続いており、このあたりの順位もまだまだ動きそうだ。
18番争いの駿河田尻選手・専大服部選手は、この定点間は10番のタイム。並走になって、後半の失速に歯止めがかかった形だろう。駿河徳本監督は、青学原監督からのLINE『繰り上げ待たないよ』に即座に対応、
1㎞3分05秒ペースなら大丈夫と判断、「専修大服部くんも一緒に行こう」と声掛けもしていたそうだ。見た目の差は18分24秒。少しずつ繰り上げ回避が見えてきている。
レース展開
20.2㎞:18番専大服部・駿河田尻選手並走 襷繋がりそう
22.2㎞:駿河田尻選手がスパート、専大服部選手を突き放す
残り1㎞:青学原監督「大記録が出るぞ、お前凄いぞ」
中大藤原監督「お前凄いぞ、区間3番だ。区間2位も狙える」
駿河徳本監督「襷は絶対1本で繋ぐぞ」
鶴見中継所23.1㎞
生麦20.2㎞
定点間分析2.9㎞
区間記録:84回篠藤(中学)8分25秒<68分01秒>
1位中村(青学)8分34秒<1>67分15秒①
17位野村(順大)9分11秒<13>70分39秒②7:56
2位湯浅(中大)8分37秒<3>68分31秒③8:43
4位山野(駒大)8分46秒<4>68分47秒④9:21
9位平林(國學)8分54秒<2>68分07秒⑤10:10
14位宗像(東国)9分06秒<9>69分57秒⑥10:16
7位前田(東洋)8分51秒<5>68分59秒⑦10:17
15位竹村(東海)9分09秒<8>69分36秒⑧10:53
15位中武(創価)9分09秒<16>70分47秒⑨11:11
20位森田(帝京)9分30秒<12>70分29秒⑩11:43
11位清家(法大)8分55秒<7>69分22秒⑪12:15
19位佐藤(早大)9分13秒<14>70分42秒⑫13:29
9位小林(神大)8分54秒<9>69分57秒⑬13:41
8位綱島(国士)8分53秒<6>69分09秒⑭14:54
12位加藤(明大)8分59秒<11>70分26秒⑮15:25[15]15:11
6位竹井(亜大)8分50秒<op>69分03秒(15)15:21[16]15:21
13位吉田(中学)9分02秒<17>70分53秒⑯21:15[17]17:17
3位田尻(駿河)8分44秒<18>71分11秒⑳27:39[18]18:34
5位服部(専大)8分49秒<15>70分43秒⑲25:19[19]18:39
18位大内(日体)9分12秒<19>71分45秒⑰24:39[20]24:30
21位石部(山学)9分59秒<20>74分44秒⑱24:44[21]24:44
青学中村選手突き抜けた!区間記録を46秒更新!
青学中村選手がハイペースのまま突き進んでいく。さすがに表情は苦しくなってきたものの、足取りは衰えない。残り1㎞原監督から「大記録が出るぞ、お前凄いぞ」の声かけも最後の一押しか、
結果、従来の区間記録篠藤さんの68分01秒を、46秒も上回る67分15秒の大記録達成!14年ぶりに9区の区間記録が更新された。これまで幾多のランナーが挑むも、あと僅かで破れなかった記録だ。それが、ここまで一気に突き抜けるものか…。ラストの定点はしっかりトップ8分34秒だった。青学大の総合力が進化している。
2位順大野村選手は、もう少し乗り切れなかった結果で70分39秒の区間13位。1位と2位の差は7分56秒。ここにきてまた一気に差が広がった。
勢い衰えず中大湯浅選手定点間2位!國學院5位に
3位は中大湯浅選手がしっかり駆け込んできた。ラストの定点間も8分37秒にまとめ、68分31秒の区間3位の好走!これだけ強い選手とは…。4位駒大との差は38秒へ。山野選手も68分台で走ったのに広がった。なお、前順大との差がいつの間にか1分切っていた、これほどまで混戦は初めてだ。
5位争いは僅かの差で國學平林選手が浮上。課題のラスト、定点間は9番ながらも東国宗像選手を交わして、東洋前田選手の追い上げを振り切った。
従来の区間記録の更新は、できなかったものの68分07秒の区間2位快走!しかもチームの順位を5つ引き上げる殊勲の走りだった。なお、東洋前田選手が68分59秒区間5位。69分切りの人数は過去最多。全体的にもやはり高速化だったと言える。
シード権急接近!10位帝京と11位法大が32秒差に
8位東海竹村選手、9位創価中武選手が単独で通過。10位帝京森田選手は、最後足が動かず、定点間20番9分30秒かかった。往路2位だったことを考えると、混戦とはいえ苦しい復路になっている。
11位法大清家選手は、8分55秒で通過。ラスト3㎞で35秒も早い。結果、シード権のラインとは32秒差。中々背中が見えそうで見なかった、10位の背中を視界に捉える所まで追い上げた。
12位早大佐藤選手は、そこから1分14秒離れて通過。中盤以降好走の神大小林選手が12秒差まで追い上げる健闘。個人としても区間9位だった。そこから1分13秒差で、14位国士綱島選手が追い上げた。69分09秒の区間6位は駅伝ファンの予想を大きく上回ったのではないか。国士大は久々の健闘だ。
明大は、加藤選手が70分台で伸びきれず、総合15位に。後方連合亜大竹井選手が見た目10秒差で16番目通過。復路一斉スタートの関係で、僅かに連合交わして15番目相当に上がっていた。亜大竹井選手も69分03秒は相当な好走だ。連合も例年よりやはり健闘している。
駿河田尻選手定点間3位!専大服部選手5位!魂のラスト3㎞!
17番目総合16位で中学吉田選手が通過。ここでトップと17分17秒差。その次、20㎞付近からバイク中継がついた駿河田尻・専大服部選手。特に田尻選手が、はっきり分かるロングスパートをかけていた。
結果、なんと生麦以降は3番目に早い8分44秒!青学中村選手とは10秒しか離されなかった。結果、見た目トップとの差18分34秒で襷リレー。絶対に一本で襷を繋ぐという強い意志、魂の力走だった。
その5秒差で繋いだ専大服部選手も定点間5番目のタイムとなる8分49秒。そういえば、前回アンカーで爆発的なスプリントを見せてゴールしていましたが、彼も終盤強い選手か。専大は、昨年繰り上げから、一歩前進だ。
日体大内選手と山学石部選手は間に合わず。繰り上げから4分半経過して、20番目で日体大内選手が到達。山学石部選手は終盤はややアクシデント気味に失速。山学大は、2年連続で繰り上げ。厳しいリレーとなってしまった。
14年ぶり区間記録は、46秒も更新!突き抜けた青学中村選手ですが、特に突き抜けていたのは、権太坂~横浜駅前間。あのあたりを1㎞2分50秒あたりのペースをキープは中々できないこと、一人走りが違いましたね。
また、10位から5位と5人抜きを果たして、区間2位となった國學院大平林選手は、1年生ながら横浜駅前~生麦が一番強かった。これもまた異次元な走り。この区間でもまたスーパールーキーが活躍した。
順位変動はまだもつれているものの、中大湯浅選手が激走で、駒大山野選手らを引き離して単独3位。特に横浜駅前からのスパートでそのまま突っ切ったのは、凄まじかった。とても10年間シード権から遠ざかっているとは思えない勢いだ。
シード権争いもまだ動きがあり、上位争いからこぼれてきた9位創価大、10位帝京大が、11位法政大の視界に入る範囲に入ってきた。まだあと23㎞分からない状況だ。
その後方も動きがあり、国士大綱島選手と、連合亜大竹井選手が好走。いずれも69分一桁のハイレベルの好走だった。繰り上げ回避が一番難しい中継所ですが、初出場の駿河台大が見事に中継。専大服部選手とともに、中盤以降しっかり攻めることができた結果だった。
繰り上げ校も2校に留まり、全体的に接戦の中、アンカーへと突入した。
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