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【拓殖大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度…ももうすぐ後半戦です。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を再開していきたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

全日本予選は4位通過!下馬評が決して高くない中強かな戦いは、秋シーズンへの期待へ!拓殖大学です。

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大学駅伝チーム紹介・成績・戦力分析

※新入生の5000m上位5名ベスト順

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【拓殖大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 前回の箱根予選は複数の主力選手が欠場、途中まではハイペースの予選会についていったものの、終盤に息切れ。辛くも9位通過でした。本戦では、期待された2区や5区は健闘はあったものの、終わってみれば総合15位。力負けしてしまいました。

 とはいえ、今年は駅伝や予選会の経験者は合計14名。多くの選手が、大舞台で走り、他校の選手と熾烈を極めた争いを経験しています。そして、その選手たちが伸びてきています。

 関東インカレでは、エースのジョセフ選手の入賞のみにとどまりました。ゆえに決して評価が上がっていなかった全日本予選で、非常に安定し戦いぶりはびっくり!危なげないレース運びで4位通過。これは秋シーズン期待できるかも?

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新チーム各学年戦力分析

※ベスト記録は、2021年9月1日現在

4年生について

合田 椋④28分58秒72≪21:箱1区11位≫
新井遼平④29分03秒90≪21:箱3区18位、20:予98位≫
佐藤広夢④29分18秒56≪21:箱4区16位≫
兒玉陸斗④29分23秒20≪20:予104位、箱7区10位≫
竹蓋草太④29分26秒14≪21:箱9区15位、20:予231位、箱1区17位、19:全1区21位、出4区8位≫
高橋達彦④29分50秒22≪20:予160位、19:全6区18位、出2区20位≫
山崎晃志郎④29分50秒61≪20:予243位≫
山下友陽④29分53秒83
桐山 剛④30分03秒15≪20:予37位≫
菅沼蒼紫④30分13秒17
澤田大輝④30分15秒87
須佐多智④30分39秒17
竹内健太④30分58秒77

 主力・主力候補の選手が大勢いるのですよね。昨年の箱根予選の後に、Bチーム(2軍)からシンデレラボーイのごとく伸びてきたのが合田選手。日本人で唯一1万m28分台を持ち、難しい展開となった1区を区間11位で凌いだ選手です。今年度は主将を務めることとなりました。

 今年は関東インカレで23位ながら29分09秒の成績を残し、全日本予選では3組12位29分27秒としっかり主力の走りをしています。これに箱根3区4区出走の新井・佐藤選手も頑張ってるのですよね。全日本予選は1組11位、3組27位とそれぞれ結果を残しています。今年の往路組に少し逞しさがついてきているのは、いいですね。

 これにロードで+αが出るのが竹蓋・兒玉選手といったあたり。竹蓋選手は駅伝経験4度もありますね。今年の箱根は9区15位の成績でした。今年はトラックでも記録が伸び始め5千m14分03秒の好記録!日本インカレにもエントリーしましたが、走るのかどうか??

 兒玉選手は昨年の箱根駅伝で7区10位、前回の予選会104位と安定していました。春先は調子が上がっていませんでしたが、全日本予選に間に合わせて1組17位と健闘しています。全日本予選通過に貢献したランナーが多いです。

 これに故障が多いながら、前回予選37位の激走で高いポテンシャルを見せつけた桐山選手、長い距離で頭角を現しつつある山下・山崎選手。なかなか好走につながらないも、3度主要大会出走している高橋選手。菅沼選手らも4千m14分26秒を出すなど、他主力に食い下がって慰安す。

 この学年だけでも10名以上名前が出てくるくらい、ここは頭数が非常に多くなってきています。そして少しずつですが、走力が高くなってきています。最後の夏合宿での、ひと伸びが注目です。

3年生について

ラジニ レメティキ③27分51秒91≪21:箱2区5位、20:予1位、箱2区2位、19:全2区3位、出3区5位≫
吉村 陸③29分11秒64≪21:箱7区16位、20:予122位≫
工藤 翼③29分23秒65≪21:箱10区13位≫
江口清洋③29分25秒97≪21:箱8区13位≫
佐々木虎太郎③29分27秒97≪21:箱6区18位、20:予208位、箱8区14位、19:全4区14位、出5区9位≫
山田拓人③29分35秒57
原田大希③29分43秒89
関根大地③29分47秒27≪20:予271位≫
後藤拓磨③30分21秒20
城 拓磨③30分32秒94
鈴木啓磨③30分49秒09
波多野佑大③30分52秒40

 大エースのジョセフ選手がいる世代ですね。1年時は三大駅伝すべて参加し、箱根駅伝2区の区間2位が最高、前回の箱根予選は全体トップの成績で、苦戦のチームを救っています。

 今年は、関東インカレ2部W入賞するも、1万m8位・5千m6位と勢いがもう少しかなぁ…という印象でした。それが全日本予選で4組3位27分54秒とベストに迫る走りをしています。やっぱりエースだなと思うのと同時に、チーム全体がしっかり標準を全日本予選に合わせてたなぁとも思いました。

 そして他にも選手が出てきています。1年時から三大駅伝を出走した佐々木選手がやや足踏みしていますが、今年は3000m障害で8分58秒のベストをマーク。関東インカレは予選突破にあと一歩及びませんでしたが、まずは得意種目で盛り上げました。

 面白くなってきているのは、そのあと復路をつないだ3名。吉村・江口・工藤選手が徐々に走力を上げています。

 吉村選手は4月日体大で1500m3分49秒のベストを出し、関東ICでも1500m出場後、全日本予選でなんと最終組にエントリー。通過のプレッシャーがかかる中、組28位29分34秒の好走を見せています。

 工藤選手は試合出場こそ少なかったですが、全日本予選2組にしっかり合わせて組20位とまずまずの走りでした。江口選手は3000m障害で関東インカレ出走権を射止めています。

 また、春の成長株の一人として山田選手が挙げられますね。春に1万にm29分35秒のベストを出すと、関東インカレハーフの出走メンバーに選ばれます。他の4年生を抑えてチームトップで走破。箱根予選でも楽しみです。

 他にも、昨年1万m29分43秒をマークした原田選手、前回の箱根予選を出走している関根選手もいて、選手層が厚くなってきています。この学年の底上げがまだチームを刺激しますね。

2年生について

根岸 賢②29分55秒41
正田盛起②30分30秒68
秋吉星弥②30分34秒34
奥村聡介②30分48秒86
吉田圭佑②30分49秒91
森重孝哉②31分39秒95
森島寛人②5千14分44秒994

 育成の拓殖大らしく、ここはまだあまり台頭が少ないですね。その中でも、7月の記録会で根岸選手が29分55秒と、この世代初の1万m29分台を記録!もともとこの世代トップの走力を持っている選手なので、伸びてきて一安心です。夏に化けるかどうか。

 他では、関東インカレ3000m障害に出場した吉田選手、新潟ハーフで66分台で走破している奥村選手、今年1万30分半ばマークした正田・秋吉選手らが今後中心になっていくでしょうか。育成の拓殖大に期待です。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

※5000mベストは、4月1日時点にしています。

藤原稜太①14分26秒61・30分58秒56≪20:高5区9位≫
小林大祐①14分28秒57
藤原景期①14分40秒21
馬場日向①14分41秒26
安村零音①14分42秒56
5千m上位5名平均:27位拓大14分35秒8
小山晴空①14分42秒76/30分44秒61≪20:高7区9位≫
富永匠海①14分48秒16/30分18秒12
林 優利①14分48秒48
入沢世良①14分50秒60
本木寛大①14分53秒28
三浦拓真①14分54秒50
富永悠生①14分54秒50
強矢愛斗①15分01秒53/30分17秒37
杉山碧基①15分07秒57
石塚蓮和①16分21秒70
川崎 健①

 5000m走力で14分20秒台が最上位、14分40秒台がデフォルトというのは拓殖大は変わらないところですね。実績的には、高校駅伝で好走経験のある藤原・小山選手に、14分28秒の持ちタイムを持つ小林選手…ですが、さっそく入れ替わりがあります。

 関東インカレでは1500mで入沢選手が1年生唯一出場。決勝進出ならずも3分52秒の結果を出すと、富永選手が5000m14運分34秒大幅ベストのあと、30分18秒をマーク。

 さらに驚きは、高校時代5千m15分01秒の強矢選手が、それを上回る30分17秒ベスト!この伸び方はすごいですね。この世代、やるかもしれませんよ。

【拓殖大学まとめ!】箱根駅伝2022へ向けて

4年生:叩き上げ・合田、竹蓋選手ら大勢の主力の総まとめ
3年生:エースジョセフ選手以外、吉村・工藤選手ら出てきた!
2年生:根岸選手が1万m29分55秒!
1年生:富永・強矢選手が1万m30分10秒台!

 育成のチームらしく4年生と3年生にほぼすべての主力がいますね。エースの留学生選手が3年生になってきましたし、しっかり上昇気流を作っていきたいところ。

 4年生は頭数豊富ですね。比較的下級生のころから力になっていた竹蓋・兒玉選手ら以外に、一気にエース格にまで上り詰めた合田選手。さらに新井・佐藤選手らも近い走力をつけています。

 この世代はほかにも、前回予選好走の桐山選手に、長い距離で台頭してきている山下・山崎選手らもいますので、非常に選手層が厚くなってきています。最後の夏に夏にだれが仕上がるか。

 3年生はエースジョセフ選手以外にも、核となる選手が出てきていて、拓殖大としてはトラックのスピードが比較的ある吉村・工藤・江口選手らが出てきています。1年時三大駅伝すべて出走の佐々木選手も3000m障害で再度台頭しています。長い距離では山田・積年選手が頭角をあらわそうというところです。

 2年生以下は育成チームということで、まだまだ途上ですが、2年生は根岸選手が1万m29分台をマーク。1年生は入沢選手が関東インカレ1500mで経験を積んだほか、富永・強矢選手が1万m30分10秒台をマーク7。長い距離で化ければチームにいい刺激が入りますね。

 山下監督3年目になりますが、上級生を中心にトラックで結果が出る選手が多くなってきているのが、非常に特徴ですね。全日本予選をここまでしっかり狙ったのもびっくり。箱根予選に自信をつけて望めれば、十分にシード権奪回を目指せるチームになってきそうです。