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【東京農業大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度…ももうすぐ後半戦です。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を再開していきたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

続いて、
若手に大きな飛躍があるも、全日本予選への参加資格を得られない苦難を力に変えられるか!?東京農業大学です。

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大学駅伝チーム紹介・成績・戦力分析

※新入生の5000m上位5名ベスト順

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【東京農業大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 もう7年も箱根路から遠ざかっている東京農業大。小指監督を迎え、スカウティングも以前より力を入れていますが、ここ3年の予選会の順位は16位・16位・17位と、結果発表のボード15位以内にもなかなか入れない状況が続いています。

 前回の予選会は、思い切って当時の1年生が多く起用。初のハーフマラソンに出来不出来の差が大きかったですが、好走した選手もいて、そのうち高槻選手がいきなり箱根路を経験する収穫がありました。

 今年度は、ここまでは苦しい戦いを強いられていて、全日本予選はエントリー資格を得ることができませんでした。もう箱根駅伝の予選会一本に絞るしかない状況になりました。まだまだ下級生主体のチームですが、伸びしろは大きいはず。まずはメンバー紹介です。

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新チーム各学年戦力分析

※ベスト記録は、2021年9月1日現在

4年生について

緒方俊亮④29分54秒08≪19:予281位≫
畠山流大④30分08秒57
佐藤海斗④30分15秒12
繁村和希④30分31秒31
松阪胆宥④30分47秒11
盛田和輝④30分51秒19
笹村雄斗④30分58秒01

 4年生は再強化前の世代ということもあり、ここまでは苦しんでいることも多いですかね。その中で、前半シーズン全体を通してMVP級の活躍をした選手がいます。

 3000m障害を主戦場とする盛田選手が、久々に大活躍。関東ICは予選1組で4番目にゴール。予選突破には届かなかったと思いきや、同じ組の選手で失格者が出て繰り上がりで決勝進出。

 その決勝では、8分58秒04の好タイムを記録し、入賞の最後の枠に食い込み、対抗得点1点を獲得。東農大男子長距離ブロック唯一の得点でした。やっぱり、何事も最後まで諦めなければ何が起こるのかわからないと思わされますね。

 そのほかの4年生は、前半戦はそれほど目立ってはいませんでしたが、2大会前の予選出走者の緒方選手ら、地道な走り込みで出番がある選手がいるかもしれません。

3年生について

山田雄喜③29分40秒21≪19:予116位≫
杵渕竜弥③29分48秒94
水村竜己③29分57秒54
北田大起③29分57秒95≪20:予187位、19:予296位≫
野嶋大佑③30分21秒97
小玉歩葵③30分24秒49
大塚稜介③30分33秒28≪20:予215位、19:予261位≫
松田真宙③30分43秒03

 この世代が伸びてきてほしいですよね。2年連続予選を出走している北田・大塚選手が主戦力になっていけるかどうか。予選の成績は高速化の最中、順位は縮めてきています。トラックの1万mのアベレージも良くなってきていますので、もっとチームの順位を押し上げる活躍ができるかもしれません。

 そして、入学時にコモディイイダからの加入、そして5区山登りを希望していると話題になった山田選手が復活できるかどうか。前年は、予選前に怪我を推して練習をしたのがまずかった。長く戦列を離れてしまいました。夏合宿には参加しているようで、今年はまた走れるかもしれません。

 あとは、今季1万mで30分24秒のベストを出している児玉選手や、継続して試合に出場している野嶋選手。一度は1万m29分台を経験している杵渕・水村選手ら夏で仕上げることができるか、選手層に大きくかかわります。

2年生について

高槻芳照②28分59秒71≪21:箱8区12位相当、20:予34位≫
並木寧音②29分06秒03≪20:予47位≫
長谷部慎②29分53秒54≪20:予241位≫
松本虎太郎②30分05秒74
浅海祟志②30分28秒56
奥田祥弥②30分29秒00≪20:予314位≫
田中莉生②30分35秒32≪20:予284位≫
吉村颯斗②31分38秒62

 昨年、つまり当時ルーキーながら、箱根予選に5人ものランナーが出走しています。高槻・並木選手が34位・47位と好走し、高槻選手は、学生連合で一足お先に箱根駅伝を経験することができました。並木選手は29分06秒と1万mのベストを伸ばしました。

 今年度になってさらに伸びているのは、高槻選手。4月の日体大記録会で1万m29分03秒の自己ベストを出すと、関東ICでは28分59秒71と更新。主要大会でしっかり走れたのはいいですね。並木選手はやや足踏みも関東ICハーフに出場し、経験を積みました。

 現状では、この2選手がチームのエースですかね。またそれ以降は少し開きがあるでしょうか。箱根予選では200位台の長谷部選手らになります。現状、その差は開いたままの印象なのがちょっと気がかりですが…

 その中で、今季ベストを出したのは、前年の予選を走っていない松本選手。4月日体大記録会で30分05秒のベストを出していますね。また、田中選手は1500mで3分54秒69のベストを出して関東ICに出場しています。

 少しずつですが、選手層の改善の兆しがみられています。夏を超えて一気に記録を短縮する選手が現れるか注目ですね。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

※5000m持ちタイムは4月1日時点

髙山匠也①14分20秒37、29分58秒49≪20:高7区21位≫
小島岳斗①14分33秒27、30分48秒69
石井大翔①14分34秒83/31分25秒00
髙島侑翔①14分37秒42≪20:高1区32位≫
田岡航一①14分37秒78/31分01秒52
5千m上位5名平均:26位14分32秒7
上山時生①14分42秒69/30分44秒00
釜谷芽空①14分46秒99
酒井空知①14分53秒29
宮副雅生①14分55秒29/31分27秒00
西  樹①15分04秒77
小島陸駆①15分09秒61
実井智哉①15分39秒04

 スカウトを強化しているということですが、今年は上位5名の平均としては26番目…。中々高校生の目がシビアだなぁという印象を受けます。

 その中で一番実績はあるのは髙山選手。高校駅伝7区21位まずまずの成績に、1万m29分58秒の記録も出しています。3000m障害にも強く、関東ICに出場しています。まずは彼が秋にどれくらいはしれるようになっているかでしょうか。

 大学に入ってからは、田岡選手も評価が高く、1万mを経験。暑かった条件で31分01秒のタイムで走破しています。あとは髙島選手が7月に14分44秒で走っているのが目立っているでしょうか。まずは箱根予選のメンバーに食い込みたいところです。

【東京農業大学まとめ!】箱根駅伝2022へ向けて

4年生:春は盛田選手の意地!秋のロードは…
3年生:北田・大塚選手の成長&山田選手の復活に期待!
2年生:高槻&並木選手のWエース!その後に続く選手は!
1年生:まずはNo.1ルーキー髙山選手から

 現状、他校のエースと戦えるところまで成長しかけているのは、高槻・並木選手あたりになりますかね。高槻選手は箱根駅伝を走ってから、さらに成長速度が上がってきているように思います。1万mも28分台を経験しています。並木選手もポテンシャルは変わらないように思います。

 その次3番手以降は、箱根駅伝のボーダーと言われているチームよりは、少し下がってきますかね…。主力候補としては松本選手ら、エース選手と同じ学年。スカウトもこの世代が最もよいので、中心になってほしい世代です。

 また、確実に予選の順位を上げてきている北田・大塚選手に、怪我から戻れば、元々走力が高い山田選手がいる3年生あたりも注目ですかね。ポテンシャルはあると思うのですよね。

 4年生は何とも言えませんが、一番練習を積み重ねているものを少しでも出せるかどうか。1年生は髙山選手が目立った以外は、まだ未知数ですが、夏前に1万m標準を切らせて臨戦態勢を取っています。

 全体的には若手が主力となっています。全日本予選に出場できなかったように層がまだ薄いですが、長距離ロードに注力した時の爆発力を見たいところです。