新年度…も前半戦が終わりました。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を再開していきたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、4年生中心の”らしい”チームになってきた、往路職人も健在で、強豪校へ殴り込みへ!帝京大学です。
※新入生の5000m上位5名ベスト順
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前年度も見せ場を作りました。全日本大学駅伝では、後半の区間で粘りを見せて3年連続シード権確保。箱根駅伝では、その全日本大学駅伝でアンカーを務めた細谷選手が、5区山登りで躍進!区間賞の走りで往路4位のゴールへ。
往路2位が視界に入る位置、トップとも3分ほどで、総合優勝の夢もかすかに見えました。復路でブレーキが出てしまい、順位は下げましたが、こちらもシード権はしっかり確保しています。」
今季は、2年連続1区2区を務めたエース選手が卒業し、戦力ダウンとも思われましたが、4年生がチームの中心になるのは、育成の帝京大としては毎年のこと。5000mを中心に記録会に出場し、多く収穫がありました。今年も上位校崩しの一角に上がってきそうな雰囲気になっています。
※ベスト記録は、2021年8月15日現在
遠藤大地④28分34秒88≪21:箱3区4位、20:全4区12位、箱3区2位、19:出2区9位、箱3区3位、18:全4区3位、出1区11位≫
中村風馬④28分52秒37≪21:箱4区9位、20:箱7区9位、19:全6区8位、出6区13位≫
橋本尚斗④28分52秒73≪21:箱9区3位、20:全5区8位、19:全5区8位≫
細谷翔馬④28分53秒90≪21:箱5区1位、20:全8区9位≫
平石佑馬④29分48秒16
寺嶌渓一④29分58秒33≪21:箱7区10位≫
国本尚希④30分20秒73
郷明日翔④30分24秒22
森田瑛介④30分32秒59
三原魁人④5千14分17秒90≪21:箱6区20位≫
安村晴樹④5千14分28秒85
箱根駅伝を考えると、核となってくるのは、3年連続3区を務めている遠藤選手と、5区山登り職人の細谷選手になってきます。
遠藤選手は3年間箱根3区を務め区間3位・2位・4位と好走。チームをいい流れに乗せています。少し調子に波がありますが、今年の4月には1万m28分58秒をマークし概ね好調です。最後に区間賞を取りに行きます。
細谷選手は、関東IC2部ハーフ4位の活躍!アップダウンの激しいコースだったそうですが、やはりタフなコースに強い。トラックでも4月に1万m28分53秒、7月に5千m13分55秒をマークしています。駅伝ではおそらく長距離区間エースとして登場しそうです。
そして帝京大らしく上級生になってからぐっと戦力になってきた選手が増えています。2年時から駅伝に登場した中村選手は、今年の箱根往路で区間一桁となる4区9位。ロードで手堅い走りができる選手。トラック1万mでも複数回28分台をマークしています。
橋本選手は、早い段階で5000m13分台をマーク。2年連続全日本5区8位を経て、今年箱根9区で登場。区間3位の好走で、往路の目途が立っています。箱根を考えると3区遠藤5区細谷選手は動かせない。彼らは大きなポイントになるはずです。
他にも上がってきている選手がいて、今年の箱根7区を走った寺嶌選手。トラックでも5000m14分01秒をマークし、パワーアップしそう。今季急成長は森田選手で、関東IC5千m経験後、記録会で13分53秒と一気にチームトップとなる記録をマーク。順調なら出雲駅伝から見れるかもしれません。
それから、3000m障害で初の関東ICの座を射止めた安村選手は、前年夏に5区山登り候補の一人になった選手。また平石選手は4月に30分05秒をマークと復調気味。最終学年何人がレギュラーになってくるでしょうか。
元永好多朗③29分45秒82
山田一輝③29分53秒27
吉岡尚紀③30分04秒12
北野開平③30分05秒84
大花将太③30分09秒42
村上真生③30分29秒57
鈴木 究③30分30秒46
新井大貴③30分35秒12
伊藤圭介③30分41秒70
菅家 空③5千14分20秒46
藤尾壮紀③5千14分27秒02
3年生がまだ大学駅伝未経験なのですよね。気がかりですが、少しずつランナーの台頭があります。春先に1万m29分45秒をマークした元永選手は、関東ICハーフも経験。5千mも14分22秒をマークして伸び盛りの選手です。
長めの距離では、箱根エントリーにも入った山田・新井選手が一定の成果。山田選手は1万mで複数回自己ベストで29分53秒。新井選手は1年時にハーフ63分台をマークしていますが、また勢いが戻るかどうか。
そのほかでは、コツコツ自己ベストを重ねてきている北野選手や・大花選手あたりもレギュラー候補になってくるでしょうか。持ちタイムのいい菅家選手らの復調も待ちたいところです。
小野隆一朗②28分59秒41≪20:全1区18位≫
針谷咲輝②29分56秒84
西脇翔太②29分57秒02
大吉優亮②5千14分15秒07
針谷咲輝②5千14分28秒54
末次海斗②5千14分29秒07
昨年は小野選手に注目が集まりましたが、今年になってほかのランナーも伸びてきています。その小野選手は4月に1万m28分58秒の自己ベスト。5千mも14分04秒をマークしています。主要大会の結果が秋以降どこまで伴ってくるか。
また、今季の成長株として、西脇選手が浮上。関東IC5千mに出場後、7月に5千m14分01秒、1万m29分57秒と立て続けにベストをマーク。順調ならどこかの駅伝でデビューがあるかもしれません。
あとは、高校時代から3障が強かった大吉選手が、関東ICで決勝進出する活躍。針谷・末次選手が5千mでベストを出したり、じわり伸びてきていますね。秋にレギュラー食って掛かる選手が出てくるかどうかです。
※新入生5000mベストは4月1日時点にしています。
5千m14分10秒を持っていて、高校駅伝5区1位の内藤選手を筆頭に、5千m14分20秒台ベストの選手が5名。5千m上位5名平均18位は帝京大にしては高いほうです。
ここまでの活躍は小林選手でしょうか。5千m14分24秒33と自己ベスト更新は僅かですが、複数回14分20秒台をマーク。高校時代に走っている1万m29分35秒の走力も魅力的です。
それから関東ICで3000m障害に出場している林選手、春先に5千m14分09秒といきなりベスト大幅更新した福島選手は、関東IC5千mエントリー(本番は欠場)しています。このあたりがここまで目立っていますかね。
帝京大は今年も4年生中心のチームになってきました。1年時から活躍していた遠藤選手は箱根駅伝3区の職人に、そして前回の箱根駅伝あたりからどんどん選手が台頭。その中で5区山登り区間賞の細谷選手は一気に頼もしいエースに。
彼らを活かすカギとなるのは、前回4区橋本選手、7区寺嶌選手、9区橋本選手ら同級生。1区2区4区を彼らが担えるところまで成長できるか。2年生の小野選手の安定感が増せば、往路レギュラー争いの激しさがましそうだ。
下級生はまだ少ないですが、他に2年西脇・1年小林選手あたりがここまで記録会で目立っていて、同級生の刺激になっているでしょうか。3年生がやや遅れているのが気になりますが、元永選手がじわりと伸びています。
ここにきて、一気にスピードをつけた4年森田選手も注目の存在。出雲や全日本駅伝から戦力になってきそう。三大駅伝通して、やはり今年の帝京大も目が離せない存在です。
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