東京五輪が始まりましたね。
コロナ禍による制限や無観客であったり、少し寂しさを最初は感じましたが、
各競技で白熱した戦いが繰り広げられていますね。
陸上競技も間もなく開幕します。
特に応援している男子長距離陣営も、例年以上に盛り上がる…と信じしています。
駆け足気味にはなりますが、
男子長距離の東京五輪出場者について、簡単に紹介したいと思います。
今回は、3000m障害代表の青木涼真・山口浩勢選手です。
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【プロフィール】
生年月日:1997年6月16日
出身地:埼玉県久喜市
出身高校:春日部高
出身大学:法政大学
現在の所属:Honda
身長:167㎝
体重:56㎏(大学時代)
【自己ベスト】
1500m:3分43秒08
5000m:13分32秒31
10000m:28分59秒52
ハーフマラソン:64分12秒
3000m障害:8分20秒70
埼玉県出身で高校まで埼玉県ですね。実業団所属のHondaも埼玉県が拠点。地元があっていますかね。
自己ベストは、長い距離が目立ちませんが、普段は3000m障害に取り組み、長い距離は駅伝に絞っているので、そのためでしょうね。
経歴です。
高校時代まではずっと埼玉県で過ごしていますね。高校の春日部高は、非常に偏差値が高く71もあります!
大学時代に、法政大初の理系箱根ランナーとして大きく話題になりましたが、勉強も非常に能力が高いんですね。凄い選手です。
さて、陸上の方ですが、もともとしていなかったのですよね。中学時代はサッカー部で、高校もそのつもりでした。最も、高校のマラソン大会では常にトップだったそうで、顧問の先生には、高校では陸上をと進められてもいたとか。
3日間あった仮入部で、最初の2日間だけ陸上部を経験し、3日目にサッカー部に行き、そのままサッカー部に入るつもりでした。
ところが、サッカー部の集合場所がどこにあるのか分からない。迷っていたところ、2日間行っていた陸上部の先輩に声をかけられたそうです。
先輩たちの人柄もよく、同級生の友人もできていたそうで、そのまま陸上部に入ることになりました。不意の偶然で、陸上への道が開かれました。
練習はコツコツ真面目に取り組む性格だったそうで、それが長距離に合ったのでしょうか。1年時は5000m15分53秒がベストでしたが、2年時には14分50秒、卒業前には14分31秒まで短縮しています。
2年時からは3000m障害にも取り組み、3年時には全国インターハイで8位入賞しています。高校から陸上を始めたということだと、成長が速いですよね。
大学は法政大に進みます。3000m障害での当確は早く、入学直後の5月関東インカレ6位入賞を果たします。
関東インカレはそのまま4年連続で3000m障害に出場し、2年目ついに優勝!3年目は連覇し、8分42秒11まで自己ベストを短縮します。
4年目は惜しくも敗れたものの2位。その翌月の日本選手権で8分36秒65の好タイムで、3位表彰台に上っています。大学時代から将来の期待が高かったのですよね。
青木選手が凄いのは、長距離のロード・駅伝でも結果を残していて、箱根駅伝には4年連続で出場しています。
しかも、2年時に任された5区山登りでなんと区間賞を獲得!当時の区間記録を打ち立て、一躍時の人にもなっています。
そこから3年連続で山登りを任され、区間賞は届かずも区間3位と区間4位。3年時は出遅れを取り戻すため突っ込んだレース。4年時はチームが最下位争いという苦しい状況の中でした。
理系で勉学の方も非常に忙しかった中、高い安定感と、主要大会で外さない調整力、相当な人間力が青木選手にあるなと思います。
強豪のHondaに進んだ青木選手ですが、ここでも確実に結果を残していきます。コロナ禍で、7月が初戦となりますが、その大会で3000m障害8分25秒85ベストを更新!日本選手権でも2年連続で3位に入ります。
その1ヵ月後に行われた、実業団駅伝では、2番目に距離が長い15.8㎞を任されるも区間2位好走。チームの5位入賞に大きく貢献します。高い走力と調整力は実業団でも生きています。
そして…実業団2年目であり、2021年度。6月の日本選手権で、8分20秒70と東京五輪標準を突破する自己ベストで3位表彰台!見事に東京五輪代表の座を射止めました!
【プロフィール】
生年月日:1991年8月19日
出身地:愛知県知多市
出身高校:惟信高
出身大学:城西大学
現在の所属:愛三工業
身長:
体重:
【自己ベスト】
3000m:8分36秒30
5000m:13分31秒24
10000m:28分12秒05
ハーフマラソン:63分29秒
3000m障害:8分19秒96
愛知県出身、実業団も地元に戻っていますね。3000m障害とクロカンに重きを置いています。
子供のころは、愛知県で過ごしています。小学5年の時に友人の誘いで陸上クラブへ。跳んだりジャンプする動作が好きだったこともあり、走高跳を中心にやっていたそうです。
中学校に上がり、新体操部やバレーボール部を希望していましたが、どちらも廃部に。小学時代もしていた陸上部に入ることになりました。
最初は走高跳をしていましたが、同級生に歯が立ちませんでした。勝てる種目を探して、最終的に長距離をすることになりました。
徐々に実力を伸ばしていて、3000mのベストは9分36秒ほど。まだ全国大会には届かないレベルでした。
高校でも陸上部の道へ。ただ、故障してしまい、夏まではリハビリで歩く日々。とはいえ、これが良かったのは、初の5000mで15分台をマーク。
手ごたえを感じていたところで、3000m障害という競技を知ります。2年生で初レース9分45秒とまずまず。この方が上位に行けるのではと、本格的に挑戦することになりました。
2年時に早くも全国インターハイに出場(予選落ち)すると、3年時は決勝へ進んで8位入賞!一つ自信を掴む結果でした。
城西大学入学直後、5月に行われる関東インカレで早速3000m障害に出場。ここで本人もびっくりの優勝!
しかも8分47秒94の好記録ということもあり、大迫選手らとともに世界ジュニアの日本代表にも選出されるほどでした。
インカレはその後も引き続き好調!2年時は関東IC・日本ICどちらも優勝しています。関東ICは3年時も4年時も優勝!
つまり関東インカレで3000m障害4連覇を果たしたわけですね。これは凄い!なお4年時は翌日に5000mにも出場し6位入賞!とても力をつけていたことが分かります。
箱根駅伝にも1年生から4年連続で出場していて、すべて往路を担当、うち3度が区間一桁順位です。チームに欠かせない存在でした。
大学卒業後は、地元愛知県所属の実業団である愛三工業に進みます。地元の応援の支えもあって、さらに力を伸ばしていきます。
ニューイヤー駅伝では、すべて1区を担当。2019年の大会では最高の区間3位、2020年は区間9位ながらチームの6位入賞に貢献しています。
個人では、得意の3000m障害に加え、クロスカントリーでも実績を積み重ねていきます。2017年には世界クロカン、アジア選手権3000m障害で日本代表になっています。
その後も世界およびアジア大会の代表に選ばれるようになり、確実に実績を積み重ねていきます。
昨年12月の日本選手権3000m障害で初優勝!。日本選手権には、大学2年の2011年から参加していましたが、2位3位どまり。悲願の初優勝でいた。
しかも8分24秒19の自己ベストは、東京五輪の標準記録8分22秒00にあと少しに迫るものでした。ここから成長が加速します。
2021年5月の大会でチームメイトのキプラガット選手に引っ張られながら、8分22秒39の自己ベスト!5000mでも13分31秒24の自己ベストをマークします。
そして、6月末の日本選手権、8分19秒96の自己ベスト&東京五輪標準記録突破のタイムで2位!ついにオリンピック代表にまで上り詰めました。
青木選手、山口選手ともにコツコツと実績を積み重ねてきていますね。ここ最近の日本陸上界の高速化にもしっかりと対応し、3000m障害の競技にも生かしています。
話題性で三浦選手が先んじていますが、彼らの力も間違いなく同等以上のものがあります。30日(金)朝9時30分の予選から注目です!
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