全日本大学駅伝2020に向けての予選会が終わり、もうすぐエントリーの締め切りになってきていますね。
新型コロナウイルスの影響で、多くの学生スポーツの全国規模の大会が中止になる等、今まで出来ていたことが出来ず、先行きが不安な世の中でした。
大学長距離界でも、
学生三大駅伝に数えられる出雲駅伝2020が中止になる等、非常に不安な情勢でしたが、
全日本大学駅伝2020・箱根駅伝2021に関しては、予選会の要綱が発表されていくなど、何とかして開催に動いているのにほっとしています(箱根予選に関してはいろいろ突っ込みどころ満載ですが…)。
こちらでは全日本大学駅伝2020の各地区の予選会の模様や、出場校のまとめを行っていきます。
いつもと同じ選考方法の地区もあったり、書類選考、開催する場所を考えたり、各地区で新型コロナウイルス対策を行ったうえで行われました。
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こちらは例年通りのルールです。
②前年度大会の1位~17位に入ったチームの地区の数
③一地区最大15枠のため、1位~17位に同じ地区のチームが15入った場合は、18位のチームに枠が移る
前年度は、1位~17位までに関東地区が15チーム入ったため、18位までが対象に。
残り3枠は、関西地区のチームが占めました。
そのため、
東海地区が2枠から1枠に減り、関西地区が3枠から4枠に増えました。
選考ルール:8区間101㎞の駅伝レースを行い、優勝したチームが全日本駅伝出場へ
連続出場濃厚かと思われた札幌学院大が、留学生エースグレ選手が外れ、最長距離アンカーは1年生になるなど波乱のオーダー。北海道大や札幌国際大にもチャンスがある展開でした。
1区は札幌国際大がトップで襷リレーするも、2区で本命札幌学院大がトップに立ちそのまま独走。終盤に北海道大のエース選手が猛追しますが、札幌学院大が逃げ切り3年連続の出場を果たしました。
選考ルール:16㎞ロード4名、10㎞ロード4名の合計8名の合計タイムで競い、合計タイムの最も少ない1校が全日本大学駅伝出場へ
16㎞部は、昨年は日本学生選抜に選ばれていた東北大のエース松浦選手が独走。直前まで故障していて練習不足だったということでしたが、さすがの走り。2年ぶり出場に向けて大きな貯金を作ります。
10㎞の部では、2年連続出場を狙う東北福祉大から畠山選手が独走。逆転を狙います。結果、東北大が5分近い大差をつけ優勝!エース松浦選手のほか、崩れる選手がいませんでした。
ルール:一大学最大10名が出走し、上8名の合計タイムが少ない上位1校が全日本大学駅伝に出場へ
なお、新型コロナウイルス対策で、密を避けるため、信州大/富山大金沢大/新潟大新潟医療福祉大/で3会場同時開催となった。
3会場分散、ライバルチームの情報が分かりにくいが団体戦はしやすいという中々ないシチュエーション。6000m通過は信州大の選手がトップ、30秒遅れて富山大、さらに5秒差で新潟勢の模様。信州大が優位にレースを進めていきました。
最終的に、坪井・水野選手が30分台で稼ぎ、チーム8番手も31分台に入った信州大が久々の出場。主力選手の穴を埋めきれなかった新潟医療福祉大や新潟大と3分前後の差をつけました。
全日本大学駅伝2019シード権を獲得した8校と、
選考ルール:書類選考、2019年1月1日~12月31日の10000mの上位8名合計タイムの少なかった7校が、全日本大学駅伝出場へ
シード校(全日本大学駅伝2019・8位以内)
東海大学
青山学院大学
駒澤大学
東京国際大学
東洋大学
早稲田大学
國學院大學
帝京大学
予選会結果
1位日本大学3時間51分41秒33
2位中央学院大学3時間51分56秒06
3位明治大学3時間52分06秒11
4位順天堂大学3時間52分28秒87
5位山梨学院大学3時間53分12秒57
6位日本体育大学3時間53分22秒26
7位城西大学3時間53分27秒64
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8位中央大学3時間53分34秒55
9位創価大学3時間53分35秒77
10位神奈川大学3時間53分58秒43
11位駿河台大学3時間54分35秒65
12位大東文化大学3時間54秒36秒70
13位東京農業大学3時間54分42秒69
14位拓殖大学3時間55分22秒17
15位麗澤大学3時間55分58秒12
16位国士舘大学3時間56分17秒52
17位法政大学3時間56分32秒42
18位上武大学3時間57分09秒48
19位筑波大学3時間58分03秒51
20位亜細亜大学3時間58分33秒81
21位桜美林大学4時間01分32秒64
22位関東学院大学4時間03分38秒29
3月頭から付近から学内で記録会を実施できるチームのみ、1万mの自己ベストを短縮できるなど、不公平が生じるため、2019年の記録に限っての選考となりました。これはこれで新チームの結果が反映されないのですが…。
実際ちょっと予想外な通過校に。トップ通過日大はここ最近の駅伝大会で苦戦が多かったのでびっくり。中央学院大・明治大・順大・日体大あたりは順当も、今年の箱根本戦に出場できなかった山梨学院大・城西大が出場。
なお3月頭の学内記録会で好記録連発していた中央大が、2019年に限ると次点で届かず。また、初出場濃厚と思われた創価大が、主力選手の休部によりわずかに届かない結果となりました。
ルール:10000m2人×4組、合計8名のタイムの最も少ない上位1校が全日本大学駅伝本戦へ出場
1組目で4年連続の出場を狙う皇學館大が先頭も、岐阜協立大と愛知工業大とは僅かの差でした。2組に皇學館大はエースの川瀬選手を投入。9月上旬の日本インカレの疲労を考慮してのことでした。さすがにスタート直後から独走すると、個人2位の岐阜協立大加藤選手以外は周回遅れにする等力を差を見せました。29分39秒の好タイムでした。
3組は、皇學館大ルーキーの佐藤選手が単独トップを疾走。力のある名古屋大國司選手や愛工大鈴木選手も追いかけますが、30分27秒のまずまずのタイムで走り切りました。チームとしては2位愛知工大、3位岐阜協立大に2分ほどの差をつけました。
4組は各チームのエースが集結。ここまで圏外だった中京大横田選手が1㎞3分を切るペースで推移。逆転を狙う愛工大4年組服部・小林選手も優位にレースを進めます。これに皇學館大4年生組桑山・上村選手も対抗。特に桑山選手がトップ争いを演じます。
横田選手が29分27秒の好タイムでトップでゴールするも、桑山選手が29分34秒で個人2位。愛工大の2人にしっかり勝利し、追い上げを許しませんでした。総合でも4時間5分台と大会記録を大きく更新する走りでチームとしての成長を見せました。
4枠ありましたが、3校を書類選考、1校をレースで選出という珍しい形に。
選考①
2019年4月1日~2020年2月29日の期間の10000m出走タイムチーム上位8名の少ないチームを選出へ。
以上の結果から、立命館大・関西学院大・京都産業大の3校は決定、
選考②
4位~6位のチームのタイムが拮抗しており、この3校で決定戦を行う。10000m一発タイムレース、1校8名が出走し、合計タイムが最も少ない1校が、全日本駅伝出場することに
15時50分、気温27度、湿度70%超えと長距離にはかなり悪いコンディションになりました。
初出場を狙うびわこ学院大湯川・井上選手や、関西大の石森選手が引っ張る展開。8000m過ぎ、満を持して湯川選手がスパート。初出場へまい進します。
一方、関西大の石森選手は脱水症状のような状態になり、9000mで棄権。また大阪経済大の選手も8番目のランナーがフラフラになってゴール。過酷なレースになりました。その中で最後まで崩れなかったびわこ学院大が創部5年目で初出場を決めました。
クロカン10㎞(2.5㎞×4周)タイムレース
1チーム最大13名が出走時、上位8名の合計タイムが最も少ない1校が、全日本大学駅伝本戦に出場する
1位広島経済大4時間2分01秒
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2位環太平洋大学4時間5分15秒
3位広島大学4時間9分09秒
4位松山大学4時間26分00秒
レースは広島大河北選手と広島経済大ジョスファット選手のマッチレース。それが中盤を過ぎてから河北選手が独走。29分39秒の好タイムで走破してチームに貯金を作ります。
広島圭経済大ジョスファット選手が最終的に個人3位の30分00秒にとどまりますが、福永・脇田選手が30分一桁台、チーム6番手まで30分10秒台、8番手も30分40秒でしっかりと総合力でまとめ、4時間2分台の好タイムをマーク!
2年連続出場を狙った環太平洋大は、土倉選手が個人2位29分58秒、ルーキー3選手が30分前半でまとめますが、チーム6番手から31分台に。河北選手が頑張った広島大はチーム5番手から31分~32分かかりました。今回は広島経済大2年ぶり復帰となりました。
ルール:3組で5000mのレースを行い、上位8名の合計タイムで、最も少ない1校が全日本大学駅伝に出場します
1位日本文理大2時間1分20秒 4年ぶり10回目
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2位福岡大2時間2分58秒
3位九州大2時間3分51秒
4位第一工業大2時間4分01秒
5位長崎国際大2時間11分55秒
序盤2組は、日本文理大の選手がトップでゴールし優位にレースを進めます。また福岡大のランナーの健闘も目立ちました。留学生抜きで挑んでいた第一工業大はここまで目立たず。
最終組は九州大のエース選手が大活躍。古川選手が大会記録となる14分24秒の好タイムでゴール。さらに吉岡選手も14分36秒でワンツーフィニッシュ。続いたのがそれまでトップだった日本文理大。山田・米倉選手が14分40秒台にまとめて4年ぶり出場をしっかりアシスト。
連続出場が続いていた第一工大は、最終組大西選手が14分40秒台をマークしましたが、福岡大・九州大に及ばない4位に終わりました。
【関東地区】東海大学(7大会連続33回目)
【関東地区】青山学院大学(8大会連続10回目)
【関東地区】駒澤大学(25大会連続27回目)
【関東地区】東京国際大学(2大会連続2回目)
【関東地区】東洋大学(13大会連続28回目)
【関東地区】早稲田大学(14大会連続20回目)
【関東地区】國學院大學(6大会連続8回目)
【関東地区】帝京大学(6大会連続13回目)
◎予選通過校
【北海道地区】札幌学院大学(3年連続27回目)
【東北地区】東北大学(2大会ぶり14回目)
【関東地区】日本大学(2大会ぶり41回目)
【関東地区】中央学院大学(8大会連続14回目)
【関東地区】明治大学(13大会連続14回目)
【関東地区】順天堂大学(4大会連続25回目)
【関東地区】山梨学院大学(3大会ぶり31回目)
【関東地区】日本体育大学(3大会連続42回目)
【関東地区】城西大学(4大会連続9回目)
【北信越地区】信州大学(5大会ぶり14回目)
【東海地区】皇學館大學(4大会連続4回目)
【関西地区】立命館大学(20大会連続32回目)
【関西地区】関西学院大学(2大会連続10回目)
【関西地区】京都産業大学(8大会連続48回目)
【関西地区】びわこ学院大学(初出場)
【中国四国地区】広島経済大学(2大会ぶり23回目)
【九州地区】日本文理大学(4大会ぶり10回目)
※選抜チーム無
以上ですね。前回優勝校の東海大ら、前回上位8校のシード校、
それから各地区の予選会より17校が選ばれています。
出場回数では、関西地区の京都産業大の48回、関東地区日体大日大の42回41回が多いですね。
連続出場では、全日本駅伝得意の駒澤大が25大会連続、それから関西地区立命館20大会連続も多いです。
初出場では関西地区のびわこ学院大が唯一です。久々の出場では北信越地区の信州大が5大会ぶり、九州地区の日本文理大が4大会ぶりなど。
また、日本学生選抜・東海学生選抜については、新型コロナウイルス対策が困難なため、今大会は編成されません。ここは残念ですが、致し方ありませんかね。
エントリー
競技者16名以内:2020年10月7日(水)12時00分締め切り(その後に発表?)
区間エントリー
競技者8人補員5人2020年10月27日(火)午前10時~10月29日(木)午後6時の間
(その後に発表?)
最終メンバー変更
2020年11月1日(日)午前6時~午前6時30分の間、(7時頃発表?)
16名エントリーは例年より3名多いですが、万が一の体調不良者に備えてでしょうかね。区間エントリー時に例年通り13名に絞り8区間エントリー。当日におそらく3名まで変更可能でしょう。
記録会も行われ始めていて、時間は少ないですが、力試しや区間エントリーの参考に大会に出場するチームもあるかもしれません。関東地区は箱根駅伝予選会を経るチームも半数近くあります。また、エントリー選手のデータがまとまり次第、記事をあげようと思います。