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2020.10.4結果記録【多摩川5大学対校長距離競技会】大学駅伝シーズンに向けチーム別考察も!

大学駅伝シーズンも秋になってきました。新型コロナウイルス対策も進んではいますが、
大会は縮小したり、中止になったりという状況が続いていました。

そんな中、突然に【多摩川5大学対校長距離競技会】という大会情報が飛び込んできました。

静岡県にある裾野市運動公園陸上競技場で、
國學院大・帝京大・明治大・駒澤大・創価大5000m・10000mの対抗選手権が行われます。

前回の箱根駅伝で3位・4位・6位・8位・9位に入っているどこも駅伝強豪チーム…!
これはとても楽しみですよ。

他にも通常の5000m・10000m、そして1500mの記録会も行われます。

新たな試みにより、春に中止になった対抗戦…
そして、10月に戦うはずだった出雲駅伝2020の代替大会という印象にもなりますね。

対抗戦の結果は勿論、それぞれの大学チーム別に結果をまとめ、
駅伝シーズンに向けて、簡単な考察分析もしていきます。

ページコンテンツ

2020.10.4結果記録【多摩川5大学対校長距離競技会】駅伝チーム別考察も!

参照サイト(裾野市陸上競技協会):https://www.susono-rk.com/tama5meeting/#6

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タイムテーブル

17時00分:1500mA組
17時10分:5000mD組
17時30分:5000mC組
17時50分:5000mB組
18時10分:10000mB組
19時00分:対抗5000mA組
19時20分:対抗10000mA組

できうる限り速報します。

対校選手権結果(現在スタートリスト)

なお、各大学8名の合計タイムで競う模様です。

5000mA組

1位藤木宏太③13分44秒94 國學院大學 
2位小野寺悠④13分50秒65 帝京大学
3位加藤大誠②13分53秒24 明治大学
4位手嶋杏丞③13分55秒68 明治大学
5位山野 力②13分55秒92 駒澤大学 
6位鈴木聖人③13分56秒43 明治大学
7位前田舜平④13分58秒18 明治大学
8位石川拓慎③13分59秒41 駒澤大学

9位赤津勇進①14分06秒34 駒澤大学
10位小野隆一朗①14分07秒19 帝京大学
11位永井大育③14分08秒04 創価大学
12位新家裕太郎②14分19秒30 創価大学
13位鈴木大海④14分20秒04 創価大学
14位徳備大輔④14分20秒23 國學院大學
15位谷村龍生④14分25秒31 帝京大学
16位唐澤拓海①14分26秒09 駒澤大学

17位島崎慎愛③14分27秒73 國學院大學
18位橋本尚斗③14分30秒31 帝京大学
19位中村真一郎④14分33秒43 創価大学
20位川崎康生②15分11秒08 國學院大學

 國學院大の看板の一人、藤木選手がやはり強かったですね。最後は一人抜け出す形で13分44秒94、さらに2位には今度は帝京大駅伝部看板の一人小野寺選手がベスト更新。ともに箱根1区終盤まで競っていますし、スピード勝負は強いです。

 チームとして大稼ぎしたのが明治大。今年の箱根2区力走が光る加藤選手が自己ベストを20秒更新する13分53秒!さらに手嶋・鈴木・前田選手4選手とも13分台に入る、チーム走としてはほぼ100点に近い走りでした。

 駒大が3人目まで良かった。山野選手が自己ベストで13分55秒、石川選手も13分台、さらに駒大ルーキーのうち赤津選手は踏ん張っていますかね。同じくルーキー帝京小野選手と共にしっかり走り切っています。

 創価大は3障活躍が光る新家選手の大幅自己ベスト、永井選手の成長はあったものの、他校のスピードには簡単についていけなかったかな。

10000mA組

1位フィリップ ムルワ②28分21秒07 創価大学
2位中西大翔②28分35秒70 國學院大學
3位小林 歩④28分38秒75 駒澤大学
4位小袖英人④28分50秒03 明治大学
5位加藤 淳④28分52秒58 駒澤大学
6位酒井亮太②28分58秒70 駒澤大学
7位臼井健太④29分04秒20 國學院大學
8位鳥飼悠生④29分10秒10 帝京大学

9位櫛田佳希②29分11秒48 明治大学
10位河東寛大④29分17秒69 國學院大學
11位増田 空④29分26秒46 帝京大学
12位金橋佳佑③29分28秒21 明治大学
13位石津佳晃④29分34秒46 創価大学
14位木付 琳③29分41秒21 國學院大學
15位富田峻平②29分42秒00 明治大学
16位細谷翔馬③29分42秒34 帝京大学

17位三上雄太③30分12秒58 創価大学
18位鈴木渓太④30分19秒91 創価大学
19位森田瑛介③30分39秒48 帝京大学
20位大西峻平③30分49秒84 駒澤大学

 早い段階で創価大新エースムルワ選手、國學院大期待の中西大、そして駒大実力者ながら初10000mの小林選手の3選手に絞られたようですね。さすがに創価大留学生ムルワ選手が強くて28分21秒とまずまずの記録で優勝します。

 さらに國學院大中西大選手、駒大小林選手が続いて28分30秒台。駒大は3人目までうまくまとめて加藤・酒井選手も28分台。ただ、最後の一人が大きく遅れてしまいました…。

 全体としては國學院大と明治大がまずまずまとめましたかね。國學院大は臼井・河東選手ら4年生が踏ん張りました。明治大は小袖選手がトップ3に付けきれませんでいたが28分台と最低限。櫛田選手ら2年生の好走も光ります。

 優勝者がでた創価大は2番手は石津選手がまずまずまとめましたが、3番手以降が下位に沈んでしまいました。帝京大は鳥飼・増田選手ら4年生の粘りがありましたが、全体としては目立たなかった形に。

大学駅伝チーム別結果と戦力分析

★マークは自己ベスト

國學院大學

5000m
D組
河上雄哉④14分40秒93
西山哲平①14分43秒89
田高永輝①14分48秒90
鈴木景仁①14分52秒89

C組
1位石川航平③14分26秒60
日高龍之介①14分42秒23
永谷連太郎②14分42秒42
伊野一輝②14分50秒63

B組
阿久津佑介②14分29秒01★
相澤龍明③14分37秒95
阿部優樹①14分45秒32
原 拓巨③14分47秒17
浅井大登①14分47秒78

A組
1位藤木宏太③13分44秒94★(大学歴代2位)
14位徳備大輔④14分20秒23
17位島崎慎愛③14分27秒73
20位川崎康生②15分11秒08

10000m
B組
6位伊地知賢造①29分38秒99★
高嶌凌也④30分04秒78
田川良昌④30分06秒19
殿地琢朗③30分22秒13
坂本健悟②30分23秒64
森 秀翔④30分34秒77
西槇優祐②31分02秒29

A組
2位中西大翔②28分35秒70★
7位臼井健太④29分04秒20★
10位河東寛大④29分17秒69★
14位木付 琳③29分41秒21

 國學院大は2大エース藤木・中西大選手以外がどこまで上がってくるかというところでしたが、復活した臼井選手が好調キープ、さらに河東選手がベストと4年生が奮闘中。徳備・高嶌・田川選手らも、おそらく合宿疲れがある中でまとめていますね。

 若手ではルーキー伊地知選手が10000m29分38秒の好走を見せる場面も。やはり夏前から5000m大幅ベストだっただけありますかね。あとは今回もう少しだった島崎・殿地・木付選手あたりが全日本駅伝までにどこまであげてこれるかです。

帝京大学

5000m
C組
5位針谷咲輝①14分33秒24
近田達矢①14分41秒57

B組
6位山根昴希④14分18秒54
遠藤大地③14分34秒37
吉田律哉④14分56秒22

A組
2位小野寺悠④13分50秒65★
10位小野隆一朗①14分07秒19★
15位谷村龍生④14分25秒31
18位橋本尚斗③14分30秒31

10000m
B組
山田一輝②30分11秒38★
三原魁人③30分36秒40
北野開平②30分37秒84
安村晴樹③31分07秒05
元永好多朗②31分45秒40

A組
8位鳥飼悠生④29分10秒10★
11位増田 空④29分26秒46★
16位細谷翔馬③29分42秒34★
19位森田瑛介③30分39秒48

 帝京大は遠藤選手が不調だったでしょうか。対抗戦は避けての出走。また星選手が対抗戦エントリーも直前で変更となったので、少し柱の選手の様子が気になりますかね…。

 頑張ったのが小野寺選手ら他の4年生。一度ハーフで好走経験のある増田選手が1万mも奮闘し29分26秒。走力アップしています。また山根選手も5千mB組で上位に入る奮闘です。また期待が高いルーキー小野選手も自己ベスト。中堅候補の選手は上がっています。

 あとは帝京大不得手の山登り候補に挙がっていた3年安村選手は今回は苦しく1万m31分台。まだ合宿明け、今後に注目ですね。

明治大学

1500m
2位馬場勇一郎①3分48秒90

5000m
D組
勝浦小太郎②14分41秒13
稲田光希④14分41秒16
坂井大我④14分48秒79

C組
3位斎藤拓海①14分28秒45
寺前友喜④14分39秒93

B組
2位村上純大④14分13秒48
4位安部柚作①14分15秒58
5位長倉奨美④14分17秒56★
大保海士④14分22秒12★
丸山幸輝③14分25秒50
杉彩文海①14分43秒40
吉川 陽①14分49秒52

A組
3位加藤大誠②13分53秒24★
4位手嶋杏丞③13分55秒68★
6位鈴木聖人③13分56秒43
7位前田舜平④13分58秒18★

10000m
B組
3位児玉真輝①29分33秒23
4位樋口大介④29分36秒79★
漆畑瑠人②29分39秒04★
橋本大輝③30分39秒56
杉本龍陽②30分57秒93

A組
4位小袖英人④28分50秒03
9位櫛田佳希②29分11秒48★
12位金橋佳佑③29分28秒21
15位富田峻平②29分42秒00★

 明治大は全般的に仕上がってきていますね。5000mでの主力の好走はスピードランナーが多い明治大らしい。その中で箱根2区を走った加藤選手が手嶋・鈴木選手らを5000mで抑えたのは大きな収穫ですね。総合力アップが楽しみ。

 他の組では4年生がいい走りしていますね。村上・長倉選手は安定感ある走り、さらに1年時に箱根予選を走っている大保選手がここにきてベスト。同じく樋口選手がは10000mで29分36秒好走。

 またルーキーでは期待の児玉選手が29分33秒とまずまずの記録。安部選手もいいですね。2年生はやはり楽しみで櫛田・富田・漆畑選手もべすと、4年生の頑張りと2年生の勢いがうまく混ざっています。

駒澤大学

1500m
1位蓮沼直希③3分47秒67

5000m
B組
3位佃 康平③14分14秒11★
赤星雄斗①14分24秒20

A組
5位山野 力②13分55秒92★
8位石川拓慎③13分59秒41★
9位赤津勇進①14分06秒34
16位唐澤拓海①14分26秒09

10000m
B組
1位伊東颯太④29分11秒70
2位花崎悠紀③29分25秒48★
5位皆木 晴②29分37秒59★

A組
3位小林 歩④28分38秒75★
5位加藤 淳④28分52秒58
6位酒井亮太②28分58秒70★
20位大西峻平③30分49秒84

 1500mで駒大蓮沼選手が3分47秒台健闘のタイムでトップ!中距離が主戦場の選手ですが、少しずつ走力をつけていますね。

 5000mでは主力候補の選手が健闘。対抗戦で山野・石川選手が初めての13分台!さらに前の組で長距離に強い佃選手もベスト。3年生が遅れているという話ですが、2人伸ばしたのは良かった。

 1万mでは、初1万mとなった主力の小林選手が28分38秒と素晴らしい成績。加藤選手も連戦でうまく走っている印象です。

 また3年で花崎選手がベスト29分25秒、2年は、監督が上がってきたという田澤世代の酒井・皆木選手が好タイム。これはチーム委員雰囲気になりそう。

 エース小島選手が故障明けで全日本が微妙だそうですが、全日本は彼に無理しても割らなくもいいのかなぁという感じがします。

創価大学

1500m
3位望月遥平①3分50秒16
濱野将基②3分50秒33
石井大揮①3分55秒60

5000m
D組
1位原富慶季④14分20秒74★
2位桜木啓仁④14分37秒57
3位平田晃司④14分38秒86
西村拓海③14分43秒89
森下 治①14分53秒36

C組
2位松本直樹④14分27秒40
4位山森龍暁①14分31秒15★
松田爽汰②14分40秒54
本田晃士郎②14分50秒37
志村健太①14分54秒96

B組
1位横山魁哉②14分12秒84★
桑田大輔①14分25秒01
甲斐治輝②14分39秒92
大澤智樹④14分46秒65

A組
11位永井大育③14分08秒04★
12位新家裕太郎②14分19秒30★
13位鈴木大海④14分20秒04
19位中村真一郎④14分33秒43

10000m
A組
1位フィリップ ムルワ②28分21秒07★
13位石津佳晃④29分34秒46★
17位三上雄太③30分12秒58★
18位鈴木渓太④30分19秒91

 対抗戦は留学生の選手以外は目立たなかった創価大ですが、記録会はまずまずだったのですよね。

 スピードのある望月・濱野選手が1500mでしっかり悔過を出すと、今年の箱根往路出走の原富選手が5000mD組ながらベスト。これから上がってきそう。

 またC組で大きな収穫。高校時代14分20秒のタイムを出した4年松本選手が久々の14分30秒切り!最後まであきらめずに箱根路を狙うところ応援したい。

 それから2年横山選手が成長の14分12秒大幅ベスト。対抗戦の新家選手よりもここは良かった。ルーキーも桑田・山森選手がまずまず走れています。

 今回欠場の福田選手や、そのほか石津選手など4年生がここからあがってくるかは非常に大事になりそうです。

まとめ~総合タイム結果

1位明治大学52分55秒3
2位駒澤大学53分47秒6
3位國學院大學54分22秒8
4位創価大学55分48秒8
5位帝京大学55分51秒8

 5000mでタイムを大きく稼ぎ、1万mでも大きな失速者が少なかった明治大が今回は制することができましたね。確かにスカウトまで含め選手層は明治大は非常に厚かった。対抗戦以外でも好走者が出ていました。

 前期で明治大は表彰台候補と書きましたがやはり良さそう。駒大も1万m4番手以外は良かったのでやはり上位、國學院大がぐっと揃えてきました。帝京大と創価大はロードの方がよいでしょう。

 今回は、箱根駅伝以来の対抗戦となったチームも多かった中、個人個人で出来不出来も少しあったと思います。

 その中で、直に全日本大学駅伝(創価大は箱根駅伝)に向かうわけでなくなったのは、チーム単位で非常に良かったのではないでしょうか。ぼちぼちエントリー破票されつつある全日本大学駅伝が俄然楽しみです。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。