箱根駅伝2020【東京国際大学】メンバー紹介&戦力分析&区間オーダー予想も!

第96回箱根駅伝2020のエントリーが発表されました。

29日(日)に暫定の区間エントリー、本戦2日(木)3日(金)のスタート直前に補欠最大4名入れ替えて本オーダー確定となります。

このサイトでは、29日(日)までに、各大学の本オーダーの予想を行っています。

今回は、3年連続5回目の出場を、箱根予選トップ通過で決めて、勢いに乗っている

東京国際大学箱根駅伝2020の戦力分析&区間オーダー予想を行います。

ページコンテンツ

箱根駅伝2020【東京国際大学】メンバー紹介&戦力分析~独断ランク付け

7点:エース区間、山で貯金が望める選手
ルカ ムセンビ①28分39秒10≪19:全8区1位、18:高校3区2位、IH5千2位≫…高校時代から日本に在籍し、各主要大会で活躍。大学時代前半戦は、同チームの留学生相手に影を潜めていたものの、全日本大学駅伝アンカーで区間賞を獲得。駅伝に強いところを見せた。

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
伊藤達彦④28分26秒50≪19:全2区1位、予5位、箱2区11位、18:予32位、箱2区15位、17:予28位、16:予166位≫毎年確実に強くなってきた日本人4年生エース。4年になって全国九になると、夏にユニバーハーフで銅メダルを獲得、その後に箱根予選日本人トップ、全日本大学駅伝では2区ゴボウ抜きで初出場のチームをトップに導いている。箱根駅伝は、3年連続の華の2区を希望している。

テゴン キベ ビンセント①27分47秒76≪19:予3位≫…今年から日本にやってきた留学生。トラックの持ちタイムは既に実業団並のレベル。日本IC5千優勝も果たしている。箱根予選で起用され、暑さの中3位と健闘している。大学駅伝はまだ未経験。

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手
真船恭輔④29分27秒62≪19:全5区4位、予73位、箱3区11位、18:予80位、箱1区20位、17:予89位、16:予135位≫…毎年確実にメンバーに入ってくる主力選手。箱根予選は4年連続無難にまとめている。駅伝も難しい区間でまとめる主要大会で外さない強みがある。

相沢悠斗④29分54秒23≪19:全4区9位、予27位、箱4区17位、18:予20位、箱10区6位、17:予122位≫…2年時に箱根初登場、昨年大きく走力を伸ばした4年生主力の一角。単独走より競り合いの方が得意。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
山瀬大成④29分30秒87≪19:全6区10位、予38位、箱8区6位、18:予88位≫…昨年ぐっと走力を伸ばした選手。ロードで高い安定感がある

丹所 健①29分11秒61≪19:予50位≫…大学に入ってきてスルスル伸びてきた選手。全日本予選・箱根予選共にしっかり戦っている。大学駅伝は未経験の隠し玉

内山涼太④29分28秒21≪19:全7区12位、箱10区18位≫…昨年あたりからじわじわ力を付けてきた。今年の箱根は力不足だったものの、主将となった今季戦う力を付けたきた。 芳賀宏太郎②29分07秒82≪19:全3区11位、箱7区6位≫…前年度、箱根の直前に調子を上げてきて、見事に好走。今年もぐっと走力をあげてきた。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
佐伯 涼③29分29秒87≪19:予102位、18:予91位、箱8区17位≫…1年時から1万m29分台を出すなどチームの戦力になっていた選手。箱根予選でも毎年安定している。

佐藤雄志④28分55秒41≪19:予142位≫…全日本予選の好走などトラックの好走が多いが、箱根予選の出走メンバーにも選ばれている。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
菅原直哉④30分08秒90≪19:予93位≫…今年の日本学生ハーフで64分少しで好走。箱根予選も粘りを見せている。

山谷昌也①29分26秒16≪19:全1区14位、18:高校4区14位、国体5千17位≫…東国大期待のスピードランナー。全日本駅伝で1区で、大学駅伝デビューをしている

栗原卓也③29分13秒65…毎年力を付けてきた選手。上尾ハーフ、11月末日体大連続好走でメンバーに入って来た。

中島哲平③28分51秒36…秋に1万29分台を出すと、箱根エントリー前に1万28分台をマークした。全日本本戦に続けてエントリー。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
大上颯麻①5千14分21秒47…大学に入ってからは、あまり目立った成績がなかったがエントリーに。山下り希望らしい??

上位10名合計:36点(留学生は上位1人)
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

持ちタイム平均順位
5千9位14分04秒9-1万m8位28分59秒6-half6位63分33秒1

【過去3年間成績】
95回15位
94回17位
93回予選15位

 

 今年の大学駅伝、予選通過校からは台風の目と言われ続けていた東京国際大。全日本予選・箱根予選ではトップ通過。全日本予選は初通過、箱根予選も今までは下位通過、いかに大きくチーム力をつけてきていたが、これだけでもわかります。

 チームを引っ張るのは4年生。下級生の頃から活躍していた伊藤選手が、箱根予選で日本人トップ、全日本駅伝2区で13人抜きで区間賞を獲得するなど、大学駅伝全体でのチームの顔に。

 さらに主要大会外さない真船選手、昨年からぐっと走力を付けてきた相沢・山瀬・内山選手など4年生がチームの主力。新興勢力とはいえ、今年が勝負の年であるのは明白だ。

 これに留学生が面白い。2人入学し、トラックシーズンではビンセント選手がとてつもない素質を見せていたものの、駅伝では仙台育英高校で駅伝経験のあるムセンビ選手が面白い存在になっている。規定で1人しか出走できないが、どちらが走ってもチームに大きな勢いをもたらしそうだ。

 他にも箱根予選で粘りの走りを見せている3年佐伯4年菅原選手、スピードのある4年佐藤3年中島2年芳賀選手など起用して観たい選手が続々出てきていて、チームとして勢いに乗っています。

 昨年も4区までシード権争い、5区山登りで後退して崩れてしまいましたが、山対策ができれば、全日本駅伝4位の実力を、箱根駅伝でもいかんなく発揮してきそうだ。

箱根駅伝2020【東京国際大学】区間オーダー予想~序盤食らいつけるように

1区相沢悠斗④29分54秒23
2区伊藤達彦④28分26秒50
3区真船恭輔④29分27秒62
4区ルカ ムセンビ①28分39秒10
5区佐伯 涼③29分29秒87

6区菅原直哉④30分08秒90
7区芳賀宏太郎②29分07秒82
8区山瀬大成④29分30秒87
9区内山涼太④29分28秒21
10区丹所 健①29分11秒61

1区相沢選手…4年生の相澤選手を2年越しの1区へ。実は昨年も1区予定だったのですが、直前で調子を落として別の区間に回っています。今年はじっくり調整してくるはず。しっかりと他常連校と交わった中で襷を渡してほしい。

2区伊藤選手…さて、一つ大きなポイント区間になるエース伊藤選手の2区。起用なれば3年連続出走だ。1回目は最下位で襷をもらって区間15位。2回目の昨年は、上位で争った中最後に失速し区間11位。いずれも悔しい思いをしています。

 そんな中で今年は先の通り大ブレイク。今年はぐっとチームの順位を引き上げる走りができそう。タイムとしては67分半ば以内は充分目標の範囲内。上位戦線にチームを引き上げる事ができるか。

3区真船選手…持ちタイムは決して高くないのですが、主要大会となると不思議と好走するのですよね。昨年もエース区間化した3区で粘りの走りを見せています。初の全日本駅伝もしっかり流れを作りました。2区からの流れを加速できるか。

4区ムセンビ選手…さて、もう一つポイント区間となります。留学生はムセンビ選手を選択しました。今年は4年生中心で勝負の年、しっかりと結果を残すことが大事ということで、駅伝慣れしているだろうムセンビ選手にします。

 また4区というのも理由があります。数年前から準エース区間に戻っているのですが、昨年を見ると2区3区をセットで考えるチームが多いなと感じています。4区の方が貯金できるように思います。うまくいけばトップに近い位置にいけるかもしれません。

5区佐伯選手…前回沈んでしまった5区。主力選手を置いてもいいのですが、走れば大学駅伝デビューとなる佐伯選手でどうでしょうか。下級生の頃に6区下りの候補にはなっています。1万29分台で安定して走る走力もあるので、彼に託してみては。

6区菅原選手…陸マガによると、希望選手は2名いるのですよね。4年菅原選手と1年大上選手。どちらも面白いと思います。その中で、ハーフマラソンの走力がある菅原選手でひとまず予想。しっかりと復路走り出したい。

7区芳賀選手…7区は色んなスピードランナーが候補になると思うのですよね。その中で大学駅伝2度経験してる2年芳賀選手がやはり第一候補になってくるのでしょうか。

 前回区間6位の好走していていいイメージもありますし、今年の全日本駅伝3区で揉まれた経験もあります。一回り逞しくなった走りができればと思います。

8区山瀬選手…スタミナが重要になってくる区間。上級生でガンガン攻めていきます。9区に回すことも考えた山瀬選手ですが、2年連続8区で。昨年、大集団ながらしっかり遊行寺坂を走り切っています。走力アップの今年は稼ぐ区間に。

9区内山選手…昨年より走力が増してきた内山主将に、復路のエース区間を。全日本7区の厳しい区間も経験していますし、しっかりと流れを引き継ぐ走りができるかなと。

10区丹所選手…最後の最後に秘密兵器、1年生の丹所選手をアンカーに起用と予想します。全日本予選で突如の好走以降、ずっと各大会高レベルな走りを続けています。

 箱根予選でも、暑くて多くの選手が崩れていく中、個人50位としっかり力を出し切っています。比較的気温が上昇が予想される10区は向いているのではと思っています。さて、どんな順位でゴールできるか?


 なお、留学生ビンセント選手を起用となれば、比較的平坦な1区か3区と思います。1区起用で区間賞を狙わせての伊藤選手の流れも面白いかもしれません。

 ついでに、調子が上がらなかったor予定の選手を起用できなかったチームを1区で振り落としてもらうか…。

箱根駅伝2020【東京国際大学】まとめ

・伊藤世代最終学年勝負の年
・留学生はムセンビ選手を推す
・山攻略なら全日本4位の平地走力は驚異

 思えば、真船選手の入学が決まったあたりから、一気に東京国際大のスカウトが良くなったのですよね。あ、これは東京国際大来るなって…。

 その真船選手も成長していますが、伊藤選手が学生長距離界の顔となり、他にも多くの選手が主要大会で経験を積んで最終学年になっています。本当に力をつけてきました。過去最高15位ですが、シード校の壁を一気に突破し、上位校に食い込んでいけるかもしれません。

 また、1年生の留学生も大きな起爆剤。個人的には勝負年の今年は駅伝経験豊富なムセンビ選手を起用するのがいいのかなぁと思っていますが、ビンセント選手もスピードの強みがあるだけに、お互いいい刺激を受けていそうです。

 実際、全日本大学駅伝は、箱根予選から中1週間で、2区伊藤選手がトップに立つなど上位行の流れに乗って、7区終了時で6位、アンカーの留学生ムセンビ選手で4位に上がっています。この事実は実に驚異的です。

 伊藤&ムセンビorビンセントは、おそらく往路の4区間までに起用、柱を最初に固めますので、本当に東京国際大が単独トップを走るシーンが暫くあるかもしれない、そんな状態にあります。

 箱根駅伝ならではの”山”を凌ぐことができれば、本当に最後まで上位行の流れの中にある、そんな駅伝ができるかもしれません。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。