全日本大学駅伝2019【東海大学】戦力分析&区間エントリー予想!~メンバー総入れ替えも!?

出雲駅伝2019から、中3週間で全日本大学駅伝2019が行われます。
その間には箱根駅伝予選会もあり、非常にあわただしい日程になっています。

その間に記録会もあまりないので(あっても出れる日程ではない)、
早くから区間オーダー予想をしていきたいと思います。

続いて、豊富な選手層を今こそ活かすときを迎える東海大学になります。

出雲は前が見える中での4位、出遅れがあった中懸命に追い続けたところが印象に残っています。悔しさをばねに…と言いたいところ、気になる情報も入っています。

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出雲駅伝2019:東海大学・エントリーメンバー紹介&出雲駅伝プレイバック

エントリーメンバー

出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝、国:国体、IH:インターハイ

鬼塚翔太④28分17秒52≪19:出5区4位、箱1区6位、18:全5区2位、箱3区3位、17:全1区9位、出4区1位、箱1区2位、16:全1区10位、出1区2位≫
關 颯人④28分23秒37≪18:全2区4位、出4区4位、17:全4区6位、出6区1位、箱2区13位、16:出3区1位≫
小松陽平④28分35秒63≪19:箱8区1位≫
塩澤稀夕③28分36秒15≪19:出3区6位、17:全2区5位≫
松尾淳之介④28分50秒94≪18:箱5区12位、17:出3区4位、箱4区12位≫
西田壮志③28分58秒15≪19:出6区2位、箱5区2位、18:全4区3位≫
郡司陽大④29分05秒28≪19:箱10区3位、18:全6区2位、出5区3位≫
西川雄一朗④29分17秒97≪19:出1区4位、箱3区7位、18:全1区4位、出1区6位≫
鈴木雄太③29分21秒82
名取燎太③29分26秒60
松崎咲人①29分29秒56≪19:全国5区7位、18:高校1区3位、国体5千9位≫
阪口竜平④30分12秒64≪19:出2区6位、箱7区2位、箱2区7位、17:出1区1位≫
市村朋樹②30分28秒03≪19:出4区2位≫
主な欠場者:中島怜利④、館澤亨次④

上位8人平均28分45秒6

出雲駅伝のプレイバックをしながら、メンバー紹介しをします。

出雲駅伝プレイバック

1区西川選手…大学駅伝3度目の1区の西川選手、スローペースの中後方で待機。ラストスパートで確実にトップの選手に追いつける範囲で襷を繋いでいく、とても頼もしいスターターですね。全日本も間違いなく序盤のすぴーーど区間。

2区阪口選手…2大会前1区爆走で出雲駅伝優勝の立役者になった選手。夏の3障の世界陸上挑戦も記憶に新しい。スピード区間で抜け出すかと思われましたがまさかの失速…。

 気負ってたのかなと思っていたら、どうやら腰に違和感がある中での出場だったそうで…。短めの区間で故障明けのエース級選手が走ることは時々ありますが、誤魔化せないほどレベルが上がっていました。

3区塩澤選手…今回の東海大では、彼がMVPと思います。目算が崩れた中、久々の駅伝の塩澤選手、すぐ前に格上の選手がいて、そこに追いついて付いていかないといけない状況でした。

 5㎞過ぎに離されて、そこから3.5㎞は単独走となってしまったものの、しっかりとペースをキープしました。出雲駅伝は流れを失うと、一気に後退してしまう駅伝。力を出し切って、優勝の望みを残しました。

4区市村選手…この世代初の大学駅伝の座を獲得したスピードランナー。くしくも単独走となりましたが、その中でうまく粘って区間2位。力を出し切ったと思います。先頭から落ちてきた選手が視界にしっかり入る位置へ。ナイスランでした。

5区鬼塚選手…まだ少し先頭とは差がある中、鬼塚選手のスピードに大きな期待がかかりました。ただ、脚に不安があったそうで、どんどん前を追っていくことまではできませんでした。ラスト意地を見せ、3位・4位と秒差で襷を渡しました。

6区西田選手…5区山登りで名をあげた選手ですが、平地の力もついてきました。すぐに前の選手と先頭集団を形成、そして中盤までガンガン引っ張ります。優勝を目指して気迫あふれる走りでした。最後は力付き4位フィニッシュでしたが、強くなるのに必要な走りだったと思います。、

他の7人のメンバー
ここから2人追加もしくは入れ替わることになります。

スピードランナー
出雲駅伝に出てこなかったスピードランナーがいるのですよね4年關選手小松選手です。2人とも直前の記録会でいいタイムを出したのですが入りませんでした。關選手は怪我があったようで、小松選手はギリギリのところで走れず。出雲記録会で13分台を出して気を吐きました。

 關選手は高校時代から有名なスピードランナー。トラック&駅伝でも爆発力のある走りを見せますが、ここ最近は怪我が多くなってますかね。

 小松選手はこの世代有力選手ぞろいの中、3年時に箱根駅伝出走メンバーを勝ち取ると8区で区間新を出しMVPに。好調時は手が付けられないランナーで、全日本大学駅伝はどうやら走りそうです。

ロードで味が出るランナー
 出雲組とは別調整で鍛えているロードランナーがいます。3年名取・4年松尾選手です。札幌ハーフに出場し、長距離ロードの仕上げをしています。そのうち名取選手が62分台の好タイムで優勝!これは、本当に力をつけてきましたね。

また3年鈴木選手も一緒に出場。63分台のタイムで優勝し、全日本駅伝以降に向けてアピールをしています。彼も力付けてきましたね。松尾選手はそれより後ろのゴールでしたが、駅伝経験は何度もありますし、どこでも走れるはずです。

 さらに箱根駅伝優勝のゴールテープを切った4年郡司選手が調子を上げてきました。秋トラックで1万m29分00秒、5千mも14分00秒。いろんな区間に対応する力がありますし、全日本登場するのではないでしょうか。

唯一の新入生
 3年生以上が11人という中、1人だけ入った1年生が松崎選手です。高校駅伝1区で区間賞争いした経験のある選手。トラック1万mも29分半ばをマーク。調子を上げてきていますね。

全日本大学駅伝2019:東海大学・区間エントリー予想

気になるのがスピードランナー4年生の状態。鬼塚・關・阪口選手が故障気味、さらに館澤選手が今回もエントリーに入らず。

両角監督は勤続疲労とのことです。将来あるランナーですが、箱根駅伝も結果を出したい…全日本は飛ばす決断があってもいいかもしれません。

区間エントリー予想

1区(9.5㎞)松崎咲人①
2区(11.1㎞)西川雄一朗④
3区(11.9㎞)塩澤稀夕③
4区(11.8㎞)小松陽平④
5区(12.4㎞)市村朋樹②
6区(12.8㎞)郡司陽大④
7区(17.6㎞)西田壮志③
8区(19.7㎞)名取燎太③

色々思い切りました。

1区松崎選手…西川選手や塩澤選手が本来適任の区間なのですが…やれないことを試していければと思います。

 調子を上げつつある松崎選手を思い切って抜擢。高校駅伝は、佐久長聖高校の3年連続区間賞のとても大きなプレッシャーがかかる中区間3位。あの経験は大きいです。

 今の全日本1区はあまりハイペースにならないと思うので、調子の上がってきた若手を投入してもいいかなと。しっかり食らいつければ差は付かない実力はあるはずです。

2区西川選手…1区のスペシャリストを、2区投入します。箱根では3区を走って流れを継続させているのですよね。昨年の傾向から、2区でおそらくヨーイドンになるはず。流れを作っていく役割を担えればと思って予想します。

3区塩澤選手…競り合いやスパートに滅法強い選手ですが、出雲駅伝ではしっかりと前を追っていっていました。全日本駅伝でも2区からの流れをしっかり継続できれば。ぐっと順位浮上といきたい。

4区小松選手…さらにスピードランナーを投入。短い区間に調子のよい選手をどんどんつぎ込んでいきたい。大学駅伝の経験はまだ1度、調子の上がっている今、出入りがまだまだある中盤の区間を経験できれば。

5区市村選手…出雲駅伝で大きな収穫がありましたね。単独であれだけしっかり走れたのは、駅伝に強いのかなぁと思ってみたり。展開がさすがにバラけてくると思います。一人でもしっかり流れを継続できるはずです。

6区郡司選手…このあたりから、少しずつ距離が長くなってきます。距離がなくなるほどよさそうな郡司選手。実は昨年区間2位で走っていますが、後ろのチームに大きく追い上げられてしまいました。ここは是非ともリベンジ走となればと思っています。

7区西田選手…長距離区間はロード組にするか、出雲アンカーの西田選手に活かせるか。ただ、総合的に強そうなので西田選手は7区か8区かと思うのですよね。

 箱根5区山登りもあるので最長距離は避けましたが、全日本大学駅伝の表彰台以上に向けては、長丁場欠かせないはずです

8区名取選手…そして最後の最後に最大の秘密兵器。高校時代からロード定評のあった名取選手、いよいよデビュー戦となるのではないでしょうか。春から何度もハーフマラソンを走って、この時期に62分台。やはりロードはいいですね。中1か月となりますが、どれだけ再現できるか。

 他、4年生を使う可能性としたら、走っていない關選手あたりでしょうか。5区など平坦の走りやすい区間になるでしょうか。あるいは、西田選手は6区あたりにして、名取・鈴木選手で7区8区とかもあるかもしれません。状態次第でいろんなオーダーがありえるので、予想する側としたら盛り上がりそう。

全日本大学駅伝2019:東海大学・戦力分析まとめ

・4年生の主力スピードランナーは故障気味
・調子いいスピードランナーを前半、残りはロード組へ
・オーダーはいろいろ試せる選手層の厚さ

 下級生の頃からトラック・駅伝とも活躍を続けていた選手たちがここにきて故障気味…。オフシーズンなくフルスロットルで突っ走ってきた影響かもしれません。選手層は厚いですので、一時休ませることも必要かもしれません。

 幸い西川・塩澤・小松・市村選手と言ったスピードランナー、名取・郡司・松尾選手などスタミナ豊富なランナーも上がってきています。彼ら中心で組んでもいいのかもしれません。

 序盤で出遅れなければ優勝争い、少し遅れても最終的に表彰台に食い込めるくらいのチーム力は出てきていると思います。強豪校の中では、ある意味一番区間オーダーが気になる大学かもです。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。