16箱根14位、16予選2位、16全日本11位、17箱根18位
明 治 大 学~2016年度卒業生&2017年度に向けて
主な卒業生
藪下響大28分53秒46≪17:箱5区15位、16:全8区8位、予25位、箱5区20位、15:全8区9位、出6区9位、14:出5区≫⇒大阪ガス
江頭賢太郎29分25秒78≪17:箱2区19位、16:全2区14位、予21位、箱4区6位、15:全4区8位、出2区6位、箱10区10位≫
吉田 楓29分03秒16≪17:箱9区15位、16:予74位、箱8区8位、15:全7区4位≫
射場雄太朗29分12秒55≪16:全6区4位、予38位≫
上級生になって苦難を経験し続けた世代になりました。その中で唯一実業団で陸上を続けるのは薮下選手。彼はコツコツと積み上げてきた選手ですね。2年生の秋から名前を聞くようになり、丸亀ハーフで63分前半で走り頭角を現しましたね。長い距離で結果を残した事もあり、初の駅伝出走となった3年の出雲・全日本ではいきなりアンカーを担当。どちらも区間9位と一桁順位と安定した走りを披露、全日本は後ろからの留学生の猛追を振り切ったのも良かったでしょうか。この実績をもって、満を持して箱根5区に挑みます。しかし、本格的な登りが始まったところから、急激にペースダウン。12月に怪我をした影響で7割ほどの状態だったそうだ。シードラインから大きく後退させてしまい、8年ぶりシード権喪失の一因となってしまった。
この結果により一層奮起する。丸亀ハーフで62分台を出すと、関東ICハーフで3位入賞で表彰台に立つと、トラックでも1万28分台を記録、走りでチームをけん引し、明治大のエース格となった。箱根予選では一人だけ上位集団に食らいつくと、全日本8区はチームが苦戦する中、区間8位と気を吐いた。最後の箱根はもう一度山登りへ、リベンジに期待が集まりました。しかし、天下の儉は険しく、区間15位。チームが思ったよりも下位だったことや終盤にうまく脚が動かなかったことが影響しただろうか。おそらく不完全燃焼だった大学陸上、実業団で爆発してほしい。
江頭選手は2年生時の11月に上尾63分台、1万29分20秒台と立て続けに記録を出して名前が上がり始めましたね。その直後の箱根はやや驚きの出走、アンカーを任され区間10位と無難にこなしました。トラックよりロードや長い距離で安定感がありましたね。3年生の時の駅伝成績が良く、全て区間一桁でした。特に箱根は後ろから追い上げて流れを作ってほしい場面でしっかり走れていたのが印象的でした。4年生の時は記録面ではやや足踏みしたこともありましたが、箱根予選で安定した走りでチームトップの成績を収めて4年生の役割を果たし巻いた。全日本と箱根はエースとして2区を任されますが、共に苦しい走り。元々スピードタイプではないうえに後ろで襷を受けたのが響いてしまっただろうか。もっと上位で襷を受けさせてあげたかった選手です。
吉田選手が台頭したのは3年生の時ですね。4月の記録会で29分03秒をマークし、一気に名前を上げました。その年の全日本でデビューし、7区4位と好成績を残しています。箱根では8区を任され、シード権を追わなければならない中、懸命の走りを見せていました。4年生になりやや記録面が不安定になってしまいますが、最後の箱根には登場します。主力の怪我が相次ぎ、本来の予定ではなかった9区を担当、区間15位と前を追うことはできませんでした。
その主力の怪我の一人となってしまったのが射場主将。元々下級生時に1万29分台等をマークしていましたが、故障などもあり3年時ほとんど名前を聞きませんでした。それでも最終学年になった今季は走るごとに記録を上げていき完全復活。予選で個人38位、チーム5番手になったのは驚きました。全日本でデビューし6区4位の好走で駅伝でも結果を残しました。最後の箱根は9区と早い段階で指名され順調に練習を消化。ところが年末にアキレス腱痛を発症、前日まで様子を見ましたが、不安が拭えず無念の欠場に。あともう少しずつチームとして結果を残すのに足りなった今年度、想いを後輩に引き継ぎます。
新チームの戦力分析
【新4年生以下1万ベスト10】
末次慶太④28分56秒64≪17:箱1区18位、16:全4区11位、予37位、15:箱7区14位≫
坂口裕之③29分02秒35≪17:箱10区13位、16:箱3区20位、15:全1区7位≫
阿部弘輝②29分03秒00≪17:箱4区13位、16:全1区17位、予35位≫
田中龍太③29分08秒75≪17:箱6区15位、15:全3区15位、出5区8位≫
三輪軌道②29分11秒88≪17:箱3区13位、16:全3区11位、予69位≫
磯口晋平④29分25秒94≪17:箱7区10位、16:全7区10位、予47位≫
東島清純③29分33秒46≪17:箱8区17位、16:予80位≫
中島大就②29分36秒00≪16:全5区3位、予43位≫
竹山直宏③29分36秒51≪16:予124位≫
皆浦 巧④29分39秒31≪16:予75位≫
在校生1万上位10人平均7位29分19秒3
【その他、有力在校生】
斉藤寛明②29分56秒19
岸 哲也②30分01秒97
南 俊希②30分05秒01
角出龍哉③30分23秒82
中山陽平②30分40秒46
森 晃希④half65分33秒
河村一輝②5千14分04秒20
【新入生】
前田舜平①14分01秒30≪17:都1区11位、16:高4区1位、国体5千3位、IH5千11位≫
村上純大①14分10秒76≪17:都4区3位≫
小袖英人①14分11秒60≪17:都5区27位、16:国体5千15位、IH5千17位≫
稲田拓真①14分15秒53
酒井耀史①14分19秒22≪17:都5区8位≫
新入生5千上位5人平均4位14分11秒6
長倉奨美①14分27秒23
飯田晃大①14分30秒85
稲田光希①14分34秒31≪17:都5区43位≫
大保海士①14分35秒52
坂井大我①14分35秒53≪17:都5区25位≫
寺前友喜①14分35秒70≪16:高6区3位≫
【今から考える箱根駅伝オーダー予想】
中島-阿部-前田-末次-三輪 田中-坂口-村上-磯口-東島
今年度こそ、古豪復活といきたい明治大は、2年連続スカウトは大成功といえるのですよね。今期は13分台こそいないものの、高校駅伝で優勝を決定づけた前田選手や村上・小袖選手といった全国経験者がずらり、14分40秒以内に10人が入っています。まずは彼らの成長が愉しみなんですよね。
大きくポイントとなるのは一つ上の新2年世代がまずまず順調に成長している点でしょうか。往路で苦しい展開となった中、三輪・阿部選手が粘りある走りを見せてくれました。阿部選手は長いロードが苦手でしたが、ひとまず払拭する走りでした。中島選手も、箱根は欠場となりましたが全日本でセンスのあるところを見せています。他にも1万を30分前後で走れる選手が複数います。このあたりはまた伸びる選手が出てくれるのではないでしょうか。
これに新4年・3年がどれくらい引っ張っていけるかでしょうかね。真性多血症と闘う坂口選手はあまり負担をかけられないでしょうから、駅伝区間二桁が続く末次選手や磯口選手もそれぞれ中盤~後半の重要区間で上位で走れる力がついてほしいし、3年生も田中・東島・竹山選手らワンランクステップアップできる選手がいる。彼らがしっかり走れれば全日本と箱根の予選をしっかり通過できるだろうし、駅伝で戦っていけるはずだ。