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【箱根駅伝】2016年度卒業生&2017年度に向けて~日本体育大学

 
 
 
16箱根7位、16出雲6位、16全日本13位、17箱根7位
 
 
 

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日本体育大学~2016年度卒業生&2017年度に向けて

2016年度主な卒業生

秋山清仁28分55秒61≪17:箱6区1位、16:箱6区1位、15:箱6区4位、14:出5区≫⇒愛知製鋼
小松巧弥28分56秒20≪17:箱1区13位、16:全2区6位、出1区1位、箱3区8位、15:全1区14位、予10位≫⇒NTT西日本
小野木俊29分01秒21≪17:箱10区2位、16:全8区15位、出6区6位、箱10区7位、15:全7区6位、予79位≫⇒セキノ興産
坂本 新29分27秒75≪14:箱4区10位≫
大手敬史29分30秒40≪15:箱7区16位≫
山本航平29分38秒13≪15:予102位、箱9区11位、14:全7区7位、箱7区13位≫⇒サンベルクス
高林拓哉29分40秒88

 本当にいろんなタイプの選手がいましたよね。その中で一番目立ったのは何といっても今年の箱根駅伝でMVPに輝いた秋山選手でしょう。2年生の秋から伸びてきて、初の出走はやはり箱根6区。いきなり59分台で区間4位の成績を残します。この年の日体大は苦しい戦いでしたがキラリ光る走りでした。そして一躍名を轟かせたのが翌年の箱根路。混戦の中、シード権からやや後方の位置でスタート。序盤からぐんぐん加速していくとあっと言う間に複数のチームをごぼう抜き、そしてタイムも58分09秒と旧6区の記録さえも上回る激走。下りオタクとは言われていたものの、ここまでとは本人もびっくりの走りだったそうです。
 
 最終学年の今期も山下りに専念、秋に1万やハーフで自己ベストを出して臨みます。位置は前回とほぼ同じ。多大なプレッシャーもあったか、序盤ややリズムに乗れずも途中で冷静に走りを修正、終盤に自分の記録を抜き去ると8秒上積みし58分01秒。2年連続区間新&おそらく過去最も早く6区を駆け抜けた男ということで金栗杯を受賞しました。なお、6区好走者はマラソンに適性があるジンクスがあります。ラストの平地でも颯爽に駆け抜けていた彼の今後が注目です。
 
 小松選手は日体大のスピードエースでしたね。もともと下級生のころから1500や5千でまずは台頭してきていました。全日本予選でも組トップがありました。3年になると長い距離も対応し、箱根予選個人10位で59分44秒のタイムで駆け抜けると箱根も3区8位とチームの流れを引き寄せる走りを披露します。そして持ち前のスピードが爆発したのが4年時出雲。比較的スローな展開からスパート合戦、その中残り数百mから一気に抜け出したのが小松選手でした。見事に区間賞を獲得し、駅伝ファンをあっと驚かせました。上尾ハーフで62分少しの成績を残し、箱根も期待が集まりました。ただ、故障の影響と中盤に引っ張った影響で区間13位となったのは惜しまれます。実業団で再びスピードを磨いてほしいですね。
 
 小野木選手は安定感が売りだった選手、少しずつ持ちタイムを伸ばしていくと3年時の全日本で駅伝デビュー、7区6位の成績でした。この時の日体大は予選明けで上位からは離される展開だったのですが、チーム唯一の区間一桁でした。箱根もアンカーを任され危なげなくシード権確保のゴールテープを切ります。生真面目な性格が認められ主将に任命されます。秋には出雲アンカーで他校のエースと対等に渡り合うと、以降もアンカーへ。全日本は失敗しますが、箱根はやってくれますた。シード権争い上で襷を受け取ると、区間賞争いをする(最終的に区間2位)走りでチームを7位に押し上げました。これからも堅実な走りを見せてくれそうな予感がします。
 
 坂本・山本選手は下級生のころ活躍しましたね。2人とも連覇がかかる中、上尾ハーフで長い距離に対応して見せ、箱根の4区7区とそれぞれ選ばれています。その後は山本選手は2年時に全日本と箱根と選ばれています。あとは激しい部内競争に敗れますが長い距離で安定した成績でいつでも臨戦態勢だったように私的には見えました。坂本選手は自己ベストからほど遠いタイムなど苦しみますが、最後まであきらめず記録会に出走していました。大手選手は2年時に秋山選手から襷を受けています。ただ、その時は流れを止めてしまいました。これが最初で最後の大学駅伝になってしまいますが、1500mで活路を見出し関東ICで決勝進出を果たしています。他、日体大は色んな選手が入部しますが、高林・千葉選手が1万29分台を記録しています。
 

2017年度新チームの戦力分析

【新4年生以下1万ベスト10】
小町昌矢④28分48秒75≪17:箱2区18位、16:全7区1位、箱1区11位、15:全4区16位、予16位、箱5区19位、14:全2区16位、出3区≫
富安 央④28分49秒53≪17:箱4区10位、16:全1区13位、出3区8位、15:全2区11位、予84位、箱10区16位、14:全5区10位≫
吉田亮壱④28分52秒53≪17:箱3区4位、16:全4区14位、出5区4位、箱8区5位、15:全3区11位、予66位、箱8区17位、14:全3区15位、出2区≫
城越勇星④28分53秒09≪17:箱7区2位、16:箱4区8位≫
辻野恭哉④28分58秒25≪17:箱5区9位、16:全3区7位、15:全6区11位、予83位≫
中川翔太②28分59秒46≪17:箱8区12位≫
宮﨑勇将③29分11秒16≪16:全5区19位、出2区5位≫
三原卓巳③29分13秒29
室伏穂高③29分14秒84
≪17:箱9区14位、16:全6区11位、出4区7位、箱5区17位、15:全5区11位、予76位≫
山口和也②29分23秒07
在校生1万上位10人平均3位29分02秒3
 
【その他、有力在校生】
林田元輝③29分34秒27
住田優範④29分45秒72
小縣佑哉②29分46秒24

馬場絢也④half63分58秒
徳田亮太④half64分07秒
重松尚志④half64分10秒
≪15:予115位≫
森崎拓海③half64分14秒
 
【新入生】
池田耀平①14分18秒23≪17:都1区10位、16:IH1500m5位・5千15位≫
岩室天輝①14分22秒48≪17:都1区20位、16:高3区11位≫
小松直生①14分28秒39≪16:IH1500m8位≫
亀田優太朗①14分42秒63
森下滉太①14分46秒00

新入生5千上位5人平均16位14分31秒5
 
【今から考える箱根駅伝オーダー】
中川-小町-吉田-富安-辻野  池田-宮崎-三原-城越-室伏
 3位候補と言われた今回の箱根路、2区終了時で出遅れましたが、7区で5位まで上がり3位が遠くに見えるかどうか…というところまで浮上しましたが、そのメンバーが7人残ります。うち往路2区~5区の4人が残り、1万の平均タイムも引き続き3位、上を目指せる態勢ではあります。ただ、6区で大エースの働きをした選手が抜けて、現時点ではエース不在というところか。往路が2年連続二けた順位ということで、現時点ではシード権争いより少し上というところではありますかね。
 
 主力メンバーは勿論、往路を走り新4年となる小町・吉田・富安・辻野主将、更に7区2位と健闘の城越選手が固めていくところでしょうか。それぞれ少しずつ駅伝成績が上向いてきていますし、最終学年での強さに期待したいところ、これに伸び盛りの新2年、中川・山口選手が長いロードでもしっかり走れるようになってくるとぐっと選手層が厚くなってきます。新3年はやや不調ながらも3つとも駅伝を走った室伏選手が中心か。宮崎・三原選手も面白しい存在になりつつありますかね。
 
 新入生はスカウトやや苦戦も池田・岩室選手が全国の駅伝の主要区間であともう少しと走りを見せた選手がやってきます。なんだか大学で伸びそうな気も?これに、4年間かけてじわじわ力を伸ばしている住田・馬場・徳田選手なども最後にメンバーに絡んでこれるか。1年かけて個々が強さを身に着ければ、2年連続で7位から大きくジャンプアップする、そんな機運は整ってきているように見えます。
 
hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。