2016年度の卒業生、2017年度~93回箱根駅伝2017に向けて、各大学の情報です。
16箱根10位、16出雲10位、16全日本10位、17箱根11位
帝 京 大 学~2016年度卒業生&2017年箱根駅伝に向けて
内田直斗29分19秒48≪17:箱2区8位、16:全2区9位、出1区6位、箱7区9位、15:箱7区10位、14:出5区≫⇒日立物流
加藤勇也29分23秒84≪17:箱10区19位、16:箱5区10位、15:予43位≫⇒トヨタ紡織
宇佐美聖也29分36秒85≪17:箱8区11位、16:全5区6位、出4区8位≫
瀬戸口文弥29分39秒79≪16:箱4区13位、15:全6区15位、予77位≫
島口翔太郎29分45秒61≪16:全6区13位、箱10区10位、15:予87位≫
帝京大は毎年4年生が往路であっと驚くような快走を見せています。今年は内田選手でしたね。2年生の夏を超えてから各大会で名前を見るようになり、2年時の箱根で初出走、既にシード権獲得が苦しい状況の中7区10位と流れに乗せる走りをしました。爆発したのが2か月後に行われた日本学生ハーフ、62分20秒の高レベルのタイムをマーク、全日予選最終組でも力走し、一気に主力となりました。ただ、好事魔多しとはこのことで夏に故障してしまいます。それでも何とか7区に間に合わせ区間9位の粘りの走り、シード権確保に貢献しました。
最終学年は駅伝でエースの活躍、出雲で1区6位・全日本2区9位と結果を残します。帝京大は全体的に長い距離のほうが得意なチームだけあって序盤が鬼門だったのですが、他校のエースと対等に戦って見せました。そして最後の箱根が凄かった。後ろから留学生の選手やオリンピック選手が追い抜いていきますが、後半に巻き返して順位アップ。68分19秒の好記録を残しました。波に乗りつつある日立物流で更にパワーアップしていく姿を見たいですね。
加藤選手は上級生になってから2度箱根路を走っています。2年時から1万29分台を記録すると3年時の箱根予選から主力の仲間入り、箱根5区一本に絞って調整をします。大会前1週間前に発熱をしてしまう不運がありながらも区間10位で登り切るガッツを見せます。ただ、最終学年はずっと調子が上がらず、出雲と全日本は不出場、箱根はアンカーを担います。11位でタスキを受けシード権を目指しますが、追いかけるには至りませんでした。いずれまたガッツある走りを取り戻してほしい。
あとは一度箱根を走っているのが3選手いますね。最終学年で主力の仲間入りを果たしたのが宇佐美選手。出雲と全日本は繋ぎ区間で区間一桁の好走を受け、最初で最後の箱根は8区で登場。10位と際どい位置でもらいます。序盤は飛ばしますが、中盤からは苦しい走りに。ただ終盤に格上の選手に追いつかれてから粘ったのは4年生の意地だったか、懸命の力走でした。
瀬戸口・島口選手は前回の箱根路を走り、シード権獲得のメンバーになっています。瀬戸口選手は4区で順位は落としたものの前と僅差で留めました。島口選手はアンカーを担当、10位でタスキを受け危なげない走りで逃げ切りました。その後は調子的にはもう少しの中、全日本も出走を果たしました。長いロードで安定感がありましたね。
新チームの戦力分析
【新4年生以下1万ベスト10】
竹下 凱③29分10秒82≪17:箱1区7位、16:全1区12位、15:全3区12位≫
畔上和弥③29分26秒93≪17:箱4区7位、16:全4区9位、出3区11位、箱3区11位、15:全4区12位、予52位≫
岩佐壱誠②29分37秒84≪17:箱7区8位、16:全3区13位、出2区8位≫
新関友基③29分38秒44≪16:出5区10位≫
平田幸四郎②29分38秒68≪17:箱9区8位、16:全8区14位≫
渡辺貴裕④29分39秒42
田村岳士②29分42秒13
小手川智紀④29分53秒08
小林 誠③29分57秒78
井田湧希④30分03秒87
在校生1万上位10人平均21位29分40秒8
【その他、有力在校生】
幸崎一聖③30分02秒47
横井裕仁③30分13秒76≪17:箱6区9位≫
島貫温太②30分14秒31
吉田尭紀②30分17秒29
佐藤諒太④30分24秒22≪17:箱5区18位、16:全7区2位、出6区12位≫
濱川 駿③30分24秒28≪17:箱3区5位≫
吉野貴大②half64分07秒
【新入生】
小野寺悠①14分12秒47≪17:都5区5位≫
星 岳①14分23秒05≪17:都5区20位≫
谷村龍生①14分25秒78≪16:高1区42位≫
日野原智也①14分28秒35
吉田律哉①14分29秒48
新入生5千上位5人平均10位14分23秒8
鳥飼悠生①14分31秒56≪17:都1区14位、16:高4区5位≫
境 勇樹①14分31秒67≪16:高5区3位≫
福島健斗①14分37秒05≪16:高3区20位≫
増田 空①14分44秒08≪17:都5区38位、16:高3区25位≫
【今から考える箱根駅伝オーダー予想】
竹下-濱川-岩佐-畔上-横井 鳥飼-佐藤-小野寺-平田-吉野
1万の持ちタイム平均は低いですが、これは昨年秋に積極的に記録を狙わなかった為。狙えば29分前半~いや28分台もいけるのではという選手が複数いるのですよね。まず中心になってくるのは新3年の世代でしょうか。全日本予選4組の快走から一気に株を上げた竹下選手、2年時に3連続主要区間を担い、2つずつ区間順位を上げてきた畔上選手、更に3区驚きのエントリーから区間5位の力走を見せた濱川選手はこれからの帝京大を担っていきそうですね。この学年は他にも山下りで踏ん張った横井選手やスピードランナーの新関選手もいますね。
あと新2年生も面白いんですよね。復路で区間一桁の好走した選手が2名、出雲からフル活動の岩佐選手と東洋OB服部勇選手のように育ってほしいと9区起用された平田選手。もうすでに帝京大の主力選手といっていい彼らの飛躍に注目。他にも1万29分42秒の田村兵選手や島貫・吉田選手も成長株、更に同好会から一気に箱根メンバーに名を連ねた吉野選手も今後の秘密兵器となっていきそうな予感がします。育成型の帝京大にしては珍しく若手に勢いがあります。
新入生も帝京大にしては例年以上にスカウト獲得に成功、都道府県5区5位とエース区間でいい走りをした小野寺選手が入部するのは嬉しいですね。早く帝京大学駅伝競走部の雰囲気に馴染めれば。他にも14分20秒台は星・谷村選手ら4人、更に5千は14分31秒ですが高校駅伝4区5位の力走を見せた鳥飼選手も注目の存在か。ルーキーもいいですよ。あとはこの戦力を率いていく新4年かなぁ…。この学年の選手からの台頭があればチームが締まるはず。全日本では7区2位の好走を見せた佐藤選手らがどうか。彼らが出てくれば、今年の箱根駅伝で目標だった5位、更に過去最高位の4位を狙えるチームになっていくはずだ。