スポンサーリンク
第28回(2016)出雲全日本選抜大学駅伝の結果
総合1位青山学院大学
(★予想1位★)
区間名前学年区間タイム[区間順位](総合順位)トップとの差
1区鈴木塁人①23:33[5](5)0:10差 4区茂木亮太④17:39[2](2)0:11差
2区田村和希③16:24[1☆](1)-0:03 5区安藤悠哉④17:43[1★](1)-0:02
3区下田裕太③25:16[4](2)0:23差 6区一色恭志④29:34[2](1)-0:31
スタータは成功!3区で想定外に引き離されるも 後半区間で茂木・安藤選手4年生が意地!
終わってみれば完勝でした!1区いきなり大役を任された鈴木選手が、いくつか有力校に前に行かれるもトップと10秒差で踏ん張ると、3年になった田村選手が最短の2区で貫禄の区間賞でトップへ!ただ、初主要区間の下田選手がまさかの遅れを取り、一時ヒヤリとしました。ただ、後半3区間に配された4年生が”神がかり”ましたね。4区茂木選手がジリジリつめると、5区安藤選手が追いつきます。残り1㎞で相手のスパートに苦悶の表情を見せるも直前で抜き返したのは、主将の意地でしょう。持ちタイムは相手とほぼ変わらない中、23秒をひっくり返したのは凄かった。駅伝デビューは下級生の時の2人ですがその後は紆余曲折あった2人です。一色選手のレース後の涙のワケも何となくわかる気がします。
全日本オーダー予想:下田-田村-小野田-安藤/茂木-森田-鈴木-一色
次の全日本は有利になると思いますが、まだ未制覇の大会。油断なく、2冠目を狙っていきたい。
2連覇、おめでとうございます!!
総合2位山梨学院大学(★予想2位★)
1区上田健太③23:26[3](3)0:03差 4区市谷龍太郎③17:45[5](3)0:51差
2区秦 将吾④16:54[3](3)0:23差 5区永戸 聖②18:03[3](3)1:00差
3区佐藤孝哉④25:27[9](3)0:57差 6区ドミニク ニャイロ②29:05[1☆]0:31差
1区上田選手が最高のスタートも…中盤でもたつき5区永戸選手が頑張るも、そこまでで勝負あり
2年連続2位!ただ、今年は優勝候補に挙げられた中なので悔しさが残るか。上田選手は素晴らしいスタート。この先も1区任せたくなるくらい。秦選手は青学に前に行かれたものの区間3位で及第点。ただ、前回好走し調子がいいと思われた佐藤選手がまさかの失速。競り合いの方がまだ走れるタイプでしょうか。市谷選手もややオーバーペース気味になってしまい、ここで大きく引き離されてしまったのは痛かった。2年の永戸・ニャイロ選手が頑張るも覇権には30秒届かず。これだけ記録の良い選手をそろえても、中々頂きは遠い。調整やメンタルの難しさが窺い知れます。
全日本オーダー予想:上田-佐藤-永戸-市谷/伊藤-小山-秦-ニャイロ
少し選手層の薄さを感じますか。まずは主力がしっかり走れるようにしていきたい。
総合3位東海大学(予想5位)
1区鬼塚翔太①23:26[2](2)0:03差 4区川端千都③17:51[6](1)-0:11
2区館澤亨次①16:34[2](2)0:03差 5区三上嵩斗②17:56[2](2)0:02差
3区關 颯人①24:50[1☆](1)-0:23 6区湊谷春紀②30:36[5](3)1:04差
1年生3人を並べる采配的中!3区關選手が区間賞首位奪取で王者をヒヤリとさせる!
1区2区3区を1年生で固める異例の采配、しかも試合前には「3区終わってトップでないと許さん」とのコメント。どうなるかと思われましたが鬼塚・館澤選手が懸命にトップに喰らいつくと、3区關選手が大きな見せ場を作った。トップに追いつき併走すると、中盤から一気に突き放した。向かい風の中、とても美しいフォームを保ったままの疾走は今後の期待を感じさせました。あとは、できればアンカーまでトップで優勝の望みをつなげたかったですが、流れが継続できなかったのは無念。5区2年三上選手の区間2位が大きな収穫でしょうか。春先まではレギュラーになるとは思わなかった。彼もまた東海大の勢いの象徴です。
全日本オーダー予想:關-鬼塚-廣田-石橋/館澤-湊谷-三上-林
あとは湊谷・川端選手ら主力、そして4年生の調子が上がってくれば、また頂点を目指せそうだ。
総合4位中央学院大学(予想12位)
1区横川 巧①23:41[10](10)0:18差 4区村上優輝④17:41[4](4)1:08差
2区新井翔理③17:07[4](5)0:51差 5区廣 佳樹②18:10[7](4)1:24差
3区大森 澪③25:20[6](6)1:18差 6区高砂大地①30:09[3](4)1:59差
2区新井が6人抜きで大きな流れを作る!4区村上で4位にあがり、アンカー期待の高砂が区間3位!
ビッグサプライズですね!3年前にエースがいて健闘した事がありましたが、それ以上の成績です!1区任された1年生横川選手が中盤から苦しい表情で遅れかけるも、トップと18秒差に留まると、2区新井選手が快走!5人をごぼう抜く快走で5位に進出。3区大森選手が後ろからのスピードエースの追い上げを凌ぐと、暑さに強いという村上選手が4位に進出!初出場の廣選手が順位を保って繋ぎ、アンカーへ。注目の高砂選手が区間3位の快走で最後までしっかり走り切りました!主力が結構いないはずなのですが、これは驚きました。
全日本予想オーダー:新井-高砂-海老澤剛-大森/横川-村上-廣-海老澤太
主力がどのくらい回復しているかにもよりますが、穴のないオーダーは組めるのではないでしょうか。
総合5位駒澤大学(予想6位)
1区西山雄介④23:39[9](9)0:16差 4区下 史典②17:39[2](5)1:13差
2区高本真樹③17:20[6](7)1:02差 5区浅石祐史④18:12[8](6)1:31差
3区工藤有生③25:16[4](8)1:25差 6区大塚祥平④30:14[4](5)2:11差
序盤から中位争いに終始も…工藤選手の復調、4区下選手の区間2位の成長が収穫
やはり今回の面子では優勝争いに絡むのは難しかった。その中で良かったのは、日体大記録会で失速した工藤選手と途中棄権した下選手の成績。3区にエースが集結した中、工藤選手が区間4位と踏ん張ると、4区下選手が区間2位の好走で5位まで進出しました。大塚選手も前を捉えたかったですがまずまずか。惜しむらくは、1区好走していた西山選手が最後の最後で失速したこと、高本選手がもう少し伸びてほしかったことでしょうか
全日本予想オーダー:西山-中谷-下-工藤/片西-高本-中西-大塚
中谷選手の復帰・工藤選手の完全復帰があれば更に上位での戦いができるかもしれませんね。
総合6位日本体育大学(予想6位)
1区小松巧弥④23:23[1☆](1)-0:03 4区室伏穂高②17:52[7](6)1:17差
2区宮﨑勇将②17:19[5](5)0:45差 5区吉田亮壱③18:06[4](6)1:29差
3区冨安 央③25:24[8](5)1:16差 6区小野木俊④30:38[6](6)2:33差
1区小松選手渾身のスパート炸裂で区間賞獲得!終盤区間での踏ん張りで総合は6位
とても不気味でした。1区中間点過ぎ、多くのチームの選手が歯を食いしばったり首が振れたりと何かしら走りが崩れている中、小松選手が全くもって淡々と走っていました。残り500mになって一気にスパートで全ランナーを突き放して区間賞!1500mでも鳴らした健脚、お見事でした!2年生ら下級生の選手がやや苦しい走りになるも、駅伝後半区間を走りなれている吉田・小野木選手がさすがの成績でした。
全日本オーダー予想:小松-富安-室伏-吉田 宮崎-森崎-中川-小野木
今回出なかった主力ランナーを外してもオーダーは組めます。復帰すればなお楽しみです。
総合7位順天堂大学(☆予想7位☆)
1区西澤卓弥④23:38[8](8)0:15差 4区金原弘直②18:12[10](7)1:21差
2区栃木 渡③17:21[7](6)1:02差 5区野田一輝①18:09[6](7)1:36差
3区塩尻和也②24:51[2](4)1:00差 6区作田直也④30:56[7](7)2:58差
やはり塩尻選手はさすがですね。リオ五輪があって、決してロードへの練習量は多くなかったと思うのですが、その中で区間2位は強いです。くしくも全日本が無いのが、夏出来なかった走り込みができたり??他では西澤選手はやはり1区適性があるのだと再確認したこと、ルーキー野田選手がまずまず良い成績を残しましたかね。栃木選手ら主力ランナーがしっかり正月に合わせていきたい。
総合8位早稲田大学(予想3位)
1区平 和真④24:12[13](13)0:49差 4区鈴木洋平④17:34[1★](8)2:09差
2区新迫志希①17:43[12](12)1:58差 5区光延 誠③18:07[5](8)2:24差
3区武田凛太郎④25:21[7](9)2:26差 6区井戸浩貴④31:23[9](8)4:11差
んー、エースを持ってきた1区がまさかの区間13位。前回1区で出遅れたからエースを、とはいえ平選手は前半から自分のペースで突っ走る選手なので1区向きではなかった。ちょっと策に溺れてしまったような印象でした。ただ、上位が絶望的になった中、苦労人4区鈴木選手の区間新記録はとても嬉しかったですね。武田選手の安定感もお見事でした。
全日本オーダー予想:武田-鈴木-藤原-平/新迫-光延-太田-井戸
オーダーを組み直しさえすれば、他にも良い記録を出した選手はいるので立て直せるはず。
総合9位東洋大学(予想4位)
1区櫻岡 駿④23:37[7](7)0:14差 4区渡邉奏太①18:40[12](9)2:09差
2区中村 駆①17:34[9](10)1:14差 5区野村峻哉③18:34[9](9)2:49差
3区服部弾馬④24:59[3](7)1:20差 6区山本采矢④31:01[8](9)4:16差
主力を持ってきた1区櫻岡選手がやや不発、服部弾選手はさすがに区間3位と頑張ったもののこの時点で総合7位は予想よりやや下でした。そのあと、前後のルーキーがやや苦しいのは育成なのである程度仕方ないにして、野村選手も良くなかったのは意外でした。6区山本采選手は一時前に追いつくなど頑張りました。
全日本オーダー予想:櫻岡-服部-口町-小早川/野村-山本采-高森-橋本
さすがに育成モードから切り替えてくるでしょう。さて、だれが調子上がっているのでしょうか。
総合10位帝京大学(予想11位)
1区内田直斗④23:36[6](6)0:13差 4区宇佐美聖也④18:07[8](10)2:43差
2区岩佐壱誠①17:33[8](8)1:12差 5区新関友基②18:43[10](10)3:32差
3区畔上和弥②26:08[11](10)2:27差 6区佐藤諒太③31:45[12](10)5:43差
4年生の内田選手が復活してくれたのは嬉しいですね。集団に最後まで喰いつく走りを披露。岩佐選手も踏ん張りましたね。初駅伝の宇佐美選手も踏ん張り、苦手な出雲何とか戦えたと思う。惜しむらくは3区で大きく引き離されてしまった事か、エース区間でどう戦うかは今後の駅伝での課題だろう
全日本オーダー予想:内田-岩佐-畔上-宇佐美/新関-佐藤-濱川-島口
今日の出雲記録会で1年生が14分10秒台 底上げはできてきています
総合11位京都産業大学(予想8位)
1区元木駿介③24:05[11](11)0:32差 4区島田将吾③18:07[8](11)2:44差
2区奥村杏平③17:40[11](11)1:48差 5区宮下朝光①19:00[12](11)3:50差
3区寺西雅俊④25:33[10](11)2:28差 6区大貫陽嵩④31:59[13](11)6:15差
今年は1区からやや遅れましたかね。また向かい風で寺西選手の追い上げも厳しかった。4区島田選手が区間8位で関東下位に喰いつきましたが、最後あと一歩及びませんでした。
全日本オーダー予想:元木-奥村-久保-寺西/島田-田中-日下-大貫
寺西選手はどこに起用すればいい攻めになるのでしょうか。
・その他
12位広島経済大学、13位第一工業大学、14位IVYリーグ選抜、15位愛知工業大学
16位北海道選抜、17位日本文理大学、18位中四国選抜、19位東北学連選抜
20位北信越学連選抜
1区Geoffrey Gichia(第一工大2)23:32[4]
滋野聖也(道都大2・北海道)24:10[12]
2区淵之上佑樹(第一工大4)17:39[10]
3区原 由幸(道都大3・北海道)26:34[12]
4区山本啓輔(広島経大3)18:24[11]
5区ウィリアム ジョーヘーガン(IVY・ダートマス)18:53[11]
藤井貴大(広島経大4)19:07[13]
森重恒太(山口大・中四国)19:07[13]
6区ジャイコブ シエンコ(IVY・コロンビア)31:21[9]
吉田新規(愛知工大M1)31:42[10]
まずは広島経済大の健闘が光りましたね。繋ぎの区間でスルスルと抜け出しました。全日本で17位以内に入ることができるでしょうか。また、出雲への出場権の無い第一工大と愛知工大の健闘が光りましたね。第一工大はギチア選手だけでなく、2区淵之上選手の、愛知工大はアンカー吉田選手の区間10位はお見事です。
出雲駅伝2016①:予想との差異
青学と山学は的中:ここは最低限と思っていたので、当てられたのは良かった。結果から観て、青学大の方が優勝へのプロセスを知っていましたね。記録会を上手いこと使っていました。当日のガッツも凄かったですね。山学は記録会ほどではない選手がいたこと、それとプレッシャーもあったかな?という感じがしました。
東洋・早大↓ 中学大が↑↑:東洋と早大は1区の走者を見て、1区向きではないのでは?と疑問を持ったのですが、その感覚をもっと大事にすべきだったかなと思います。それでも8位9位は予想できませんでした。後は中央学大は…どうしてここまで外れてしまったか。記録会からの流れやロード力・調整力をもっと考えていく必要がありますね。別のブログさんの順位予想大会では中央学大の4位を当てている方もいらっしゃいますので、まだまだ学んでいくことがありますね!
出雲駅伝2016②:予想との差異
青学大やっぱり強い!という印象でしたね。3冠へ向けて視界良好といったところです。それでも他校の巻き返しもあります。事実、前回の全日本は東洋大に足元をすくわれています。そのためか、青学大もいつも以上に引き締まったインタビューをしていたのが印象的でした。
対抗できるとすれば、やはり今回5区途中までトップを突っ走った東海大でしょうか。今回登場しなかった上級生の出番もおそらくあるでしょう。青学は一色選手以外の主要区間で強い攻めができないのが僅かながら弱点なので、そこは東海大の選手層でつけるかもしれません。後は、東洋・早大・駒大・山学も流れにさえ乗れれば対抗できるかもしれませんね。
※何か記録などミスがあれば、コメント欄等にお知らせください