第92回箱根駅伝を定点別に見ながら振り返りを行っています。
今回は9区です。
関東IChalf表彰台の貫禄/最初で最後の大学駅伝
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定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位
参考:84回篠藤(中学)22分30秒
12位中村(青学)23分21秒①
8位高橋(東洋)23分09秒②6:51
9位二岡(駒大)23分11秒③9:37
4位周防(日体)23分03秒⑤15:29[4]13:12
5位海老澤(中学)23分04秒⑥15:36[4]13:12
2位井戸(早大)22分57秒④14:03[6]14:03
7位斎田(明大)23分05秒⑬22:42[7]15:15
1位髙木(東海)22分46秒⑦15:50[8]15:50
OP柴田(平国)23分04秒(⑫)19:12[9]16:06
5位原(大東)23分04秒⑱29:03[10]16:10
3位河村(山学)23分00秒⑧16:35[11]16:35
14位聞谷(順大)23分27秒⑧16:35[11]16:35
14位岩間(帝京)23分27秒⑩18:02[13]17:21
16位相馬(中大)23分41秒⑮22:48[14]17:35
19位大野(神大)23分57秒⑯23:39[15]18:58
20位荒川(日大)24分00秒⑪18:58[15]18:58
9位栩山(拓大)23分11秒⑭22:44[17]19:50
9位菅(城西)23分11秒⑫22:25[17]19:50
12位石井(東国)23分21秒⑰25:44[19]20:00
17位本多(法大)23分45秒⑲31:30[20]20:24
17位志塚(上武)23分45秒⑳33:10[20]20:24
トップ青学・中村選手が通過し、その後定点を通過しながらタイム差を計測していたが…あれ?みんな詰めてる??世田谷ハーフ優勝でほぼ出走が決定していた中村選手だが、プレッシャーからか体調不良に度々陥り、箱根の1週間前も発熱していたようで万全な体調ではなかったようだ。1㎞3分をやや超えるペースで12番手通過。東洋・高橋選手、駒大・二岡選手どちらも差を詰めている。
飛ばしているのがその後ろの選手たち。前回2区走った中学・海老澤選手と日体・周防選手が区間4位争い、更に関東IChalf表彰台の早大・井戸選手がぶっ飛ばし、更にhalf62分台の東海・高木選手がダントツのこの間トップ。学連・柴田選手と大東・原選手も懸命に追いかけるが引き離していく。また、山学・河村選手が27秒あった順大・聞谷選手との差を一気に埋め、総合8位に並びかける。気温が上がっているが、任されたエースたちがみんな飛ばしていますね。このペースが今後どうなるか。
シード権争いは、日大・荒川選手が一番遅いペースで通過したこともあり、56秒と一気に差が広がる。並走している神大・大野選手と共にスピードアップする事が出来るかどうか注目される。
参考:84回篠藤(中学)19分52秒
7位中村(青学)20分59秒①
4位高橋(東洋)20分37秒②6:29
3位二岡(駒大)20分21秒③8:59
5位海老澤(中学)20分39秒⑥15:15[4]12:51
1位井戸(早大)20分19秒④13:23[5]13:23
14位周防(日体)21分20秒⑦15:50[6]13:33
6位斎田(明大)20分46秒⑬22:29[7]15:02
1位髙木(東海)20分19秒⑤15:10[8]15:10
OP柴田(平国)20分55秒(⑪)19:08[9]16:02
15位原(大東)21分25秒⑱29:29[10]16:36
10位河村(山学)21分07秒⑧16:43[11]16:43
10位聞谷(順大)21分07秒⑧16:43[11]16:43
7位岩間(帝京)20分59秒⑩18:02[13]17:21
18位相馬(中大)21分50秒⑮23:39[14]18:26
12位大野(神大)21分14秒⑯23:54[15]19:13
12位荒川(日大)21分14秒⑪19:13[15]19:13
7位菅(城西)20分59秒⑫22:25[17]19:50
16位石井(東国)21分31秒⑰26:16[18]20:32
17位栩山(拓大)21分41秒⑭23:26[18]20:32
19位志塚(上武)21分53秒⑳34:04[20]21:18
20位本多(法大)22分15秒⑲32:46[21]21:40
5㎞から10㎞15分34秒のペースの中村選手。横浜駅前の定点では少しあげてきたものの、以前今までの青学の選手と比べるとやや苦しい走りとなっている。後ろ、高橋選手、それと二岡選手がぐっとペースアップ。確かにhalf強い選手だが、最近の調子から走ると思わなかったのでちょっと驚いた。
そして定点間トップなのは2人。まず早大・井戸選手。息切れした周防選手をかわし見た目5番目に。海老澤選手を追っていく。また、東海・高木選手も引き続きトップ。いいタイムを保っている明大・斎田選手がすぐ目の前に迫っている。明大も総合13位に浮上、拓大・栩山選手が息切れ、中大・相馬選手が5㎞地点で脚を痛め大幅ダウンして完全に脱落。繰り上げながらここまでトップより早く走っている総合12位城西・菅選手までがシード権争いか。
その渦中にある2校は、帝京・岩間選手がぐっとペースアップ。荒川選手もあげてきたものの、それより早いタイム。1分11秒にその差が広がった。4年間の育成に定評のある帝京大、ここはさすがといった所か。
参考:84回篠藤(中学)17分14秒
5位中村(青学)18分02秒①
6位高橋(東洋)18分04秒②6:31
1位二岡(駒大)17分29秒③8:26
2位井戸(早大)17分39秒④13:00
7位海老澤(中学)18分11秒⑥15:24[4]13:00
11位周防(日体)18分28秒⑦16:16[6]13:59
3位髙木(東海)17分50秒⑤14:58[7]14:58
4位斎田(明大)17分58秒⑫22:25[7]14:58
OP柴田(平国)18分20秒(⑪)19:26[9]16:20
8位河村(山学)18分15秒⑧16:56[10]16:56
8位聞谷(順大)18分15秒⑧16:56[10]16:56
10位原(大東)18分22秒⑱29:49[10]16:56
16位岩間(帝京)19分09秒⑬19:09[13]18:28
12位大野(神大)18分29秒⑭24:21[14]19:40
18位相馬(中大)19分16秒⑮24:53[14]19:40
14位荒川(日大)18分50秒⑪20:01[16]20:01
13位菅(城西)18分42秒⑬23:05[17]20:30
15位石井(東国)19分08秒⑰27:22[18]21:38
19位栩山(拓大)19分40秒⑯25:04[19]22:10
17位志塚(上武)19分14秒⑳35:16[20]22:30
20位本多(法大)19分46秒⑲34:30[21]23:24
区間賞争いが激しくなってきた。東海・高木選手が斎田選手に追いついた後、やや疲れが見え、ペースダウン。井戸選手が順調にラップを刻み、区間タイムで並んだ。また海老澤選手をとらえ、見た目と総合が一致する4位に戻ってきた。そして、ここにきて加わってきた選手がいる。駒大・二岡選手だ。2年時から台頭し、関東IChalfにも選ばれていたが、最近は試合出場少なく、出番難しいと思っていた。正直9区は当て馬と思っていたが、これほど状態が良いとは驚いた。残り3㎞で6秒以上、高木・井戸選手がから上回れば区間賞だ。
他、見た目10番手争いが激しくなってきた。山学・河村、順大・聞谷選手が並走を続けて、前から落ちてきた大東・原選手をとらえ、3人で争っている。ただ原選手もこれには食いついている。全日本1区でまさかの最下位に終わった選手だが、見事今回は力を出していると言えそう。
後ろはにわかに動きが出てきた。岩間選手が失速しこの間16番。実際、20㎞前後で一旦立ち止まったくらい苦しい走りだったそうだ。さすがに荒川選手がじわっと詰めてきた。残り3㎞稼ぎ時だが、並走していた神大・大野選手から離れて苦しいか。ところでこのあたりは繰り上げが心配。荒川選手がこの時点で20分01秒できつい。前は20秒貯金で大野、中大・相馬選手だが、走り方見ていると相馬選手はやはり脚が厳しそう。大野選手が繋げるかどうか。神大はどうも復路鶴見中継所に縁がある感じだ。今回どうなるか。
参考:84回篠藤(中学)8分25秒
3位中村(青学)9分01秒①
7位高橋(東洋)9分08秒②6:38
1位二岡(駒大)8分48秒③8:13
2位井戸(早大)8分52秒④12:51
12位海老澤(中学)9分26秒⑥15:49[5]13:25
4位周防(日体)9分04秒⑦16:19[6]14:02
5位斎田(明大)9分05秒⑫22:29[7]15:02
6位髙木(東海)9分06秒⑤15:03[8]15:03
OP柴田(平国)9分26秒(⑪)19:51[9]16:45
8位原(大東)9分10秒⑱29:58[10]17:05
9位河村(山学)9分12秒⑧17:07[11]17:07
13位聞谷(順大)9分38秒⑨17:33[12]17:33
15位岩間(帝京)9分47秒⑩19:50[13]19:09
11位大野(神大)9分25秒⑭24:45[14]20:04
18位相馬(中大)9分59秒⑮25:51[15]20:38
14位荒川(日大)9分45秒⑪20:45[16]20:45
10位菅(城西)9分17秒⑬23:21[17]20:46
19位石井(東国)10分05秒⑰28:26[18]22:42
17位栩山(拓大)9分58秒⑯26:01[19]23:07
16位志塚(上武)9分49秒⑳36:04[20]23:18
20位本多(法大)10分16秒⑲35:45[21]24:39
トップをひた走っていた中村選手が鶴見中継所に入ってきた。本来の走りはできなかったものの大崩れはせず最後はまとめあげた。最終的には区間7位、持ちタイムは申し分ないので、駅伝で力を発揮できるようにしていきたいところ。2位東洋・高橋選手も無難にまとめ上げる事ができたか。独特の走法は忘れない。
さて次が区間賞争いだ。二岡選手が最後の3㎞もいいペースを維持しトップタイムを出してきた。ただ、総合では僅かに井戸選手が上回り、大八木監督からは「ありがとう。馬鹿野郎。」の2つの言葉をもらったという。駒大としては連続区間2位でしっかりトップ3は確保したと言えよう。
その後ろ、アクシデントが起きていた。いいペースで刻んでいた中学・海老澤選手に異変、脱水症状に陥り、前のめりで観客へ突っ込みそうになっていた。襷を繋いでからは体をアスファルトに叩きつけるように倒れ込んだ。それでも区間6位、定点間も12番目で凌いでおり、さすがの根性といった所か。総合も6位にあげてみせた。
6番ではもう一度最後に切り替えた周防選手が到着。その1分後は斎田・高木選手の争いで、斎田選手が先着。総合12位で10位とは2分39秒。厳しいが一途の望みはあるか。高木選手は最後伸びなかったが、叩き上げで素晴らしい走りを見せた。後ろは単独走の中、学連・柴田選手が粘り切り9番目。参考だが総合10位に1秒差とした。次に原・河村選手が相次いでゴール、最後突き放された聞谷選手はゴール後悔しさを露わにした。ロードの安定感は高い選手、最終学年となる次年度、強さを身に着けたい。
トップ通過から19分後、苦しみながらも何とか岩間選手がやってきた。その後、8大学のもの選手が繰り上げ襷をかけて中継ラインに入る。その中、最後の直線を懸命に走るのは大野選手。残り1.5㎞で19分54秒差となった。青学・中村選手が最後の3㎞は3番のタイムで走っており、じりじり空いているのだ。10区大川選手がスタートの姿勢を見せながら何度も振り返るが残り20mで号砲。間に合わなかった。まだ2年生、次年度大きく飛躍してほしい。
その後続々とランナーがやってくる。相馬選手が必死に辿りつき、シードかかっているのだからもっとスパートをしてほしかった荒川選手、繰り上げながら中盤までトップとの差を詰めていた菅選手が40秒前後程。その後は大きく差が開き、東国・石井、拓大・栩山、上武・志塚選手が入った。栩山選手は力はあるが後半バテたか。最後に唯一の1年生本多選手がやってきた。実績少ない1年生にはかなり過酷な条件だったか。シード権は10位帝京と11位日大が55秒差。単独走の帝京を、繰り上げ集団の日大が追っていけるかどうかがまず気になるところだ。