【8区】第92回箱根駅伝2016を振り返る

第92回箱根駅伝2016を定点別に振り返っています。

今度は8区です。

次期エース疾走/涙のリベンジ

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第92回箱根駅伝【定点別分析・8区】

定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

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【茅ヶ崎6.7㎞】

参考:88回大津(東洋)19分56秒

1位下田(青学)19分49秒①
13位山本(東洋)20分37秒②5:40
4位馬場(駒大)20分13秒③9:10
6位吉田亮(日体)20分22秒⑦15:03[4]12:46
14位細谷(中学)20分38秒⑩15:34[5]13:10
2位吉田楓(明大)20分01秒⑯21:09[6]13:42
3位柳(早大)20分12秒④13:42[6]13:42

11位岡野(日大)20分34秒⑤14:44[8]14:44
15位苗村(中大)20分39秒⑬19:57[8]14:44
18位甲斐(順大)20分46秒⑥14:51[10]14:51
9位谷原(山学)20分32秒⑧15:16[11]15:16
9位立花(大東)20分32秒⑱28:09[11]15:16
OP松井(東工)20分33秒(⑫)18:22[11]15:16
5位林(東海)20分21秒⑨15:30[14]15:30
7位山崎(帝京)20分23秒⑪16:11[14]15:30
15位渡邉(神大)20分39秒⑰21:19[16]16:38
8位松村(城西)20分25秒⑫19:56[17]18:09
19位土井(法大)20分56秒⑲28:37[18]18:38
20位鈴木(東国)21分01秒⑭20:54[19]18:43

17位白石(拓大)20分43秒⑮21:03[20]19:16
12位上田(上武)20分36秒⑳30:46[21]20:47

出雲と全日本と激しいトップ争いを演じ、原監督が時期エースと指名している下田選手が、繋ぎ区間と言われる8区に登場。普通に走れば区間記録いけるのではと思っていたが、やはり最初の定点は歴代2位の大津さんの記録よりは早いスピードで走っている(トップの古田選手は、今はなくなった藤沢定点しか記録にない)。2位東洋・山本選手は一気に離れた。

箱根前から大きく注目されていた駒大・馬場選手は4番目と1万の走力からするとやや慎重な入りか。飛ばしているのは明大・吉田選手で、実力者である早大・柳選手に追いついている。明大としてはいけるところまでいくしかないし何としても食いつきたい。総合でようやく神大・渡辺選手を交わして総合16位へ。シード権の10位とは5分半あるが奇跡なるのだろうか。

そのシード権争いは10位中学・細谷選手がゆったり入り、帝京・山崎選手が東海・林選手についていったこともあり、37秒差へ。ただ、細谷選手は8区秘密兵器という事で今後も縮まるかどうか不明。また、総合12位の城西・松村選手も早い入り。エースがこの区間であり本調子ではないのだろうが、ここまでは一緒に張りしだした法大・土井、東国・鈴木選手を引き離している。このあたりの攻防には注目したいところだ。

【遊行寺坂15.6㎞-茅ヶ崎6.7㎞=8.9㎞】

参考:88回大津(東洋)27分06秒(定点違う?)

1位下田(青学)26分33秒①
9位山本(東洋)27分32秒②6:39
3位馬場(駒大)27分07秒③9:44
8位吉田亮(日体)27分23秒⑤15:43[4]13:26
2位細谷(中学)27分04秒⑦16:05[5]13:41
4位柳(早大)27分11秒④14:20[6]14:20
6位吉田楓(明大)27分14秒⑭21:50[7]14:23

9位甲斐(順大)27分32秒⑥15:50[8]15:50
7位谷原(山学)27分22秒⑦16:05[9]16:05
16位苗村(中大)27分54秒⑫21:18[9]16:05
OP松井(東工)27分22秒(⑫)19:11[9]16:06
5位林(東海)27分13秒⑨16:10[12]16:10
11位立花(大東)27分33秒⑱29:09[13]16:16
18位岡野(日大)28分12秒⑩16:23[14]16:23
12位山崎(帝京)27分36秒⑪17:14[15]16:33
14位渡邉(神大)27分39秒⑯22:25[16]17:44
17位松村(城西)27分55秒⑫21:18[17]19:31
13位白石(拓大)27分38秒⑮22:08[18]20:21
19位土井(法大)28分16秒⑲30:20[18]20:21
20位鈴木(東国)29分03秒⑰23:24[20]21:13

15位上田(上武)27分46秒⑳31:59[21]22:00

下田選手が1㎞3分ペースを維持しながら、名所といえる遊行寺坂に入ってきた。区間記録以上のペースだが、ここは定点が少しずれているかな?いずれにせよ、更新が可能なペースで進んでいる。2位東洋を更に1分突き放した。東洋は前回9区の寺内選手を使えなかったのがここで響いているようだ。

3位以下では馬場選手がいいペースをキープしている他、細谷選手があげてきましたね。これも悪くない日体・吉田選手の後ろ15秒差に迫ってきた。また6番手争いも柳選手が引き離し始めた。吉田選手の表情が厳しくなっているがここから粘れるかどうか。

その後ろが大変なことになっている。先ほど8番目を走っていた日大・岡野選手が急落。一気に14番目に低下。先ほどは順位を上げかけていたように見えたが…。一緒に走った中大・苗村選手もちょうど山学・谷原選手と学連・松井選手に捉えられたところ。逆に岡野・苗村選手からじりじり引き離されていた順大・甲斐選手がいいペースになってきた。また、谷原・松井選手らに東海・林選手が追いついて、大東・立花選手もすぐ後ろだ。

総合で見ると、細谷選手が一気に3つあげて総合7位へ。そして先ほど総合5位だった岡野選手が一気に11位に。その岡野選手から見た目10秒差になった帝京・山崎選手が49秒差で総合11位。岡野選手は山崎選手が追いついたところで何とか立て直さなければという状況だがどうだろうか。

【影取18.4㎞-遊行寺坂15.6㎞=2.8㎞】

参考:88回大津(東洋)8分08秒(ポイント違う?)

3位下田(青学)8分49秒①
8位山本(東洋)8分57秒②6:47
1位馬場(駒大)8分43秒③9:38
5位吉田亮(日体)8分52秒⑤15:46[4]13:29
2位細谷(中学)8分44秒⑥16:00[5]13:36
4位柳(早大)8分50秒④14:21[6]14:21
16位吉田楓(明大)9分16秒⑭22:17[7]14:50
10位甲斐(順大)9分04秒⑦16:05[8]16:05
7位林(東海)8分56秒⑧16:17[9]16:17
OP松井(東工)9分01秒(⑫)19:23[9]16:17
6位立花(大東)8分55秒⑱29:15[11]16:22
14位谷原(山学)9分11秒⑨16:27[12]16:27
17位苗村(中大)9分18秒⑫21:47[13]16:34
14位山崎(帝京)9分11秒⑪17:36[14]16:55
19位岡野(日大)9分42秒⑩17:16[15]17:16
9位渡邉(神大)8分59秒⑯22:35[16]17:54
18位松村(城西)9分27秒⑬21:56[17]20:09
11位土井(法大)9分06秒⑲30:37[18]20:38
13位白石(拓大)9分09秒⑮22:28[19]20:41
11位上田(上武)9分06秒⑳32:16[20]22:17
20位鈴木(東国)9分53秒⑰24:28[20]22:17

熱くなってきたこともあり、下田選手はややペースダウンか。この定点間は駒大・馬場選手が取りました。さすが2年時に箱根5区79分台で走っていただけありますね。やっぱり強い。お母さまもこの定点直後だったか応援に来ておられましたが、一番最高の走りを見せる事ができていましたね。

また、細谷選手の勢いが加速。総合順位も6位まで浮上して、秘密兵器炸裂となっている。懸命に逃げる吉田選手も好走で総合5位に浮上。往路13位14位の2チームがここまで総合順位であげてきたのは凄いですね。8番手争いは甲斐選手が逃げ、これを林・松井選手、そして立花選手があげている。立花選手はギリギリでhalf66分切った選手なのだが凄い、大東大は8区が得意だなという印象も。

後ろでは苗村選手が踏ん張れず後退、追い上げムードだったのだが1年生には厳しい争いか。また見た目で14番に挙がった山崎選手が総合でも20秒に迫った。下位の争いでは城西・松村選手が一気にペースダウン。やはり戻っていなかったか、見た目も20分以上に開いてしまった。法大・土井、拓大・白石選手らも頑張っているが襷を繋ぐは厳し状況になってきただろうか。

【戸塚21.4㎞-影取18.4㎞=3.0㎞】

参考:88回大津(東洋)9分02秒

2位下田(青学)9分10秒①
8位山本(東洋)9分26秒②7:03
7位馬場(駒大)9分19秒③9:47

1位細谷(中学)9分03秒⑥15:53[4]13:29
3位吉田亮(日体)9分11秒⑤15:47[5]13:30
5位柳(早大)9分16秒④14:27[6]14:27
17位吉田楓(明大)9分51秒⑮22:58[7]15:31
OP松井(東工)9分16秒(⑫)19:29[8]16:23
6位林(東海)9分18秒⑦16:25[9]16:25

4位立花(大東)9分15秒⑱29:20[10]16:27
10位甲斐(順大)9分34秒⑧16:29[11]16:29
13位谷原(山学)9分39秒⑨16:56[12]16:56
9位山崎(帝京)9分30秒⑩17:56[13]17:15
17位苗村(中大)9分51秒⑫22:28[13]17:15
19位岡野(日大)10分13秒⑪18:19[15]18:19
12位渡邉(神大)9分38秒⑯23:03[16]18:22
16位松村(城西)9分49秒⑬22:35[17]20:48
11位白石(拓大)9分36秒⑭22:54[18]21:07
13位土井(法大)9分39秒⑲31:06[18]21:07
15位上田(上武)9分40秒⑳32:46[20]22:47
20位鈴木(東国)10分26秒⑰25:44[21]23:33

下田選手は、最後までしっかりしたピッチを刻み、トップで襷リレー。終盤は熱く区間記録は到達できなかったものの、見事に青学記録、そして区間2位を1分突き放す快走であった。2位は東洋・山本選手。7分もの差がついたものの、終始安定したペースの印象。3位馬場選手は最後疲れが見えたものの見事区間2位。走り終えた後は、昨年の悪夢から解き放たれ、中継所にやってきていた同級生其田選手に泣き崩れていたのが印象的であった。

続いて、激しい4番手争いを細谷選手が制した。最後の定点間はトップタイム。中学の秘密兵器炸裂だ!吉田選手も前回区間17位からのリベンジとなる走りだった。ずっと安定していた柳選手が続き、最後は苦しい走りとなった明大・吉田選手がリレー。さすがに最初はオーバーペースか。それでも総合順位は2つあげ15位。望みを繋げる。

1分あいて、4チームが立て続けに入ってきた。先頭は学連・松井選手、昨年は繰り上げで出来なかった襷リレーを果たした。続いて林選手は6区7区の悪い流れを絶つ見事な走り、次に大健闘の立花選手。大東は復路は3区間とも区間10位以内で駅伝ができている。うまくまとめた順大・甲斐選手が11番目。走力的に心配されたが乗り切った。

そこからついていけなかった組だが、2年連続の谷原選手は何とか粘り切ったか。今年の調子からすると最低限入り切った。次にやってきたのは中大・苗村選手とラスト頑張った帝京・山崎選手。岡野選手は1分そこから離れてしまい、総合でも帝京が10位、23秒差で日大が総合11位。この差はどうでるか。9区は共に初の箱根の4年生だが??

3秒後に神大・渡辺選手がリレーしてから選手が来ない。青学が3連続区間記録に迫ったあおり、5校が戸塚中継所で繰り上げとなった。城西は往路はうまく繋いだが、復路が3連続のれなかった。拓大・白石選手は懸命に前を交わしていったが苦しく。法大・土井選手、先ほど繰り上げになった上武・上田選手が続き、最後になった東国・鈴木選手が中継所に到達した後崩れ落ちた。山で沸かせたが、7区8区で一気に箱根の洗礼を浴びる形になった。鈴木選手個人はこんな選手ではなかったはずなので、次回出場でリベンジしてほしいと思う。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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