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第90回箱根駅伝を解剖しよう!【4区編】

第90回箱根駅伝2014の定点間分析をして、詳しく見ていっています。
 
 
続いて、4区となります
 
 

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第90回箱根駅伝2014【定点間分析・4区】

 
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位 21位22位23位

4区

二宮9.1㎞
記録:西村(帝京)25分46秒(2分49秒9)
西村選手の時は二宮9.0㎞、計算は現在の距離表示に準拠
2位今井(東洋)26分03秒①
3位中谷(駒大)26分05秒②0:57
1位木村(明大)26分01秒③2:00(2分51秒5)
4位平(早大)26分13秒③2:00
5位山村(青学)26分37秒⑤4:38(2分55秒5)
7位坂本(日体)26分44秒⑥6:17
8位佐護(拓大)26分45秒⑥6:17
10位石川(日大)26分46秒⑧6:55
18位村上(中学)27分10秒⑨7:23
19位東(上武)27分12秒⑨7:23
10位池田(大東)26分46秒⑪7:26
15位荒井(東海)27分04秒⑫7:28
5位早川(帝京)26分37秒⑬8:28
20位西澤(順大)27分20秒⑭8:31(3分00秒2)
8位中村(法大)26分45秒⑮9:27
21位牛山(國學)27分24秒⑯10:37
12位三宅(中大)26分55秒⑰10:43(2分57秒5)
17位佐野(農大)27分09秒⑱12:03
13位松村(城西)27分00秒⑲12:17
OP:上村(山学)27分13秒[20]12:37
14位井上(神大)27分03秒⑳[21]12:40
16位駒井(専大)27分05秒㉑[22]15:06
22位中山(国士)27分27秒㉒18:40[23]16:30
 

★個人タイムは4強の激しいバトル 序盤は明大・木村選手が先手
 トップを走る東洋・今井選手と追う駒大・中谷選手はここまでは大きな動きは無し。二宮の地点では僅かに今井選手が上回っているが、どちらも後半の粘り次第という様相だった。

 後ろでは全日本7区区間賞の明大・木村選手が急追し、早大・平選手に追いつき先導。個人タイムもわずかながら東洋と駒大を上回って、連続区間賞を取ってしまうのではないかと思われる勢いだった。追いつかれた平選手も4番目のタイム。5番目の青学・山村選手らを大きく引き離すタイムで、上位がどんどん抜けていっている様子だ。
★日大・石川選手が単独8位へ、並走の上武大と中学大に大東・池田選手接近
 個人タイムはまだ大きな差がついていないので先ほど激戦だった8位争いの様子を。まず日大・石川選手が単独で8位をキープ。9位で並走となった上武・東選手と中学・村上選手に11位大東・池田選手が接近している。最も個人タイムを見ると東・村上選手の2人がスローペースと言った方が良さそうだが…。他にも細かい順位変動があり、色々動きそうな感じだった
 
 
酒匂橋15.5㎞-二宮9.1㎞=6.4㎞
記録:西村(帝京)19分00秒(2分58秒1)
西村選手の時は酒匂橋15.4㎞、計算は現在の距離表示に準拠
 
6位今井(東洋)19分26秒①
2位中谷(駒大)19分05秒②0:36(2分58秒9)
3位平(早大)19分07秒③1:41
6位木村(明大)19分26秒④2:00
9位山村(青学)19分28秒⑤4:40
5位佐護(拓大)19分23秒⑥6:14
6位坂本(日体)19分26秒⑦6:17
12位石川(日大)19分46秒⑧7:15(3分05秒3)
11位池田(大東)19分35秒⑨7:35(3分03秒6)
17位村上(中学)19分59秒⑩7:56(3分04秒3)
18位東(上武)19分59秒⑩7:56
1位早川(帝京)18分56秒⑫7:58(2分57秒5)
20位荒井(東海)20分26秒⑬8:28
4位中村(法大)19分20秒⑭9:21(3分01秒3)
19位西澤(順大)20分23秒⑮9:28(3分11秒1)
14位三宅(中大)19分50秒⑯11:07
16位牛山(國學)19分56秒⑯11:07
9位井上(神大)19分28秒⑱12:42
15位松村(城西)19分53秒⑲12:44
21位佐野(農大)20分29秒⑳13:06
OP:上村(山学)20分03秒[21]13:14
13位駒井(専大)19分49秒㉑[22]15:29
22位中山(国士)20分27秒㉒19:41[23]17:31
★共に苦しそうになったトップ争いは駒大・中谷選手に勢いあり
 10㎞を過ぎたあたりから、今井&中谷選手両者とも顔が歪むようになった。ペースが落ち始めたのはトップを走っている今井選手。1年生の中谷選手の方が粘りが効いている感じだ。
 
 中谷選手は1年生とはいえ、やはり駒大の2冠に貢献している男だった。じりじりと差をつめていく。今井選手も実力はあるものの、3年生で大学駅伝初出場、設楽兄弟に挟まれたプレッシャーもあったのか、動きが悪くなっている感じだ。思わぬ劣勢となった駒大だが、反撃に転じている。
★3位争いは早大・平が、6位争いは拓大・佐護選手が抜け出す
 後ろにも動きが出始めた。3位争いでは、後半になってきて早大・平選手が3位を奪い返していた。木村選手は序盤突っ込んだのが祟ったのか一気に引き離されていた。区間賞争いはいつのまにか駒大と早大の将来のエース候補の対決の様相となっている。
 
 また、6位はずっと拓大・佐護選手と日体・坂本選手が並走していたが、酒匂橋直前で佐護選手が前へ。佐護選手は、拓大の主力選手だが、5区が不安ということで敢えてこの区間に入ったそうだが、どうやら当たりそう。坂本選手も実力を考えると粘っているが、ここでまた後退となってしまった。
★帝京・早川、法大・中村選手がシード権へ向けて猛追 大東は9位へ
 さて、区間順位は駒大と早大だが、この間上回っているのが前回区間2位の帝京・早川選手。秋から良くなかったが、この区間は相性が良いのだろうか。風が多いのでガタいがいいのが有利とかというのも聞いているが、とにもかくにも順大・西澤選手と東海・荒井選手をぶち抜いて、先ほどの定点で1分離れていた上武と中学大に並びかけている。なんだかんだシードラインに浮上しそうな気配。
 
 更にその後ろでは先の西澤選手を交わして法大・中村選手が頑張っている。3区で一度離されたが、再びシードラインに食って掛かってきた。こちらには5区に職人がいるので、少しでも良い位置へ、という気迫の走りとみる。昨年もこの4区の好走で5区に繋いだ。また、上武と中学を抜いた大東・池田選手が9位へ。こちらは昨年本来5区予定だった片川選手が控えている。最短でも5区の手前なので重要な区間である。
 
 
小田原中継所18.5㎞-酒匂橋15.5㎞=3㎞
記録:西村(帝京)9分48秒(3分16秒0)
 
7位今井(東洋)9分46秒①
1位中谷(駒大)9分31秒②0:21(3分10秒3)
3位平(早大)9分43秒③1:38(3分12秒3)
19位木村(明大)10分09秒④2:23(3分23秒0)
5位山村(青学)9分45秒⑤4:39
4位佐護(拓大)9分44秒⑥6:12
15位坂本(日体)10分00秒⑦6:31(3分20秒0)
14位石川(日大)9分55秒⑧7:24
10位池田(大東)9分48秒⑨7:37
5位村上(中学)9分45秒⑩7:55
11位早川(帝京)9分50秒⑪8:02(3分16秒7)
18位東(上武)10分02秒⑫8:12
20位荒井(東海)10分15秒⑬8:57
2位中村(法大)9分39秒⑭9:14
15位西澤(順大)10分00秒⑮9:42
7位牛山(國學)9分46秒⑯11:07
11位三宅(中大)9分50秒⑰11:11
9位井上(神大)9分47秒⑱12:43
17位松村(城西)10分01秒⑲12:59
OP:上村(山学)10分06秒[20]13:34
22位佐野(農大)10分26秒⑳[21]13:46
13位駒井(専大)9分53秒㉑[22]15:36
21位中山(国士)10分20秒㉒20:15[23](3分26秒7)
★駒大・中谷選手が区間賞で21秒差へ なお1位2位はルーキー
 駒大・中谷選手の攻勢は最後まで変わらずに21秒の差まで詰まった。勿論区間賞だ。しかも区間記録に7秒差まで迫る快走だった。東洋大の5区に設楽兄がいることを考えると、できれば逆転にこぎつきたかったが、ひとまず流れを渡し切らないということはできたようだ。今井選手も何とか失速は最小限に留めたようで区間3位という成績だった。
 
 また総合3位を守った早大・平選手が区間2位。平選手は、OBの三田選手の1年時のタイム(当時の区間記録)を1秒上回った模様。4区という繋ぎ区間ですが、高校時代活躍していた中谷・平選手が区間順位ワンツーというは次年度が楽しみになってきます。1年生と言えばこの世代高校時代の5千タイムトップの石川選手は後半怪しくなってきましたが何とか総合8位をキープしたようです。
★5区に主力投入した大学の選手の位置は?日体・日大・法大・山学
 トップとはかなり差が開いてしまったものの、東洋大以外に5区に大砲を持ってきているチームが複数ある。拓大が見える位置に後れをとどめた日体・坂本選手が、昨年区間賞の服部選手に総合7位で襷リレー。また、シードライン、まで1分強まで詰めた法大は昨年区間2位の関口選手へ。それぞれ夏に若干の故障をしたのが気がかりだが、どういう走りとなるか。
 
 怖いのは日大・キトニー選手。2区が埋まった事により本人の希望通りの5区へ投入となった。防寒具をこれでもかと身に纏っていたのが気になったが、総合8位からどういう走りとなるか(なお、9位に大東・池田選手が浮上、10位争いは最後に切り替えた中学・村上選手、帝京・早川選手を挟んで、上武・東、東海・荒井選手と続いている)。
 
 それから、できれば上位で総合順位を争う姿を見たかった山学・井上選手は4区走者上村選手から20番目で襷を貰った。上村選手自身は中々ペースを上げられなかったが何とか終盤に大失速した農大・佐野選手を交わしている。佐野選手は、最後はずっと最下位を走っていた国士・中山選手より遅れる厳しい走りとなってしまった。2区3区と上がりかけていただけに痛い失速だ。最近絶好調の三輪選手に期待がかかっている。
★堅実な走りをした青学・山村、神大・井上、専大・駒井選手
 テレビには中々映らなかったが堅実な走りをしたのは彼らだ。青学・山村選手は全日本で失速していたが、今回は単独走の中粘りある走り。監督からは不安のある区間と言われていたが、頑張った。3年生で主将を務めている神大・井上選手も、急きょ5区に抜擢されたエースの柿原選手に懸命の走り。実力のあるルーキー城西・松村選手を交わすなど精一杯の走りを見せた。また、専大・駒井選手もずっとブービーという位置ながら、同大学ようやく区間中位の成績となった
 
★おまけ:昨年と同じく並走していた國學・牛山と中大・三宅選手
 そういえば、途中から國學・牛山選手と中大・三宅選手が激しいバトル。三宅選手が少しあった差を追いついた形で途中から並走。最後のラストで牛山選手が4秒離したが区間順位は三宅選手が上。國學院と中央大は昨年3区4区でずっと並走していたのだが、今回もなぜか似たような位置での襷リレーとなった。5区でのバトルも少し気になったり??