流経・藤崎選手が引っ張りやや縦長に。1000m手前から神大・荻野選手が前に出てきて、じりじりと引き離し始める。2位集団は帝京・田村選手や藤崎選手らが追うが、1周する間に4秒程差ができる。1位荻野選手はそのまま突っ走る。2位には単独で田村選手が浮上、3位集団は徐々に人数が絞られ6人ほどに。荻野選手は最後までしっかりした走りをキープし、ガッツポーズでゴール。見事な連覇だった。2位田村選手、3位は最後追い込んだ中学大・高橋選手が入った。
東洋・小室選手が引っ張り、早大・大木選手が続く展開、やや縦長になる中、順大・野田選手が転倒し後れを取ってしまう。レースは東洋・小室選手が一人抜けだして1000m付近で3秒差をつける。追うのは東海・三上、法大・青木、山学・矢ノ倉選手ら3人、かなり縦長になってきている。1500mを過ぎたあたりから徐々に1位と2位周田の差がつまり出し、小室選手が吸収される。代わりに東海・三上選手が集団を引っ張り始める。残り1000mを切って小室選手が遅れだし、先頭は3人。法大・青木選手が引っ張り、東海・三上、山学・矢ノ倉選手が食らいつく展開に。残り1周を切り、青木選手がスパート。三上選手が食らいつくも5m差ができる。青木選手の走りは衰えることなくそのまま1位でフィニッシュ、見事に優勝!2位三上選手、3位矢ノ倉選手が続きました。
★この1年で飛躍した法大・青木選手が初優勝!!
色んな選手が出入りする中、最後に抜け出したのは法大・青木選手でした!昨年から入賞し、その中で全日本予選・箱根本戦と戦ったランナーが一回りも二回りも成長していました。ちなみに法大の選手が3障を制するのは96回の関東インカレで史上初めてとか!割と3障は決勝進出するイメージがあったので意外だったのですが、とてもめでたいことですね。これからの成長も楽しみです。
★東海大連続表彰台守る三上選手2位!高校IH優勝の山学・矢ノ倉選手復活3位!
持ちタイムトップの東海・三上選手が2位に食い込みました。東海大はこの種目は連続して表彰台をキープしていて、三上選手に託されていたといっても過言ではなかったです。ただ、怪我明けからそんなに時間がたっていなかったのがネックでした。それでも2位にこぎつけたのはさすがですね。また、3位は高校時代から3障トップだった矢ノ倉選手。大学に入ってからは苦しんでいたことも多かったですが、最後表彰台に立てたのは良かったですね。
★今年参戦した日体・山口選手が4位!昨年入賞の明大・東島選手、早大・大木選手も合わせた
4位には3障としては新鋭に近い存在だと思います。日体・山口選手が4位に食い込みました。昨年の秋トラックのタイムが大きく伸びて駅伝出走にあと少しまでこぎつけました。走力が上がって満を持して登場した形、見事4位に入りました。また、他に昨年入賞してしっかりキープした選手もいます。明大・東島選手と早大・大木選手は連続の入賞ですね。東島選手はさすがの安定感、大木選手は怪我明けなんですが残り50m時点9位からの意地の逆転でした。3障で加点できる選手がいるところは関東IC強みですね。
★序盤出た東洋・小室選手は7位へ、4年生小柳選手が上級生の意地6位!
東洋・小室選手は昨年表彰台を期待されている存在でした。ところが召集の点呼でまさかの遅刻…スタートラインにすら立てませんでした。その後怪我もあり苦しむ中、ようやく復帰。期するものがあったのかは分かりませんが、決勝の舞台で序盤から一人で推し進めます。最後までは持たず7位に留まりましたが、存在感を示しました。また、6位には同じ東洋大の小柳選手が食い込みました。これまで大きな実績は少なかったですがやりましたね。この種目は叩き上げの4年生が活躍することが多いですが、今年は小柳選手がやってくれましたね。