最も、両予選会とも苦難の末の通過、本戦で戦うのは更に高い総合力が必要でした。全日本駅伝は1区住吉選手が上位とそれほど離されず食い下がったものの、2区候補の石井選手が調子が上がり切らず、抜擢された八巻選手が区間18位の苦しい走りで総合14位へ後退。3区から7区は区間15位前後を走行、アンカーの餅崎選手がまずまず健闘し区間12位、関東最下位は免れることはできたものの、前のチームとは3分以上の大差がついていました。
迎えた箱根駅伝、石井・住吉選手の2枚看板を並べて序盤から流れに乗っていこうとしたものの、石井選手が早い段階でついていけなくなってしまい、前と差が離れた19位。記録会で良いタイムを出して復調気配を見せたものの、他校の主力と勝負するには至らなかった。住吉選手は早い段階で留学生に抜かれ最下位(大きく後ろに離れて選抜はいたが)に落ちると波に乗れず区間最下位に終わってしまう。
こうなるときつい。主力を起用したにも関わらず単独の最下位、そこから3区八巻4区多喜端5区藤江選手も区間19位や区間20位を連発、3年前のデジャビュともいえる展開に。元々戦力がもう少しという国士館大に一人で追い上げる力は残されていませんでした。復路で意地を見せたかったものの、6区山下りに起用された1年生の福田選手が66分とちょっとびっくりするくらい時間がかかる区間最下位で大きく出遅れます。7区戸澤選手も苦しい走りとなり、まさかの平塚中継所での繰り上げスタートを食らいます。8区本多選手も力不足、全く駅伝に参加できませんでした。
ここで一矢報いたのが3年前同じような展開で8区で奮起していた餅崎選手。苦しい走りではあったものの、終盤も一定のペースで刻めたことで区間16位、9区にして初めて区間19位より良い成績となりました。10区の渡部選手も繰り上げ組の集団で終盤まで粘り区間16位、最後に駅伝に加わることができました。
駅伝は苦しかったですが、それでも一時は出場ラインにほど遠いところまでチーム力が下がっていた中、2016年度は2つの大学駅伝に出場する事が叶いました。この1年で大きな前進を見せました。ここから駅伝で闘う集団になるに、やることは色々とあるのかなと思います。一つでも二つでも形にしていってほしいですね。