本日は、
秋以降苦しい流れに…日本大学です

全日本大学駅伝予選会2位通過
4組 3組 2組 1組
1位ワンブイ②284584 8位川口③302368 4位加藤②310286 25位石井③312548
12位石川④293951 27位岡野③305360 28位金子①313957 28位阿部①313038
 シーズン序盤はとにかくエース2人とそれ以下の選手の差が大きい、というのがあげられていたと思います。ワンブイ選手は駅伝は未経験ではあるものの、関東ICなどトラックの種目で圧倒的な強さを誇っていたし、4年生石川選手は上級生になって高校時の勢いを取り戻していました。あとは誰が続くか…でした。総合力が最初に試される全日本予選は1組は苦しかったものの大きくは遅れず、2組は期待の加藤選手が間に合い組上位、3組はスタミナある川口選手の成長が著しく一桁順位、エース前にボーダー付近に付けることに成功。ワンブイ・石川選手のコンビで見事に2位まで浮上。ひとまずやりたかった戦いはできたように思います。
箱根駅伝予選会10位通過
1位ワンブイ②58:15 7位石川④59:38 76位山崎③61:21 92位川口③61:35 127位岡野③62:06
130位清水目④62:08 131位村田④62:08 155位町井宏③62:38 174位畔柳④62:51 220位金子①63:37
 日本IC5千では日大がワンツー。石川選手は自己ベストを更新する充実ぶり、他の選手が記録会で平凡なタイムだったのが気にはなりましたが、少なくとも上位候補だろうと思われました。
 ところが蓋を開けてみれば大苦戦。ワンブイ選手は初の20㎞ロードで快調に飛ばし58分15秒の好タイムでトップ、石川選手も59分台でまとめましたが、そのあとがなかなか来なかった。川口選手の収穫はありましたが、山崎・岡野選手が昨年より順位タイム共に落としてしまうと、8番手で155位・10番手が220位となり、中堅層の不安定さと選手層の薄さが浮き彫りになり、結果的にギリギリ10位、冷や汗の通過でした。
全日本大学駅伝12位
1区(14.6㎞) 4位石川④43:58(4) 5区(11.6㎞) 17位石井③36:34(12)
2区(13.2㎞) 4位ワンブイ②38:43(4) 6区(12.3㎞) 12位清水目④36:56(12)
3区(9.5㎞) 22位岡野③29:23(12) 7区(11.9㎞) 14位松木①35:53(13)
4区(14.0㎞) 8位川口③41:59(11) 8区(19.7㎞) 10位山崎③60:19(12)
 全日本でしっかり駅伝をしたいところ、主力2人を1区2区に並べる特攻型のオーダーで序盤はトップかと言われました。初の1区で慣れなかったという1区石川選手ですが4位でワンブイ選手につなぎます。ただ、ワンブイ選手が今一つ来ない。後ろから来たランナーに交わされていく場面もありました。箱根予選で脚を痛めてしまったらしくその影響があったのかもしれません。それでも4位で繋ぎます。次の岡野選手がしっかり流れを引き継ぎたいところですが、多くの地方の選手にも負ける区間22位の大ブレーキ、今回で3連続の失速…駅伝はなぜこうなってしまうのか??
 この時点でシード権は厳しくなり、あとは総合12位前後を行ったり来たりとなりましたが、そんな中主要区間を任された選手が健闘します。4区初駅伝となった川口選手が区間8位の好走を見せると、かなり早くからアンカー内定していたという山崎選手が区間10位、タイムもしっかり3分03秒を刻んだペースで走行。ポイントとなる区間がいくつかできたのが収穫でした。
箱根駅伝19位
1区(21.3㎞) 16位石川④64:51(16) 6区(20.8㎞) 11位町井③60:20(11)
2区(23.2㎞) 7位ワンブイ②68:16(9) 7区(21.3㎞) 20位石垣①68:55(16)
3区(21.4㎞) 14位高野③65:08(8) 8区(21.4㎞) 20位小坂①70:47(17)
4区(20.9㎞)
15位清水目④67:16(13)
9区(23.1㎞) 20位山崎③77:08(19)
5区(20.8㎞) 6位川口③74:24(10) 10区(23.0㎞) 14位山崎④73:33(19)
 10日のエントリーでやや驚きがありました。ポイントゲッター候補と言われ続けていた加藤選手が結局怪我の回復が間に合わず無念の欠場。更に、トラックのスピードはあるが駅伝で結果が出ていなかった岡野・石井選手が外れ、代わりに1年生が大量エントリーしていました。まだここまで大きな実績を残していた1年生は少なく、かなり苦しくなる区間が出そうな感じがしてました。そうでなくても往路からまずどうやりくりしていくのか注目されました。
 序盤は全日本と同じ形、今度こそロケットスタートといきたかったですが、1区石川選手が六郷橋手前から脱水症状に陥ってしまい16位スタート。2区ワンブイ選手は68分16秒とまずまずも予選のような圧倒的な走りとはいかず、総合9位に上がるのが精一杯でした。それでもそこから暫く粘ります。3区は直前に調子を上げた高野選手が一つ順位を上げます。4区清水目選手は13位へ下げますが、大崩れすることなく走り切りました。そして5区抜擢された川口選手が粘り強さを発揮、3つ順位を上げて往路は10位でシード権内で終えます。
 6区は2年連続出走の町井宏選手。昨年同様60分前半でまとめ、順位は1つ下げますが何とか戦います。ただ、ここまででした。1年生を起用した7区8区が連続して区間最下位。総合17位まで下げ、シード権が難しくなります。9区山崎一選手で一矢報いたかったですが、まさかの区間最下位。タイム的には何かしらアクシデントがあったのでしょう。総合19位まで下がったのは仕方がなかった。アンカーは予選走っていませんが、アップダウンのある世田谷ハーフで65分台で粘った山崎和選手。繰り上げの集団でしっかり粘り区間14位になったのが救いでした。

 元々選手層には難があるとは言われていましたが、年間通して長い距離での自己ベストが他校に比べて少なかったように思います。このあたり、1年目の武者監督が育成に苦労されていたのかなと思います。中堅の選手層は更に薄くなると思いますが、前年度うまくいかなかった育成面でプラスしていけるようにしたいところだ。
hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。