全日本でしっかり駅伝をしたいところ、主力2人を1区2区に並べる特攻型のオーダーで序盤はトップかと言われました。初の1区で慣れなかったという1区石川選手ですが4位でワンブイ選手につなぎます。ただ、ワンブイ選手が今一つ来ない。後ろから来たランナーに交わされていく場面もありました。箱根予選で脚を痛めてしまったらしくその影響があったのかもしれません。それでも4位で繋ぎます。次の岡野選手がしっかり流れを引き継ぎたいところですが、多くの地方の選手にも負ける区間22位の大ブレーキ、今回で3連続の失速…駅伝はなぜこうなってしまうのか??
この時点でシード権は厳しくなり、あとは総合12位前後を行ったり来たりとなりましたが、そんな中主要区間を任された選手が健闘します。4区初駅伝となった川口選手が区間8位の好走を見せると、かなり早くからアンカー内定していたという山崎選手が区間10位、タイムもしっかり3分03秒を刻んだペースで走行。ポイントとなる区間がいくつかできたのが収穫でした。
10日のエントリーでやや驚きがありました。ポイントゲッター候補と言われ続けていた加藤選手が結局怪我の回復が間に合わず無念の欠場。更に、トラックのスピードはあるが駅伝で結果が出ていなかった岡野・石井選手が外れ、代わりに1年生が大量エントリーしていました。まだここまで大きな実績を残していた1年生は少なく、かなり苦しくなる区間が出そうな感じがしてました。そうでなくても往路からまずどうやりくりしていくのか注目されました。
序盤は全日本と同じ形、今度こそロケットスタートといきたかったですが、1区石川選手が六郷橋手前から脱水症状に陥ってしまい16位スタート。2区ワンブイ選手は68分16秒とまずまずも予選のような圧倒的な走りとはいかず、総合9位に上がるのが精一杯でした。それでもそこから暫く粘ります。3区は直前に調子を上げた高野選手が一つ順位を上げます。4区清水目選手は13位へ下げますが、大崩れすることなく走り切りました。そして5区抜擢された川口選手が粘り強さを発揮、3つ順位を上げて往路は10位でシード権内で終えます。
6区は2年連続出走の町井宏選手。昨年同様60分前半でまとめ、順位は1つ下げますが何とか戦います。ただ、ここまででした。1年生を起用した7区8区が連続して区間最下位。総合17位まで下げ、シード権が難しくなります。9区山崎一選手で一矢報いたかったですが、まさかの区間最下位。タイム的には何かしらアクシデントがあったのでしょう。総合19位まで下がったのは仕方がなかった。アンカーは予選走っていませんが、アップダウンのある世田谷ハーフで65分台で粘った山崎和選手。繰り上げの集団でしっかり粘り区間14位になったのが救いでした。
元々選手層には難があるとは言われていましたが、年間通して長い距離での自己ベストが他校に比べて少なかったように思います。このあたり、1年目の武者監督が育成に苦労されていたのかなと思います。中堅の選手層は更に薄くなると思いますが、前年度うまくいかなかった育成面でプラスしていけるようにしたいところだ。