第95回箱根駅伝2019が終わり、卒業生の進路、新入生の情報が発表!
新年度にも入り、チームは第96回箱根駅伝2020に向けて動き出しています。
最も、シード校の10チーム以外は、箱根予選を突破しなければなりません。
そこで、前年度惜しくも予選を突破できなかったチームより、
今年本戦出場が狙えるチームをいくつか紹介します。
今回は、
前回予選12位(次点)の麗澤大学
前回予選15位の創価大学
前回予選17位の筑波大学
の春時点での戦力分析や新情報です。
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彼らが2年の頃までは予選20位前後で喘いでいて、3年時成績が急上昇しています。西澤・田中選手以外は上級生になってから箱根予選を経験しているのですよね。
3年時は太田・渡邊選手らが成績を残し、最終学年は吉鶴選手が二桁順位、さらに市川選手も伸びましたね。山川監督の元、じわじわと成績を伸ばした選手が多かったです。最後は精一杯、次点でした。
5000m上位10人平均:27位14分29秒1
10000m上位10人平均:27位29分56秒8
ハーフ上位10人平均:24位65分01秒0
国川恭朗④29分24秒20≪19:箱4区21位相当、18:予42位、17:予151位、16:予134位≫
宮田 僚④29分39秒43≪18:予97位、17:予90位、16:予168位≫
河内宏太④30分53秒87
瀬尾和輝④30分57秒25
高垣龍太④31分37秒78
難波 天③29分30秒13
植田陽平③29分35秒18≪18:予90位、17:予206位≫
水野優希③29分46秒42≪18:予124位≫
早川朋輝③29分59秒23≪18:予178位≫
杉保滉太③30分12秒04≪18:予181位≫
竹内奨真③30分15秒98≪18:予200位≫
山本将輝③30分32秒74
河野拓実③30分33秒43
加藤立誠③30分54秒28
小林琢人③31分02秒89
萩原 新③31分48秒62≪18:予146位、17:予186位≫
椎野修羅②31分49秒12≪18:予162位≫
山本蒼弥②31分20秒23
平均タイムを見ていると、やっぱりハーフマラソンのチームですね。トラック27位からのハーフ24位。ボーダーに迫ります。とはいえ、トラックのタイムも上がりましたね。細心の記録会では3障も良かったです。取り組みが活発になってます!
4年は個人でも通用する選手がいますね。学生ハーフ上位で唯一箱根経験者の国川選手、2年連続予選二桁順位の宮田選手が引っ張ります。また、3障で戦える河内選手もいますね。
3年は頭数が多い。山川監督も期待の世代だそうですね。1年時から29分台を出した植田選手は箱根予選二桁、他にも水野・早川・杉保選手ら箱根予選ガンバた選手がいます。
またロード特化の萩原選手に、トラックからじわじわ距離も伸ばしてきた難波選手あたりも秘密兵器になるかな?
新2年がやや遅れていますが、素質高いと言われる椎野選手の復活はそっと待ちたい。あとは山本選手らが頑張っていますかね?
1年生は今回は上位選手はあまりとれなかったですかね。最高が松元選手の14分48秒、14分台4名でした。記録会にはもう何度も出場し、宇都木選手が好調かな?5月頭には10000m集団層。33分40秒台でゴールし、箱根予選へ向けて準備を進めています。秋までに伸びる選手は果たして?
こうみると上級生が本当に多いですよね。3年生がとても人数が多く、箱根予選90位の植田選手、150位以内に入った水野・萩原選手、200位以内に入った早川・杉保・竹内選手。さらにトラックでは彼らを上回る難波選手がいます。彼らがワンランク上にいければ、だいぶタイムが短縮されるはずです。
そしてロードになると完全にエースになる4年生がいるのですよね。国川選手は学生連合を経験してまた一回り強くなった印象。1㎞3分でハーフを推せます。また、3年連続で予選結果を残している宮田選手も非常に貴重な選手。この2本柱がいるから、初出場を目指せます。
3年生の頭数は多いけど、ロードではエースになる4年生がいる…こういうときって結果的に一番成績を残せることもあります。今年初優勝した東海大が実際そうで。個性豊かな3年生が多くの区間を締めましたが、2区と9区の、最重要で長距離区間は4年生が締めました。他校の主力と戦える4年生がいる今年は、本当に勝負の年になってくるのかなと思います。
また麗澤大はハーフマラソンで光る部分は以前からあり、学生選抜に出場した選手はみんな頑張っていました。ただ、チーム全体で戦うとなるとスピード不足は否めませんでした。ただ、それも少し解消されつつありますかね。1万m29分台は増えてきています。臆せず勝負できる選手が増えるのではないでしょうか。
惜しくも次点となった前回の成績を見ると過去最高の成績とはいえ、チーム最高が国川選手の42位、100位以内が4名でうち2名が90位台…。エースも総合力も、インパクトとしては低かった。前回ギリギリ出場の上武大と比べても10人全員が少しずつ負けていました。
エースと言う点では国川選手がもう少し成績を伸ばせそうですが、総合力とがやはり大事でしょうかね。順位でいうと、100位以内の選手、タイムで言うと64分半以内で走れる選手をいかに増やせるか。このあたりの条件がクリアできれば、令和初の初出場校になれるかもしれません。
2年時に箱根駅伝2度目の出場。総合13位に躍進したのですよね。この時6区と7区を務めた作田・古場選手を中心に、一気にシード校の壁を破るのかとも思われましたが…常連校になるのか簡単なことではないのですね。
このうち作田選手は高校時代5千m15分後半から、1万m28分台まで成長したと大きな話題になりました。長い距離も最終学年は克服し、箱根予選も初の二桁順位でした。
他にも4年連続で箱根予選出場した二宗選手、上級生になってから出場した棚橋・秋山選手、1万mの記録では彼らと同等の坂野・郷選手らもいました。それぞれ3度目の出場へ死力を尽くしたはずです。
5000m上位10人平均:11位14分09秒5
10000m上位10人平均:15位29分26秒0
ハーフ上位10人平均:18位64分28秒8
ムソニ ムイル④27分38秒05≪17:予5位、箱2区4位、16:予4位≫
米満 怜④29分04秒93≪18:予63位、17:箱8区3位≫
上田結也④29分26秒38≪18:予94位、17:予230位≫
鈴木ニムラ④29分42秒16
築舘陽介④29分54秒26≪18:予145位、17:予202位、16:予88位≫
吉留一喬④30分00秒83≪16:予86位≫
竹下和真④30分09秒06
鈴木大海③29分23秒57≪19:箱3区20位相当、18:予54位、17:予156位≫
福田悠一③29分47秒49≪17:予190位≫
石津佳晃③29分48秒67≪18:予137位≫
原富慶季③29分55秒97≪18:予153位≫
右田綺羅③30分01秒39
梅木 陸③30分05秒41
桜木啓仁③30分15秒61
大澤智樹③30分38秒46
松本直樹③31分43秒54≪18:予265位≫
嶋津雄大②29分38秒62
小野寺勇樹②30分01秒54
梅木 海②30分06秒11
三上雄太②30分24秒73
永井大育②30分30秒18≪18:予278位≫
チームの平均タイムを見ていてびっくり。ここ2年箱根予選で失敗していること、11月~12月にトラックに集中できていたということもあるのでしょう。5千11位、1万15位、ハーフ18位…、こんなトラック寄りのチームではなかったはず。
少し下がっているのは気がかりではありますが、また箱根予選一転に集中できれば、楽しみなチームになってきます。
4年生は強力ですね。昨年秋は完全欠場となったムイル選手はまだ5000mですが13分40秒台を出せるまで戻りました。前回の経験者米満選手も総合力高い選手になりました。上田・築館選手らもロードで力になるはず。
3年生は前回の箱根を経験した鈴木選手がまず中心。前回の予選で150位前後の石津・原富選手、更にスピードのある大澤選手もいますね。一時ハーフで勢いのあった右田選手らの復帰が待たれます。
2年生も名前をよく見るようになりましたね。箱根予選出走した永井選手だけでなく、嶋津・小野寺選手あたりは本格的に主力になってきそうな予感。この半年間の伸びが楽しみな世代です。
新入生に即戦力がいるのですよね。関西創価高を高校駅伝初出場に導いたエース葛西選手が、そのまま創価大に進学しました。留学生を除いてここまで全国クラスの入学は、創価大初です。GGNでもいい経験しましたし、今後に注目です。
濱野選手も持ちタイムはほぼ同じ。今は回復途上で5千15分かかっていますが今後次第。あとは14分40秒以上。創価大の育成力に期待がかかりますね。
もうだいぶ前なんですね。ムイル選手が2区を走り一気に上位進出、苦しくなった8区で米満選手が好走し、もう一度流れに乗せたこと。彼らが引っ張っていく、いや引っ張ってるのですが…中々簡単に常連校にはなれないことを思い知らされます。
その4年時の世代は米満選手が大きく成長、上田・築館選手も戦力になっています。彼らがいるうちに箱根本戦に戻りたい。箱根を知らない世代はなるべく作りたくはないところです。
2大会前は、集団走のペース配分がうまくいかず失速。昨年はエースのムイル選手が怪我でエントリー漏れ。前半突っ込んでいく作戦をとったものの、後半持たなかったですね。このあたり、まだ少し予選の戦い方がバタバタしているのかなとも…
ムイル選手は、春になって約1年ぶりにレース復帰。長い距離は実戦ではまだですが、持ち前のスピードは戻ってきています。ひとまずエースがいるだけでも安心感は違うと思います。120%を出す必要はなく、それぞれの力をしっかり出せるよう考えていけます。
そうそう、体制が変わりました。榎木新監督ですかね。選手時代は、中央大で箱根駅伝4年連続区間賞の記録を持っている方です。選手時代の実績は凄いですが、箱根予選とは全く無縁。指導者としても大学生は今回が初めてとなります。
チームとしては上記の4年生4人、3年は鈴木選手がまず強力ですかね。そのあとはまだやや未知数な面が多い選手と言うことになります。頭数はいるけど実績が少ない選手に10番手前後が走ることになる可能性が高そう。
そうなると、ここからの半年間の戦略は結構重要です。前監督からもしっかりと引き継いでいるとは思いますが、ここからのスケジュール、そして、本番当日入りをどうさせるか…。このあたりの緻密さは必要になります。そこがどうなるかですかね。
学部生の卒業生としてはこの2名になりますかね。小林選手は3年時あたりから1500mを中心に活動。2018年度は日本の五本の指に入るほどの活躍をしていました。いい就職先が見つかってればと思います。
村上選手は、4年連続で箱根予選に出場。年々長い距離で力を付けてきた選手ですね。最終学年で大幅に順位が上がって159位。チーム内でも5番手に入る活躍でした。
5000m上位10人平均:24位14分27秒2
10000m上位10人平均:26位29分56秒8
ハーフ上位10人平均:26位65分26秒5
川瀬宙夢⑤29分54秒30≪18:予179位、17:予217位、16:予186位≫
池田 親④29分47秒06≪18:予106位、17:予125位、16:予231位≫
金丸逸樹④29分58秒14≪18:予89位、17:予228位、16:予122位≫
藤田黎士④30分05秒82≪18:予272位、17:予334位、16:予366位≫
相沢拓実④31分00秒51≪18:予246位≫
齋藤零司④31分28秒43
相馬崇史③29分27秒77≪19:箱5区13位相当、18:予67位、17:予69位≫
西 研人③29分59秒31≪18:予122位、17:予181位≫
児玉朋大③30分05秒45≪18:予213位、17:予249位≫
渡辺珠生③29分55秒63≪18:予243位≫
猿橋拓己③30分00秒97≪18:予214位≫
大土手嵩③30分14秒20
尾原健太③30分41秒87
山口航平③30分56秒41
田川昇太③31分20秒96
杉山魁声②30分27秒30≪18:予320位≫
5000m24位で10000mとハーフは26位。以前は5000mをまずは強化してという形でした。そこまでトラックの更新は目立たなくなりましたが、前回は箱根予選17位大きく躍進。少しずつ指導方針が変わりつつあるのでしょうかね?
5年4年はタレント揃いなんですよね。中学時代から名前を聞く池田選手は一発の集中力有、金丸選手はロードになると人が変わるタイプで、学生連合にも選ばれた経験があります。
これに医学群でもう一度チャンスがある5年川瀬選手は3障と安定感が持ち味。相澤・藤田選手は短い距離の方が得意なタイプですが、長い距離も少しずつ対応してきているところ。まずは彼ら。
最大のスカウトができた世代が3年。学生連合で山登りを駆け抜けた相馬選手を中心に層が厚い。西・児玉選手は2年連続箱根予選出走、最近は渡辺・猿橋選手も勢いが出てきました。尾原選手ら叩き上げ組もあがってきました。大土手選手も脚の不調を抱えながらも再起を目指しています。この学年の伸びは大事です。
2年生世代は昨年箱根予選を経験した杉山選手以外が出遅れているのが気になりますが、この1年間で誰が出てくるかの楽しみもありますね。
5000mの14分台は5名にとどまりましたが、多くの選手が高校時代主将を務めた選手たちだそうですね。これから箱根駅伝を本気で狙うにあたり、マネジメント力は大事なので、そういう経験がある選手の入部は嬉しいところですね。
競技面は小林選手が1500mで結果を出している以外はこれからですかね。うまくまとまっていければ面白い世代になるのかもしれません。
この頁…というより、春の時点で戦力分析をするチームの中では、前回の箱根予選の成績は一番低い17位です。それでも紹介するのは、チーム力がついてきているし、今年は大きく浮上するチャンスだからです。
3年前24位、前々回19位、そして前回17位でしたから確実に上がってきています。そしてその17位のメンバーが、11人も残っています。ボーダーとは9分差がありましたが、前回の個人成績が64分少しから67分程でしたから、かなり短縮する余地はあるはずです。
くしくも大河ドラマで、前身の東京高師が母校の金栗四三さんが舞台になっていますし、うまく機運も合えばなと思うのですが…
一人抜けたエース級は相馬選手。学生連合には2年連続選ばれ、今回ついに出走。今は貧血もあるようですが、治ればまた勢いある走りが見れるはず。金丸・池田選手もしっかり二桁順位で走る力はあります。
なおこの3選手は、前回の箱根予選は万全の状態で挑ませることはできなかったそうで、その中で64分前半から中盤。予想以上の走りだったそうで、彼らの足並みが揃えば、必ず稼ぎ頭になります。
もう2人は、まずは3人西選手。64分台を出せるまでになってきましたし、これからというところ。また5年川瀬選手が毎年安定していて200位前後。このくらいの成績の選手が10番手くらいになれば箱根本戦が見えてきます。
問題は、この後の選手層ということになってきますかね。7番手以降が66分以上かかってしまったそうで。気象条件は比較的良かった中なので、ここはまだ苦労しそうだ。
練習に関しては夏にこなせていたにもかかわらず、設定タイムよりだいぶ遅れてしまったそう。このあたりは何かしら、浮上のヒントが隠れてそうです。猿橋選手などあがってきている選手はいますので、チーム力がまた向上できればと思います。
基本的には今年は復活や初出場は難しい年。前回は記念大会で枠が増えていました。今年は少なくなって、今年の出場校も少なくとも2校は飛ばされてしまう狭き門。並大抵のことではありません。とはいえ、5年前同じ条件で創価大が初出場しますから…分からないものです。
現時点では、ここで紹介した3校はボーダー~ボーダー下のそれぞれの位置と思っています。創価大はエースと強い4年生もいますから、自力でボーダーまでは持ってこれます。
麗澤と筑波は留学生のように飛び抜けたエースがいるわけではないので、総合力もう少しずつかなぁ。あとは10番手前後のハーフの実力でボーダーやや下と下に分けたという形ですね。最も3校とも、現時点でですので、これからの伸びが楽しみですね。
何よりこの3校、学年構成を見ると、今年勝負といって過言ではないチームなので、行方が非常に気になります。初出場、もしくは復活の願いが叶うかどうか注目ですね。