2019年3月10日(日)に、第74回びわ湖毎日マラソンが行われます!
レース展開の速報や、その結果、MGC出場権獲得者をピックアップします。
その他、駅伝・長距離ファンらしいコメントを掲載します。
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今年の、テレビ放送は【Eテレ】になりますのでご注意ください
12時30分スタート
皇子山陸上競技場をスタートし、新瀬田浄水場前を折り返し、また皇子山陸上競技場まで戻ってきます。
基本的にアップダウンは少ないコースですが、28㎞付近の平津峠が勝負ポイント、苦しい40㎞過ぎにも細かなアップダウンがあります。
15㎞以降にタイムの関門があり、40㎞2時間30分で締め切りなど、かなり厳しい制限がある大会です。
その中で長い歴史がある大会です。
国内招待選手を抜粋して記載します。
マチャリア ディラング(愛知製鋼)PB2:07:53
山本憲二(マツダ)PB2:08:48(MGC出場権獲得済み)
川内優輝(埼玉県庁)PB2:08:14(MGC出場権獲得済み)
山本浩之(コニカミノルタ)PB2:09:12
マイケル ギザエ(スズキ浜松AC)PB2:09:21
佐々木悟(旭化成)PB2:08:56
兼実省伍(中国電力)PB2:10:19
大石港与(トヨタ自動車)PB2:10:39
この他、一般にも有力ランナーは多くいます。まだMGC出場権の獲得がない旭化成チームにも注目です。
順位・タイム(MGC出場権獲得者を除く)
・日本人1~3位 2:11.00以内
・日本人4~6位 2:10.00以内
ワイルドカード
・2レース平均 2:11.00以内
・順位にかかわらず 2:08.30以内
※ワイルドカード2レース平均で獲得するタイム
兼実省伍 2:11.41
松村康平 2:10.14
菊地賢人 2:10.07
本田匠 2:09.42
市田宏 2:09.37
佐藤歩 2:09.23
このタイムにも注目してみてみたいですね。
3分02秒のペースでPMが引っ張っていく。招待日本人選手では、兼実選手が積極的に前へ。
3㎞までのスプリットは3分03、3分05、2分57、やや安定していない中、やや縦長でレースが推移する。
5㎞通過は15分15秒。平均すると設定タイムよりやや遅いペース。川内選手らが見え隠れしているが、大集団でレースが進む。
7㎞を過ぎてやや選手から見て左手から風が吹くようになりますが、まだ50人以上のグループ。
招待では川内選手が前、大石選手が一番後ろ。一般参加の森井・松舘選手が日本人一番前を走り続けている。
8-9㎞が2分59秒とペースが上がる。ここで、リオ五輪代表39歳のHonda石川選手らがこぼれる。50人の先頭集団となる。
15㎞は45分39秒、まだ先頭集団は47人、中京大横田選手や兼実・佐々木選手が前の方。国内日本人招待選手は全て含まれている中、いいペースで進む。
15㎞~16㎞は3分07秒。向かい風もありペースはやや落ちる。大石選手が遅れがちになるが、また追いつくというのを何度も繰り返している。また給水獲れなかったPMが一人遅れだし、PM2人の態勢でレースが進む。
ここにきてペースが3分02秒程で安定。やや向かい風が気になるが集団が締まる。中京大横田、そして大塚製薬の高橋選手らがPMのすぐ後ろ、川内選手もずっと前の方をキープする。
20㎞を過ぎる。ちょうど15分10秒ほどをキープ。中間点は1:04:14で2時間8分30秒ペース。日本人トップは川内選手となっている。
有力選手では2月走った兼実選手が遅れ始めている状況だ。MHPS佐藤選手も後方、彼らはワイルドカードもかかっているのでどうか。Honda服部選手も下がってきている。
また22㎞過ぎ、本命の一人旭化成佐々木選手が遅れ始める。1㎞3分05秒だが、何かしらあったか。トップグループは35人にまで減少している。なお、日本人トップは住友電工高田選手、川内選手の前に出てきている。
24㎞の手前、MHPS松村選手、旭化成本田選手も遅れだし、コニカミノルタ菊地選手も苦しそう。振り落としとなっている。後ろ佐々木選手が大きく遅れ、後ろ兼実、日清の高瀬、MHPS佐藤選手らが追いつきつつあるところだ。
25㎞は1時間16分04秒。この5㎞は15分06秒とややペースアップ。2時間8分ほどのペースに浮上してきている。ここで、旭化成市田選手が後退、住友藤村・高田選手らも交代。この1㎞2分59秒とペースが上がっている。旭化成は先頭集団から誰もいなくなってしまった。
27㎞あたりでトヨタ早川選手が後退、コニカミノルタ山本選手や中電清谷選手も苦しいか。ペースが1㎞3分00秒ジャストで安定しサバイバルレースとなっている。一番目立つのは川内選手か。
27-28㎞は3分05秒とペースダウン、清谷選手は追いつき、早川選手らも数m差をキープできる。まもなく、いちばんのアップダウンの平津峠を迎える。
29㎞を超えてトヨタ大石選手がついに遅れ始める。上体のブレも大きくなり、本当に苦しいか。清谷・早川選手らと競り合ってどこまでいけるか。
30㎞は1時間31分07秒で通過、この1㎞2分53秒とペースアップ。ここでゼッケン1のロミ選手がスパート、7名の先頭集団になり日本人はマツダ山本選手のみ。8位集団にトーエネック河合・川内・髙橋選手となる。
31㎞地点で山本選手が先頭集団の前、先頭に躍り出る展開。MGC争いでは7位河合選手がトップ、川内選手を挟み、少し遅れて高橋選手、その後ろヤクルト小椋選手の展開に。
32㎞地点、山本選手が集団のトップのまま7人の集団、1㎞3分02秒とここは落ち着いた。後ろ単独8位となった河合選手がじわりと追いかけ、32.4㎞地点追いついた。8人の先頭集団と変化した。
その後ろ11位で川内選手、12位13位14位はMGC2番手~4番手で高橋、愛知製鋼寺内、小椋選手とまだまだ予断を許さない状況となっています。なお、直後に寺内選手が浮上、川内選手も10位へ浮上。後ろもまだまだ動きが出ています。
34㎞過ぎ、ゼッケン4の選手が一気に仕掛けペースアップ。山本選手は反応、河合選手は10m程後退するも、また追いついてくる。このあたり冷静に対処ができている印象だ。
35㎞1時間46分18秒、まだ2時間9分切りを狙えるペースが続いている。川内選手は35秒程遅れ、寺内選手が1時間47分10秒、小椋高橋1時間47分16秒、山本早川選手1時間47分26秒。MGC争いは河合、寺内、小椋、高橋選手ら対象だ。
寺内選手は30~35kmは15分50秒程、小椋・髙橋選手がじわじわ追いついてきて、35.8㎞で逆転!小椋・高橋選手がMGC2位争い、寺内選手は追いつけず苦しいか。
先頭は再びペースアップ。山本選手は集団の最後方ながらまだついている。河合選手は遅れて単独8位。50m程の差がついている。単独10位の川内選手がじりじり詰めているようだ。
なお、11位高橋選手が浮上したが、直後に12位山本選手が浮上、13位小椋選手が後退した。さらに37.5㎞で山本選手が高橋選手を交わし11位浮上。MGC2番3番争い、現状2時間10分台ペース、どこまで我慢できるか。
38.4km先頭のペースが落ちたところ、山本選手が仕掛ける!一人遅れかけるも、レースを動かすにはいたらず、7人の先頭集団が続く。
後ろ河合選手は1㎞3分18秒とペースダウン。川内選手が追い上げにかかる。また山本浩選手はMGC単独2位浮上、高橋選手はMGC3位。ここまでは2時間11分以内で走れば獲得できる。後ろ、小椋選手は4番手なので2時間10分以内で走らないとならず苦しい。
39.5㎞ついにトップ集団から山本憲選手が遅れてしまい、単独7位へ。ただ日本人トップをひた走る。また、39.6㎞で日本人2位争いに変化。川内選手がついに日本人2位の単独8位へ浮上。河合選手はつけず後退する。
40㎞を先頭集団が通過、そこから10秒以上遅れた2時間1分45秒で7位山本選手が通過。8位川内選手が2時間2分37秒、10位河合選手が2時間2分52秒。河合選手の脚が完全に止まった状況だ。
山本浩選手は2時間3分37秒、まだギリギリのところ。後ろ髙橋選手からフィニッシュ予想が2時間11分を超えてしまい厳しいか。
トップは3選手が抜け出した。特にモロッコのブナセル選手が積極的に仕掛ける。つくのはゼッケン8のテフェラ選手。そのまま競技場に入る。
競技場に入ってテフェラ選手がスパート。しかし、ブナセル選手が抜き返し優勝!2時間7分57秒、テフェラ、モコカが直後、更にセウレイ。ロビ選手が僅差で続いた。シンブが6位、そして山本憲選手が日本人トップ!2時間8分台で走り切りました。
そのあと川内選手が久々サブテン2時間9分半ば、2時間10分を超えて、浮上してきた山本選手が2時間10分台半ばでMGC獲得!最後ギリギリとなった河合選手も2時間11分切りで大幅ベストMGC獲得!
続く高橋選手はMGC争い3番手ながら、2時間11分切りならず、残念ながらMGC権利獲得とはなりませんでした。
マツダ山本選手が実りあるレースをしましたね!もともと東洋大時代から長距離ロードに強く、昨年の東京マラソンでMGC出場権を獲得していた中でした。今回は30㎞でレースが動いてから積極的に前に食らいついてくレースを展開しましたが、内容が良かったと思います。
自分でレースを動かして、仕掛けたり、あるいは仕掛けられたりという中で何㎞もやり合う事ができました。こういうレースは日本人のランナーあまり加わる事ができていなかったので、山本選手の力強さを感じました。最終的にはついていけず7位とはなりましたが、いいバトルだったと思います。
暑さへの耐性が分かりませんが…30㎞以降の叩き合いでやり合える力がついているのであれば、MGCでオリンピックの枠を掴み取れる可能性上がると思いますよ!
それから、東洋大の5年先輩にあたる山本浩選手もこのレースでMGC出場権獲得。2年前の東京マラソンで、世界陸上まであと一歩までいったあと、足踏みしていましたが、今回ついに壁を突破。
30㎞までには先頭集団から遅れてしまったのですが、そこから少しずつ粘っていき、日本人3番手まで浮上したのは、これまでの経験もあったでしょうか。彼も長い距離はもともと強かった選手。MGCでもいいパフォーマンスできるはずです。
このレースに合わせていた川内選手はお見事なレース。雨が降っていて、PMが3分02秒だったら、川内選手が日本人トップを取るのではないかと思っていたくらいでした。
残念ながら30㎞、レースが動いたあたりで右ふくらはぎを痛めたこともあり、思うように前を追う事はできませんでした。それでも、1㎞3分10秒以内は維持し、最終的に日本人2番手で、久々の2時間9分台でまとめあげたのですから、本当に実力者だと思います。
2年前は最後の世界大会と話していた川内選手ですが、ドーハ世界陸上が真夜中スタートし、暑さが和らぎそう。ということで、こちらへ希望。その時にはプロランナーになっていることでしょうが、走る事になったら、結果を楽しみにしたいですね。
そして、新たなMGC獲得者、シンデレラボーイとなったのはトーエネック河合選手。麗澤大時代は学生選抜に選ばれるも補欠どまりだった選手。ここのところ、トラック1万mで日本選手権に出場するなど、トラックでメキメキ力をつけていたのは知っていました。
ただ、マラソンはこれまでのベストは2時間23分台。まずはどこまで縮められるか…といったところ(最も、本人は絶好調で秘かに自信があったそうですが…)。
30㎞でレースが動いた時には第2集団へ。そして第1集団のペースが落ち着いたときに、じわりと追い上げて、一時は先頭争いに追い付いた時は、テレビの前でドキドキでした!
38㎞あたりからは、マラソンの厳しさを味わう形で大きくペースダウンしましたが、2時間10分50秒!ぎりぎりのラインでMGC出場権確保!見事なレースだったのではないでしょうか?
MGCではなく、世界陸上を希望したのもありだと思います。今は瀬古リーダーを中心に、「MGCから東京五輪へ」という流れになってますが、世界陸上に集中し、世界大会の経験を積むことだってとても大事です。少しでもいい走りができるように頑張ってほしいですね。
惜しかったのは大塚製薬高橋選手。2時間11分以内ならMGC獲得できたのですが25秒届かず。実力者の早川選手や小椋選手もあともう少しでしたかね…。
その他、ワイルドカードで狙えたMHPS佐藤選手や兼実選手は無念。兼実選手は連戦で完走できただけでも凄いんですけどね。
また過去アジア大会経験者の松村選手、実力者の大石選手は2時間13分台…練習を重ねていずれまたマラソン挑戦してほしいです。
そして…注目されていた旭化成。国内のレースではついに、MGCでなかった。佐々木選手までもどうしてしまった??
あとは村山選手の海外レースを残すのみ…どうなるか分からないですが、彼の一発の集中力を信じたい。やっぱりいないと寂しい企業名です。精一杯応援したいです。
激しいトップ争いの裏では学生も頑張っていたのですよ。実は35㎞付近で、中央学院大の山本選手と札幌国際大の山本選手が並走する場面があったのです。最後の最後で山本選手が抜け出して僅かの差で勝利!
しかも調べてびっくり!平野進さんが持っていた、26年前の中央学院大記録を更新したとか。まだ中央学院大が箱根駅伝に出場する前の時のこと。それを、学生駅伝に縁のなかった山本選手が更新するとは、これも何かの”縁”なのでしょうかね。
続いた札幌国際大は、出雲駅伝で学生駅伝初出場したのですよね。その時に1区と6区を担当した板垣・山口選手がしっかりと結果を残しました。また、初めて聞きました北九州立大の安藤選手も2時間18分台は素晴らしい結果です。
さらに、流通経済大のエース級のランナーの菊地選手も頑張りましたね。序盤は確か先頭集団にも顔を出していたと思います。1万m29分台の走力もありますので、箱根駅伝の学生連合で充分チャンスあるかも?
そして、実は一番目立っていた学生選手が中京大横田選手。2月犬山ハーフで64分台の好タイムをマークしていてびっくりしていたのですが、マラソン前の前座だった!?
ずっと先頭集団のやや前方に位置していて気付いた視聴者も多かったはず。ほぼ自己ベストでハーフを通過し、更に25㎞過ぎまでトップ争いをする大健闘!
終盤は苦しくなるも2時間24分台で見事に完走!これは本人にとって大きな自信になるのではないでしょうか?しっかり疲れを取った後、来シーズンの活躍が楽しみです。
・名前(所属)/MGC出場権獲得マラソン名と年
男子
・村澤明伸(日清食品)/北海道マラソン2017
・大迫 傑(Nike)/福岡国際マラソン2017
・上門大祐(大塚製薬)/福岡国際マラソン2017
・竹ノ内佳樹(NTT西日本)/福岡国際マラソン2017
・川内優輝(埼玉県庁)/福岡国際マラソン2017・防府読売マラソン2017
・園田 隼(黒崎播磨)/別府大分毎日マラソン2018
・設楽悠太(Honda)/東京マラソン2018
・井上大仁(MHPS)/東京マラソン2018
・木滑 良(MHPS)/東京マラソン2018
・宮脇千博(トヨタ自動車)/東京マラソン2018
・山本憲二(マツダ)/東京マラソン2018
・佐藤悠基(日清食品)/東京マラソン2018
・中村匠吾(富士通)/びわ湖毎日マラソン2018
・岡本直己(中国電力)/北海道マラソン2018
・谷川智浩(コニカミノルタ)/北海道マラソン2018
・大塚祥平(九電工)/北海道マラソン2018
・中本健太郎(安川電機)/北海道マラソン2018
・藤本 拓(トヨタ自動車)/シカゴマラソン2018
・服部勇馬(トヨタ自動車)/福岡国際マラソン2018
・山岸宏貴(GMOアスリーツ)/福岡国際マラソン2018
・福田 穣(西鉄)/福岡国際マラソン2018
・二岡康平(中電工)/別府大分毎日マラソン2019
・橋本 峻(GMOアスリーツ)/別府大分毎日マラソン2019
・岩田勇治(MHPS)/別府大分毎日マラソン2019
・堀尾謙介(中央大)/東京マラソン2019
・今井正人(トヨタ自動車九州)/東京マラソン2019
・藤川拓也(中国電力)/東京マラソン2019
・神野大地(セルソース)/東京マラソン2018、東京マラソン2019
・山本浩之(コニカミノルタ)/びわ湖毎日マラソン2019 NEW
・河合代二(トーエネック)/びわ湖毎日マラソン2019 NEW
女子
・前田穂南(天満屋)/北海道マラソン2017
・松田瑞生(ダイハツ)/大阪国際女子マラソン2018
・安藤友香(スズキ浜松AC)/大坂国際女子マラソン2018
・関根花観(日本郵政G)/名古屋ウィメンズマラソン2018
・岩出玲亜(アンダーアーマー)/名古屋ウィメンズマラソン2018
・野上恵子(十八銀行)/名古屋ウィメンズマラソン2018
・鈴木亜由子(日本郵政G)/北海道マラソン2018
・小原 怜(天満屋)/名古屋ウィメンズマラソン2018・ベルリンマラソン2018
・中野円花(ノーリツ)/大阪国際女子マラソン2019
・福士加代子(ワコール)/名古屋ウィメンズマラソン2019 NEW
・上原美幸(第一生命)/名古屋ウィメンズマラソン2019 NEW
・前田彩里(ダイハツ)/名古屋ウィメンズマラソン2019 NEW
・谷本観月(天満屋)/名古屋ウィメンズマラソン2019 NEW
・池満綾乃/名古屋ウィメンズマラソン2019 NEW