第95回箱根駅伝2019の各大学のメンバー詳細と
戦力分析、区間オーダー予想を行っています。
順位以上の存在感!
神奈川大学
昨年は、エースを育て全日本大学駅伝で優勝!箱根駅伝も4区まで3位を走行していました。ところが、山登り5区に落とし穴…一気に13位に後退すると復路の挽回叶わず、再び予選会から出発となてしまいました。
主力の多くが卒業し、チームの作り直しとなりました。そんな中、箱根予選は3位で通過。全日本駅伝は中盤で苦戦するも、最後はシード権ラインを視界にとらえるまで追い上げる粘りを見せていました。
エントリー選手紹介&独断戦力分析
5点:エース区間で区間中位以上いける選手
山藤篤司④28分25秒27≪18:全1区9位、予16位、箱1区6位、17:全1区4位、出1区2位、箱1区5位、16:予10位、箱3区12位、15:全2区14位、予120位≫
越川堅太③28分53秒11≪18:全8区6位、予15位、箱3区11位、17:全5区1位、出4区7位、箱3区15位、16:予63位≫
4点:主要区間で区間上位でいける選手
安田共貴③29分26秒20≪18:全2区9位、予44位、箱6区9位、17:全6区4位≫
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
多和田涼介④29分04秒58≪18:全3区14位、予24位、15:全5区18位≫
荻野太成③29分17秒50≪18:全5区8位、予78位、日本IC3障2位、箱5区20位、17:全3区5位、出2区5位≫
井手孝一②29分55秒35≪18:全7区9位、予43位≫
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
枝村高輔④29分30秒59≪18:予103位、箱10区7位≫
北﨑拓矢②29分40秒71≪18:全4区16位、予98位≫
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
佐久間勇起④29分32秒83
森 淳喜③29分41秒95≪18:全6区7位≫
小笠原峰人②32分15秒33≪18:予112位≫
安田 響①29分54秒29≪18:都1区17位、17:国体5千10位≫
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
田中翔太④29分59秒87
田中尚人④30分25秒43≪18:予189位≫
藤村共広③29分45秒30
原塚友貴②30分42秒47
上位10人合計:29点
(参考:30点前後でシード争い、40点以上で優勝争い)
・3年2年に逞しさ増してきた
まず柱となるのは、安定感高い4年山藤選手。駅伝は1区で起用され続け、チームに流れを作っています。そして大きく成長したのが3年越川選手。箱根予選でチームトップの62分台、全日本アンカーでも長い距離で粘りの走りを見せていました。箱根2区に回る可能性が高そう?
その3年生は人材豊富。安田選手は、前回の箱根山下りながら全日本は2区。どちらも走れ、箱根はどの区間もそつなくこなせそうな感じだ。また3障もハーフも安定して走れる荻野選手も駅伝で流れが作れる貴重な存在、森選手は全日本デビューで無難に走れています。彼らは面白そう。
また春には4年多和田、2年北崎選手が記録会で健闘し中堅どころに。さらに秋になり2年井手選手が大きく伸び、全日本でいきなり主要区間の7区に抜擢。区間一桁で走り切り、主力としての目途が立ったと言えます。
他では4年生のエントリーが目立ちますね。そのうえ枝村・佐久間選手が秋にハーフで結果を出しています。予選出走した2年小笠原選手や、1年唯一エントリー安田選手ら秘密兵器はいるか。選手層は決して厚い方ではないですが、核となる選手は出てきています。
最終!区間エントリー予想
1区山藤篤司④
2区越川堅太③
3区多和田涼介④
4区井手孝一②
5区小笠原峰人②
6区安田共貴③
7区荻野太成③
8区北﨑拓矢②
9区枝村高輔④
10区佐久間勇起④
それぞれの予想の理由です。
1区山藤選手…2年時の駅伝からずっと1区を任され続けていて、区間一桁でまとめ続けていますね。一方1万28分半ばの走力を2区以降で活かしたい気持ちもあったり…。ただ、チーム状況からするとやはり1区かなと思います。2区新エースへ走りやすい位置へ。
2区越川選手…箱根予選でチームトップ、全日本でもアンカーとなると、やはり2区ということになるかなと思います。距離への対応はこの秋一気に進みました。権太坂以降もしっかり走りたいところです。
3区多和田選手…前年には1万m29分一桁を出していたスピードランナーですが、ついに距離対応してきましたね。全日本駅伝は、距離対応に苦戦気味でしたが、最終学年もう一度仕上げてくるはず。自らのポテンシャルを活かしたい。
4区井手選手…秋に急成長してきましたよね。全日本でも主要区間抜擢されいきなり結果を出してきました。監督評「流れに乗って走れる」とのこと。昨年ブレーキがあった山登りへ流れを整えてくれればと思います。
5区小笠原選手…その山登りは、今回は時間を取って準備を進めている模様。箱根予選抜擢され、チーム10番手で走り、その後試合に出ていない小笠原選手が一番有力でしょうか。未知数ですが、まずは往路で他有力校にしっかり食らいつければと思います。
・往路を耐えて、6区から反撃へ
新戦力も多くオーダーに入り、そう簡単に往路から上位進出は難しいと思ってます。そこで復路の序盤で一気に反撃に転じるオーダーにしてみています。
6区安田共選手…序盤区間も走れますし、山も走れるので、おそらく一番人材難と思われる区間での起用になると思います。準備が難しい山下りで59分台の計算ができるそうなのでここが一番可能性高いでしょうか。後ろの位置なら反撃の一手になるはずです。
7区荻野選手…6区59分台の流れをさらに加速したい7区。ここにスピードがあり安定感のある荻野選手で勝負。前回箱根5区で大失敗しましたが、元来は全日本5区のように後ろの位置からでも流れに負けない選手。前を追い上げる走りをしたい。
8区北崎選手…ここも区間一桁狙いたいですね。長距離ロードに強い北崎選手をここに置きます。関東ICでも好走し暑さにも強いと思うので、この区間は適任かな。駅伝デビューの全日本は短い距離に苦戦しましたが、ここなら持ち味を発揮できるはず。
出来ればここまでにシード権内に入っていたい。あとは堅実に繋げそうな選手を並べています。
9区枝村選手…2度目の4年生となった枝村選手を終盤のかなめの区間に。尻上がりに調子を上げて来ていて、箱根にしっかり照準を定めて調整していると思います。前回以上に堅実な走りができれば。
10区佐久間選手…残りの長い距離に少し悩みましたが、佐久間選手が上尾ハーフで64分台を出していますね。4年間かけてじっくり力を付けた神大らしい選手です。長丁場ですが、しっかりまとめたいところです。
あとはどうでしょう。森・安田選手あたりを7区に起用し、9区10区にも攻めの選手を残すこともありえますかね。その時は荻野選手を3区に回して、多和田選手を残したりとかかな?箱根予選・全日本大学駅伝では順位以上に強かさを感じました。箱根駅伝でも最終的にいい位置にまとめられるか。2年でシード権に返り咲きたいです。