出雲駅伝・箱根予選・全日本大学駅伝と怒涛の一か月間でした。
箱根駅伝のエントリー日まで、できる限り各チームの振り返りや箱根への展望をしてみたいと思います。
エースの力でシードの壁超えた!
城 西 大 学
出雲・全日本大学駅伝の振り返り
【出雲駅伝】
8位城西大学2:15:11
区間(距離)名前学年[区間順位]区間タイム(総合順位)トップとの差
1区(8.0㎞)荻久保寛也③[3]23分28秒(3)13秒差
2区(5.8㎞)西嶋雄伸③[12]17分09秒(6)56秒差
3区(8.5㎞)鈴木勝彦④[9]26分01秒(7)1分36秒差
4区(6.2㎞)中島公平④[8]18分31秒(8)2分07秒差
5区(6.4㎞)山本 嵐①[9]19分14秒(8)2分33秒差
6区(10.2㎞)服部潤哉④[7]30分48秒(8)3分13秒差
【全日本大学駅伝】
8位城西大学5:20:29
1区(9.5㎞)西嶋雄伸③16位28分02秒(15)0:34
2区(11.1㎞)荻久保寛也③1位32分08秒★(5)0:24
3区(11.9㎞)大里凌央②12位35分34秒(10)1:49
4区(11.8㎞)服部潤哉④12位35分52秒(11)3:03(シード権に0:44)
5区(12.4㎞)中原佑仁③12位37分29秒(11)4:07(1:17)
6区(12.8㎞)峐下拓斗④14位39分02秒(13)5:27(1:40)
7区(17.6㎞)鈴木勝彦④5位53分05秒(10)6:45(0:43)
8区(19.7㎞)金子元気④5位59分17秒(8)7:18(-0:08)
・凸凹あるも…魅力あるエースで勝つチームへ
キラリと光る活躍があったり、ブレーキがあったりもしつつも最終的に一けた順位、全日本駅伝はびっくりの区間賞もあったり、一時シード権から大きく遠ざかるも、最終的にシード権獲得、ここまではいい意味で何かやってくれている駅伝シーズンになっています。
大活躍しているのが3年荻久保選手。今シーズン入ってから急成長、全日本最終組で好走前後で何か劇的な変化があったでしょうか。出雲1区抜擢されると区間3位の好走で流れを乗せると、全日本2区では多くのチームが主力級の選手をそろえる中、どんどん順位アップ!10人抜きを果たし終わってみたらなんと区間賞だった!一気に柱の一人に駆け上がったランナーです。
そして昨年から柱の一人だった金子選手が強くなって戻ってきましたね。関東ICハーフで表彰台以降、10月記録会で久しぶりに復帰、そして全日本最長区間8区にいきなりエントリー。しかも視界にかすかに見えるシード権ラインを追いかける展開に!少しずつ詰め寄ると、残り1㎞で逆転!全日本での初のシード権獲得に大きく貢献しています。上尾ハーフでも記録を出し、目下絶好調です。
また、もう一人4年生鈴木選手も主要区間で頑張っているのですよね。3年時までは、レギュラーあともう少しだったのですが、全日本予選3組3位と化けると、出雲からいきなり主要区間3区。ここは区間9位でしたが、全日本7区はうまく走ったと思います。日体大の選手と競り合いながらシードラインを1分以上縮め、アンカーにお膳立てしています。ここは大きいですね。
・スピードランナーと2年生の成長は
ただ、全体的には実は戦えていない区間も多く、全日本では区間賞、区間5位2つ、それ以外は区間12位~16位とかなり凸凹とした駅伝だったのだ。とりわけ苦しんでいるのが主力のスピードランナーで、西嶋選手が駅伝で力を発揮しきれずにいます。
この他では、直前で記録を出し3区抜擢の2年大里選手は仕方ないとして、4区服部5区中原選手が遅れを取り戻せずに、少しずつ後退。トラックでは好調だった、初駅伝4年峐下選手もかなり苦しんでしまい、一時シード権が遠のいた場面でした。
意外と柱とそれ以外の選手との差が開いているかも…というのが全日本駅伝では見て取れましたかね。ひとまず、上尾ハーフでは大里選手以外では同学年で雲井・野上選手も健闘、1年生では松尾選手が一人抜け出し始めているようで、メンバー争いにも加わってきています。苦戦気味の中堅選手と伸びてきた若手、このあたりがうまく仕上がってくればと思います。
箱根駅伝2019へ向けて・展望
実はここに名前を挙げた以外にも選手がいるのですよね。出雲5区9位と1年生でデビューした山本選手、そして出雲・全日本では主軸になると思われた中島選手が、全日本では姿なかったのですよね。特に中島選手は、前回の箱根で往路を担っているのでここに来ての未出走はちょいと気になるかな?
また、忘れてはならないのは、4年大石選手。ロードで非常に力のある選手。春先は主軸の一人になりそうな勢いがあったのですが、今期はまだ試合に出ていません。今年箱根6区担当した菊地選手も試合復帰が遅れている感じ。一見、初の2年連続箱根シード権は明るいように見えてギリギリの戦力な感じです。
往路勝負で逃げ切り作戦は有効か!?
現時点で元気なのは金子・荻久保・鈴木選手の3名、これに山登りでは服部選手が強力な駒になります。彼らをどこでどう起用するのがチームの作戦として有効なのか、他の選手との兼ね合いを考えながらオーダーを組むことになります。
箱根駅伝区間オーダー(例)
1区西嶋雄伸③
2区金子元気④
3区鈴木勝彦④
4区荻久保寛也③
5区服部潤哉④
6区松尾鴻雅①
7区中島公平④
8区野上亮祐②
9区大里凌央②
10区雲井崚太②
一つ作戦として往路重視をかけるのも手でしょう。1区は何とか西嶋選手に頑張ってもらって、2区から5区に主力投入。2区は長い距離は一番チーム得意と思われる金子選手、流れに乗せたい。3区鈴木選手もそれに続く形で。
そして4区5区が大勝負。4区荻久保選手・5区服部選手いずれも区間5位以内は狙えるはずです。過去最高となる往路5位以内に入ると共に、シード権ラインにもある程度差をつけておきたい。どうでしょうかね。
復路は6区が分からないですが、ひとまず1年松尾選手置きます。7区は中島・大石選手どちらかが復帰できていれば、ここに置きたい。復路の2区で流れを作り直せればと思うのですがどうでしょうか。
そのあとはもうとにかく最近ハーフで結果を残している選手2年生の野上・大里・雲井選手を入れておきます。逃げ切れるか。それかやはり不安があるなら、このオーダーなら3区と9区を逆にして鈴木選手残しておく方が戦いやすい?
前哨戦は共に一けた順位、過去の中では一番いい流れで来ているのは確か。箱根駅伝もしっかりとした継走で初の2年連続シード権確保へ。昨年の全日本予選通過以降、ここ一番の集中力は、かなり高いチームになっているはずです。