前哨戦~可能性は見せるロード力
東 洋 大 学
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スポトウ|東洋大学スポーツ新聞編集部(https://sports-toyo.com/news/category/id/143)
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2位東洋大学2:12:10
区間(距離)名前学年[区間順位]区間タイム(総合順位)トップとの差
1区(8.0㎞)相澤 晃③[2]23分21秒(2)6秒差
2区(5.8㎞)西山和弥②[6]16分54秒(3)34秒差
3区(8.5㎞)山本修二④[3]25分23秒(3)36秒差
4区(6.2㎞)小笹 椋④[4]18分09秒(2)45秒差
5区(6.4㎞)今西駿介③[1★]18分30秒(2)27秒差
6区(10.2㎞)吉川洋次②[1★]29分53秒(2)12秒差
3位東洋大学5:15:57
1区(9.5㎞)田上 健②11位27分44秒(10)0:16
2区(11.1㎞)西山和弥②14位33分11秒(14)1:09
3区(11.9㎞)今西駿介③4位34分43秒(8)1:43
4区(11.8㎞)浅井峻雅②7位35分22秒(10)2:27
5区(12.4㎞)小笹 椋④3位36分27秒(5)2:29
6区(12.8㎞)鈴木宗孝①5位38分05秒(5)2:52
7区(17.6㎞)山本修二④3位52分02秒(3)3:07
8区(19.7㎞)相澤 晃③1位58分23秒★(3)2:46
出雲駅伝は最後まで王者の背中を見続けての2位、全日本は主力が欠けてさらに前半でブレーキもあった中での3位。それぞれ収穫があったと思いますが、2つの駅伝通しての収穫は、3年今西選手、4年小笹選手のガッツある走りでした。
出雲4区小笹選手は必ずしも得意距離ではなかったと思います。その中、5000m13分台の選手を追いかけて9秒差で凌いでいます。今西選手は、懸命に前を追い、見事昨年の区間10位からリベンジの区間賞!優勝への望みをつなげる力走でした。
全日本は、序盤で出遅れた中、襷が渡っています。3区今西選手はまさかの14位でタスキを受けた中、意地の6人抜き。5区小笹選手は10位でタスキをもらって、今度は5人抜きの力走!青学・東海のトップ争いにも負けないようなインパクトある走りでした。
その中で勝ちきれなかったり、優勝争いに加われなかったりしたのが、期待されていた選手の中にうまくいかなかった選手が今回いたところでしょうか。
出雲駅伝ではトラックで大暴れしていた相澤・西山選手が、リードを奪えたなかったのはちょっと意外な姿でした。箱根駅伝でのロケットスタートのイメージが強すぎたのかもしれません。ただ、狙って青学相手にリードを奪うのは、そんなに簡単ではないのかもしれません。
全日本ではさらに明暗が分かれ、相澤選手はアンカーを走り区間賞!本人的にはかなり早い段階で見えていた前の選手を捉えられなかったので悔しさもかなりあるでしょうが、エースの意地でした。
一方、西山選手は東海・青学と10秒少しの差を早い段階で埋めよう、そして出雲での失敗も取り返したい気持ちもかなり感じた走りでしたが…。結果的に力みとややオーバーペースだたように、傍からみえました。とにかくメンタル的にいろいろと考える時期なのかもしれません。
少しでも王者の姿を捉える可能性を高めるために、微妙なバランスの中にある。あまりにもこうしようという意識が強すぎると、王者へ隙を与えることになります。
それでもある程度、どこで攻めていくかという作戦の中、今の自分の力では何ができるのか冷静に考えていく力が必要になります。
そんな中、山をどうするかということは考える点と思っています。5区は昨年田中選手が登っています。ほとんど事前情報がなかった中、区間9位で凌いだ形になりました。今年は1万mの走力が夏以降にぐんと上がり、上げ幅には期待できそうです。
ただ、その点は青学大も同じ、昨年区間5位で走った選手が相当力をつけてきているとの情報です。そうであれば主力の中で、登りの適性が高いと言われている山本選手を起用して、勝負に行くこともありえますかね??
勿論、それはほかの主力・中堅選手の状態も考えながらになります。ここは流動的になるのは避けれないと思いますが、空回りが続く西山選手と、中々復帰とまでいかない渡邊選手、そして出雲で素晴らしい走りを見せながらも全日本欠場した吉川選手となります。
酒井監督は主力2人が復帰する箱根は、青学を倒すのはウチだ、という趣旨の発言をされています。あまり深刻な状況ではないのかなということでひとまずオーダーに入れて予想しています。
箱根駅伝区間オーダー予想(例)
1区西山和弥②
2区相澤 晃③
3区山本修二④
4区吉川洋次②
5区田中龍誠②
6区今西駿介③
7区渡邉奏太③
8区小笹 椋④
9区鈴木宗孝①
10区中村拳梧④
まず西山選手は1区に戻しましょうか。追いかける展開でうまく走れなかったというところなので、前回区間賞獲得の1区に戻すというのは一つの案になるでしょう。今は大変な時期ですが、2か月あれば、色々試行錯誤できるはずです。
そして、基本路線は前回と同じ区間配置にして考える感じですかね。もし、山本選手を5区にするなら、今西選手以外に6区候補が見つかった場合か、渡邊・吉川選手が絶好調で3区4区に入れるようになった場合でしょうか。いずれにせよ、箱根でのロード力を見せつけられれば。
7区まで前回と同じメンバーなら、8区9区10区は自分ならこういう並び方。8区、青学は前回よりは少し落ちる可能性ある区間ですので、小笹選手投入。もし、リードを奪えているならば、過去64分台で走っている大津・高久選手のような走りができるレベルでは??
9区10区は未知の力にかけています。高校時代まで大舞台の経験はほとんどなかった中、しっかり自分の力を出し切っている鈴木選手。ハーフマラソンにかけている4年中村選手にアンカーを託す形で…。
箱根2区を初め往路を走れる選手が揃っている東洋大、もう一度トップに立って、ロードでの破壊力を見ることはあるのでしょうか。