春シーズンの振り返りと秋シーズンの展望を各大学行っています。
残り4校、最後のテーマ!
エースを生かせるチームへ、見えた光をホンモノに!
エース落ちの全日予選で見せた粘り、確かな手応えは秋への蓄え
山 梨 学 院 大 学
春シーズン振り返り
~主な主要大会~
まず取れるだろうと思われたところでは確実に獲得しましたよね。1500mにはこの1年の成長株、清水選手が出場。ゴール前まで続いた大激戦の中で総合2位で7得点獲得。昨年は僅かに決勝に届かなかったのですが、この1年で山学大の顔の一人になりました。
また、2種目で大量得点が期待されたニャイロ選手はやはりでしたね。10000mは王者と最後まで戦い抜き2位。ハーフは勝負所でしっかりと他校を置き去りにして優勝!しかも両種目とも3年連続同順位、ハーフは3連覇になります。毎年確実に山学大に貢献し続けてくれた選手です。
他は4年生ですかね。日本人エースの永戸選手がどのくらいいけるかでした。駅伝でうまく走れず気になっていたところ、入賞までは届きませんでしたが力は出してくれたでしょうか?他、出木場・藤田選手も成績はともかく場数は踏むことができました。
【日本学生個人選手権】
5000m
1組
9位川口航士郎①14分21秒85★
20位矢島洸一①14分40秒65
3000m障害
2組5位関川大悟③9分03秒96
日本学生個人選手権では5000mで1年生が出場。関東IC1500mで出場していた川口選手が自己ベスト、高校時代の実績のある矢島選手もまずは一歩ずつという感じでしょうかね。
また決勝進出者を出せなかった3000m障害では関川選手が大幅ベストの9分03秒!これは来年の関東ICに繋がりそうです。
そんな中、全日本予選は大変なオーダーになりました。大エースニャイロ選手が両脚を痛めて欠場、新留学生のオニエゴ、箱根3区出走の首藤選手と複数の選手がエントリーから外れる事態になりました。ただ、留学生が外れた山学大は予想以上に粘ることもあり、その戦いに注目が集まりました。
結果…3組まで通過圏内にいた中での11位は多くの駅伝ファンの予想以上だったのではないでしょうか?1組ハーフで記録を持つ宮地・片山選手が中位で踏みとどまると、2組では主力の久保選手が大復活!組5位で走ると3組出木場選手も組5位の好走!片方が30位オーバーなのが悔やまれますが、この時点で圏内に付けることに成功します。
命運は最終組に託され、永戸選手が上位の集団、清水選手も中位につけ通過も見えまる位置に。それが清水選手が転倒、その後の失速で通過の道は立たれましたが、久々に沸かせたと思います。永戸選手は全日本駅伝の選抜メンバーに選ばれました。一人過密日程にはなりますが、久々の駅伝好走の結果がほしいところです。
~今季前半戦ランキングまとめ~
5000m
ドミニク ニャイロ④13分45秒37★ 4/7
永戸 聖④13分57秒59★ 4/7
清水鐘平④14分08秒61★ 4/7
松倉唯斗①14分20秒21★ 6/10
川口航士郎①14分21秒85★ 6/15
黒木みひろ②14分23秒33★ 6/10
出木場風吹④14分26秒90 3/25
斎藤有栄②14分30秒05 4/29
宮地大輔③14分35秒09 4/7
藤田義貴④14分35秒17 4/7
池田眞臣④14分35秒90 3/25
ポール オニエゴ①14分36秒35 4/29
清水鐘平④14分37秒34 5/27
坪井海門①14分39秒45★ 6/10
矢島洸一①14分40秒65 6/15
井上広之③14分42秒99 4/22
10000m
ドミニク ニャイロ④28分19秒77 4/21
永戸 聖④29分05秒94 4/21
藤田義貴④29分48秒53★ 4/21
宮地大輔③29分49秒63★ 5/12
ポール オニエゴ①29分57秒33★ 5/4
清水鐘平④30分01秒73★ 4/21
出木場風吹④30分02秒77 4/21
片山優人④30分12秒22 5/12
遠藤悠紀②30分26秒31★ 4/21
原口 翔③30分27秒88★ 5/12
川口竜也③30分32秒98 6/9
熊谷尭之②30分33秒69 4/21
安藤主税②30分35秒70 4/21
轟木太郎②30分36秒77 4/21
大殿将司④30分37秒81 5/12
荒井祐人②30分38秒92 5/12
金栗記念でロケットスタートしたんですよね。ニャイロ・永戸選手が5000m13分台のベストをマークすると、距離を伸ばした清水選手が14分一桁。その後も随所で活躍が光っています。10000mでもニャイロ・永戸選手はやはり抜け出しています。
その10000mはやっぱり上級生が上位ですね。藤田・宮地選手が29分台をマーク、出木場・片山選手もまずまずまとめたのではないでしょうか。他、川口選手ら30分中盤の選手が秋以降抜け出してくる選手が出てくるか注目。
5000mでは若い選手の健闘もありますね。全日本予選に出場した斎藤選手だけでなく、1年生松倉・川口選手が14分20秒少しとまずまずのタイムでベスト。黒木選手もここにきて上昇傾向ですかね。オニエゴ選手も1万mは29分台では走っています。もしかすると思ったより下級生がメンバーに食い込んでくるかもですね?
秋シーズンに向けて
10000m持ちタイムを見ていると30分10秒台付近に選手がとても沢山いて、15番手~20番手付近は本当に横一線な印象です。山学大の伝統の育成は少しずつ進んできていると思います。夏場に誰が抜け出てくることは意外とあるのかもしれませんね。ここにきて久保選手ら4年生も力になってきています。意外と面白いかもしれませんよ。
箱根予選のその先へ『ポイント』:4年生のそれぞれの役割を果たして
下級生の突き上げも期待しつつ、まずは4年生なのかなぁと。大エースニャイロ選手に、気持ちのこもった走りをする永戸選手、ロード特に上りに強いらしい久保選手、1500mからまさかの長距離転向の清水選手、前回の箱根復路経験から一回り成長しつつある出木場・藤田・片山選手。まずはこの6人のチームかなと思います。この6人が仕事できればいいチームになってきます。
これに一度はハーフマラソンでいい記録を出したことがある3年生川口・首藤・宮地選手あたりがどこまで走れるようになっているか。彼らが64分以内で走れれば面白い。2年生以下は昨年予選を経験した選手もいますし、1年生も予選12人にはチャンスがあるかな?
昨年の駅伝シーズンは当時の4年生がうまく調整できず、育成型の選手にかけたが間に合わなかった。あれから、半年以上経過、進化してきた個々の力の開花はすぐそこにきているはずだ。