大学駅伝チームが夏合宿の間、各大学の春シーズンのまとめと、秋シーズンの展望をしています。
今度は春先勢いがあったチームを4校紹介していっています。
トラックの活躍!総合力アップに繋がるか!?
國 學 院 大 學
春シーズン振り返り
~主な主要大会~
箱根で活躍した浦野選手がずっと好調をキープしていたのですよね。日本クロカンで頑張って上位に入って、世界大学クロカンでもしっかり安定した成績を残しました。他のチームメイトも黙っていないわけないですよね。
関東ICでは浦野選手以外の代表選手も頑張りました。スピードのイメージが少ない國學院大が1500mで河上・添田選手が決勝に進出!8位以内には入れませんでしたが、以前と違う姿です。
そして主力が出場した10000mでやりましたね。事前の記録会で28分44秒出していた土方選手が、しっかり調子をキープし6位入賞!彼はロードで魅せるタイプと思っていただけに驚きでした。
更に5000mでは浦野選手が満を持しての出場。今年も全体で唯一人、積極的に留学生についていき、日本人トップは惜しくも取れなかったものの、3位見事に表彰台!今までになかったトラックの活躍ですね。2年臼井選手もまずまずだったのも注目点。青木・江島選手がもう少しといったところでしたが、これだけトラックの活躍が目立ったのは初めてのことです。
【全日本大学駅伝予選会】
2位國學院大學4:06:20.02(通過)
1組:2位臼井健太②31分02秒64、10位長谷勇汰④31分08秒51
2組:4位小中駿祐④31分10秒13、10位茂原大悟③31分17秒93
3組:12位青木祐人③31分00秒88、22位江島崚太④31分12秒78
4組:5位浦野雄平③29分34秒73、10位土方英和③29分52秒42
そして、前回過去最高の3位で通過した全日本予選は自信をもって臨んだと思います。1組はどんどん成長中の薄い選手が個人2位の健闘!4年間かけて力をつけた長谷選手も10位ので好発進!2組は関東ICで初の主要大会の場を踏んだばかりの小中・茂原選手でしたが、彼らも上位につけて、これは育成力の高さを見ましたね!それと上位組の信頼もあったでしょうか。
その上位組。3組関東ICでちょっとうまくいかなかった青木・江島選手がどうなるかが気がかりでしたが、それぞれ12位と22位ということで少し持ち直してきた感じかな?江島選手は暑さが苦手だったそうですが何とか務めました。
4組は安心のエース2人。浦野選手は今度は手堅い走りで個人5位、土方選手も29分台の10位でまとめ、昨年より高順位の2位通過!駅伝で戦えるチームにどんどん進化していっています。
~今季前半戦ランキングまとめ~
5000m
青木祐人③13分54秒49★ 5/5
浦野雄平③14分04秒28 7/15
土方英和③14分07秒78★ 7/8
藤木宏太①14分20秒06★ 7/15
長谷勇汰④14分23秒88★ 4/16
添田知宏③14分28秒58 6/10
江島崚太④14分24秒58 4/22
河東寛大②14分26秒64★ 4/16
河上雄哉②14分29秒67 7/7
臼井健太②14分30秒08 5/27
藤村遼河②14分30秒65★ 4/22
木付 琳①14分30秒97★ 5/13
石川航平①14分35秒20 7/7
田中義己③14分35秒22★ 5/13
木下 巧②14分35秒87 5/13
10000m
土方英和③28分44秒29★ 4/21
浦野雄平③29分34秒73 6/30
小中駿祐④29分38秒19★ 4/21
河東寛大②29分43秒89★ 4/21
長谷勇汰④29分46秒77★ 4/21
臼井健太②29分51秒94 7/15
茂原大悟③29分53秒13 7/15
芹澤昭紀④30分07秒21 5/21
稲毛暉斗③30分12秒06 4/21
藤木宏太①30分24秒72 5/21
中山貴裕④30分26秒10 4/21
藤村遼河②30分31秒26 5/21
蜂屋瑛拡④30分39秒81 6/9
春先はトラックで記録が出ましたね。土方選手が1万mで28分44秒と大幅にベストをマークすると、青木選手が短めの距離で結果を残すと、ゴールデングランプリで13分54秒とチームトップになる成績に!主要大会はやはり浦野選手が強かったですが、主力選手の持ちタイムはあがっているのはいいですね。
他では箱根予選出走している長谷選手がトラック2種目で自己ベストで好調、春先は2年河東選手も非常に面白い存在でしたよね。その後は大会にはあまり出てこなかったですが夏を超えて成長してれば。他にも茂原・芹澤・稲毛選手もあがってきています。蜂屋選手の復調も気になるところ。
また、1年藤木選手が大幅ベストで5000mのタイム上では、この学年抜けている存在になっています。彼もまた注目ですかね。他、今季ベストでは大人しめだった江島・臼井選手の秋の爆発も気になるところ。
秋シーズンに向けて
20人選ぶ
江島崚太④ 長谷勇汰④ 小中駿祐④ 芹澤昭紀④ 蜂屋瑛拡④
小中駿祐④ 中山貴裕④ 浦野雄平③ 土方英和③ 青木祐人③
茂原大悟③ 稲毛暉斗③ 臼井健太② 藤村遼河② 河東寛大②
田川良昌② 森 秀翔② 山城ケイン② 藤木宏太① 木付 琳①
まずは記録会で上位だった選手が中心ですが、日本学生ハーフや焼津ハーフでそこそこ走れていた田川・森・山城選手も20人の中には含めています。トラックではあまり名前を見なかったですが、彼らが夏を超えてさらに成長していれば選手層が厚くなるはずです。
前半戦を見てのメンバー予想
全日本予選は過去最上位での通過になりましたし、箱根予選もしっかり好成績を残したいところですよね。箱根予選は浦野・土方選手ら62分台で走れそうな選手が出ていますし、また、長谷・中山選手ら4年生が中心で64分前半あたりでまとめてきそうな選手がいます。数年前のような故障者続出が無ければいけるかな?
上位進出への『ポイント』:中堅層と山要因は…
さて、箱根予選以降しっかり戦っていけるか、ということになると、やはり中堅層でしょうか。まずは4年江島選手、3年青木選手がどれくらいの成績を残せるかというのは大事になってくるでしょうかね。
面白いチーム構成になりつつありますが、シード校と比べるとまだ逞しい選手は少ないかなぁという印象です。ここは大事かなと。2年臼井選手が主力化するかどうかも大きなカギとなりそうです。
箱根駅伝を語るのは少し早いのですが…先の中堅層のこと、そして山もできるだけ早く取り組みたいのですよね。箱根予選経由での山の準備は難しいのですが、前回は2区間とも区間18位以下となってしまいましたので、そういう選手の発掘もできればいいですよね。黒姫駅伝なども試せるでしょうか。
浮上のきっかけは掴んでいると思うので、しっかりと総合力をアップさせていきたいですね。