第50回全日本大学駅伝関東予選2018の組エントリー予想を行っています。
続いて、箱根では上位校に総合力の差を見せつけられた…その半年の成果をあげたい山梨学院大・東京国際大ととなります。
山梨学院大学
ここ2年勢いを失っていた山学大。全日本は保っていたシード権を落とし、箱根は2年連続でワースト順位を更新してしまった。
苦しい状況だったが、そこから脱しつつあるようだ。関東ICではエースのニャイロ選手は例年通り長い距離での安定感を発揮していた。続く存在の永戸選手が勢いを取り戻しつつある。1万mと5千mどちらも入賞こそならなかったが、きわどく入賞争いを繰り広げるところまで上がって来た。主力は目途が立ちつつある。
次に勢いがあるのは中距離型の清水選手で関東IC1500m2位入賞だけでなく、5000mも対応してきている。この1か月の間に1万mまで対応できるかどうか?その他がまだこれといった選手が出てきていないが4年生だろうか。出木場・藤田・片山選手が長い距離で少しずつ粘りが効くようになっていて、育成の山学らしい。
他、試合には出てきてないが箱根往路担当した3年首藤・川口選手、長い距離で一度は結果を出している宮地選手あたりのこの半年での伸びはどうか。下級生は2年2人だが、斎藤選手が比較的安定しているだろうか。
忘れてはならないのが4年久保選手。箱根前の病からようやく試合に出場できるようになったところ、急ピッチで仕上げてきて間に合えば指揮が上がるはずだ。
4組は心強い。ニャイロ選手が順調なら28分半ば以内の計算は立つでしょうし、永戸選手もインカレからの修正次第では29分前後はいけるはずの選手。4組に関してはボーダー校の中では有利なはずだ。3組までどうしのいでいくか。
好調なら久保・首藤選手が3組に入るのがベストなのですが、久保選手は1組あたりエントリーできれば御の字、首藤選手も関東IC欠場しているので3組はちょっと考えにくいか…。そうするとだれか4年生に粘ってもらう事になる。
まずは関東IC1万mで出走している出木場選手。苦い結果でしたが、全日4組レベル以上のレースは経験している。3組で少しでも粘れればと。あとは本当は起きたくないですが清水選手。
スタミナが間に合うかはギリギリなので、あわよくば1組でスタートダッシュと思いましたが、3組で頑張ってもらうこともありそうか。ここがうまくいけば今後の自信に繋がりますがどうなるでしょうか??
ひとまず首藤・久保選手がひとまずやれるということで組予想すると、あとはやはり藤田・片山選手ら4年生の粘りにかけるということになるでしょうかね?藤田・片山選手は箱根9区10区出走していますし、持ち味を出してほしいですね。
もし難しいとなると、箱根出走の川口選手、神奈川ハーフ健闘の宮地選手、最近5000mで安定している斎藤選手らの出番になるでしょうかね。とにかく総合力がどこまで整ったか。箱根からステップアップできていれば4組で逆転のシナリオもあるはずだ。
東京国際大学
こちらは常連校へのステップアップをしたい東京国際大ですが、まだ出場を果たせていない全日本本戦は是が非でも突破したいところだ。昨年はこの時点で故障者がかなり多く、予選も今一つ戦えなかった。
今年はハマれば面白いかもと言える人材が整ってきた。3年伊藤選手は、箱根2区好走して以降、記録会での好成績が増え、完全に主力に。関東IC失敗が気になるが、上位組のはずだ。
同学年では真船選手が常に主力の一角としていましたが、佐藤選手や一般入試から上がってきた相沢選手も面白い存在になってきました。いい人材が多くなってきました。関東IC欠場していたモグス選手も状態を上げつつあるのも注目だ。
他の学年も個性的な選手が多い。4年河野・浦馬場選手はスタミナ型の選手、箱根予選では2年ぶりの通過に大きく貢献、関東ICでもハーフで粘走を見せています。2年は話題になった渡邊選手以外にも佐伯・内田選手が1万29分台を記録、3障で奮闘した原田選手もいる。
全体的にはやや安定感に難はあるものの、1度は主要大会で好走している選手が多く集まっている。噛み合えば面白い戦力になってきています。
関東IC付近とはまた違うメンバーになるのではと思っています。文句なしエース4組伊藤選手…と思ったのですが、関東ICでは1万欠場、5千出場もギリギリ15分切りでしたので、昨年と同じ3組で予想。
そこで4組はまずモグス選手。中々勢い在る走りとはなりませんが、5000mは14分一桁まで戻してきました。昨年も経験している4組でしっかり戦いたい。さて相方だ。真船選手は関東IC1万mで大きく崩した。相沢選手はスピードのイメージが薄い。
そこで佐伯選手で予想したい。昨年当時1年で3組に抜擢され、自身初の29分台をマーク。トラックで勝負する度量はある選手だ。関東IC出走していない2人で4組ですが…合わせてる可能性も無くは無かったり??
3組は先の伊藤選手と、ここにポイントの相沢選手を投入。箱根と関東ICと崩れることなく走っていて、ここでもいい走りを期待したい。2組に真船選手。この組なら何とか上位進出と行きたい。相方は迷った末佐藤選手。追いついてきた同学年の選手と競い合えればと思いますがどうでしょうか?佐藤選手も記録会でチーム上位には顔を出す選手で出走はあるだろう。
最後に1組ですが、ここ渡邊選手走れないだろうか。記録会ではかつての姿とは中々いかないのですが、主要大会となると箱根予選・本戦共に予想以上に走るのですよね。合わせる力はずば抜けていると思う。元来、トラックの選手ですし、ここで爆発したい。相方は4年生から河野選手。箱根山下りからぐっと頭角を表しています。粘りの走りがあればと。
ここは噛み合ったときに意外性を発揮するチーム、選手の調子も含めてちょっとオーダーは読みづらいのですが、メンツを見ると今年は比較的可能性高い方に感じます。一つ一つ確実にチャンスをものにしていきたいです。