今年2018年の関東インカレの長距離5種目の大学別まとめをしていっています。
今度は1部の長距離でのポイント獲得10位~の大学です。
10位筑波大学6点
注目が集まっていたのは800m&1500mの専任になってきた小林選手。予選からするとかなり速いペースとなった3組で3分47秒のタイムでトップ通過を果たすと、決勝では最後まで先頭争いをしての3着。優勝できなかったのは悔しいですが、2年連続で表彰台に立つのは本当に力があるからなのでしょうね。いい就職先に繋がればと思います。
この他では、まずはコツコツ積み上げてきた選手が頑張りましたね。今季の成長株相澤選手が予選通過ラインに迫る走りを見せると、医学部の川瀬選手が3000m障害で予選通過まで秒差に迫りました。通過はならなかったのものの後輩に可能性を示せたでしょうか。
びっくりしたのはハーフ金丸選手の19位の粘走。長い不調に陥っているのですが、ロードになると光る選手ですね。本調子に戻れば…という選手です。さて、全日本予選は2年連続の出場をかなり手中に収めているのは強化がさらに進んでうれしいところですね。今少し結果が出ていませんが、相馬・池田選手や院生の吉成・才記選手を中心にどこまで調整できるか。
11位中央大学5点
点数的にはあまり取れませんでした…が、昨年に比べるとかなり前進した結果だと思います。1500mは舟津・田母神選手共に注目されましたね。共に決勝に進出すると、残り250m地点のバックストレートで中大2選手が同時に仕掛け一瞬ワンツーになったのが最大のハイライト。入賞内にとどまったのは田母神選手で5位に食い込みました。舟津選手は体の調整が合わなかったか、12位という結果になってしまいました。
そして長距離の今後を考えると嬉しいのは中山選手の10000mでの得点。8位入賞で1点を勝ち取りました。最近の中山選手の活躍からすると物足りなさも感じますが、4月に記録を出した後、一旦練習を中断せざるを得なかった時期もあり、強引に合わせたらしい。苦しみながらも8位を手繰り寄せたのは執念を感じますね。
他では3000m障害で萩原選手が2年連続で決勝に進出する活躍が目立ちましたかね。また主要大会の経験が少なかった関口主将がハーフで健闘したのが収穫でしょうか。加井・岩佐選手らが粘れれば…というところですが、伸びている選手は本当に伸びている印象ですね。全日本予選までは時間がありませんが、粘れる選手を増やす事や、今回欠場した堀尾・畝・三浦選手ら主力選手の復帰が待たれる所です。
12位大東文化大学4点
エースになった川澄選手がどれだけ勝負できるかというところまずは楽しみにしていたのですが、予想以上の活躍でしたね!
初日の10000mでは、先頭のペースが上がったときに一時食らいつく動き!後半は単独で5位の位置になりますが、そこから崩れることなく、条件が悪い中で自己ベストを更新する走りで5位に!1部のこれだけの強豪ぞろいの中なので価値がありますね!ハーフも中盤過ぎまでは非常に位置でしたね。さすがに終盤は疲れもでて苦しみましたが11位。4日間しっかり戦い抜いたと思います!
また、同じ3年の奈良選手も少しずつですが戦えるようになっていますね。特に10000mの12位はかなり粘ったのではないでしょうか?5000mも崩れていません。スピードのある4年斎藤選手も同じ種目に出場し、5000mの方が良い順位でレースを終えています。同じ4年谷川・那須選手もそこまで調子が上がっていない中、ハーフで大崩れはせずに走り切りました。今の現状の力は多くの選手が出していると思います。
次は大東大が非常に得意とする全日本予選。主力が抜けて選手層が薄くなっているのが気がかりですが、エースも出てきていますし、今回もしっかり戦う事ができる可能性は出てきましたね。その成績に注目です。
13位日本体育大学2点
多くの卒業生が出て、今年は苦しいだろうなと思っていましたが、何とか2点獲得しました。そしてその2点が日体大の陸上部としては大きかったですね。
個人的には1500mで獲得のチャンスかなと思っていました。昨年9位の酒匂選手が今年もエントリーしていました。しかし、わずかに着順での進出はならず、タイムでの決勝もならずでした。この時点で点数は厳しいかと思われたのですが、3000m障害で小松選手が頑張りましたね。ギリギリタイムで拾われての決勝進出だったのですが、決勝では大接戦の入賞争いの中7位へ!もしこの2得点がなければ、日本体育大がまさかの2部落ちとなっていたので…大きかったですね。
長距離としては10000mや5000mに今年の主力の山口・中川・室伏選手が出場。悪くはなかったのですが、入賞争うには少し力不足でしたかね。ハーフは白永選手が3選手の中では一番良い成績でしたが、新戦力発掘とまではいかなかったでしょうか。その中で昨年通過できなかった全日本予選をどう戦っていくか。総合力の見せ所になります。
国士舘大学
1部の長距離有力校では唯一得点できなかったのが国士大です。戦力は面白かったのですよね。10000mと5000mに出場したライモイ選手がどこまでいけるかが一番の注目だったのですが、どちらも得点はなりませんでした。10000mは暑い中、最初引っ張ったのが影響したのか終盤20位にまで後退、5000mはそれよりも抑えていったのですがラスト1周を過ぎてから後ろの集団に一気に捕まってしまったようです。4月がピークになったのと、まだ主要レースでの粗削りさがありますかね。今回の結果を糧に次につなげてほしい。
他にも惜しい種目はありましたね。1500mに出場したギトンガ選手が2組4位ながら3分49秒の好結果!しかしそれを見た3組が懸命のハイペースに。3分49秒ながらなんと決勝に進出ならずという不運に。また、山登りで頑張った鼡田選手が10位の大健闘!上りだけでないところを見せてくれましたね。
これからの収穫としては4年生がひとまず走れているのも良いですかね。ハーフで健闘した藤江・内山選手、それからスピードのある多喜端・高田・戸澤選手といます。外れているエースの住吉選手も1万mの記録会で29分台出せるまで上がっています。関東ICで上位はかなわなくても、全日本予選なら…面白い戦いができるかもしれません。
流通経済大学
慶應義塾大学
現状では厳しいところ、3000m障害に出場した藤崎選手が頑張りましたね。予選では終盤に自らレースの主導権を握る場面を作り決勝進出へ!得点はなりませんでしたが、存在感は示しました。また、ハーフで地福・菊地選手が粘っていました。慶大は新入生の小野選手が大舞台を早くも経験できたのが収穫でしょうか。ひとまずハーフなどで標準を切れる選手を増やしていきたい。