参照サイト:wiki(相模原麻溝公園競技場)
2018年5月24日(木)~27日(日)に行われている関東インカレ長距離5種目の結果とコメント記事を掲載します。
こちらは10000mになります。
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【気象条件】
気温23度、湿度74%、風は南西1.9m
【レース展開】
スタート直後、ライモイ選手が飛び出すものの1000mは2分50秒。すぐにに吸収される。1400mからは塩尻選手が先頭に立つものの2000m5分46秒で比較的牽制する。
3000mは8分40秒、4000mは11分33秒。このあたりで本命のワンブイ・ニャイロ選手が先頭を引っ張る展開。これに塩尻・鬼塚・ライモイ・相澤・松尾・川澄・西山・中山・坂東・太田・永戸・橋本選手など一団となっている。
レースが動いたのは中盤。5000mを14分24秒で通過した頃からペースアップ!ワンブイ・ニャイロ・西山・塩尻・川澄・太田選手が抜け出す展開!更に、6000m17分15秒で通過するころには、ニャイロ・ワンブイ・塩尻・西山選手の4人に絞られる。
7000mは20分03秒、この1000m2分48秒でどんどんペースが上がる。ワンブイ選手が引っ張り、ニャイロ・西山・塩尻選手がつき、10秒差で川澄選手、17秒差で橋本・中山・太田・相澤選手で入賞争い。そのあと小袖・永戸選手が続く。
8000m手前、西山選手が引き離され、ワンブイ・ニャイロ・塩尻選手と前回の表彰台3人の争いに!4位以降は西山、川澄、相澤、中山選手が続く。最後はワンブイ選手がやはり強く見事3連覇!2位はニャイロ選手、3位は塩尻選手と前回と全く同じ表彰台の顔ぶれとなった
★前回同様の三つ巴の対決!やはり強かったワンブイ選手が3連覇!
比較的スローのペースで始まった今回のレース。5000mは14分24秒でした。たた、トップ3はそこから28分20秒台のタイムをマークしていますから、後半の5000mは14分00秒前後!本当に強かった!
その中で後半5000mを13分57秒と唯一人13分台で走り抜けたワンブイ選手がやはり強かったですね。この種目3連覇、単純に走力だけでなく最後まで接戦の時に必ず勝ち切る勝負強さが光りますね!”こういう時”なので、日大の選手の優勝は嬉しいです。このまま、5000mも突っ走りたいですね!
★ニャイロ選手は安定の強さ!塩尻選手も見事、連続表彰台へ!
2位は3年連続になりますね。ニャイロ選手が入りました。最後までこの種目でのタイトル獲得はなりませんでしたが、やはり一定の強さがあるとみていいのでしょうね。これなら充分のハーフマラソンでの連覇はいけるとみていいでしょうかね。今年もしっかりと得点を稼いでいきます。
そして3位は3年連続で3位表彰台を確保することになった塩尻選手!1万の走力も27分台に乗り、更に進化しましたね。日本人2位以下を圧倒したタイムで突き放していますし、留学生との差も詰めていっています。毎年確実に力強さを増しているのが印象的です。激戦となる5000mも昨年惜しくも逃した表彰台を獲りに行きます。
★東洋大は見事W入賞!西山選手が弾みつく4位!相澤選手も7位
そんな中、箱根を沸かせた東洋大のエース選手はやはり入賞してきましたね。特に西山選手の成長スピードが速いですね。集団のペースが上がった時、勝負しに行ったときは盛り上がりましたね~。さすがに最後までついてはいけませんでしたが、2年生で4位入賞は立派です!
4月の記録会で日本選手権の標準を切って注目が高かった相澤選手は、その時と違うコンディション・レース展開に苦しみましたかね。その中で、7位に粘ったのは力がついたからと思います。
★新エースへ!5位大東・川澄選手、6位順大・橋本選手が割って入る!中大・中山選手も8位へ
さて、予想ではあまり上がっていなかった選手が今回入賞しましたね。大東・川澄選手はこの暑いコンディションの中、自己ベストを叩き出し5位へ!終盤は単独走となりましたが、最後までしっかりペースを維持しました。確かに、最近強くなった印象でしたが、関東ICで入賞とは!今後が楽しみです。
また、順大はエースに続く柱が出来てきましたね。橋本選手が常に好位置をキープし、6位入賞へ!これは大きな収穫になりました。また、順大は野田選手も11位に入っていますので、3人の合計なら順大が一番良かった。順大復活への弾みとなるかな!?
それから、まだまだ登場していない入賞候補が沢山いますが、8位で得点を獲得したのは中大・中山選手。終盤に拾っていってうまくレースをしましたね!他東海大勢や早大太田、法大坂東選手は今回は後れを取る形になりました。
【レース経過】
1000m2分47秒、2000m5分34秒のハイペースで進む。カリウキ・ワンブア・デレセ選手など留学生5人は全員前の方。日本人は鈴木・馬場・片西・長谷川・土方・作田選手が続く。
3000mは8分22秒4㎞は11分13秒で通過。この頃には先頭集団は絞られ、留学生5人と鈴木選手の6人。7位争いは10秒以上離れ、馬場・片西・長谷川選手となる。
その後中間点までに先頭集団はばらけてきて、5000mは14分04秒でキサイサ・カリウキ選手の2人に。6秒差でジェームス・デレセ・ワンブア選手、10秒差で鈴木選手と続く。
7000m前でワンブア選手が失速し始め、鈴木選手が交わして5位浮上。更に山藤・近藤・長谷川・土方選手がワンブア選手との差を縮めていく。
8000mでは先頭にも動きが出て、キサイサ選手が先頭に立ち、カリウキ選手を突き放していく。また鈴木選手が粘っており4位に浮上。7位集団からは長谷川選手が抜け出し順位を上げていく。
キサイサ選手は最後そのまま独走、2位以下に大きく差をつけ28分26秒の好タイムでゴール!昨年優勝のカリウキ選手を破り初優勝を飾った!2位にカリウキ、3位ワークナー選手、日本人は鈴木選手の4位が最高位に。また長谷川選手が周回を間違えてゴールするアクシデントがあり、大幅に順位を落としてしまった。
桜美林大・キサイヤ選手が初優勝!前年覇者、日薬大・カリウキ選手との力勝負を制す!
非常に気温が高い中、中間地点までは28分前半が出そうな超ハイペース。そしてそこからはサバイバルレースに。留学生も例外ではなく、終盤に大きく順位を落とした選手もいました。
そんな中、最後まで力強い走りをしたのが昨年2位の桜美林大・キサイヤ選手でしたね。6000mで前年覇者の日薬大・カリウキ選手を突き放すと、最後まで力強い走りを披露。暑さの中、28分26秒の好タイムをマークです。箱根予選でトップに立って、そこから主要大会での強さも身に着けた感じがします。今後の活躍がさらに楽しみです。
カリウキ選手も後半遅れは取ったものの28分52秒でゴール。なお、28分台はこの2選手のみ。いかに過酷な条件だったのかが見て取れますね…!カリウキ選手は3日後、ハーフマラソンでの連覇を狙いに行きます。
★拓大・ワークナー選手、成長を示す3位!新星・ジェームス選手は8位入賞
そしてワークナー選手も4年間かけて力強くなってきましたよね。昨年は日本人トップ争いの最中で終始していましたが、今年はしっかりトップ集団に食いついていき、終盤も粘り切り、見事に表彰台へ!主将がチームを鼓舞していきます。
また、駿河台大にやってきた新留学生ジェームス選手も先頭集団に食いつきましたね。さすがに7000mを過ぎてからは苦しくなり徐々に後続に捉えられ始めましたが、8位で踏みとどまり得点を獲得したのは良かった。今後に繋がっていきますね。
★青学大・鈴木選手が力のある所を見せ日本人トップ!國學院・土方選手も躍進!
さて、その中で日本人ランナーは良く戦ったと思います。順位も強さもその中で抜けていたのは青学大・鈴木選手!ただ一人、留学生の争いについていく積極的なレースを展開!中間点過ぎてからいったん単独6位に下がりますが、ここから持ち前の粘りを発揮!4位に順位を上げ、3位と秒差にまで詰め寄ります。
これだけ留学生がいる中で、見事な走りでした。さすが原監督の言う”箱根MVP男”でした。来年表彰台への期待がかかりますね!
また、箱根4区の走りから評価が上昇、1万28分台に突入し、”活き”の選手の一人だった國學・土方選手も期待にたがわぬ走りでしたね!常に上位集団でレースを進め6位入賞。今年のインカレは國學院大の躍進となるかもしれませんね。
★4月不調だった農大・小山選手、神大・山藤選手が意地の入賞!
それから事前の記録会では決して状態が良くなく、今回の入賞は厳しいかも…と思われた農大・小山選手や神大・山藤選手ですが、見事に合わせてきましたね。大接戦の中、見事に5位と7位です。
小山選手は、昨年の関東ICで初入賞していた選手でした。自分はここから少し伸び悩んでるかなぁと思っていましたが、見事成長しているところを見せました。山藤選手は神大がやや苦しいチーム状況の中、新たなエースとして引っ張る走り、見事でした。2人とも5000mも出走します。ここでも意地を見ることがあるかもしれませんね。