2018関東IC長距離の見どころを大学別に掲載しています。
続いて、中大・明大・城西大・日体大・大東大の5校を紹介します。
中央大学 前回:
今思うと中大は昨年大苦戦していたのですね。日本ICで優勝した舟津選手は5000m一本で失速、堀尾選手復調途上、中山選手ブレイク前…ということで、得点獲得できず。そう考えるとこの1年の上昇はかなりのものと思います。
エントリーでは堀尾・畝選手を初め、多くの主力選手が外れてしまったのが気になりますが、得点を獲得できる可能性のある選手も複数いまう。まず、堂々エースとして中山選手が5000m&10000mにエントリー。10000mは充分に入賞圏内に入ってくる可能性はあるでしょうか。5000mも激戦の中、どれだけいけるか。
楽しみなのは1500mで、先日3分38秒の大記録を打ち立てた舟津選手が満を持して2年ぶり1500mに登場。一体どんなレースとなるでしょうか?田母神選手も800mを専門としながらも1500mの記録も伸ばしています。まずは決勝進出といったところか。
3000m障害も得点候補で、昨年決勝進出した萩原選手が健在。1年生の森選手も展開や状態次第では可能性が出てくるでしょうか。ハーフはフルエントリーできなかった中、主将に任命されてからぐんぐん記録を伸ばしている関口選手がどこまでいけるか。粘りある展開になればチャンスがあるかどうか。あとは5000mに期待のルーキーたちがデビュー、三浦・手嶋選手のレースにも注目したい。
明治大学 前回:6位17点
前回は坂口選手の大復活や1500mのW入賞などで得点を積み重ねることができたのですよね。その1500mは前回2位の河村選手が健在、レベルが上がっているがその中でどういった走りを見せるか。前田選手がエントリーできなかったのが痛いですが、若手が踏ん張れるか。
明大の長距離の主力選手は坂口選手に3年生トリオ(阿部、中島、三輪)選手といったところですが、それぞれ1種目ずつで各種目に分散させてきましたね。
前回入賞した坂口選手は10000mに一発。故障からの復調途上ですが、もしかすると今年も調整が合うかもしれません。同じく10000mに中島選手もエントリー。ロード型ですが、4月に28分台のベストを出したのも評価されましたかね。どれだけ食らいつけるか。
5000mには全日本7区区間賞から主要大会で結果を残せるようになった阿部選手が非常に楽しみですね。大学のエースと渡り合えれば明大の未来は明るいか。5000mは前田・鈴木選手と将来有望な若手もエントリーでこれまた楽しみなりますかね。
ハーフは予選で悔しい途中棄権となった三輪選手がいよいよ復調を見せることができるか。ポテンシャル的には入賞圏内に入れるはず。安定感のある角出選手もしっかりまとめたい。忘れてはいけないのは3障の東島選手、毎年しっかり入賞していますが、今年も状態は良さそう。今度こそ明大復活の狼煙といきたい。
城西大学 前回:11位6点
箱根シード校と返り咲いた城西大は、更なる上昇に繋げるためにも得点を積み重ねていきたい。得点を獲得できるチャンスが大いにあるのはハーフでしょうかね。前回4位入賞の金子選手が今年もエントリー、箱根4区など粘りある展開に強い印象で今年も充分上位に入れるはずだ。これに毎年力を積み重ねてきている大石選手も候補となりそうだ。
それから5000mと10000mにはスピードランナーの中島&西嶋選手がどちらにもエントリー。中島選手は5000mは3年連続の入賞がかかり、ここは外してこないだろう。西嶋選手はベストを出すなど好調、入賞ラインにどこまで近づけるだろうか。これらの種目は他にも荻久保・菊地・服部選手といった箱根を出走したランナーが勢ぞろい。全体的な成績も気になるところだ。
あとはどうでしょうか。1500mと3000m障害は簡単ではないですが、1500mベスト3分46秒を持つ佐藤選手が決勝進出のチャンスはあるでしょうか。3000m障害は1年生2人がエントリー。ベストタイムは高校駅伝ゴールテープを切った山本選手がかなりいい8分51秒。状態が合えば面白いでしょうか。いいシーズンにしていきたい。
日本体育大学 前回:9位11点
主力選手が多く卒業した中、今回は得点できるかどうか…でしょうか。その中で最も得点の可能性があるのは1500mの酒匂選手でしょうかね。前回決勝に進出して9位と次点だった選手。最終学年の今年に期するものはあるだろう。同じくタイムを伸ばしてきた志賀・菅沼選手にもチャンスがあるかどうか。
10000mや5000mには主力選手を全力で投入。中川&山口選手の新3年生が両種目ともにエントリー。毎年確実に成長してきている2人がどこまで他校のエースに食らいつけるかは今後の日体大を占うにあたりとても大事になりそうだ。また1年時から箱根で重要区間を任され続けている室伏選手の10000mのまとめにも注目だ。
3000m障害は小松選手に決勝進出のチャンスはありそうでしょうかね。混戦が予想されるのでチャンスはあり。ハーフは新戦力を試す場になりそう。地道に力をつけてきた森崎・白永選手あたりの粘りに期待したい。
大東文化大学 前回:2部12位7点
2部から昇格した大東大だが、得点を獲得した選手が卒業してしまい、戦いとしては厳しいともいわれている。
その中で大いにチャンスがあるのはハーフマラソンでしょうか。川澄選手が今年の箱根を皮切りにメキメキ成長、特にロードの成績がよく、ハーフエントリーは本気で得点獲得を狙っているだろう。1部残留に向けての大きな一手になるかどうか!下級生の頃から長い距離に強みを見せていた谷川選手にも期待したい。
また5000mの新井選手も面白いか。少し好不調の波があるのが気になりますが、爆発力はチーム随一。得意のラストスパートで入賞圏内に入れる位置でレースが進めば面白い。また、スピードのある奈良・斎藤選手が両種目にエントリー、食らいつく走りができれば、充分に好位置でレースができるはずだ。1500m&3000m障害も安定感ある選手エントリーでワンチャンあるか、少しでも得点を重ねたい。