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【明治大学】2018-2019大学駅伝シーズンの展望~スカウト成功も連続で戦力ダウン…歯止めはかかるのか

続いて、

スカウトは連続成功…のはずが、年々成績が低下し、箱根予選落ちに…逆転の年にできるか

明治大学

卒業生特集

この世代が1年生の時は総合優勝を狙った年、そのあとは弱体化の一途に…何とか引っ張っていきたい彼らも苦しい時期が多い競技人生でした。

※関東ICは1部

 末次慶太(1万m:28分56秒64)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 7区14位        
2年 補欠 補欠 補欠   ハーフ  
3年 1区18位 4区11位   37位 ハーフ  
4年   6区8位        

1年時はまさかの箱根路…というのが観ている側の印象でした。当時4年生に強い選手が多かったのですが、一部の選手が故障で間に合わなかったのですが、それでも末次選手が出走はびっくりだったのを覚えています。2位でタスキを受けるも単独走には苦しみ区間14位に。ただ、2か月後の日本学生ハーフで63分台をマークし、力がついていることを示しました。

一気に主力候補となりましたが、2年時はやや伸び悩みましたね。三大駅伝はエントリーするも全て補欠となってしまいます。怪我もあったでしょうかね。それでも3年時の夏を超えてからぐっと力をつけてきて、箱根予選37位と躍進しました。

一定のペースで走るのが得意なのでそういう区間へ…と思われましたが、チーム事情で1区へ。トップと1分ほどで抑えましたが区間18位は厳しかったですね…。最終学年でリベンジ…と思われましたが故障、そして箱根予選に間に合いませんでした。4年生主力を失ったチームは、更なるアクシデントで予選落ちに…。完全に悪い流れになってしまいました。

厳しいチーム状況の中、全日本で唯一の4年生としてエントリー。6区出場にこぎつけます。まさかの18位でタスキを受けると序盤は区間賞争いするほどぶっ飛ばします。その後も耐えて区間8位。4度出走の大学駅伝で唯一の区間一桁となりました。

 磯口晋平(1万m:29分25秒94)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年            
2年   補欠        
3年 7区10位 7区10位   47位    
4年            

長い距離を中心に少しずつ強くなってきた選手ですね。2年時の全日本のメンバーに選ばれていますが、3年生の夏を超えてから一気に伸びてきましたね。箱根予選47位は、これまで主力ではなかった中、大きな収穫でした。

全日本で大学駅伝デビューし、7区10位と繋ぎの役割を果たすと箱根も7区を担当し区間10位。この時の明大の箱根は非常に厳しかったのですが、最高の区間順位でした。4年生時更に頼もしくなってきた姿を見たかったのですが、残念ながら故障に泣きました。

 皆浦 巧(1万m:29分39秒31) 進路:NTT東京
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 補欠 補欠 補欠      
2年 補欠          
3年 補欠 補欠   75位 ハーフ  
4年            

皆浦選手は調べてて初めて気づきました。一番最初に大学駅伝に近づけたのに、最後まで遠かった選手だったんだなと…。1年時の出雲から唯一エントリーしていて、2年時からは箱根6区候補と言われ続けていましたが、出走できなかったのですよね。

そんな中3年時、関東ICハーフに選ばれて出走すると、箱根予選で75位とメンバー入りも狙える成績を残しているのですよね。4年時に次こそ…と思われましたが、彼も故障…。全日本予選・箱根予選ともに4年生が入れなかったのですが、やはり痛かったです。

その他

保坂拓海…4年関東IC1500m9位、3年時9位
森 晃希half65分33秒…2年時箱根補欠
尼崎達也29分59秒15
渡邊智裕30分18秒20…1年時全日本・出雲補欠
喜多悠貴…1年時箱根補欠

です。あとは中距離の保坂選手が関東ICで活躍していましたね。他。森選手ら下級生の頃に戦力になりかけた選手、主将に選ばれた尼崎選手は最後の最後で1万29分台をマークしています。

新チーム戦力分析

【新2年以上1万m上位10人】
坂口裕之④28分35秒47≪17:全2区25位、箱10区13位、16:箱3区20位、15:全1区7位≫
阿部弘輝③28分40秒51≪17:全7区1位、予103位、箱4区13位、16:全1区17位、予35位≫
田中龍太④29分08秒75≪17:予71位、箱6区15位、15:全3区15位、出5区8位≫
三輪軌道③29分11秒88≪17:予DNF、箱3区13位、16:全3区11位、予69位≫
中島大就③29分13秒76≪17:箱4区16位相当、全8区12位、予43位、16:全5区3位、予43位≫
佐々木大輔③29分19秒35≪17:全4区15位、予86位≫
小袖英人②29分22秒91≪17:予223位≫
前田舜平②29分24秒75≪17:予210位≫
村上純大②29分28秒95
南 俊希③29分29秒26≪17:全1区21位、予44位≫
新2年以上1万m上位10人平均:6位29分11秒5
【その他、有力選手】
酒井耀史②29分30秒90
東島清純④29分33秒46≪17:予105位、箱8区17位、16:予80位≫
角出龍哉④29分34秒83≪17:予134位≫
竹山直宏④29分36秒51≪16:予124位≫
大保海士②30分04秒91≪17:全5区13位、予117位≫
樋口大介②30分04秒53≪17:予199位≫
河村一輝③5千14分04秒20≪17:全3区14位≫

【新入生】
鈴木聖人①13分56秒28≪18:全国4区2位、17:高1区5位、国体5千4位、IH5千10位≫
佐久間秀徳①14分10秒74≪18:全国1区25位、17:高1区42位≫
丸山幸輝①14分14秒96≪16:高7区3位≫
手嶋杏丞①14分20秒97≪18:全国5区46位≫
大西理久①14分21秒29≪17:高3区8位≫
新入生5千上位5人平均:2位14分12秒8

金橋佳佑①14分24秒07≪17:高1区21位≫
名合治紀①14分29秒38≪17:高2区4位≫
植田雅弘①14分31秒80
中嶋大樹①14分32秒68≪17:高2区15位≫
野口一穂①14分37秒78

【今から考える大学駅伝オーダー】
全日予選:坂口・阿部/前田・中島/三輪・鈴木/田中・大西

戦力低下がありつつも、4年生抜きで全日本予選通ったところ、僅かながら精神面の綻びがあったかもしれません。秋になってから本当にうまくいかなかったのですが、新3年になる主力がそれぞれ奮闘。阿部選手が全日本7区区間記録を出してから奮闘、中島選手も箱根を走り、予選で故障した三輪選手もそれぞれ頑張っています。中距離中心の河村選手も元気です。

故障と言えば、4年エースの坂口選手も何とか万全の状態で主要大会もう一度迎えてほしいですよね。多血症以外でも結構苦労していますが、持っている素質は凄いです。今ちょうど復調途上、順調なら全日本予選あたりには面白い勝負ができそうな感じに見えますが如何でしょうか?

さて、あとはそのほか選手がどれだけ安定してくるか。4年生の話では東島選手が力尽けてますが、竹山・田中・角出選手の状態はどうか。また、箱根予選で新戦力になりかけた佐々木・南選手の復調も待たれるところですかね。新2年は実力のある前田選手がようやく軌道に乗り始めた感じですが、酒井・小袖・村上選手らどこまで上がっていけるか。ここに名前ありませんが坂井選手が今は良さそうでしょうか。

新1年は今年もスカウト自体は成功。5千13分台の持ちタイムだけでなくトラック&駅伝でも活躍している鈴木選手、更に留学生多くいる高校駅伝3区で区間8位の大西選手は力あります。他、佐久間・丸山・金橋選手ら、これからという選手もいます。一歩間違えば、東海大に近いチームになるはずですが…、くすぶっている選手が年々増えているのは気がかりです。山本新監督らで関東IC、そしてさすがに通るとは思う予選をしっかり突破し、他校と勝負できるチームにしていってほしいところです。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。