今度は、予選会を経てシード権を獲得したチームです。
2年ぶり出場で3年ぶり4度目のシード権を獲得!初の連続シード権へ勢いを経た
城西大学
卒業生特集
実は1年時にシード権獲得、その後予選落ちになり、最終学年に再びシード権復帰のV字曲線の最中にいた学年です
※関東ICは1部
菅 真大④(1万m:28分35秒56) 競技継続:JFEスチール | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | 9区15位 | 8区21位 | 82位/2組7位 | |||
2年 | 9区11位 | 6区11位 | 3組30位 | ハーフ | ||
3年 | 94位/補欠 | ハーフ | ||||
4年 | 2区12位 | 4区1位 | 29位/3組22位 | 1万 |
菅選手は春シーズンからチームの戦力として加わった選手ですが、あそこまで成長するとは…。全日本予選で2組に抜擢され上位で走り通過に貢献、箱根予選でも二けた順位で走り切ります。長い距離の非凡さから全日本8区・箱根9区と1年生らしからぬ区間に起用されます。全日本は失敗でしたが、シード権内でもらった箱根は区間15位と粘り切り、シード権に繋げました。
2年からはチームの主力の一員となってきましたね。出雲はアンカー、箱根は2年連続9区、昨年より低い順位ながら区間順位を上げて、力をつけてきたところを見せました。ただ、そこからやや伸び悩みましたかね。3年時の箱根予選は1年時より下げてしまいました。
4年も春先は決して良くなかったですが、全日本予選3組で粘ってから少しずつ良くなってきます。箱根予選を個人29位で走り切ると、直後の全日本が最大のハイライトでした。有力選手が集まった4区で、まさかの区間賞!13位から2つ順位を上げたものの優勝もシードもはるか先の中でした。
一気に注目が集まった11月の記録会で1万28分35秒の大幅ベスト、満を持して2区に登場します。混戦の中、大きく目立つことはできませんでしたが、18位から13位に順位を上げ、チームの流れを作るレースでした。NY駅伝連続出場が途切れて元気ないJFEスチールの活性化へひた走ってほしいです。
山本竜也④(1万m:29分15秒58) 進路:八千代工業 | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 7区17位 | |||||
3年 | 82位/3組29位 | 1万 | ||||
4年 | 7区4位 | 5区7位 | 51位/3組26位 | 1万 |
地道に這い上がってきたのが山本選手。2年時の箱根前に1万29分台のタイムを出して、箱根に登場。7区17位の成績でした。そこから頭角を現し、全日本予選は3組に抜擢、箱根予選は苦しいチーム状況の中、個人82位と健闘しました。長い距離で中心的な存在になっていきます。
最終学年、全日本予選はペースが速くなった3組で中位で粘って3年ぶり突破に貢献すると、箱根予選は51位。安定感を発揮します。そして駅伝でいぶし銀ぶりのレースを見せます。全日本は4区からの流れを引き継いで5区区間7位と好走を見せます。
箱根は2年ぶり7区に登場。6区山下りが未知数のため、その直後に彼をおいた形に。これが大成功します。周囲の強力な4年生と競り合う形で区間4位の好走。一気にシード権へ流れを手繰り寄せる走りでした。培ったスタミナで実業団でも頑張ってほしいです。
酒井雅喜④(1万m:29分19秒70) 進路:埼玉医科大学AC | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 4区10位 | 3区13位 | 3組29位 | 5千 | ||
3年 | ||||||
4年 | 補欠 | 補欠 |
あと、下級生の頃に一時戦力になったものの怪我などで苦しんだ選手がいますね。酒井選手は関東IC5千が主要大会初登場、そのまま全日本予選3組に抜擢されるなどスピードが魅力のランナーでした。箱根ではシード権争いの中、4区10位の好走。将来を期待されました。
ところが、3年生時は故障に泣きます。春はおろか箱根予選も出走できず…。4年時になって記録会に出るも5千14分半ばあたりから抜け出せませんでした。そんな中、懸命に状態を上げ駅伝でメンバーに名を連ねましたが出番はありませんでした。若い埼玉医科大ACで再起なるか。
中舎優也④(1万m:29分16秒95) 競技継続 | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 5区16位 | 1組40位 | ||||
3年 | ||||||
4年 | 補欠 | エントリー/ |
中舎選手も戦力になりかけたのですよね。初の主要大会となった全日本予選は1組でまさかの最下位とほろ苦いデビュー。そこから秋に1万29分16秒までタイムを伸ばして、箱根5区に抜擢。区間16位でしたが、少しずつ積み重ねていければと思いました。
ただ、彼も故障に泣きましたね…。3年時は大会にほとんど出れませんでした。4年になって1万30分00秒あたりで何度か走り、箱根予選と全日本本戦のメンバーに名を連ねますが、出番は訪れませんでした。
その他、
大久保泰貴④29分55秒16…2年時箱根エントリー ※競技継続
佐藤史弥④30分05秒96
工藤来輝④30分17秒68
佐藤孝則④30分19秒82
です。
新チーム戦力分析
【在校生1万mチームトップ10】
西嶋雄伸②28分44秒15≪18:箱1区18位、17:全2区18位、予37位、16:予396位≫
中島公平③28分51秒95≪18:箱3区13位、17:全3区12位、予127位、16:予103位≫
金子元気③29分10秒04≪18:箱4区4位、17:全1区14位、予24位、箱8区14位相当、16:予26位≫
大石 巧③29分11秒03≪17:全6区9位、予85位、16:予100位≫
峐下拓斗③29分18秒47≪17:予143位、16:予184位≫
服部潤哉③29分26秒39≪18:箱5区7位、17:全8区16位、予100位、16:予214位≫
鈴木勝彦③29分33秒29≪17:予240位≫
中谷貴弘②29分40秒07
荻久保寛也②29分40秒27≪18:箱10区9位、17:予115位、16:予188位≫
野上亮祐①29分46秒69
在校生上位10人平均:11位29分20秒2
【その他、有力選手】
中原佑仁②29分47秒48≪18:箱9区15位、17:全7区10位、予94位≫
宮沢真太②29分52秒06
菅原伊織①29分57秒90≪17:都1区21位、16:高1区4位≫
佐藤忠俊②29分59秒22
梶川由稀①30分20秒42
菊地駿弥①half64分42秒≪18:箱6区17位≫
雲井崚太①half65分50秒
【新入生】
砂岡拓磨14分14秒75
松尾鴻雅14分23秒99≪18:全国5区18位≫
山本 嵐14分29秒23≪17:高7区3位、IH3障3位≫
北村歩夢14分35秒26
小柳周也14分36秒19
新入生上位5人平均:11位29分20秒2
福島正訓14分38秒82≪16:高4区38位≫
宮下璃久14分39秒30≪17:高2区7位≫
【今から考える大学駅伝オーダー】
出雲:西嶋-中谷-中島-菊地-菅原-金子
全日予選:金子・中島/西嶋・大石/中原・鈴木/荻久保・菊地
箱根:西嶋-金子-中島-大石-服部 宮沢-鈴木-峐下-中原-荻久保
勢いはあるなと思いつつ予選8位通過がどうかとも思われましたが、難しい1区を僅差で凌ぐと2区以降は非常にいい流れ、そして5区で6位までジャンプアップ。復路も力のある上級生を効果的に起用し、総合7位で3年ぶりシード権、見事な走りでした。
新チームも楽しみですね。次はエースとなる4年金子選手に、スピードの魅力がある中島・西嶋選手も成長中、復路終盤をしっかり走り切った大石・中原・荻久保選手、更に登りの適性は非常に感じる服部選手もまだ残っています。中心選手はしっかり残っています。春の関東ICから戦えるのではないでしょうか?
また新戦力候補では、新4年になる峐下・鈴木選手がいよいよ登場してっ来るでしょうか。新2年は菊地選手が目立っていますが、梶川・菅原・野上選手も徐々に大学に適応、また雲井選手も長い距離で勢いがありますね。ルーキーは持ちタイムトップの砂岡選手や、松尾選手、高校駅伝優勝のゴールテープを切った山本選手は3障得意ですね。彼らも面白い。
いろんなタイプの選手がいる中、うまく選手起用できれば、三大駅伝それぞれ楽しみなんですよね。初の連続シード権がかかりますが、一つ一つの主要大会を大事に戦えば、いいチームになっていくと思います。