【2018年度新チーム決起集会】
本日、2018年度のスタートを期して新チームでの決起集会を行いました。楽しい食事のほか豪華景品を掛けたビンゴ大会も行い、盛り上がりました!
ここから、気持ち新たにチーム一丸となって頑張っていきます!! pic.twitter.com/a5R1BQnqsj
— 國學院大學 陸上競技部 (@kokudai_ekiden) March 10, 2018
続いて、
シード権は獲得できなかったものの、次回が面白そうなチームを紹介します。
凸凹だったが、5区間区間5位以内、一度はシード権争いに復帰した
國學院大學
卒業生特集
中堅校の位置を確立しつつあった頃に入学した世代。國學院としては実績の高い選手が多く入部、ワンランク上の成績を獲得するチャンスでしたが…久々の予選落ちを経験するなど様々な困難がありました。
※関東ICは4年間2部
向 晃平④(1万m:28分49秒36) 進路:マツダ | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 2区14位 | 78位 | ||||
3年 | 補欠 | エントリー/3組23位 | 1万 | |||
4年 | 2区20位 | 2区13位 | 42位/4組7位 | 1万15位 |
最も高い実績を持って入部したのは向選手でしたね。全国駅伝で5区で快走を見せて一気に注目が高まったのですが、1年時は故障が非常に多く中々レースに出られない状況でした。(4年時の箱根前の報知スポーツの特集では、フォームがかなり特徴的で『宇宙人』と呼ばれていたとか??少しは故障に関して、影響はあったのかも)
それでもポテンシャルは高いものがありました。直前に主力の離脱者が続出し、予選落ちとなった箱根予選に登場し78位と無難に走り切り、将来性を買われ全日本2区出走します。3年時は春シーズンのみとなりましたが、全日予選3組で中位で走れるところまできました。
そして最終学年、大学では初めてのシーズンフル出場、関東IC1万で戦うと、後輩の躍進の触発もあってか、全日本予選は28分台での4組7位!3位予選通過の立役者になります。スピード面では他校と戦えるところまで伸ばしてきました。
半面、スタミナはもう少しでしたでしょうか。かなり期待が高くなった箱根予選では残り5㎞で失速し42位、単独走が多かった全日本2区は区間13位と伸びを欠きました。そんな中、チームのエースとして最初で最後の箱根は華の2区。2位の好位置でタスキをもらい、徐々に順位は下げますが、充分に中位で踏みとどまるペースでレースを進めます。ところが残り5㎞で脱水にかかり大きく失速、区間最下位と悔しすぎる箱根路に…。まだ潜在能力は出し切れていないと感じる彼のマツダでの活躍を願います。
内田健太④(half:63分42秒、他) 進路:埼玉医科大AC | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 7区11位 | 147位 | ||||
3年 | 7区13位 | 補欠 | 163位 | ハーフ11位 | ||
4年 | 7区5位 | 6区17位 | 48位 | ハーフ |
内田選手も埼玉栄高の主力選手ということで期待値が高かったですね。ただ、彼もまた1年時は中々大会に出れないなど苦しんだ時期も長かったですかね…。そんな中、2年時から少しずつ大会に出れるようになり、箱根予選はチーム9番手で走り、全日本7区で出走まできます。
全体的に長い距離で少しずつ成績が向上し始め、3年時は関東ICハーフで11位に入るなど良い成績が増えてきます。箱根ではチームが下位に沈む中、7区区間13位と粘りの走りを見せます。
4年時は箱根予選で過去最高成績となる48位でフィニッシュします。全日本はうまく走れませんが、直後の上尾ハーフでまた好走。箱根は2年連続7区を走り区間5位!大きく伸びを見せます。創部2年目の埼玉医科大ACで力になれるでしょう。
國澤優志④(1万m:29分33秒34) 進路:NTT東京 | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 6区16位 | 150位 | ||||
3年 | 9区10位 | 8区13位 | 102位 | |||
4年 | 補欠 | 補欠 | 99位/補欠 | ハーフ12位 |
國澤選手も2年目から戦力に加わってきていますね。國學院大の育成がここに出てきています。箱根予選は150位で走り、全日本にも出走しています。その後の丸亀ハーフなどで63分前半のタイムをマークし、一気にレギュラーを掴んでいきます。
主力として期待された3年時の箱根予選は失速してしまい悔しい走りに。それでも全日本はアンカーに選ばれ、箱根は9区で区間10位と力走を見せます。4年目は関東IC初出場でハーフ12位と粘り、箱根予選も過去最高順位で走り、駅伝が楽しみになりましたが、残念ながら出番はありませんでした。実業団で成長した姿を見たいですね。
熊耳智貴④(1万m:29分17秒16) 進路:警視庁 | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | ||||||
3年 | 8区6位 | 6区6位 | 91位/1組18位 | |||
4年 | 9区14位 | 3組6位 | 1万 |
熊耳選手がレギュラー入りするようになったのは3年時から。全日・箱根の予選共にしっかり走り切ると、本戦でレギュラー取り。そこで全日本は6区6位と好走、箱根でも8区6位と安定した走りを見せます。國學院大は主要大会での結果が課題と言われていた中で光る存在でした。
4年目は初めて関東ICに出場すると、全日本予選で3組6位の好成績!いよいよ本格化してきて楽しみな存在になりました。ただ、そこで故障。秋シーズンは試合に出ずぶっつけで箱根へ。主要区間9区を任されますが、眼前での繰り上げの悲運に…。NY駅伝定着を目指す警視庁に、主要大会の安定感が武器の熊耳選手が力になるはずです。
松永拓馬④(1万m:29分37秒27) | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | ||||||
3年 | 補欠 | |||||
4年 | 8区16位 | 8区11位 | 39位/2組10位 |
一般入試組の星として大きく注目を集めましたよね。3年目の箱根本戦でメンバー入りしたありからぐっと力をつけてきました。箱根予選は2組10位に好走すると、初の予選会も個人39位と力走します。4年目でブレイクですね。
全日本もアンカーで区間11位ながらまとめあげ、箱根5区として期待されます。ただ、本戦では8区になり区間16位…。ちょっと万全で臨めなかったかなぁ。万全での主要大会が見たかったですが、引退が惜しいです。
河野敢太④(1万m:29分48秒70) 進路:旭化成延岡 | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | ||||||
3年 | ||||||
4年 | 5区18位 | 7区13位 | 予93位/1組19位 | 1500m |
そして河野選手も4年間の積み重ねで力をつけてきた選手です。関東IC1500m出場はちょっと意外でしたが、全日本予選・箱根予選ともにしっかり走り切り長い距離に強いところを見せます。全日本でもデビュー、箱根は5区でしたが、ここは力不足となりましたかね(準備不足あったのか??)。それでも國學院の育成力が光っていると思います。
渡邊 貴④(1万m:29分43秒67) | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | 補欠 | |||||
2年 | 2組16位 | |||||
3年 | 補欠 | 116位 | ||||
4年 |
この世代は2年から出てきた選手が多い中、1年時に箱根本戦のメンバー入りしているのですよね。2年目に全日本予選2組16位と健闘し、いよいよ主力の仲間入りを果たすかと思いましたが、そこからうまくいかなかったかなぁ。3年目は箱根予選に出場していますが、4年目はメンバーにも名前を載せることができませんでいた。
磯邊翔太④(1万m:、他) | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | 補欠 | |||||
2年 | 補欠 | 197位/補欠 | ||||
3年 | 補欠 | /補欠 | ||||
4年 | /補欠 |
磯邊選手も1年目で箱根本戦のメンバーに入っているのですよね。その後、毎年何かしらの主要大会でメンバーに名前を見るのですが、出走したのは2年時の箱根予選のみ。ここで上位10人には入れなかったのが響いたか、それ以降は出走することは叶いませんでした。
花沢拓己④(1万m:29分51秒29) | ||||||
学年 | 箱根 | 全日本 | 出雲 | 予選(箱/全) | 関東IC | 他主要大会 |
1年 | ||||||
2年 | 補欠 | 142位 | 1500 | |||
3年 | ||||||
4年 | 補欠 |
花沢選手も2年目に飛躍しかけていましたね。箱根予選ではチーム8番手に入っています。ただ、そこからは名前を中々聞かなかったですかね。その中で、4年目に箱根本戦メンバーに入ってきたのはびっくり!最後まであきらめなかったと言えそうです。
その他
小田智哉④29分38秒38…4年予選108位
田代恭一④30分04秒50…4年予選137位
軸屋 健④29分36秒22…4年予選238位、1年全日予選補欠
小林祐太④29分42秒12
実は4年目に箱根予選を出走した選手がかなり多いのですよね。この箱根予選は主力が伸びを欠いていた中でした。6位通過に力を注いだ選手が多かったです。
卒業生特集
【在校生1万mチームトップ10】
浦野雄平②28分51秒91≪18:箱1区2位、17:全1区8位、予30位、箱6区17位、16:予114位≫
土方英和②29分13秒56≪18:箱4区3位、17:全4区12位、予31位、箱3区18位、16:全5区4位、予79位≫
江島崚太③29分16秒28≪18:箱10区5位、17:全3区11位、予49位、16:予139位、15:全3区14位、予93位≫
青木祐人②29分22秒96≪18:箱3区5位、16:全3区10位≫
芹澤昭紀③29分24秒61
臼井健太①29分30秒96≪18:箱6区19位、17:全5区9位、16:高2区10位≫
高嶌凌也①29分38秒94
茂原大悟②29分41秒58
森 秀翔①29分42秒65
小中駿祐③29分43秒47
在校生1万m上位10人平均:18位29分26秒6
【その他】
中山貴裕③29分47秒09
長谷勇汰③29分54秒70≪17:予111位≫
田川良昌①29分55秒62
稲毛暉斗②29分46秒74
河東寛大①29分49秒27
蜂屋瑛拡③30分03秒27≪16:全7区6位≫
山城ケイン①30分04秒17
【新入生】
島崎慎愛14分33秒19
萩原海渡14分35秒47
古川礼穏14分36秒04≪17:高6区21位≫
藤木宏太14分36秒38
石川航平14分37秒11
上位5人平均:18位14分35秒6
殿地琢朗14分45秒89≪18:全国5区12位≫
【今から考える大学駅伝オーダー】
全日予選:浦野・土方/江島・青木/臼井・小中/長谷・稲毛
箱根:青木-浦野-臼井-土方-小中 芹澤-稲毛-高嶌-江島-長谷
今年の國學院の箱根駅伝は、ジェットコースターと言われましたね。1区2位発進も2区で18位に転落、そこから4区で9位まで盛り返すも、山を終えた時点(6区)で16位へ、その後2区間区間5位が出ますが総合14位に留まる。ちぐはぐ、凸凹とも言われました。最も、ここ最近は序盤から低空飛行でシード権争いも叶わなかったところから、一つ上のレベルで戦えたともいえます。
やはり今回区間5位以内を出した4選手が主力。一歩抜けているのは前年の春シーズンから活躍していた浦野選手。箱根の1区2位は本当にお見事で、更に力を伸ばしている感じがします。これに元々期待されていた青木選手がいよいよ本格化しそうな雰囲気。江島選手も勢いが戻ってきて、更に長いロードで非常に頼もしくなってきた土方選手。この4選手が力強く引っ張っていきそうで関東ICから楽しみですよね。
それ以外の選手が力の差があるなぁという感じでしたが、日本学生ハーフでは新2年の臼井選手が健闘。更に小中・長谷・稲毛・中山選手らが65分前後でした。天候を考えるとこれは盛り上がりますね。新2年になる河東・森・山城選手も健闘。1マンのタイムがいい芹澤選手も少しずつ距離に対応しつつあり、戦力は出てきています。新入生は目立ちませんが、全国5区12位の殿地選手が今のところ注目かなぁ?通用した部分もあった今回、更に流れを作り、久しぶりのシード権を目指したい。
コメント
うーん、4年生の評価はかなり悩ましいところです。層が厚かった割には2年生で箱根を逃したり最終学年の箱根で内田選手以外が玉砕したりとこの言い方が正しくないのをわかってて言いますが『國學院らしい』代だったと思います。
だからこそ土方・浦野両エースに最後の希望を乗せたいです。新主将の土方選手の丸亀での激走は何か変わるきっかけに見えましたし、クロカン日本選手権の浦野選手も今年学生長距離を担うエースになると確信しました。箱根でさらに強くなっていってる彼らを軸に強くなればシード権争いにすら絡めない國學院からは抜け出せるはずなんです。今回シードを掴んだ城西や拓殖とチーム力は変わらないはずなのに…
ただ一方で今年度結果が出なければ前田監督は解任されてしまうかもしれません。個人的な見解は控えせていただきますが…
今年の國學院は地道に頑張ってきた4年生が5人走るというある意味國學院らしさを見せた反面、下級生が区間上位で走るという今までと違う一面も見られました。ただし、総合14位という結果がここまで何度も残ると、今後が心配です。
新チームについては、浦野、青木、土方、江島選手プラス臼井選手が主軸となって、中堅選手が脇を固めるというある程度戦い方は確立できると感じています。
最大の問題は5区で、2回シード権獲得できた時は仁科、寺田選手が区間上位で走っていますが、それ以外は全て区間下位であることを考えると、5区の選手を育成できるかが大きなポイントと捉えています。