2018.2.25結果・記録【東京マラソン/エリート&招待選手エントリーも】

参照サイト:http://www.marathon.tokyo/about/

多くの長距離ファンが関心を寄せているでしょう

東京マラソン2018についてのページです。

ページコンテンツ

競技日程・テレビ放送

競技日程は
2018年2月25日(日)
1)9時05分:車いすフルマラソン&10㎞スタート
2)9時10分:フルマラソン・10㎞スタート

テレビ放送は
フジテレビ系列
8時30分~9時00分:東京マラソン直前SP
9時00分~11時50分:東京マラソン2018

エントリー選手

招待選手とエリート選手が発表されています(http://www.marathon.tokyo/media/press-release/pdf/180122_tm2018_elite_jp.pdf)

特に注目する選手を何人か抜き出してみました。

※欠場が発表された選手は打ち消し線を引きました。

招待選手

国外招待選手

実績のある4選手を選びました。

ウィルソン キプサング(ケニア)2017年東京マラソン1位2:03:58/ベスト2:03:13【世界歴代4位】…第一に一番、第二に大会記録、第三に世界記録を目標としている。

テスファエ アベラ(エチオピア)…2016年ドバイマラソン1位2:04:24(ベスト)

ディクソン チュンバ(ケニア)…2017年東京マラソン3位2:06:25/ベスト2:04:32

ツェガエ メコネン(エチオピア)…2016年ドバイマラソン3位2:04:46/ベスト2:04:32

フェイサ リレサ(エチオピア)…2016年東京マラソン1位2:06:56/ベスト2:04:52、リオ五輪銀メダリスト(ゴールの際、頭上で両腕を交差させ、自国政府に抗議した選手、現在はアメリカで一人でトレーニングを積んでいる)

国内招待選手

男子の日本人全員です。

井上大仁(MHPS)…2度目のマラソンとなった2017東京で2:08:22のタイムで日本人トップ!ロンドン世界選手権代表に選出されている。長い距離になるほど強い選手。直前の陸連合宿では距離走を中心に充実している。

設楽悠太(Honda)…トラックで世界大会を経験後、2017東京で初マラソン。30㎞過ぎまで日本記録を上回るペースで飛ばした中、2:09:27でまとめた。その後、ハーフマラソンと10マイルで日本新記録、マラソンも2:09:03と縮めている。今年、NY駅伝エース区間で区間賞獲得後もフル回転の中、今回挑む。日本記録(2:06:16)を宣言している。

石川末廣(Honda)…2016びわ湖毎日マラソンで日本人2位となり、2016リオデジャネイロ五輪のマラソン代表選出された。当時36歳と遅咲きの選手。38歳となった今年もNY駅伝の2位のメンバーの中に入るなどまだまだ健在。

山本浩之(コニカミノルタ)…東洋大箱根駅伝初優勝時のメンバーの一人。じっくりと長い距離に対応して、2017東京マラソンでは2:09:12で日本人2位に入っている。

木滑 良(MHPS)…マラソン2戦目となった2016北海道マラソンで初優勝を果たすと、2017別府大分マラソンでは2:10:30で日本人2位。伸び盛りの選手である。

大石港与(トヨタ自動車)…強豪・トヨタ自動車の中で10000m27分48秒56の屈指のスピードランナー。NY駅伝で20人抜きしたことも。初マラソンの2017別府大分マラソンでは2:10:39と非凡な才能を見せている。

宮脇千博(トヨタ自動車)…高卒2年目の2011~2012年にかけて、10000m27分41秒57(当時日本歴代6位)、ハーフマラソン60分53秒(当時日本歴代3位)の記録を出して話題となった。2014年に東京マラソンに挑戦し、2:11:50の記録を出した。その後苦しい時期が続いたが、復調傾向になってきている。

佐藤悠基(日清食品グループ)…中学・高校・大学・実業団と世代トップを走り続けている選手。2011~2014年の日本選手権で10000m4連覇を果たし、何度も世界大会に出場している。マラソンはまだ好記録がなく、ベストは2016年の2:12:14。

神野大地(コニカミノルタ)…2015年箱根駅伝の5区山登りで区間新記録を出し、3代目山の神に。実業団では平地でも力を見せ、ハーフマラソンで61分04秒の好記録を出している。その後、フィジカル面を重視する独自のトレーニングでマラソンに挑戦中。前年12月福岡国際マラソンでは緊張でフォームを崩した中、2:12:50。2度目の飛躍が期待される。

村澤明伸(日清食品グループ)…佐久長聖高校時代からロードでの強さを見せる。2017年びわ湖毎日の初フルマラソンでは、30㎞過ぎまで日本人トップを走るも最後這ってゴールしたのが印象的だった。一転、北海道マラソンでは新設されたMGC出場権、初の獲得者となっていた。

市田 孝(旭化成)…強豪・旭化成の中で、NY駅伝で4区と3区と重要区間で2年連続区間賞を獲得し優勝に貢献している実績高いランナー。昨年の日本選手権10000mは3位に入賞している。初マラソンの昨年の東京マラソンは2:19:24。

鈴木健吾(神奈川大④)…昨年の箱根駅伝のエース区間2区区間賞から一気に注目を浴び始めていた。20㎞強レースにおいて後半に伸びがあるランナー。1年かけて今回の初マラソンへ向けて準備をしている。

エリート選手

およそ70人ものランナーがエントリーされていますね。自分のひいきも含め、ごく一部を紹介します。

佐野広明(Honda)…2015東京マラソンで2:09:12を出している
一色恭志(GMO)…青学3年時、2016東京マラソンで日本人3位に入っている
近藤秀一(東京大③)…前回大会、2:14:13で走破。今年の正月、学生連合で念願の箱根駅伝出走予定も、直前のインフルエンザに泣いている。
サイモン カリウキ(日本薬科大③)…留学生を含む学生でトップレベルの10000mの実績がある選手

日本陸連推薦
下 史典(駒沢大③)…駒大の主力ランナーの一人。箱根駅伝で2年連続往路の3区を務めている。
岩佐壱誠(帝京大②)…帝京大の勢いのあるランナーの一人。箱根駅伝で1区を任されている
加藤風磨(亜細亜大④)…前回、学生連合で箱根駅伝を出走している
林 奎介(青山学院大③)…今年の箱根駅伝7区区間新、先週の熊日30㎞ロードレースでは学生歴代3位のタイムで優勝している。原監督は1月の時点で、継続した練習ができていないとして、出場させないと明言している

準エリート・日本学生枠

結果・記録

5㎞ごと速報(http://leaderboard.marathon.tokyo/index.html)

男子記録(http://www.tokyo-np.co.jp/event/tokyomarathon/result/men_marathon.pdf)

女子記録(http://www.tokyo-np.co.jp/event/tokyomarathon/result/wom_marathon.pdf)

レース展開

最初の1㎞は2分53秒。キプサング選手らがいる世界ペースの中に、井上選手がついていっている。1.5㎞くらいに設楽選手も追いついてきて先頭集団に加わっていく。1㎞~2㎞は3分オーバーしスローペース。なので先頭と3分ペースの集団の境目が曖昧になっている。

2㎞~3㎞はまた2分53秒となり、縦長になる。序盤5㎞は下っているので、ペースメーカーがリズムをつかみにくいだろうか?5km通過は14分45秒、世界記録からは3秒遅れだ。ここで井上選手と設楽選手の距離が開いてきた。設楽選手はPMの村山選手のそばを走っているようだ。なお、他にカネボウ・門田選手もついており、徐々に井上選手の真後ろに上がってきた。

7㎞あたりから井上・門田選手を含む先頭集団と、村山(PM)と井上選手らの第2集団と分かれている。更に第2集団は、村山(PM)・設楽・市田選手の3選手が前に出た。先頭集団とは5秒差だ。

9.7㎞日本橋を通過したあたりから、先頭集団から門田選手と日薬カリウキ選手が遅れ始める。10㎞29分37秒(世界記録29分24秒)、設楽選手ら29分44秒で通過。7秒差となっている。

12㎞手前で先頭集団に村山・設楽選手が追いついてきた。先頭のPMが全く安定せず、3分オーバー。2分58秒を刻んでいる設楽選手が追いついてきた。市田選手も一番後ろだ。

なお、キプサング選手はずっと先頭集団の後ろ側、いつもはPMのそばにいて指示を出すような選手なのでやや気になるポジション取りだ。第3集団はHonda佐野選手や神大鈴木選手が元気に前の方にいる

先頭集団にアクシデントが起きた。15㎞過ぎ、キプサング選手が遅れ始めた。給水を落とし、立ち止まって拾ったそうだが、追い上げる様子もなく、あまり状態が思わしくなさそうだ。その後、16.5㎞地点で歩き始め棄権。今回の世界記録更新はできなかった。

先頭集団は18㎞地点で市田選手が数m離れた。井上・設楽選手、それから15㎞までの予定だった村山(PM)もまだついていて、設楽選手の専属PMのようになっている。なお、村山選手は市田選手を気にかけている。

20㎞は59分34秒、世界記録程ではないが日本記録ペースだ。その直後、なんと設楽選手が飛び出した!PMもびっくりして慌てて横につくが、設楽選手は遅いと感じただろうか?井上選手は無難に対応、市田選手は20mほど遅れている。

ハーフは先頭は62分43秒、10秒差で市田選手。後ろの集団は鈴木選手など中心に63分36秒だ。先頭は設楽選手は集団の中に下がり、横広がり。ある程度ペースが落ち着いている模様。なお、リオ五輪銀メダリストのリレサ選手が集団の最後方だ。

23㎞地点、後ろの集団がPMを除いて7人に絞られた。鈴木・神野・山本憲・佐藤悠・木滑・宮脇・荻野選手だ。鈴木健吾選手はずっとPMの真後ろでまだまだ元気そう。他、飛躍候補の神野選手や新戦力候補など様々な顔ぶれだ。

25㎞先頭(設楽・井上)は1:14:23。市田は1:14:53、後ろ7名は1:15:11。後ろ集団はPMがここで外れた。一瞬横広がりになるが、宮脇選手が前に出て引っ張り始めている。先頭、ゴール予想は2時間5分半ばだがどうか。設楽選手が注目されているが、井上選手が全く目立たずいい位置を保っているように見える。

28㎞地点市田選手が後ろの集団に吸収される。ここで踏ん張れるかどうか。集団は今はマツダの山本選手が引っ張っている。かわるがわる先頭が変わって、3分03秒程をキープしている模様。

29㎞過ぎ、先頭はあまり変わらずだが、設楽選手のフォームがブレ始めているとの情報だが…。30㎞地点1:29:20で通過。一瞬、横広がりになった中、井上選手が前に出てきた。このままいくのか注目だ。後ろの集団は1:30:34で通過。山本選手が5m程リードしている状況だ。宮脇・鈴木・佐藤・木滑・神野・市田選手はついていけるかどうか。その後ろは村澤選手らが見え隠れしている。

31㎞地点、設楽選手が先頭集団から10m程離れる。給水で縦長になったが、そこから遅れ始める選手が出始めている。身体がブレ初めて勝負所になっている。井上選手はまだ日薬カリウキ選手らと同様、あまり変わったところは見られない。

後ろの集団は、横広がりでややペースダウン。その中で市田選手が後退、神野選手が一旦遅れかけるが何とかついている感じだ。表情的には木滑・山本・鈴木選手あたりが余裕に見える。後ろの集団は村澤・一色選手らだ。

33-34㎞が2分55秒。ペース明らかにあがり、先頭が3人に絞られた。4位争いにリレサ・井上選手で3秒差、8秒差で6位カリウキ設楽選手が並んでいる。先頭は35㎞1:44:10が通過。チュンバ・キプロス・キプケテル選手が競り合ってペースを上げている。

10位争いは宮脇選手が遅れ、6人で1:46:09で通過。なお宮脇選手は後ろからきたバリノス選手にくらいついてもう一度追っていこうという形だ。ここで、木滑選手が前に出てロングスパートの様相だ。その後ろ、村澤・荻野・一色選手もおり、サブテン大量に出るかもしれないペースを維持している。

37㎞地点、集団が分かれてきて、チュンバ選手が先頭になった。38㎞地点、4位集団はリレッサの前に井上選手が出ていたが、その後ろからカリウキ選手を振り切った設楽選手が追い上げてきた!リレサ選手を交わして5位へ浮上。井上選手とは5m差。

そして38.3㎞地点設楽選手が4位へ浮上!井上選手も何とか食らいついていたが、39㎞までには完全に単独4位へ。しかも3位のキプケテル選手が前に見えてきている様子になっている。

10位争いは山本選手が完全に単独走。宮脇・佐藤選手らが後ろ、鈴木・神野選手らは苦しくなりここで後退した。

設楽選手は40㎞までに単独3位へ!35㎞から40㎞は15分11秒で、FINISH予想は2:06:04。ほんのわずか日本記録を上回るペースに!更に40.6㎞地点でキプロス選手を交わし単独2位に!チュンバ選手の約200m後方に見え隠れしている。さすがに表情がゆがんできている。

残り1㎞を通過、3分06秒以内で走れれば日本記録!周囲からは”悠太”コールが起こる。チュンバ選手が2:05:30で優勝!そして、残り50mで日本記録を確信した設楽選手がガッツポーズでゴールイン!速報2:06:11で16年ぶり日本記録を5秒更新した。

更に井上選手も2時間6分台、木滑・宮脇・山本・佐藤悠選手が2時間8分台、荻野・村澤・一色・カリウキ選手が2時間9分台、10分台に神野・鈴木健選手らが入ってきた。

上位結果

1位ディクソン チュンバ(ケニア)2:05:30
2位設楽悠太(Honda)2:06:11(★☆日本新記録☆★MGC出場権獲得)
3位アモス キプルト(ケニア)2:06:33
4位ギデオン キプケテル(ケニア)2:06:47
5位井上大仁(MHPS)2:06:54(日本歴代5位MGC出場権獲得)
6位フェイサ リレサ(エチオピア)2:07:30
7位木滑 良(MHPS)2:08:08(MGC出場権獲得)
8位宮脇千博(トヨタ自動車)2:08:45(MGC出場権獲得)
9位山本憲二(マツダ)2:08:48(MGC出場権獲得)
10位佐藤悠基(日清食品G)2:08:58(MGC出場権獲得)
11位モハメド レダ エルアラビ(モロッコ)2:09:18
12位荻野皓平(富士通)2:09:36
13位一色恭志(GMO)2:09:43
14位村澤明伸(日清食品G)2:09:47
15位サイモン カリウキ(日本薬科大③)2:10:00
16位田中飛鳥(福岡陸協)2:10:13
17位山岸宏貴(GMO)2:10:14
18位神野大地(コニカミノルタ)2:10:18
19位鈴木健吾(神奈川大④)2:10:21
20位ツェガエ メコネン(メキシコ)2:10:26

やりましたね!設楽選手が東京マラソンで2位!それだけでなく、16年ぶりに日本記録を破り、ついに日本男子マラソン界の歩みを進めました。

環境はとても良かったと思います。比較的気温が低く、走りやすいコースの中、レース展開には恵まれたと思います。ペースメーカーがあまり早くいけず、日本記録以上で世界記録未満のペースだったのは日本記録を狙っていたランナーたちにはちょうど良かったかもしれません。それでも30㎞で一旦遅れだし、そのあとまた粘り通してのは今までと違った姿でした。

大迫選手もそうですが、自分自身の身体能力を向上させるのに、何が大事なのかというのを掴んでいますよね。設楽選手の場合は練習の距離走30㎞走まで、試合に出ることでモチベーションを上げる、シューズは厚底のもの(ベイパーフライ4%など)、それから好きな食べ物(甘い物)は無理に我慢せずに適切なタイミングで食す、…出ている情報だけなので、他にも色んな工夫をしていると思いますが、自分自身の身体や性格・特性を知って、活かしていくのは大事なことにこれからなっていくのだと思います。

日本人2位となった井上選手の成長率も高いですね。ミッドフット走法で練習を積める選手ですね。30㎞過ぎで一時日本人トップに立ち、大いに盛り上げましたね。ラストまで持たず、目の前で日本記録を出されたことで笑みはなかったですが、日本歴代5位の2:06:54と立派な記録です。飽くなき向上心で更に進化しますかね?

この好記録続出に、大迫選手もツイッターで反応しています。おそらくですが、いつか万全な状態で高速コースに出場すれば、日本記録は射程圏内…と思っています。

今の25歳前後の世代は、設楽悠・大迫・井上選手…他にも村山兄弟など有望な選手が揃っていますかが、箱根を卒業してから、更に進化しているのが、本当に今までと違う流れだと思います。どんどん東京五輪、更にその先へボルテージが上がっていってくれればと思います!!

また彼ら以外にも多く自己ベストを大幅更新や好記録を出した選手が続出していますね。

2時間8分台に木滑・宮脇・山本・佐藤、9分台に荻野・一色・村澤、10分前半にカリウキ・田中・山岸・神野・鈴木選手…東京マラソンを高速コースに変えたところ、記録を出す選手が増えましたね。さすがにちょっと出来すぎ?という選手もいますが、ひとまずMGC出場権獲得なった選手が複数出たのは良かったですかね。

その中で木滑選手が35㎞地点から抜け出し、2時間8分前半。MHPSマラソン部さすが記録を伸ばしてきます。また、トヨタ宮脇選手がマラソンでついに名前を聞くようになりましたし、山本選手もロードの強さが出ました。また、エリートですがマラソンは苦労人の佐藤選手も、今回は脚のトラブルも少なくなり、最後までペースを保つことができました。

それから富士通の荻野選手躍進、一色・村澤選手もマラソンに対応、山岸選手も記録を伸ばしてきています。初マラソンで積極的だった日薬カリウキ・神大鈴木選手も上々のデビューだったのでは?一般市民ランナーとなった田中飛鳥選手の粘りも見逃せません。神野選手は今後更に努力を続ければ花開くかどうかかな?今回が条件が良かったから…だけでなく、そのままいい流れになってほしいです!

他・学生結果

26岩佐壱誠(帝京大②)21400
33松井将器(東工大M2)21454
39大下浩平(広島経済大M1)21554
43大森 澪(中央学院大④)21811(準エリートの部優勝)
田中雄也(皇學館大④)22009
安井雄一(早稲田大④)22208
矢澤健太(芝浦工業大④)22333
國司寛人(名古屋大M2)22348
加藤啓太(松山大④)22401
木邑 駿(広島経済大②)22438
江浪修平(愛媛大)2:24:49
永井 雄(島根大)2:25:34
小山大輝(東京経済大)2:25:52
鈴木基史(新潟大)2:26:59
馬場雅人(東京情報大)2:27:07
合場雅志(金沢大)2:27:25
以上、2:30:00切り

学生で良かったランナーも多いですね。学生連盟推薦だった帝京・岩佐選手が頑張り2時間14分00秒。まだ2年生の選手なので驚き!ここまで長い距離適性があったのはちょっとびっくりですね。15㎞手前まで第2集団についていましたし、しっかり走り切っています。それから毎年まとめてくる東工大・松井選手と広島経済大の大下選手もさすがの成績。安定感があります。

また準エリートの部で優勝となった中学大・大森選手が2時間18分11秒のタイムでした。彼も上位集団にチャレンジして積極的なレースを展開、惜しくも中央学院大記録(平野進さん、2:17:19、93年…なので中央学院大が箱根にまだ出場できなかった時の方)には届かなかったようですが、いい走りでした。早大4年の安井、芝工大・矢澤選手も走り切っています。

これに多くの地方ランナーが奮闘、終始安定していた皇學館大の田中選手や終盤あげてきた名古屋大の國司選手、それから初めて知りましたが松山大の4年現役ランナーであり、全国レベルの女子駅伝部のコーチをも務める加藤選手が頑張っていました。

あと最後まで走り切れませんでしたが、東大・近藤選手と帝京・佐藤選手がかなり長い間第2集団に食いついていました。近藤選手は20㎞あたりまでついていましたし、佐藤選手は33㎞地点でまだ日本人3番手のグループから見える範囲にいました!ただ、だいぶ手前から靴下の中に小石が入ってしまい、その影響で走れなくなったそうで本当に惜しいレースだったそうで…。またリベンジの機会がくるはずです!

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。