区間エントリーから実際の出走まで3日半ほど時間があるのが箱根駅伝の特徴ですよね。しかも多くの場合は当日に何人かは交代します。
なので箱根ファンはこの3日間いろんなことを想像してやきもきしています。優勝候補のチームやレースを展望したり、順位予想をしたりします。
自分も箱根ファンの一人として、第94回箱根駅伝2018で”3強”と言われている青山学院大・神奈川大・東海大の展望やポイント区間の予想をしていきたいともいます。
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ざっとですが、もう一度青学と神大と東海大の戦い方に着目します。
原監督のコメントからすると全日本以降は結構順調そう
・ハーモニー指数121
・下田選手はジョーカーに起用できる
・山が楽しみ
昨年の”サンキュー大作戦”はこの時点で田村選手が体調不良に見舞われていてトーンダウンされていましたが、そういうのは無いのかもしれませんね。
それから足の肉刺の影響が心配された下田選手は順調に回復し、得意の20㎞ロードの力を見せられる状況にあるそう。そして田村選手は相変わらず絶好調ということ。そうなると基本的になるべくトップとの差を広げられない役割を担うだろう鈴木・森田選手が精神的に楽になりますね。
また、おそらく復路に入るだろう下田選手を、得意区間ともいえる8区に起用できそうですし、勝負が終盤にもつれそうだというときには9区に入れる選択肢もありそうで、オーダーには余裕が出そうです。
そして気になるのは山が楽しみということですかね。6区小野田選手は元々期待されていましたが、5区にも自信がある状態なのでしょうか??今エントリーされている竹石選手か、もしくは吉田選手がかなりいい線までいけるのかもしれません。
全体的にも、前哨戦の結果からすると、かなり綺麗なオーダーに見えますが、4連覇は果たせるのでしょうか?
・正統のオーダー
・5区荻野は70~73分台
・10区鈴木祐は11月学連記録会で捻挫
もう一切隠さなかったですね。1区2区に2本柱の山藤・鈴木選手を起用し大逃げ作戦ですね。山藤選手が鈴木健選手を最高に生かせる位置で襷リレー。66分台出せればかなり引き離せますがどうでしょうかね。そして大逃げの肝ともいえる3区越川選手。全日本覚醒で一気に優勝の流れを作りましたが、今度は引き継ぐことが出来るのでしょうか?
そして目標となる往路優勝ができるかどうか。鈴木祐選手が少なくとも万全ではないので、往路優勝できなければ総合優勝は厳しいと思います。荻野選手の想定タイムに幅があるのがよく分からないですが、彼も重要です。
復路後半は全員エントリーした4年生が多く投入されるかなと思います。培ったスタミナでその時点での順位を守りにかかると思います。目標の総合3位以内は、連覇した73回74回時のみ。20年ぶり復活優勝はなるでしょうか。
・16人ギリギリ全員走れててまで悩んだ
・SSSで勝負!館澤選手は落選?
・9区10区で逆転
んー、両角監督は「2区はノリ」と言ってだいぶ誤魔化していますが、自信のほどはいかほどですかね?総合力高いのは相変わらずで、上尾ハーフ63分台を出しながら16人から落選した4年生の選手が、学内の20万m走(トラック50週)で60分41秒をマーク。本当に当日変更が読めないチームです。
実際、4枚まで交代できるのは分かった上で、区間を組んでいるそうです。どうなるかなと思ったのですが、4区はやっぱり交代なのかな??とはいえ、多くの主力はエントリーされていて、誰と変わるかも読みにくいですが…。入るなら上尾ハーフ上位の中からスピードのある西川選手かなぁ?なんかそのまま走る気も最後までしてますが。
復路もびっくり。9区湊谷選手はともかく、國行選手が10区ではなく7区。そして2区と思ってた川端選手が10区。8区はスタミナ型の郡司選手に、更に補欠に上尾で上回った湯澤選手が控えている…。三上選手が入る隙がないかもしれません。
これという戦い方がないので、まだ何とも言えませんが、基本的には復路で勝負できるように、往路を凌ぐところですかね。言っても前回は往路15位でしたから。その往路の挑戦がどうなるか、復路は優勝が狙える底力があります。これまで覇権のない箱根駅伝で栄冠を手にできるでしょうか。
駅伝は序盤の流れがとても大事なのは言うまでもないです。どこの大学もまずはそこに全力を注ぎます。
ただ、出雲と全日本はともかく、箱根は長丁場の区間ばかり。更に山まであるので、何が起こるか分かりません。
大まかにですが序盤と5区山登りの展望だけでもしてみたいと思います。
3強をまずはもう一度比べてみます
青学:鈴木塁人②…長いロードで粘りが効く
神大:山藤篤司③…主要区間でしっかり走れる
東海:關 颯人②…チーム屈指のスピードランナー
この3人がいきなりハイペースにすることは考えにくいかなぁ。關選手はラスト勝負するタイプだと思いますので、まずは集団のなかでしょう。鈴木選手も青学としては3区から追撃開始なので勝負に徹するでしょう。
ポイントはやはり山藤選手。神大は1区2区で一気に逃げたいので、できればハイペースで縦長になりなおかつトップ付近に付けたい。山藤選手は強い相手と競り合うことで力を発揮するタイプです。自らハイペースは考えにくい、誰かと叩き合いになるのが一番望ましいですかね。
最も本人が一番強いくらいなので何とも言えませんが…
順大:栃木 渡④?
駒大:片西 景③
国士:住吉秀昭③
上武:坂本佳太④
できればハイペースで縦長、そして生き残りたいチームの1区の選手を列挙してみます。
駒大と国士大と上武大は今チーム内で20㎞一番早い選手がエントリー。順大と山学も一番ではないですが、準エース区間の4区に置くべき選手が入っています。
このあたりは牽制続きでの最後のスパート勝負になってほしくないと思います。この彼らがある程度のペースメイクをすることがあるかどうか?
なお、ハーフの距離で一番自信があるのは駒大の片西選手。行くとしたら彼でしょうかね?というか駒大は2区が予定通りの選手で行けないので、是が非でも後ろを引き離したいところ。彼がいけば山藤選手らが競り合いながらある程度のペースで推移する可能性はあるか?
最も、スピード型ではないのでいきなりいくというより、1㎞3分前後で揺さぶりながら途中で飛び出す形かな?タフなレースにさせるかもしれませんね。
このほか、レースなりに対応?
東洋:西山和弥①
中学:大森 澪④
日体:吉田亮壱④
山学:永戸 聖③
國學:浦野雄平②
連合:近藤秀一③
とにかく1区としての最低限の役割、先頭に近い位置で粘りたいというところですかね。1区常連の中学・大森選手や全日本頑張った浦野選手、東洋のルーキー西山選手もしっかりつけますかね。
また、山学大は2区に大砲がいますので、まずは食らいつくレース。連合の近藤選手も最終的に前にいるレースをするかなと思います。
出来ればスローペースになってほしい
帝京:岩佐壱誠②
大東:新井康平③
中大:舟津彰馬②
拓大:馬場祐輔③
城西:金子元気③?
東国:真船恭輔②
早大:藤原滋記④
法大:土井大輔③
ただそれぞれ事情が違います。舟津選手のようにラストのスプリント勝負の方がいいタイプ、金子・藤原・土井選手のように20㎞の強さはありますが、淡々と刻むタイプの選手たち。それから距離不安や実績がもう少しという選手もいます。このあたりはまず凌ぐ感じでしょうかね。
色んな事を考えながら、1区の展開から予想し、最終順位予想を前日の夕方までに投稿したいと思います。
さて、なんだかんだ5区が面白そうになりそうですね。区間賞争いやトップのタイムにとても注目が集まっています。
前回の経験者
中学:細谷恭平④ 前回区間3位
早大:安井雄一④ 前回区間4位、前々回5位
順大:山田 攻③ 前回区間5位
まず紹介するべきはこの3選手ですよね。おそらく経験者が7人走りますが、最も区間順位が良かった3人です。そして3選手ともやはり区間賞候補に挙がっていますよね。
細谷選手は前回は故障明けギリギリ間に合った状態(行けそうになったのは元日)でこの走り、特に上りの部分は誰よりも早かったのですよね。今期はそれに比べればかなり充実した走り込みができています。本人は前回越えできればと控えめですが、軽い走りでスイスイいけるでしょうか?
また、唯一の3度目山登りとなる安井選手が力強さを身に着けてきましたね。長い距離にも強く、山登り向けにフォーム改造もしたとか…前回より2分早く駆け抜ける宣言をしていますがどこまで?早大自体苦しむ可能性がある中大事になります。
それから順大・山田選手は、順大往路優勝大作戦の最後の柱。前回残り2㎞の平地で失速しましたが、基礎走力も身に付き、昨年の区間賞のタイムなら超える自信をつけています。さて、果たしてどれだけの貯金をチーム与えられるのでしょうか?
前回の経験者②
日体:辻野恭哉④ 前回区間9位
拓大:戸部凌佑③ 前回区間12位
東国:濱登貴也④ 前々回区間8位
さて、前回区間真中あたりでした、こちらの3選手も走力での上積みがあります。日体・辻野選手は出雲アンカーで区間3位の好走!ここにきてホープになってきてるのではないでしょうか?
拓大・戸部選手は前回は故障明けなので参考にならないかな?箱根予選では59分台でチームトップ。万全の状態ならとても面白い存在。2大会驚かせた東国・濱登選手も忘れてはならない存在。当時より平地部分が短くなり、威力発揮といくのでしょうか。
主力持ってきた
東洋:山本修二③?
東海:松尾淳之介②
帝京:平田幸四郎②
山学:上田健太④ 前回区間7位
國學:松永拓馬④?
当日の変更で走るかもしれない選手も含みます。何と言っても平地でエース区間を走れる東洋・山本選手が満を持して入れてくるでしょうか(3区の線も考えてますが…)。登りの適性は抜群だそうなので、入ったらどれだけ貯金を稼げるのか。
東海・松尾選手は出雲で主要区間出走していますね。前回も5区候補に挙がっていましたし問題ないでしょう。帝京・平田選手も面白い。箱根予選は転倒の影響で力を出せませんでしたが、その後トラックで自己ベスト。得意のロードでどこまでいくか。國學院は分かりませんが、事前通りなら4年間かけて主力となった松永選手が入るはずですね。
そしてびっくりなのが山学が上田選手を再び5区に持ってきたこと。今年はやや勢いに欠けていましたが、経験と意地でしっかり区間上位に入ってこれるのか注目です。
3障より刺客
神大:荻野太成②
法大:青木涼真②
関東ICの3障で活躍している2人が満を持して挑戦します。というか1部と2部の優勝者で分かれているのがポイント?
荻野選手は神大大逃げ作戦の要ですね。おそらくかなりの上位でタスキを受けると思いますが、夏前から立候補して準備していた成果を出せるかどうか。
法大の青木選手はなんだか最近は駅伝のイメージもついてきたくらいロードでも安定感を発揮していますよね。しっかり勝負どころを見極めてうまく走ってくるかもしれません。
秘密兵器?
青学:竹石尚人②?
駒大:大坪桂一郎②
大東:大久保陸人③
城西:服部潤哉③
国士:鼡田章宏②
上武:関 稜汰③?
これまで主力としてはあまり名前が上がっていませんでしたが、少なくとも山登り職人として温めたであろう選手の紹介です。ここにきて楽しみと言われる青学の山はエントリーの竹石選手か希望していた吉田選手か。4連覇を狙うだけに非常不気味になってきています。
大東大は1年時から候補だった大久保選手がついにエントリー。ただ前回の奈良選手も補欠でどちらが走るか。城西と国士大は予選での成長株の服部・鼡田選手がどこまでいけるか。
上武は事前の橋立選手が補欠、トラックでベストを出して5区希望していた関稜選手で行くのでしょうか?そして本当に主力以外を持ってきた駒大・大坪選手はとても大事。主力の故障でざわつく中、どんな走りを見せるでしょうか。
1年生挑戦
中大:畝 拓夢①
連合:相馬崇史①
最後に有力高校からやってきた1年生が抜擢されているので別枠で紹介します。中大・畝選手は倉敷高校、連合・相馬選手は佐久長聖高校出身。くしくも高校駅伝でここ2大会1位と2位を分け合っているチームです。
畝選手はロードに強いと言われ、20㎞もまずはすぐに対応。登りも適性があるそうでどこまでいけるか。高校時代はタイム的には少し劣っていた相馬選手が急成長。大学関係者からは夏から5区を走れば面白いと囁かれていましたが、その力を発揮できそうでしょうか?
こう見ると5区はどこもそれなりに区間上位に行くかなと思っていた選手がエントリーされているのですよね。4区から抜け出す、或いは巻き返すチームがどこになるかも注目です。