【非情采配も強力!三度優勝争いへ!!】第94回箱根駅伝区間オーダー予想【東洋大学】

続いて、
16年連続76回目

前哨戦で首位疾走!下級生でも箱根力発揮へ!

東 洋 大 学

エントリー選手独断ランク付け

7点:エース区間、山で貯金が望める選手 

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
山本修二③28分50秒64≪17:全4区2位、出3区2位、箱2区11位、16:全8区4位、箱8区9位≫

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
相澤 晃②28分44秒19≪17:全1区1位、出2区6位、16:全3区4位≫
吉川洋次①28分53秒51≪17:全8区4位、出4区4位≫

4点:主要区間で区間上位でいける選手
西山和弥①28分44秒88≪17:全3区3位、出1区5位、都1区5位、16:高3区9位、IH5千10位≫
渡邉奏太②28分59秒77≪17:全2区2位、出6区11位、16:全5区7位、出4区12位≫

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
小笹 椋③29分12秒05≪17:全7区8位、箱7区7位、16:全4区9位、箱4区6位≫

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
小早川健④29分08秒58≪17:箱10区10位、16:全7区10位≫
中村 駆②29分20秒87≪17:全5区5位、16:出2区9位≫
今西駿介②half63分42秒≪17:出5区10位≫
中村拳梧③half63分43秒

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
定方 駿②30分08秒92
浅井峻雅①30分06秒62≪17:全6区16位、都1区29位、16:高3区21位≫

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
大澤 駿①29分42秒87≪17:都4区35位≫
土壁和希②29分46秒26
田中龍誠①30分14秒13≪17:都1区33位、16:高1区23位≫
野口英希①half65分48秒

上位10人合計:35点
(参考:30点前後でシード争い、40点以上で優勝争い)

下級生主体で臨んだ前哨戦、出雲駅伝は4区までトップ争いをして4位、全日本大学駅伝は1区で区間賞を獲得すると、一時は2位を1分以上引き離す独走劇!これだけ大きな見せ場を作ったのは予想できませんでした。

山本選手が期待通りエース級に成長。主要区間で区間賞に限りなく近い成績を残し続けています。2年では相澤選手が持ち前のスピードを存分に披露、渡邊選手もようやく駅伝での力の出し方を身に付けつつあります。西山選手も全日本前に軽く怪我があったそうですが、期待のルーキーぶりを発揮しています。

また、1年生の吉川選手が嬉しい誤算。自ら希望したという全日本の8区で初の長距離ロードを見事に乗り切り、一気に主力の一人になりました。また、駅伝では目立ちませんが、W中村・今西・浅井選手らが上尾ハーフで63分台、定方選手も長い距離に強くなってきていて、下級生を中心に勢いがあります。

区間オーダー予想
相澤 晃②-山本修二③-渡邉奏太②-西山和弥①-田中龍誠①
土壁和希②-今西駿介②-中村拳梧③-吉川洋次①-小早川健④

さて、上級生が揃った箱根では優勝候補へ…と思いきや受難。4年生エントリーは前回アンカーを務めた小早川選手のみ、3年生も3人、2年1年合わせて12人と、これまでの箱根の常識では結果が出にくい学年構成になってしまいました。しかし、東洋大の駅伝力、特に箱根力が物凄いのも確か。優勝争いしながら、是非とも10年連続3位以内を達成できるようにしたい。

基本的には全日本でトップを疾走したオーダーを踏襲した方がいいと思います。ただでさえ、下級生主体なのであまり動かしすぎない方がいいかなと。まずは全日本1区区間賞と最高のスタートを切った相澤選手。ハーフは既に複数回62分台をマークしているところから距離は全く問題はないでしょう。ハイペースの叩き合いでもしっかりトップ付近で繋げそうです。

エース区間の2区は山本選手で。前回は繋ぐ役割でしたが、今年はしっかりと他校の主力選手と勝負、強豪校のエースに競り勝つ役割ですね。タイム的には68分切りが狙えるレベルにあると思います。しっかり上位の流れに乗せていきたい。

3区と4区は全日本から入れ替えました。渡邊選手が全日本2区のスピード区間で結果を出しているので、スピード区間と言える3区へ。将来のエース候補の西山選手を準エース区間の4区にしています。他校もつぎ込んでくるでしょうが、逆にうまく利用していくくらいで強気にいってほしいですね。

さて、山は迷いました。1年生の吉川選手を入れるかどうか悩みましたが、9区タイプが他にいなくなるということで残しています(1年生でそれはそれで凄いのですが)。やや予想外のエントリーとなった下級生の中から選びたいと思います。

5区は1年生の田中選手で予想します。1万のタイムは30分強、高校時代も大きくは目立ってませんでしたが、登りにはかなりの適性を見せているという話。ならば、怖いもの知らずで活かせてみるのもいいかもです。

6区は1万29分台を持っている土壁選手。彼も11月以降はあまり大会に出ていないのですよね。思い切った抜擢があるかもしれません。タイム的には60分切り出来そうな選手がいるということなので、誰が入るか楽しみです。

7区と8区は上尾ハーフで好走したメンバーから比較的学年が高い選手を選びました。今西選手は出雲で初駅伝、結果は芳しく張りませんでしたが、上尾で長い距離に自信を深めたと思います。比較的走りやすい7区で結果を出してほしい。

8区は出走すれば初駅伝となる中村拳選手。あまりこれまで目立った成績が無い中、出雲から連続エントリー。上尾の好走で力をつけていることが分かりましたね。積み上げてきた力で8区を乗り切ってほしいと思います。

9区は先述の吉川選手。全日本8区19.7㎞であれだけ安定して走り切るとは思いませんでした。あの走りができるなら、箱根9区でも区間5位以内で走り切るのは充分に可能な感じがします。総合3位以内を狙える位置で踏みとどまっていれば切り札になるはずです。

アンカーはもうこの選手しかいない、唯一の4年生小早川選手です。学内で行われた選考会、同じ4年の野村選手が1㎞で早々と脱落しそうになる中、懸命に渇を入れ続けたそう。願いは届かず、残ったのは小早川選手のみとなってしまいました。

プレッシャーがかかるだろうが、何とかレギュラーを勝ち取ってもらいたい。本人も苦しい時期が長かったが、距離には1年生の頃から対応しています。区間5位以内で走れる能力はあるはずです。しっかりと鉄紺のタスキを上位で返したい。


どうでしょう。普通に考えると、さすがに総合3位以内のキープはきついか…。もういっそ、吉川選手を5区にしたほうがいいだろうか。理想は相澤・西山・吉川選手の誰かが2区68分台で踏ん張り、山本選手5区。往路優勝し、大幅な貯金をもって復路に入っていきたい。

未知数な選手が多いということで点数的にはどうしても下がりがちですが、それでも一発楽しみな面はありますね。選手層は薄く見えて、他にも駅伝経験豊富な小笹選手や密かに長い距離が強い選手もいると見えます。今こそ、東洋大の”箱根力”を見せるときですね。

参考記事
東洋大・相沢「ノロの悲劇」リベンジ!前回箱根病欠も全日本1区区間賞と成長

【箱根駅伝出場21チーム紹介〈3〉】東洋大、唯一4年の小早川がやるしかない!

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。