【連続シード権は…】第94回箱根駅伝で早稲田大・法政大・日本体育大の命運は…

あと2日で学連記録会ですね。エントリーを書こうかと思ったのですが、24日(金)に最終エントリーの発表なんですね。

ちなみに明日は仕事の後飲み会があるので、掲載が不可能…。また、23日の次点でのエントリーを載せてもしょうがないなと思うので、全体的な振り返りを進めていこうかと思います。

今回は紹介していないシード校となります。

早稲田大学…出雲9位、全日本7位

前年度大躍進を遂げた早稲田大が今期は苦戦が続いている。卒業生の穴が大きい上に新戦力の台頭が少なく、選手層が薄いこと。更に、主力の足並みが揃わない所だろう。

スピードのあるエースの永山選手が、故障がちで出雲は3区で失速、全日本は主要区間を回避した。同じくスピードのある新迫選手も持ち前の爆発力が影を潜めてしまっている。

また、安定感が増しつつあった光延選手が全日本前に故障。その後レースにはまだ出てきていない。新たな選手の台頭がほしいですが、上尾ハーフで谷口選手が64分少しを記録した以外は、ほとんどが66分前後の記録。選手層はまだ薄い印象です。

その中で順調な選手もいます。2年太田選手が急成長。全日本では一時集団の前に出るなど積極的な走りで区間3位。また4年生の石田・安井・藤原選手が安定感が長い距離での安定感が増してきていています。また、前回10区の清水選手もようやく状態が上がりそうな気配。彼らで主要区間を埋まりそうでしょうか。

2区永山選手を組めるか?

区間オーダーはまだ固まらない感じですが、1区太田選手は外せないかな。ここは確実に上位に来てくれそう。あとは永山選手が箱根2区を69分台でいいので走れる状態に上がるかどうか…。

そうでないと確実に稼げる箱根5区安井選手を箱根2区に回す必要が出てくるので、いろいろとオーダーを組み替えることになるかなと思います。2区永山選手であれば、5区を動かさずにすみそう。6区石田選手は今期の活躍からすると考えづらいので、片方は経験者にできて安定したオーダーになると思います。

個人的には3区光延選手6区新迫選手を組むことができれば、往路で攻めつつ復路にも石田or藤原選手どちらかを9区に残すことができるなぁと思ったのですがどうでしょうか?

来季は3人もの全国レベルの高校生の入学が予定されています。全日本はシード権を獲れなかったので、せめて箱根駅伝はシード権を獲得して、一つでも置き土産を残しておきたい。

法政大学…出雲DNF、全日本10位

前回箱根8位から、第80回~82回大会以来の12大会ぶりの連続シード権獲得(目標は7位)を狙う法政大。達成できるかどうかはここまでは非常に際どいところと思える。

前半戦シーズンはスピードエースの坂東選手と3障が得意な青木選手の活躍が目立った中、全日本駅伝予選を安定した戦いで突破。佐藤選手の伸びもあったが、土井選手が体調不良で欠場、坂東選手も決していい状態ではなかった中、チーム力がついた証だった。

出雲・全日本前は主力の故障者・欠場者が多い中、収穫はいくつかありました。出雲3区で青木選手が主要区間で区間4位の好走。3障のイメージだったのでちょっとびっくりしました。

全日本は、1区土井選手が失速も2区万全ではなかった坂東選手が粘って流れに乗せると、3区佐藤選手が区間2位の快走、5区終了時で7位と健闘しました。その後は区間一桁は出なかったものの、多くの選手に駅伝経験を積むことができました。

主要選手をどう配置するか

シード権獲得となると、現状では少し足りないなぁというのが全日本終了時の印象でしたが、ここにきて足並みが揃い始めているのですよね。

主将の鹿嶋選手が世田谷ハーフで64分台で戦力に目途が立つと、上尾ハーフで大畑選手が成長の63分台を出しました。それから前回7区10区の細川・東福選手も故障から順調に上がりつつあるという。それなら10区間選手が揃いそうです。

あとはどう主要選手を配置していくかでしょうかね。坂東選手は箱根なら1区向きですが、エースは2区ですしやはり2区ということになるのでしょうか。そうすると土井選手あたりに何とか粘ってもらうか。

それから山に関して、5区は青木選手が適性を出しているという。6区は前回58分台マークの佐藤選手がいるがどうしますかね。平地をやれる走力もついているので往路に回るのか、6区で稼ぎに回るのか…(ただ、6区にすると往路が一人足りない気がするかなぁ?)。

現状ではシード権争いの渦中ですが、長い距離を粘れる選手は増えてきているので、実はちょっと面白いかもしれません。なお、主力は一切試合に出ずに調整するそうで、非常に不気味な存在にもなるかもしれません。

日本体育大学…出雲3位

前半戦は4年生の不振もあり、持ちタイムトップレベルからまさかの全日本予選落ちとなった日本体育大。その夏に4年生が次々と復調。4年生吉田・小町・富安・辻野選手や新戦力の2年山口、3年三原選手といいオーダーを組んだ出雲は誰も予想していなかった3位躍進。

他にも中川選手や室伏選手、住田選手など面白いオーダーが組めそうで、箱根駅伝も上位争いのダークホース…になるかと思われました。

ただ、部員の不祥事もあり、今は試合出場自粛中となっているようですね…。箱根駅伝も出場できるのかどうか…??

部員名簿も一時的に数名いなくなっていたり(今は復帰)、内部も色々と大変なことになっていたようですが、今はもうやれることは1月2日3日に標準を合わせるしかないのかなと思います。

主要区間を逞しく

出場が確定していない中なので、控えめに。ただ、出雲駅伝で課題と思った箱根の1区2区が目途が立ったのは良かったですね。吉田選手が冷静にスタート、下級生の頃から主要区間を担ってきた小町選手が3区で頑張っていました。

前回箱根4区5区富安・辻野選手も力をつけてきていて往路一桁ターンは充分に可能です。山下りの神が抜けた6区が分かりませんが、ひとまず準備を進めていってほしいですね。

チーム内の動揺はあると思いますが、至近の箱根駅伝のみならず、その後の陸上人生、もしくは第二の人生の為にも今はできうる限りの努力をして、出場できれば精いっぱいをぶつけていってほしいと思います。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

Share
Published by
hakonankit