【東海大学】第102回箱根駅伝2026へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2025年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

意地見せた全日本予選
箱根予選も意地の突破へ
東海大学です

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【東海大学】第102回箱根駅伝2026へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 昨年は悪夢を見た。全日予選は盤石に突破、箱根予選は一部主力選手がいなかったものの、突破自体はできそうな印象だった。ですが、酷暑で2人が失速していた中、10人目となったロホマン選手がゴール直前で動けなくなり、途中棄権。ロードシーズンは、どうしても毎年噛み合わない結果が続いてしまっている。

 その後、全日本駅伝は低調、連合に選ばれていた檜垣選手も欠場するなど、整わない状況が続いていましたが、得意のトラックシーズになって、ようやく形になってきた。

 関東ICでは3障で小野選手が2位に入ると、全日予選では1組となった花岡選手が口火を切ると、檜垣選手ら2年生が前半に奮闘、終盤の組は兵頭・鈴木選手らが踏ん張り、今年も無事に突破しました。選手層は十分なので、今年こそ復活なるか。もう一度戦力を見直したい。

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新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部

4年生主力選手について

花岡寿哉④28分08秒26/13分28秒18≪25全予1組4位、関東IC5千10位、24予23位、全予4組16位、関東IC1万5位、箱2区13位、23全7区7位、予58位、全予4組9位、関東IC1万2位、箱3区6位、22全1区7位≫
兵藤ジュダ④28分14秒75/13分49秒98≪25全予4組16位、関東IC5千10位、24全予4組12位、関東IC5千3位、箱1区5位、23全2区9位、予62位、関東IC1500m≫
鈴木天智④28分46秒20/13分55秒91≪25全予4組23位、24全予3組6位、関東IChalf13位、箱3区13位、23予37位、全予3組14位、22予58位、関東IC5千m≫
竹割 真④28分46秒83/13分59秒36≪25全予3組9位、24全予2組2位、箱9区11位、23全8区13位、予90位、関東IChalf、箱7区18位、22予146位、21:高1区10位≫
草刈恭弓④29分06秒28/13分55秒29≪24関東IC1500m12位≫
ロホマン シュマン④29分07秒48/14分12秒45≪24予DNF、箱10区20位≫
湯野川創④29分21秒40/13分42秒78≪23全5区11位、予152位、22予236位≫
大内 瞬④29分32秒03/13分59秒96
本村翔太④29分33秒78/14分03秒65
上奥 輝④29分47秒01/14分09秒29
松本颯真④29分47秒18/14分00秒16
藤井智己④29分50秒61/14分23秒83
中井陸人④30分10秒16/14分19秒38≪24予221位、23予203位≫

 4年生のエースは揃えば強いのですよね。1年時から箱根往路で活躍している花岡選手は、関東IC・全日予選ともに活躍が光りますね。今年の全日予選は、直前に風邪もあり、コンディションが整わなかった中でも、1組4位。好発進に成功した。箱根予選では、過去最高23位とベストパフォーマンスでは走っていないと感じる。まずは彼が全力でいけるかどうか。

 この花岡選手を2区で、1区兵頭、3区鈴木選手で、2大会前の箱根路は固めて、シード権争いの流れに乗っていた。兵頭選手は、1500mや5000mで高いパフォーマンスを見せていましたが、長い距離にもしっかりと対応。全日予選でも通過に貢献している。鈴木選手は、1年時から箱根予選で活躍していた選手。ちょくちょく怪我もありつつ、出場した時は外さない。今年の全日予選は代役4組でも堅実にまとめてきた。彼らのスピードが揃うと、十分上位突破も見えてくるはずだ。

 これに長い距離がある程度走れる選手もいる。竹割選手は、箱根9区での好走、全日予選も2組や3組といったところで粘っていて、総合力が高い選手。箱根予選で中々合わないが力があるのは間違いない。前回の予選で、直前の途中棄権があったロホマン選手も、記録会に続けて出られるようになり臨戦態勢。リベンジの機械を狙っている。このほか、長い距離一定の安定感がある中井選手ら、本来はタレントぞろい。まず箱根予選は、この世代が中心のはずだ。

3年生主力選手について

永本 修③28分44秒15/13分49秒58≪25全予3組7位、24全予1組5位、23予131位、全予1組9位≫
南坂柚汰③29分08秒31/13分54秒90≪24予51位、箱8区7位、23全4区9位、予55位、全予2組6位、関東IC1万15位≫
可児悠貴③29分31秒09/14分20秒54≪24予119位≫
服部哩旺③29分44秒55/14分16秒74
下條拓馬③29分45秒00/14分37秒99
山田拓望③29分48秒78/14分17秒61
杉浦柊人③29分51秒86/14分13秒95
矢口陽太③29分52秒56/13分56秒22≪25関東IC1500m4位≫
藤田 悠③29分53秒79/14分37秒13
矢部慎之介③30分01秒94/14分25秒59
須藤大地③≪25関東IChalf17位≫

 この世代の層が厚くなってくるかどうか。ここまで中心になっているのは永本選手。3年連続で全日予選で好走していて、今年は3組を務め上位7位。今年は高速レースになったので、総合力がついていないとこれないはずだ。ロードシーズンが中々整わないが、欠かせない選手だ。

 これに眠れるエース南坂選手が、いまどのような状況か。前年の箱根予選は、チームが苦しむ中51位と一定の安定感を示したが、今年は試合に出るのにも苦しんでいるか。ロードは間違いなく強いので、何とか整えたい。

 この他に伸びる選手がどれだけいるか。トラックでは関東IC1500m4位の矢口選手ら、長い距離は、昨年の予選117位の可児選手に、今年の関東ICハーフ出場の須藤選手らがいます。このあたり噛み合ってくる選手がいると上がってくるはずです。

2年生主力選手について

檜垣 蒼②28分54秒44/13分55秒04≪25全予2組15位、関東IC1万16位、24予29位、全予2組5位、関東IC5千12位≫
中野純平②29分09秒61/14分05秒12≪25全予1組13位、24予159位≫
平井璃空②29分18秒27/14分05秒32≪24予401位≫
岩根正悟②29分18秒61/14分09秒85
水野夢大②29分24秒18/14分03秒03≪25全予2組6位≫
佐野鈴太②29分26秒85/13分55秒27
小野真忠②/14分07秒54≪25関東IC3障2位≫

 この世代が頑張ってますね。結果が出ている選手が増えています。関東ICでは小野選手にびっくり!本番で大幅に記録を伸ばして全体の2位に食い込む活躍を見せました。もしかすると前半戦のハイライトは彼だったり??

 全日予選では駅伝のエース候補が頑張りました。エース候補の檜垣選手が、何とか間に合った中で2組15位と最低限の走り。学生連合に選ばれた時の勢いは、夏合宿後に見ることができれば。

 さらに、中野選手が1組13位、水野選手も2組6位。序盤の組は若い世代が固めていたのですよね。その後、中野選手が函館ハーフで63分前半と距離に対応しているところを見せました。昨年予選を走っている平井選手もいます。この世代の成長は楽しみですね。

1年生主力選手について

松山優太①13分56秒47/29分24秒47≪24高校2区5位、IH1500m11位≫
松山唯人①14分18秒34
​田中颯眞①14分21秒82≪24高校7区13位≫
​大野蒼来①14分24秒60≪24高校7区26位≫
鷲野遥都①14分27秒37≪24高校2区37位、23高校7区42位≫
前田悠仁①14分28秒66
髙澤侑世①14分31秒03≪24高校7区5位≫

 W松山選手がまず楽しみになってきますよね。特に松山優選手は、大学で1万m29分24秒をマーク。全日予選は走りませんでしたが、箱根予選が楽しみになってくる成績。松山唯選手は、関東IC1500mで対抗戦を経験。ともに秋以降が楽しみです。

 その他の選手も、田中・大野選手ら、高校駅伝での活躍がある選手も多いですね。このあたり、東海大は結構4年間の育成力もあると思っていますので、まずは長い距離に慣れていってくれればと思います。

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【まとめ!】箱根駅伝2026へ向けて

・4年生強い!花岡・兵頭・鈴木選手が最終学年へ
・2年生に勢い!檜垣選手以外にも続々レギュラーへ
・竹割、南坂選手ら、ロードに強い選手が間に合うか

 強いはずなんですよね。トラック型の選手が多いとはいえ、箱根予選で足踏みしている戦力ではありません。2大会前の箱根路で1区兵頭2区花岡3区鈴木選手が、無事に他校のエースと戦った時には、もう一度上位への流れができると思ったくらい。そこから色々ありましたが、全日予選はそれぞれ彼らが頑張り、突破に繋げています。箱根予選も無事に迎えたい。

 そうできれば、かなり強いのですよね。エース候補檜垣選手の2年生の世代は、かなり上がってきています。3障で覚醒した小野選手に、中野・水野選手が全日予選で活躍を見せていて、層は確実に厚くなっています。

 これにロード型の選手もいるのですよね。竹割選手に南坂選手は故障なく走れれば本当に強く安定していますし、ロホマン選手もこのまま終わるつもりはありません。全日予選で毎年活躍している永本選手もいます。ロードが苦手ということはないと思うので、故障や体調不良少なく、うまく迎えたいところです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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