【箱根駅伝2025(第101回)】2区を定点別に振り返る

そろそろ箱根駅伝2025(第101回)の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

例年通りの定点別振り返りとなります。

まさか、3選手が、区間新記録相当の記録とは…!じっくり振り返りましょう。

ページコンテンツ

【箱根駅伝2025】2区定点間分析~留学生の流れの中で

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

(1)中大・溜池一太③27分52秒38≪24全1区20位、関東IC1万4位、箱1区19位、23全4区3位、出5区3位、箱1区4位、22出5区2位≫
(2)1:32駒大・篠原倖太朗④27分35秒05≪24全7区1位、出6区3位、日本1万6位、箱1区1位、23全3区2位、出1区1位、箱3区2位、22全5区2位、関東IC1万m8位、21:出1区8位、日本IC5千m2位≫
(3)1:33日体・山崎 丞③28分19秒33≪24全2区8位、予16位、全予4組13位、23予80位、関東IC1万13位、箱1区9位、22予60位≫
(4)1:36早大・山口智規③27分52秒37≪24全2区5位、出1区12位、全予4組4位、関東IC5千4位、箱2区6位、23全2区4位、出2区3位、関東IC5千3位、22全4区3位≫
(5)1:38帝京・山中博生④28分04秒54≪24全2区4位、出1区4位、全予3組4位、関東IC1万4位、箱2区16位、23全2区6位、予39位、全予3組3位、箱8区6位、22出5区11位≫
(6)1:40國學・平林清澄④27分55秒15≪24全7区2位、出6区1位、箱2区3位、23全7区1位、出6区4位、箱2区7位、22全7区4位、出3区6位、箱9区2位、21:全7区3位、出6区5位≫
(7)1:41山学・J.ムトゥク③27分23秒09≪24全予4組1位、関東IC1万1位、23予3位、全予4組2位、関東IC1万1位、22予4位、日本IC5千3位≫
(8)1:42大東・棟方一楽②28分32秒36≪24全5区6位、関東IC1万、23予78位≫
(9)1:44城西・V.キムタイ③27分41秒04≪24全3区1位、出3区1位、関東IC5千1位1万3位、箱3区3位、23全3区1位、出3区1位、全予4組12位、関東IC1万1位5千1位、箱3区11位、22予6位≫
(10)1:44青学・黒田朝日③27分49秒60≪24全4区1位、出3区3位、関東IC1万3位、箱2区1位、23全2区2位、出2区1位、関東IC3障2位、22関東IC3障3位≫
(11)1:45東洋・緒方澪那斗③28分36秒67≪24全7区6位、出1区7位、箱5区10位、23全4区14位、出1区6位、関東IC1万14位、22全予4組20位、関東IC5千m15位≫
(12)1:45順大・玉目 陸①28分13秒67≪24全予4組36位、関東IC1万8位≫
(13)1:46中学・吉田礼志④27分47秒01≪24予10位、全予4組5位、関東IC5千8位、箱2区14位、23予11位、ユニバhalf4位、全予4組DQ、22全2区5位、予68位、全予4組8位、箱2区18位、21:全4区10位、箱予130位≫
(14)1:48東国・R.エティーリ②27分06秒88≪24予11位、23予12位、日本IC1万1位≫
(15)1:48法大・小泉 樹④28分50秒64≪24出3区6位、全予3組21位、関東IChalf14位、箱4区12位、23全予3組17位、22出5区3位、箱3区11位、21全3区6位、予38位≫
(16)1:49立大・馬場賢人③28分40秒67≪24全7区4位、予15位、全予4組20位、関東IC1万14位、箱3区8位、23予31位、全予3組16位、箱4区16位、22:全予3組24位≫
(16.5)1:49流経・森川蒼太④28分37秒79≪24予27位、全予3組33位、23予312位、関東IC1万、21予146位≫
(17)1:55創価・吉田 響④28分12秒01≪24全2区2位、出2区1位、関東IC1万7位、箱5区9位、23全5区1位、出5区1位、22予26位、全予1組1位、箱5区2位≫
(18)2:10日大・J.キプケメイ②27分20秒05≪24予1位、全予4組2位、関東IC5千2位、箱2区10位、23予1位、全予4組29位≫
(19)2:25専大・D.マイナ①28分24秒61≪24予3位、全予4組28位、関東IC5千2位、23IH5千2位≫
(20)2:44神大・宮本陽叶③28分33秒32≪24全3区8位、予DNF、全予4組17位、箱4区21位、23予49位、22全3区16位、予132位、全予1組2位≫

 トップ中大溜池選手が逃げる。夏前まで1万m27分台を出すなど絶好調。秋口に故障し、本調子に戻っているか、外からは分からない状態だった。2位以下は非常に僅差の状態。その中でスピードのある駒大篠原、早大山口選手が比較的前の位置。秒差で、國學院平林、青学黒田選手の3強、山学ムトゥク・城西キムタイ選手らの留学生が続く展開。

 少し遅れて、山ではなく当日変更で山登りではなく2区に入った創価大吉田選手が、前集団を見る形で17位でスタート。その後ろから、日大キプケメイ・専大マイナ選手の箱根予選活躍留学生、その追い上げにも注目だった。

定点間分析①:鶴見中継所~横浜駅前

レース展開

0.7km:早大山口選手が、駒大篠原・日体山崎選手が追い抜いて総合2位に浮上。後方5位争いに國學平林・山学ムトゥク・帝京山中選手に、城西キムタイ選手が一気に追いつく。キムタイ選手は1㎞2分42秒程

後方、17位創価吉田選手が走る。1㎞2分52秒程だが、ここからどれだけ追い上げられるか。

1.5km:9位に東国エティーリ選手が浮上してきて5人抜き、10位集団に中学大吉田選手ら8人の集団。エティーリ選手があっという間に、5位集団の中に入ってきて、2㎞までに9人抜きとなった。

2㎞:2位早大山口選手が飛ばしていき、5秒差で駒大篠原選手、日体山崎選手は大きく突き放した。

2.6km:日体山崎選手に、東国大エティーリ選手ら集団が追いつき一気に4位争いへ。山学・國學院・城西らもついていっている。

3㎞:2位早大山口選手は8分16秒と凄まじく突っ込む、3位駒大篠原選手が6秒程。エティーリ選手ら4位集団は15秒程となっている。

2区新子安4.3km
1位中大吉居
2位早大山口1分17秒差
3位駒大篠原1分23秒差
4位東国エティーリ山学ムトゥク國學平林1分36秒差
 中学吉田大東棟方立大馬場
 城西キムタイ帝京山中
12位青学黒田順大玉目1分43秒差
14位日体山崎法大小泉1分46秒差
OP流経森川・16位東洋緒方1分49秒差
17位創価吉田1分52秒差
18位日大キプケメイ2分18秒差
19位専大マイナ2分32秒差
20位神大宮本2分52秒差

参照サイト:Saijo箱根駅伝

5㎞:創価吉田選手がぐんぐんペースを上げてきて、順位を上げていて、前に青学黒田選手が見える状況

6㎞:東国大エティーリ選手がガンガン追い上げていき、駒大篠原選手の後ろ数秒差に迫ってきた。その前、早大山口選手は5㎞13分台で突っ込んで、単独2位。

往路2区6.1kmあたり 神奈川新町駅付近
1位中大溜池7秒
2位早大山口1分12秒
3位駒大篠原1分21秒
4位東国エティーリ1分24秒
5位山学ムトゥク1分28秒
6位國學平林・立大馬場・中学吉田・城西キムタイ1分29秒
10位大東棟方・帝京山中1分31秒
12位青学黒田1分36秒
13位順大玉目1分43秒
14位創価吉田1分46秒
15位流経森川・東洋緒方・法大小泉・日体山崎1分50秒
18位日大キプケメイ2分23秒
19位専大マイナ2分35秒
20位神大宮本2分59秒

8.2km横浜駅前
区間記録97回ヴィンセント(東国)22分42秒
日本人記録96回相澤(東洋)23分07秒

14位中大・溜池一太③23分13秒(1)
2位早大・山口智規③22分48秒(2)1:11
1位東国・R.エティーリ②22分43秒(3)1:18
9位駒大・篠原倖太朗④22分59秒(3)1:18
6位山学・J.ムトゥク③22分57秒(5)1:25
3位立大・馬場賢人③22分49秒(5)1:25
8位國學・平林清澄④22分58秒(5)1:25
4位中学・吉田礼志④22分53秒(8)1:26
6位大東・棟方一楽②22分57秒(8)1:26
5位城西・V.キムタイ③22分55秒(8)1:26
10位帝京・山中博生④23分01秒(8)1:26
12位青学・黒田朝日③23分03秒(12)1:34
11位創価・吉田 響④23分02秒(13)1:44
13位順大・玉目 陸①23分12秒(13)1:44
18位東洋・緒方澪那斗③23分29秒(15)2:01
16位法大・小泉 樹④23分26秒(15)2:01
21位日体・山崎 丞③23分41秒(15)2:01
15位流経・森川蒼太④23分25秒(15)2:01
19位日大・J.キプケメイ②23分33秒(18)2:30
17位専大・D.マイナ①23分27秒(19)2:39
20位神大・宮本陽叶③23分35秒(20)3:06

飛ばす早大山口・立大馬場選手に、やはりの東国エティーリ選手

 スタート直後、早大山口選手の飛び出しがびっくり。駒大篠原選手まで突き放しての単独2位に立った。駒大らに利用されたくないという思いがあったそうですが、3㎞8分16秒の報は目が点に…。最も、横浜駅前では、日本人最高記録より19秒早いペースだ。

 続いて、あっという間にエティーリ選手が集団を突き放して、駒大篠原選手に追いついて3位タイ。22分43秒は、ほぼ大先輩のタイムと同じくらいで通過。これに反応した後方集団も23分を切っていく全体的にハイペースとなった。特に後方から追い上げた立大馬場選手が22分49秒の全体3位。全日本7区で覚醒の兆しを見せていたとはいえ、2区でここまで攻めたのはびっくり。立大は序盤区間が苦手だったので、この走りは注目となった。

青学黒田・創価吉田選手は付き合わず、後方留学生はまだ遠く
 さて、この集団の後ろに青学黒田選手。昨年も、序盤の入りが区間下位ながら区間賞を獲得したことでも話題になりましたが、やはり今年も、序盤の留学生らのハイペース合戦にはついていってない。体感的に速いと感じていたのか、付き合わなかった。とはいえ、昨年のより自身より20秒早いが。

 その後ろ、ほとんど差は変わらない状況で、創価吉田選手。この時点では区間真ん中くらい。2人とも、間違いなく後半のアップダウンでさらに伸びる選手なので、その後は非常に注目だった。後ろは少し離れて集団、日体山崎選手がここまで下がって15位争い。その後方、日大キプケメイ・専大マイナ選手が全く追えてない感じがちょっと気になったものの、以前、激戦だった。

定点間分析②:横浜駅前~権太坂

レース展開

9km:2位早大山口選手の後ろ、エティーリ・篠原選手が併走しながら追走。差が詰まってきた。花田監督「少し早いけど、落ち着いていこう」

10㎞:先頭中大溜池選手は2分50秒付近のペースを淡々と刻んでいて、まだ後方は1分以上離れている状況。後方、12位に青学黒田選手はここまで2つ順位を落とし、創価吉田選手が懸命に追いかける展開だ。

10㎞給水
1位中大溜池35
2位早大山口1分17秒
3位東国エティーリ・駒大篠原1分20秒
5位國學平林・立大馬場・中学吉田・大東棟方
  城西キムタイ・山学ムトゥク・帝京山中1分24秒
12位青学黒田1分37秒
13位創価吉田1分50秒
14位順大玉目2分02秒
15位法大小泉2分12秒
16位東洋緒方・日体山崎2分16秒
OP流経森川2分17秒
18位日大キプケメイ2分35秒
19位専大マイナ2分45秒
20位神大宮本3分21秒

11.5km:早大山口選手に、東国エティーリ・駒大篠原選手が追いついて3人で総合2位争いへ。そこから5秒後ろの5位争いから山学ムトゥク選手が抜け出そうかと言う所、集団もハイペースで追走している形。

12.8km:5位争いから、今度は立大馬場選手が飛び出してくる形。城西・國學・中学が6位争い、山学ムトゥク・帝京山中選手はその後ろへ

13km:総合2位にエティーリ・篠原選手が浮上、早大山口選手が4位に交代。立大馬場選手が後方5位迫ろうとしている。

14.2km:青学黒田選手が10位に浮上、山学ムトゥク・大東棟方選手らを交わしていっている。少しずつギアチェンジしていっている形。4位争いに早大山口選手が吸収されたか

15.3㎞権太坂(定点間7.1㎞)

区間記録97回イエゴン(東国)20分05秒<42分47秒>
日本人記録96回相澤(東洋)20分08秒<43分15秒>

9位中大・溜池一太③20分18秒[11]43分31秒(1)
2位駒大・篠原倖太朗④20分10秒[4]43分09秒(2)1:10
2位東国・R.エティーリ②20分10秒[1]42分53秒(2)1:10
4位帝京・山中博生④20分12秒[7]43分13秒(4)1:20
4位中学・吉田礼志④20分12秒[3]43分05秒(4)1:20
6位國學・平林清澄④20分13秒[5]43分11秒(4)1:20
11位早大・山口智規③20分28秒[9]43分16秒(7)1:21
7位立大・馬場賢人③20分15秒[2]43分04秒(8)1:22
1位青学・黒田朝日③20分09秒[6]43分12秒(9)1:25
10位城西・V.キムタイ③20分20秒[8]43分15秒(10)1:28
7位創価・吉田 響④20分15秒[10]43分17秒(11)1:41
13位山学・J.ムトゥク③20分34秒[11]43分31秒(11)1:41
15位大東・棟方一楽②20分38秒[13]43分35秒(13)1:46
16位法大・小泉 樹④20分47秒[16]44分13秒(14)2:30
18位順大・玉目 陸①21分04秒[17]44分16秒(14)2:30
18位日体・山崎 丞③21分04秒[20]44分56秒(16)2:47
14位日大・J.キプケメイ②20分36秒[15]44分09秒(17)2:48
12位専大・D.マイナ①20分30秒[14]43分57秒(18)2:51
20位流経・森川蒼太④21分08秒[18.5]44分33秒(18)2:51
21位東洋・緒方澪那斗③21分09秒[19]44分38秒(19)2:52
17位神大・宮本陽叶③20分55秒[18]44分30秒(20)3:43

トップをひた走る中大溜池選手、2位エティーリ選手についた駒大篠原選手
 先頭をは脚る溜池選手は以前快調。全体的に速いので区間11位でもまずまず。以前後方は1分以上離れていてまだほとんど見えてこない。これは1万m27分台の溜池選手に戻っているようだった。その2位争いは、駒大篠原選手が東国エティーリ選手につく形に。この定点間は20分10秒と区間記録並。権太坂以降併走できると面白そうだった。

 4位争いは、2度目の2区帝京山中選手に、3度目の2区の中学吉田選手が元気。吉田選手がここまで上位にいるのはちょっとにっこりしたり。その後ろ、國學平林選手に、その後方早大山口選手と立大馬場選手が苦しそうな表情で後退。特に山口選手がダウン、ここからどのくらいで凌げるか気になった。

僅差ながら、青学黒田選手定点間トップに浮上
 その直後、青学黒田選手がじわりじわり浮上してきている。なんと城西キムタイ選手や山学ムトゥク選手といった留学生を飲み込んでいっている。2人ともアップダウンはあまり得意ではない選手ですが、この2区のスペシャリストはやはり凄まじいとしか言えない。

 後方の集団も分かれ始めていて、アップダウンに強い法大小泉選手がじわりと浮上、留学生2人もひとまずは前に追いついてきた。この後ろ苦しそうな表情で連合の流経森川選手、あとで代打2区としった東洋緒方選手が下がっていっていた。

定点間分析③:権太坂~戸塚中継所

レース展開

15.5km5位争いから帝京山中選手が苦しそうな表情ながらスパートで抜け出しにかかる。中学吉田選手、國學平林選手がつく、早大山口選手が苦しそうな表情。

16km:2位に東国エティーリ選手浮上、駒大篠原選手を突き放しにかかる

17km:4位争い國學平林・帝京山中・中学吉田選手、5秒後ろに青学黒田選手が浮上し早大山口選手が後退。

18km:4位争いに、青学黒田選手が浮上。やはり権太坂から一気に変わる。國學平林選手らまで交わして一気に4位争い。3位駒大篠原選手はちょっと遠いか。

18.6km
1位中大溜池
2位東国エティーリ59秒差
3位駒大篠原1分09秒
4位青学黒田1分19秒
5位帝京山中、國學平林、中学吉田1分21秒
8位創価吉田1分26秒 1分45秒
9位早大山口1分27秒
10位山学ムトゥク城西キムタイ1分37秒
12位立大馬場1分41秒
13位大東棟方2分24秒
14位法大小泉2分46秒
15位順大玉目2分53秒
16位日大キプケメイ2分55秒
17位専大マイナ3分03秒
18位日体山崎3分12秒
OP流経森川3分18秒
19位東洋緒方3分25秒
20位神大宮本4分10秒

19.7km:青学黒田選手が単独4位で走るも、創価吉田選手が総合5位に浮上しじりじり詰めていく展開。6位以降は帝京山中・中学吉田選手、國學平林選手がその後ろに交代。

20.2km:青学黒田選手が、駒大篠原選手を捉えて総合3位。一気に7つ順位浮上、その前エティーリ選手が見えている。区間記録ペースのエティーリ選手が後ろを振り返る状況に。

21km:9位立大馬場選手、10位に山学ムトゥク・城西キムタイ選手浮上、12位に早大山口選手が後退する

21.3km:4位駒大篠原選手の後ろ、創価吉田選手が迫ってくる。
21.5km:吉田選手が一気に前へ。創価大が4位に浮上

22km手前?
1位中大溜池
2位東国エティーリ46秒
3位青学黒田57秒
4位創価吉田・駒大篠原1分05秒
6位帝京山中1分20秒
7位中学吉田1分27秒
8位國學平林1分28秒
9位立大馬場1分40秒
10位山学ムトゥク1分48秒
11位早大山口・城西キムタイ1分51秒
13位法大小泉2分57秒
14位日大キプケメイ2分59秒
15位専大マイナ3分10秒
16位大東棟方3分14秒
17位順大玉目3分18秒
18位日体山崎3分24秒
OP流経森川3分53秒
19位東洋緒方3分55秒
20位神大宮本4分29秒
https://www.youtube.com/watch?v=weyD5Wal8Aw

残り1㎞:中大・藤原監督「もう一回絞っていけ、ピッチピッチ!!」
東国中村監督代行「後ろじゃない、前だ前だ!!」

先頭、中大溜池選手66分39秒の非常に好タイムでリレー。倒れ込みながらのリレーに、力を出し切ったところ。2位東国大エティーリ選手が40秒差、65分31秒区間記録更新!!3位青学黒田選手も65分44秒区間新、4位創価吉田選手、5位駒大篠原選手でリレーした。なんとエティーリ・黒田・吉田選手の3選手が区間新!

23.1㎞戸塚中継所(定点間7.8㎞)
区間記録97回イエゴン(東国)23分02秒<65分49秒>
区間記録96回相澤(東洋)22分42秒<65分57秒>

5位中大・溜池一太③23分08秒[9]66分39秒(1)
3位東国・R.エティーリ②22分38秒[1]65分31秒(2)0:40
2位青学・黒田朝日③22分32秒[3]65分44秒(3)0:49
1位創価・吉田 響④22分26秒[2]65分43秒(4)0:59
4位駒大・篠原倖太朗④23分05秒[4]66分14秒(5)1:07
6位帝京・山中博生④23分09秒[5]66分22秒(6)1:21
7位中学・吉田礼志④23分19秒[6]66分24秒(7)1:31
10位國學・平林清澄④23分27秒[8]66分38秒(8)1:30
11位立大・馬場賢人③23分28秒[7]66分32秒(9)1:42
9位山学・J.ムトゥク③23分24秒[10]66分55秒(10)1:57
15位早大・山口智規③23分45秒[12]67分01秒(11)1:58
13位城西・V.キムタイ③23分40秒[11]66分55秒(12)2:00
8位日大・J.キプケメイ②23分22秒[14]67分31秒(13)3:02
14位法大・小泉 樹④23分44秒[15]67分57秒(14)3:06
12位専大・D.マイナ①23分32秒[13]67分29秒(15)3:15
18位順大・玉目 陸①24分06秒[16]68分22秒(16)3:28
21位大東・棟方一楽②24分54秒[17]68分29秒(17)3:32
16位日体・山崎 丞③23分59秒[19]68分44秒(18)3:38
19位東洋・緒方澪那斗③24分12秒[20]68分50秒(19)3:56
20位流経・森川蒼太④24分25秒[20.5]68分58秒(OP)4:08
16位神大・宮本陽叶③23分59秒[18]68分29秒(20)4:34

中大溜池選手独走キープ!東国エティリー選手が振り返った2人を合わせて区間新!

 後ろの争いが激しかったので、あまり注目されていなかったものの、中大溜池選手が単独で走り続けて66分39秒の好タイムで首位キープ。後半留学生には追い上げられたものの、溜池選手本人は権太坂以降で5番目に早いタイムで走りきり、独走首位をキープしていた。

 2位争いは、さすがに追い上げてきた東国大エティーリ選手。65分31秒と軽々と区間新記録を出して見せた。箱根予選で差し込みがあったとのことで、そんなに走り込みしていなかったそうで、やっぱりとんでもない選手。

 そのエティーリ選手が、終盤に時計を見ながら振り返った。なぜかというと、最後は日本人の追撃を受けたからだ。それが青学黒田選手と、創価吉田選手。黒田選手が駒大・帝京大・國學院大ら御坊抜きして3位に浮上して65分44秒の区間新相当のタイム、やっぱり青学かという流れになった。さらに1秒追い上げた創価吉田選手が65分43秒の日本人最高記録を出した。なお、目標は65分20秒だったというから、もう見えている視点が違ったようだ。

 創価吉田選手は、山の神になりたいと常々話していた。ただ、出雲・全日本2区でも激走したように抜群のスピードを身に着けた。その体の状態で山登りをしても、うまくエンジンがかからなくなったらしい。そして、11月には2区を監督に直訴したと言います。やっぱり、山は山で特化しなければならない、高速化でより専門性が高まった。これは5区山登りも、起きたことだが、それはもう少しあとのお話。

最後は壁と言いつつ駒大記録の篠原選手…苦しんだ國學平林選手

 この後ろに駒大篠原選手、「最後は適性の差を感じた」と苦い2区になったそうだが、66分14秒はいいタイム。続いて帝京山中選手が、今年は後半も落ちずに総合5位、そして3度目の正直でついに好走した中学吉田選手が区間6位66分24秒の好走、駅伝ファン文をなでおろした瞬間だった。

 後方となってしまったのが國學平林選手。12月に入ってから以外と調子が上がってこなかった、さらに留学生の争いについていってしまったのが、伸びを欠いてしまったという。ここまでマラソンを極めてもまた難しさが出たそうだ。

 続いて、何とか粘った立大馬場選手や早大山口選手が、山学ムトゥク・城西キムタイ選手らと一緒にやってきた。馬場選手は66分32秒と堂々の記録、山口選手は突っ込みが悔やまれる結果だった。留学生2名は、アップダウンの適性の差が出たのかなというところか。

東洋大が19位へ…区間最下位が69分以内の超ハイレベル!

 その1分後ろ、ようやくエンジンがかかってきたか日大キプケメイ選手が浮上。67分半ばながらなんとか13位まで浮上。法大小泉選手がこのあたりの日本人では頑張ったか。専大マイナ・順大玉目選手の1年生はやや苦戦。また、上尾ハーフでU20日本人記録を出した大東棟方選手は、序盤のハイペース追走で打ちあがってしまった感じ。続く日体大山崎選手もややつけず出遅れる格好に。

 その後ろとなってしまったのが東洋緒方選手。出雲・全日本好走選手だったが、前日急遽のバトンは、この高速2区厳しかった。総合19位通過、次も当日変更の1年生ということで、今年はついにシード権途切れるか…そうこの時点では思われた。

 直後に、連合の流経森川選手が到着して、実質区間最下位相当のタイムだったが驚いた。なんとそのタイム68分58秒。なんと69分切が当たり前のレベルになってしまっていた。オールドファンはむしろこれに驚いた人も多かったのではないだろうか。最後に、ずっと最下位走行の神大宮本選手が68分29秒。最終学年になる来年、是非上位で襷を受け取ってほしい。



 最終的に、中大が先頭をキープ。続く、東国・青学・創価大のトリプル区間新相当が飛び出した。その流れに乗れた選手と、乗れなかった選手も合わせて、過去最高のスピードレベルでした。優勝争いは、ダークホース中大に、3強では早くも青学大が優勢になりつつあるところだった。

陸上競技マガジン増刊 第101回箱根駅伝速報号 2025年 2月号 [雑誌]
価格:1,149円(税込、送料無料) (2025/1/15時点)

楽天で購入

 


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

Share
Published by
hakonankit