箱根駅伝2024予選会のエントリーも発表され、日に日に緊張感が高まってきています。

当サイトでも、5つに分けて、
各大学の紹介や戦力分析をしていこうと思っています。

非強化校の100回記念予選応援
強化中堅&下位チームの現況は!?
トップ通過するのはどこか!?
④連続出場繋げられるか!? ☜
⑤初出場or伝統校復帰はあるのか!?

今回は、前回出場校で、出場ボーダーを争うのではないかと個人的に思ったチームになります。

しかし、記念で増枠した前年より、3枠減ってしまうので、
少なくとも今年の11位~23位のチームが、3チーム以上は出れないことは確定していますが、各校戦力が充実していて、信じられないです。

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箱根駅伝2025予選会【展望&戦力分析④】トップ通過候補!?

なお、展望&戦力分析するにあたり、

ハーフマラソンの狙えるタイムに分けた

独自のランキングを行っています。

ランキング
JOKER(10点)~60分19秒(100回:1-2位、84回:1位)

SSS(9点)60分20秒~60分59秒(100回:3位、99回:1位、96回:なし)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(100回:4-8位、99回:なし、96回:1-2位)

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)

E(2点)65分00秒~65分39秒(100回:210-277位、99回:127-172位、96回:50-97位)

F(1点)65分40秒~66分19秒(100回:278-337位、99回:173-220位、96回:98-140位)

G(0点)66分20秒~66分59秒(100回338-386位、99回:221-266位、96回:141-193位)

G候補

上位10名得点:

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

コースがほぼ同じとなる96回・99回・100回大会の予選を三個にします。なお、96回大会は酷暑、99回は湿度高め、100回は比較的好条件でした。

[本戦12位]国士舘大学

【過去3年間の成績】
100回予選8位10:37:21⇒本戦12位
99回予選10位10:48:55⇒本戦19位
98回予選10位10:45:41⇒本戦15位

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(100回:4-8位、99回:なし、96回:1-2位)
ピーター カマウ④28分19秒48≪24全予4組15位、箱2区17位、23全2区14位、予6位、全予4組5位、関東IChalf6位、箱2区9位、22予22位、全予4組3位≫

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)
竹前光哉③28分52秒75≪24全予1組16位、関東IC3障9位≫
西田大智④29分39秒50≪24関東IC5千、箱4区10位、23全4区12位、予72位、全予2組16位、箱7区19位、22予116位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)
中島弘太④29分09秒25≪24全予3組13位、関東IC5千10位、23全7区18位≫
瀬川翔誠③29分18秒09≪24全予3組34位、箱7区11位、23予184位、22予259位≫
川勝悠雅③29分21秒46≪24箱9区13位、23予177位、全予3組26位、関東IChalf、箱10区17位、22予106位≫
横田星那③29分25秒59≪23全8区17位≫
今堀匡道①29分29秒40
生田目惇④29分36秒33≪24箱8区13位、23予139位、関東IChalf≫
鈴木伸弥④29分36秒41≪24箱10区15位、23予127位、箱8区15位、22予200位≫
渡辺大喜④29分38秒78≪23予112位、22予163位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)
宮崎暖大③29分38秒04
松井遼太④29分39秒63≪21予355位≫
水野龍吾③29分48秒93

上位10名得点:46点

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

 今年の箱根駅伝は、シード権を取れなかったチームでは、一番健闘したと言える国士舘大。箱根予選は安定して通過していても、本戦は往路からついていけずシード権争いに絡めなかった。それが、3区生駒選手から流れを取り戻し、最終盤までシード権争いに加わっての総合12位だった。ついに、高速駅伝に対応できたレースだった。

 その生駒選手がエントリーから外れてしまったということでややトーンダウンし、こちらの頁となりました。ただ、他に調子を取り戻してきたとみる主力選手もいて、例年以上に分厚い集団走を作り上げそうで、総合力はトップ通過候補として6チームと大きく引けを取るとは見えます。

 エース格となる選手はそれぞれ色がある。今年春の成長株と言える竹前選手が、ひとまず日本人エースの一人。チーム唯一の1万m28分台は、夏合宿直前の7月に出したものの。今一番脂がのっている選手と言える。関東IC3障でトラックの色が強いものの、ハーフも65分きりの記録は持つ。今の勢いなら楽しみだ。

 そして、4年生の層が厚いですね。心強いのが西田選手の復帰。今年の箱根往路4区を務めて、区間10位と他校のエースと戦っている選手。前年までは集団走でしたが、今年は前で勝負する可能性も十分だ。関東IC・全日予選とトラックでの活躍が目立つ中島選手も、最終学年でついに参戦。ベストは65分台だが、どこまで爆発するか。

 集団走カギとなってくるのは、箱根経験者の3年生か。今年の箱根7区好走の瀬川選手と、箱根9区好走の川勝選手がどのあたりまで調子を上げているか。春はもう少しだったところ、ここであげたい。持ちタイム的には変わらない横田選手あたりもいよいよ戦力になるかどうか。

 あとは堅実に走れそうな4年生も多いですね。箱根8区を走った生天目選手と、10区を走った鈴木選手は、前年の箱根予選も100位少しと堅実にまとめている選手。さらにその成績を上回っている渡辺選手もしっかりとエントリー。このあたりは堅実か。これだけ上級生がいれば、1年生唯一エントリーの今堀選手あたりも安心して走れそうな気がします。

 あとは、エースのカマウ選手がどこまで上積みがあるか。昨年の箱根予選は6位と、日本人トップにはしっかり勝ったレース。春先は、関東ICハーフ棄権など、少しやきもきしたところもありますが、全日予選で復調傾向、もう一度エースとしての役割を果たせるか。そうなれば、連続出場ないし中位以上での可能性も十分に出てくるか。

[本戦15位]日本大学

【過去3年間の成績】
100回予選5位10:36:54
99回予選13位10:52:02(ボーダーまで3分07秒)
98回予選21位10:57:50(ボーダーまで12分09秒)

JOKER(10点)~60分19秒(100回:1-2位、84回:1位)
J.キプケイメ②27分20秒05≪24全予4組2位、関東IC5千2位、箱2区10位、23予1位、全予4組29位≫

SSS(9点)60分20秒~60分59秒(100回:3位、99回:1位、96回:なし)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(100回:4-8位、99回:なし、96回:1-2位)

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)
安藤風羽④28分44秒65≪24全予4組33位、関東IC1万10位、箱3区4位、23予172位、全予3組6位、関東IC1万、22全4区17位、予123位、全予1組26位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)
冨田悠晟③28分44秒98≪24全予3組28位、関東IC1万22位、23予124位、関東IChalf≫
鈴木孔士③28分47秒23≪24全予2組20位、箱8区14位、23予99位≫
高田眞朋②29分12秒19≪24全予3組10位、関東IC5千≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)
大橋 優④29分16秒28≪24箱5区19位、23予136位≫
大仲竜平③29分17秒16≪24全予2組25位、関東IChalf19位、箱10区17位、23予153位、全予3組27位、関東IChalf20位、22全5区18位、予176位≫
山口聡太②29分26秒49≪24全予1組20位、関東IC1500m、23関東IC1500m≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)
山口月暉③29分22秒23≪24関東IC3障5位、箱6区19位、23全予2組21位、関東IC3障7位、22予438位、日本IC3障6位≫
松村謙吾③29分49秒92

E(2点)65分00秒~65分39秒(100回:210-277位、99回:127-172位、96回:50-97位)
花輪琉太①30分02秒20≪23高校2区27位≫
岡田祐太④30分07秒76≪24関東IC3障11位≫
長澤辰朗①30分13秒65
山口彰太②31分31秒77≪24関東IC1500m≫

F(1点)65分40秒~66分19秒(100回:278-337位、99回:173-220位、96回:98-140位)

G(0点)66分20秒~66分59秒(100回338-386位、99回:221-266位、96回:141-193位)

G候補

上位10名得点:49点

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

 前回の箱根駅伝で、3年ぶりの復帰を果たした日本大。徹底した集団走で15㎞までボーダー付近、そこから一斉に全員がペースアップ。ほぼ完ぺきな走りで、一気に5位にまで浮上しての歓喜だった。本戦も、3区までは上位、総合力は苦しくも、総合15位にまとめて、一定の力がついていることを示しました。

 何と言ってもエースのキプケイメ選手が強い。昨年は、全体1位となる60分19秒と度肝を抜く好成績。チームの箱根復帰に最大限貢献する走りでした。そこから1万m27分20秒を出すなど、数多くなった留学生の中でもトップ級の実力があるところを、改めて示しました。日本ICなども安定しているので酷暑も大丈夫。タイムはともかく、今回はある意味もっと貯金ができるのかもしれません。

 日本人選手は、昨年の箱根予選で、確かな自信を得た選手が多いはずで。そこからどれだけ積み上げられているか。日本人エースは安藤選手、箱根予選はやや失敗レースも主要大会は概ね順当、箱根駅伝3区4位と他校のエース相手に力走した姿は印象に残っています。今回こそ、箱根予選からトップスピードといけるでしょうか。

 その他の選手はおそらく集団走とみられますが、昨年走っている選手はしっかりエントリー。昨年予選後に1万m28分台を出した3年冨田・鈴木選手に、箱根5区を走った大橋選手や、箱根アンカーの大仲選手らがまずは中心になってくるでしょうか。鈴木・大橋選手ら前半戦やや精彩を欠いた選手はいましたが、夏を超えて戻ってきているかどうかはカギ。

 新しい戦力としては2年生が楽しみになってくる。関東IC5千mに出場後、比較的ハイペースとなった全日予選3組で10位と結果を出した髙田選手は、日本大ファンも驚いたところ。長い距離も対応できていたら面白い。山口兄弟は、ここまでは山口聡選手が伸びている印象。全日予選も1組20位とまずまず走っていた。長い距離でも集団走に入っていけるか。

 あとは、どれだけ選手層が上がっているか。3000m障害が専門で、関東IC決勝で戦っている4年岡田・3年山口選手では、山口選手が箱根6区出走、岡田選手がハーフも65分台までは伸ばしてきている。彼らが対応してくると、10番手前後がかなり上がってくるでしょうか。全日予選で、思ったほど弾けなかったところで、この頁となりましたが、昨年掴んだ感覚を確実なものにできれば面白い。なお、酷暑は比較的強い方です。

[本戦17位]順天堂大学

【過去3年間の成績】
100回本戦17位
99回本戦5位
98回本戦2位

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)
浅井皓貴④28分30秒11≪24箱2区19位、23全8区6位、出3区6位、関東IC1万4位、箱7区3位≫
海老澤憲伸④28分36秒69≪24全予4組32位、箱3区14位、23出4区6位、関東IC1万9位、22全5区9位≫
吉岡大翔②28分46秒96≪24全予3組5位、箱4区8位、23全3区14位、出1区11位、日本IC5千4位、関東IC5千4位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)
荒牧琢登②28分52秒38
小林侑世②28分57秒33≪24関東IChalf12位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)
堀越翔人④29分05秒82≪23全5区16位≫
古川達也②29分27秒62≪24全予2組29位≫
油谷航亮④29分37秒39≪23全6区12位、22出4区5位、関東IC1500m9位≫
谷本昂士郎①30分18秒54≪24全国1区12位、23高校1区6位、IH1500m1位≫
永原颯磨①31分00秒63≪24関東IC5千、全国4区1位、23高校1区4位、IH3障1位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)
服部壮馬④29分11秒42≪23関東IC5千10位、22関東IC3障、21出4区14位≫
児島雄一郎②29分17秒26
大倉靖萌③29分50秒21
鬼澤大樹④30分03秒88

上位10名得点:48点

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

 今年の箱根駅伝で、久々にシード権を落としてしまった順天堂大。往路は主力投入して何とか10位だったものの、復路6区で順位を落とすと追い上げる力はなく、総合17位となった。今年は関東ICでルーキーたちがいきなり結果を出して話題になったものの、全日予選はまさかの17位惨敗。直後にもいろいろあったようですが、エントリーを見ると楽しみもある。

 まず4年生浅井選手の復帰。昨年度はチームのエースとして引っ張っていて、ハーフも61分09秒と留学生並みのベストを持っています。その後に故障したようで、前半戦は試合出場なし。心配されましたが、無事にエントリー。状況は分からないものの、他の主力選手と同様に走り切れれば。

 その主力選手は、まずは同じ4年生の海老澤選手。昨年あたりから格レース堅実にまとめている姿が目立っていた選手で、長い距離も確実に計算が立つ選手だ。これに、昨年大物ルーキー扱いだった2年吉岡選手。秋に思わぬ苦戦を強いられたものの、箱根4区8位好走から、少しずつ調子を戻してきているか。ある程度、日本人先頭グループに付けられる状態になっていれば。

 それ以外には、2年生以下で楽しみな選手が多い。前回の箱根にエントリーされていた荒巻・古川選手も確実にレベルアップ。荒牧選手は1万m28分台をマーク、古川選手は全日予選で経験を積んだ。それ以上に面白いのは、関東ICハーフ12位の成績を残して、目下秘密兵器の小林選手。ちょっと個人としても楽しみな選手だ。

 1年生は、関東ICらとは活躍していた選手らがエントリーされなかったのは寂しい面があるものの、とはいえエントリーされた谷本・永原選手も超高校級だ。谷本選手は、IH1500m1位で抜群のスピードを見せながら、高校駅伝も1区6位の成績。永原選手は上回る1区4位の成績を出しながらIH3障で勝利と脚力もある。十分に夏に練習が積めていれば、一気にエース格になってもおかしくはない。

 この中で、他の4年生がどれくらい存在感を示せるか。昨年の全日本駅伝を走り、一度は主要大会を経験してる堀越選手や、スピード抜群の服部・油谷選手らがどれくらい長距離に対応してきているか。下級生が比較的多いエントリーなので、このあたりが上位に入ることができれば、総合力が戻ってくるはずだ。

[本戦18位]駿河台大学

【過去3年間の成績】
100回予選12位10:39:40(10位まで1分42秒)⇒本戦18位
99回予選19位10:56:07(ボーダーまで7分12秒)
98回予選8位10:44:47⇒本戦19位

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(100回:4-8位、99回:なし、96回:1-2位)
S.レマイヤン②27分56秒49≪24全予4組6位、箱1区6位、23予10位、日本IC1万4位≫

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)
東泉大河③28分32秒29≪24全予4組23位、箱4区14位、23予100位、全予3組40位≫
古橋希翁②28分51秒69≪24関東IC5千、箱3区18位、23予63位、全予4組33位、関東IC5千16位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)
塩路悠耀③29分23秒53≪24全予2組33位、関東IC1万、箱6区23位、23予199位≫
小島光稀①29分31秒50≪24全予3組30位、関東IC5千、全国5区33位、23高校4区18位≫
久保俊翔②29分51秒46≪24箱10区13位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)
岡崎 樹③29分35秒84≪24全予3組28位、箱8区12位、23予130位、全予2組37位、関東IChalf≫
稲葉龍矢①29分45秒74≪24全予1組28位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)
黒川拓海③29分45秒82
伊藤太雅③29分49秒53
佐々木瑠希④29分58秒83
加藤亮太④30分13秒31≪23予165位≫
早稲田蓮③30分26秒18≪24関東IChalf、23予185位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(100回:210-277位、99回:127-172位、96回:50-97位)
佐藤我駆人①32分32秒51≪23高校6区4位≫

上位10名得点:49点

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

 前回の箱根予選は増枠に救われて2度目の出場を果たした駿河台大。とはいえ、一度箱根駅伝出場を果たして満足したチームを、すぐに出場Lineに引き上げてきたところ、並のチームではない。箱根本戦は、往路14位の健闘。繰り上げの憂き目には合いつつ、総合18位と、初出場の順位は超えた。そして、今回通常枠に戻った中、連続出場へ準備を進めている。

 留学生は、昨年に引き続きレマイヤン選手がエントリー。昨年秋にやってきて予選10位好走し、チームを箱根に導いて話題になりましたね。箱根駅伝は、練習の様子から2区ではなく1区で出走。第100回箱根駅伝をハイペースにしました。1万m27分台を出すなどやはり走力は高い。今年は、さらなる貯金をもたらしたい。

 さて、連続出場には、日本人エースの弾けも大事。もしかすると物凄い走りをするかもしれないのが3年東泉選手。箱根4区もまずまずの走りをしたが、その後にハーフ61分40秒の成績、さらに関東IC5千13分30秒を切るスピードを見せつけた。調整次第では、もしかすると日本人トップ級くらいまでいくかもしれない?この選手が弾けると、要注意校になってきます。

 その他の主力選手も育ちつつありますね。今年の箱根3区を走っている古橋選手は、1万m28分台を達成。昨年の63位63分34秒からどこまで上積みがあるか楽しみな選手だ。箱根復路を走った中では、2年久保選手が10区13位と区間順位は良くて長い距離の感覚は掴んでいる感じだ。

 また、3年塩路選手や岡崎選手は、箱根出走後に63分半ばほどのタイムを出しています。箱根路も経験していますし、どこまで詰めてきているか。ルーキーでは、全日予選出走の小島・稲葉選手が、このあたりに食らいつくポテンシャルがあるとみる。

 あとは、10番手前後になるだろう選手がどれだけあがってこれるか。1万m29分台の黒川・伊藤選手に、ハーフ64分台の持ちたい有無を持つ佐々木・加藤選手、長い距離特化の印象のある早稲田選手のまとめも、非常に重要になってくるか。戦力は整いつつあるので、あとは主力がどれだけ弾けるかがカギになるチームだ。

[本戦19位]中央学院大学

【過去3年間の成績】
100回予選9位10:37:27⇒本戦19位
99回予選12位10:51:25(ボーダーまで2分30秒)
98回予選7位10:43:08⇒本戦16位

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(100回:4-8位、99回:なし、96回:1-2位)
吉田礼志④27分47秒01≪24全予4組5位、関東IC5千8位、箱2区14位、23予11位、ユニバhalf4位、全予4組DQ、22全2区5位、予68位、全予4組8位、箱2区18位、21:全4区10位、箱予130位≫

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)
稲見 峻②28分45秒02≪24関東IC1万19位、箱1区20位、23全予3組9位≫
近田陽路③29分16秒76≪24全予3組12位、関東IC1万、箱9区23位、23予53位、全予1組10位、関東IChalf5位、22予179位、全予1組21位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)
柴田大輝④28分54秒81≪24全予1組18位、箱5区16位、23予150位、全予2組18位、関東IC1万≫
工藤巧夢④29分42秒92≪24関東IChalf11位、箱7区12位、23予74位、全予1組26位、関東IChalf、22予188位、箱6区4位、21:箱予262位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)
堀田晟礼④28分34秒48≪24全予4組38位、22全3区15位、予245位、全予2組10位、21:箱予186位≫
太田 翔④29分11秒12
黒谷 優③29分18秒72≪24箱8区16位、23予214位、関東IChalf≫
日数谷隼人①29分38秒91≪24全予3組19位、関東IC5千≫
坂本 駿③29分41秒00≪24全予2組9位、関東IChalf、23予205位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)
林 愛斗②29分42秒72

E(2点)65分00秒~65分39秒(100回:210-277位、99回:127-172位、96回:50-97位)
市川大世②30分09秒76
徳善 龍①30分34秒91≪24全国5区40位≫
長友英吾①32分06秒53

上位10名得点:50点

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

 中央学院大は、持ちタイムに関しては本当にシード校とも引けを取らないくらいです。ただ、駅伝などチーム戦で中々噛み合わないのですよね。今年の箱根は1区で出遅れると2区エース吉田選手も波に乗れず、3区以降少しずつ浮上していくも、9区でまたブレーキ、総合19位となった。全日予選では、1年生3人起用&急仕上げの主力選手を最終組となり、通過ボーダーには絡めなかった。

 とはいえ、その時よりメンバーは充実していそう。まずはついに4年生となったエース吉田選手。1万m27分47秒・ハーフ60分30秒の走力が、チーム戦で中々出せなかったが、全日予選では最後まで日本人トップ争いを争っていた。これで吹っ切れていけるか。酷暑が気になるが、留学生の間にも割って入るくらいでいけるか。

 それと堅実に育ってきている主力選手がいますね。3年近田選手は、むしろタフな条件の時ほど上位にいる選手。全日予選や関東ICハーフで結果を残しているので、今回の条件はむしろカギになるか。2年稲見選手は、昨年の秋口は不調でしたが、その後に1万m28分台を出すなど力のあるところを見せています。今度こそ、他校の主力に割って入れるか。

 そして、やはり上級生が多くなりますね。3大会前の箱根6区山下りで素晴らしい走りを見せた工藤選手ももう4年生ですね。平地も安定感も徐々に増してきて稼ぎ頭。4年間かけて伸びてきた柴田選手や太田選手もどこまでいけるか。柴田選手は昨年も活躍、太田選手は初の主要大会となる。そして、スピードは一級品の堀田選手も何とか復調していれば。

 この他に長い距離で徐々に結果を残しつつある3年黒谷・坂本選手の、3年目の伸びも大事になってくるところ。酷暑の条件で光るはずだ。そして、1年生の日数谷選手が気になる。高校時代そこまで目立っていた選手ではない中、全日予選3組大抜擢。早いペースで組19位は非常に価値ある走り、そしてやはりメンバーに入ってきた。ここは個人としても楽しみにしたいポイントだ。

 一部主力選手がエントリーに入っていなくて、故障かなぁと思っていたのですが、数日前に順大記録会に出場。そして5千mで自己ベストラッシュとなっていた。この頁にしてあるものの、もしかすると、かなりいい順位での通過も見えている。

[本戦22位]東京農業大学

【過去3年間の成績】
100回予選11位10:39:05(10位まで1分07秒)⇒本戦22位
99回予選17位10:55:01(ボーダーまで6分06秒)
98回予選18位10:53:27(ボーダーまで7分46秒)

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(100回:4-8位、99回:なし、96回:1-2位)

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)
深堀 優③29分23秒43≪24全予4組25位、箱9区4位、23予166位、全予1組22位、関東IChalf≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)
原田洋輔③28分58秒83≪24全予4組24位、箱4区19位、23全3区10位、予61位、全予3組31位、22予210位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)
吉村智輝③29分14秒14
田岡航一④29分27秒57≪24全予3組29位、関東IC1万、23全8区20位、予155位≫
栗本航希②29分36秒42≪24全予3組25位、箱10区23位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)
髙島侑翔④29分29秒56≪22予331位、21予136位≫
髙山匠也④29分38秒35≪23予227位、22予260位、21予331位≫
磯 光清②29分38秒48
実井智哉④29分49秒34≪23全5区13位、予189位、全予2組20位≫
植月俊太②30分11秒91≪24箱6区22位、23関東IC5千、22高校2区3位≫
小島岳斗④30分13秒96

E(2点)65分00秒~65分39秒(100回:210-277位、99回:127-172位、96回:50-97位)
菅野優空①29分57秒23≪24全予1組34位、全国4区16位≫
古江晟那③30分28秒57
渡邉輝翔①33分12秒49

上位10名得点:38点

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

 10年ぶり復帰から連続出場といきたい東京農業大は、試練を迎えている。昨年の箱根予選、復活の象徴であり、チームのエースのみならず、日本のエースになりつつあった2年前田選手の名前が、エントリーになかった。その他卒業生の穴も埋まっているとは言えない現状、連続出場の難易度は跳ね上がっている。

 中心となってくるのは、基本的には3年生となってくるだろうか。箱根駅伝9区で区間4位の激走を見せて、繰り上げを回避して見せた深堀選手が、まずは中心になってくるだろうか。全日予選も4組25位と他校のエースと戦っていて、どうやら覚醒のところ。自信をもって日本人上位集団で戦えるか。

 また、昨年春に1万m28分台を達成している3年原田選手も、一時の足踏みからは脱しつつあるか。全日予選は4組24位とまずまず。これなら昨年の予選61位63分32秒からの上積みも望めそうな感じがする。主要大会未出走ながら、29分16秒まで総力を挙げている吉村選手もポイントになりそうだ。

 あとは基本的には4年生になってくるでしょうか。田岡選手は、前年チーム5番手で走り切り、全日本駅伝ではアンカーに抜擢された選手。そこから調子を落としたものの、徐々に勢いは戻ってきていて稼ぐ役割に回れるか。複数回予選を走っている髙島・高山選手も、最後にどこまで仕上がるか。髙島選手は一度激走経験はある選手。また、昨年大きく伸びた実井選手もどうか。昨年も200位以内に走っている選手が、どこまでいけるか。

 そして、コアな駅伝ファン注目の小島選手。1年時の春から3年間故障でほとんど試合に出られなかった選手。それがいきなり今年の全日予選にエントリーされていたのだ。出走はならなかったが、直後の記録会で1万m30分13秒ベスト。この夏はついに練習を積めたようで、伸びしろは本当に楽しみな選手、ここは個人としてまずは注目したくなる選手だ。

 あとは、2年生以下か。箱根10区を走っている栗本選手は、全日予選は何とか他校主力に食い下がる3組25位、箱根6区を走れるスピードのある植月選手はどこまで伸びているか。自己ベストは主力に迫る磯選手も65分は切るところまで行きたいところ。どこまで仕上がったか。

 実際問題、昨年は前田選手に当時の4年生の主力選手が頑張って増枠11位での通過。厳しい現実があるが、夏前の全日予選でも前田選手無しだった。3組4組が善戦できていたのは、チームには一つ指針となっているはず。諦めず、目指していけるはずだ。

[本戦23位]山梨学院大学

【過去3年間の成績】
100回予選13位10:39:47(10位まで1分49秒)⇒本戦23位
99回予選7位10:46:55⇒本戦14位
98回予選4位10:41:15⇒本戦18位

JOKER(10点)~60分19秒(100回:1-2位、84回:1位)
J.ムトゥク③27分23秒09≪24全予4組1位、関東IC1万1位、23予3位、全予4組2位、関東IC1万1位、22予4位、日本IC5千3位≫

SSS(9点)60分20秒~60分59秒(100回:3位、99回:1位、96回:なし)
B.キピエゴ②27分51秒65≪24関東IChalf1位、箱2区9位、23関東IChalf1位≫

SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(100回:4-8位、99回:なし、96回:1-2位)

S(7点)61分40秒~62分19秒(100回9-15位、99回:2-5位、96回:なし)

A(6点)62分20秒~62分59秒(100回:16-38位、99回:6-13位、96回:3-5位)
村上大樹④29分20秒68≪24全予1組8位、23予87位、関東IC5千、箱3区19位≫

B(5点)63分00秒~63分39秒(100回:39-74位、99回:14-36位、96回:6-10位)
和田瑛登②29分06秒98≪24全予4組37位、箱4区17位≫
占部大和②29分17秒03≪24全予3組26位、箱10区19位、23全予2組38位≫
徳田秋斗④29分17秒30≪24全予2組23位、箱7区23位、23予71位、全予2組22位≫

C(4点)63分40秒~64分19秒(100回:75-145位、99回:37-69位、96回:11-24位)
平八重充希③28分51秒49≪24全予2組12位、箱9区22位、23予209位≫
大西 陸④29分23秒20≪24全予3組35位、23予257位、22予175位≫

D(3点)64分20秒~64分59秒(100回:146-218位、99回:70-126位、96回:25-49位)
土器屋快都④29分57秒45≪22全予1組36位≫
塚本陸斗③30分07秒33≪24関東IChalf20位、23予206位≫
髙田尚暉④31分16秒66≪24関東IC1500m6位、箱6区21位、23予277位、関東IC1500m6位、箱6区10位、22予76位、箱3区19位、21:予83位≫

E(2点)65分00秒~65分39秒(100回:210-277位、99回:127-172位、96回:50-97位)
阿部紘也①29分53秒22
大杉亮太朗①29分54秒96≪24全国5区21位、23高校1区12位≫
伊東 駿②31分26秒32

上位10名得点:48点

参考:過去3年間(100回、99回、96回)
トップ通過:49点、36点、27点
10位通過:44点、28点、14点

 昨年は冷や汗だった。増枠の3番目を使ってギリギリでの通過。しかも通過確実とみられたチームのブレーキに助けられ、秒差で辛くもつながった形だった。箱根本戦では、往路は何とか食らいついたものの、復路で力尽きて総合最下位。現状では、次回本戦へ向けて足りないという事実を突きつけられてしまった。

 2人いる留学生は本当に強い。ムトゥク選手は、関東IC1万mで2年連続1位、全日予選4組1位と全留学生でもトップクラス。前回の予選は3位に”甘んじた”が、次こそリベンジするだろう。キピエゴ選手も、なんと箱根本戦に出走していていきなり2区に対応して見せた。どちらが出るにしても、非常に高いパフォーマンスが期待でき、条件が良ければ60分も切れるのではという充実ぶり。まずここは楽しみな部分。

 ポイントは日本人がどこまで伸びたか、もしくは復調してきているか。やはりまずは4年生の主力選手になってくる。チーム一のスピードランナー村上選手は、前回の箱根1区候補も16人メンバーから外れてしまった。何とか全日予選に間に合って1組ながら8位。復活の第一歩を示している。夏が順調なら、十分日本人上位集団で戦えるはずだ。

 上級生は最後のまとめが気になる選手多く、前回予選71位の好走でチームの予選落ち危機を救った徳田選手も、少しずつ復調傾向。今回も準備できているか。2年連続箱根予選を走っている大西選手も足踏みが続いているところ意地を見せたいし、最近は1500mにシフトしているものの、箱根予選はまとめたい髙田選手は過去は二けた順位経験。もう一度稼げるか。

 伸び盛りの選手たちでは、3年平八重選手あたりか。箱根9区は悔しいレースになったものの、今年の全日予選は2組12位で好走後、1万m28分51秒までタイムを短縮。今年は楽しみだ。また、箱根で当時1年生ながら4区と10区を担当した和田・占部選手は、全日予選上位組で揉まれた。そこからどれだけの成長があるか。

 この他にも1万m30分前後の選手はエントリー。主要大会は経験している土器屋・塚本選手に、1年生もすでに29分台を出している阿部・大杉選手も気になるところ。予選通過ラインにはこれるはず。昨年は、主力選手が下位に沈んだ場面もあったが、今年はまとめていきたい。

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箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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